Home Artists Posts Import Register

Content

自分のオリジナル世界観『肉畜証明書』の設定資料(Ver.1.1)です。

読まなくても本編は楽しめますが、読んでおいた方がさらに楽しめます。


++++++++++++++++++++++++++++

++++++++++++++++++++++++++++


『肉畜証明書』世界観および作品は全部フィクションです。

自傷・自殺や法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではなく、

また、特定の価値観・思想に対して主張・批判する意図はありません。

登場する人物・団体・名称などは架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

あくまでもフィクションとしてお楽しみください。


++++++++++++++++++++++++++++

++++++++++++++++++++++++++++


□世界

 我々(作者、読者)が住む世界とは異なる世界。

 一部のテクノロジー以外、文明レベルはほぼ同じだが、我々の世界とは異なる社会常識・倫理観が形成されている。


□肉畜

 この世界では、男性の数が非常に少ない。女性が妊娠することが稀になってしまい、子を孕んだとしても生まれてくる子供のほとんどが女性だった。

 人工子宮技術が発達しており、実際、多くの人間が人工子宮から生まれているが、不思議なことに、やはりそのほとんどが女性である。

 このアンバランスな男女比を改善するべく、遥か昔、「黄衣の王」と呼ばれる超常の存在の下、あるシステムが、世界の理として確立された。

 女性は「肉畜」であり、いずれ「屠畜」されるというシステムである。

 全ての女性は生まれた時から、「自分は肉畜であり、いつかは屠畜される運命にある」という教育を受け、怯えるどころか、むしろ「屠畜の日」を心待ちにしている。

 この運命から逃れたい、と本心で思っている肉畜は一人も存在しない。


□女性と男性

 この世界の女性は、「女性」又は「肉畜」と呼ばれるが、就学・就職など市民としての権利を持っていて、男性と比べてもその待遇に差はない。

 ただし、犯罪を犯した肉畜に対しては厳しい処罰が下される。ほとんどの場合が死刑となり、また、学園飼育場の校則を違反した場合においても、罰則で死刑となることもある。

 最も、この世界の男性の数が極めて少ないとはいえ、法律に違反した場合は男性でも平等に逮捕・処罰される。女性の同意を得ない限り、痴漢・レイプなどの淫行は犯罪である。

 そして、重罪を犯し、社会復帰出来ずに浮浪者に成り下がる男性もいる。


++++++++++++++++++++++++++++


□屠畜の原則

 基本的に、屠畜の際は肉畜の自由意志による同意を得なければならない。

 これは、肉畜の夫・恋人、また飼い主であろうと変わらない。

 肉畜の同意さえあれば、いつでも屠畜は可能であるが、無理屠畜(同意を得ない屠畜)は重罪とされる。

 例外として、①肉畜が犯罪を犯し、死刑に処される場合、②この世界の政府に相当するセラエノ大図書館(略称:大図書館)のスーパーコンピューター(略称:SC)が屠畜の命令を下した場合は、肉畜の屠畜は期限内に完了するように強制されることもある。

 約20%の肉畜は1X歳~20歳の間に屠畜される。20歳~3X歳の間に屠畜される肉畜は肉畜総数の約55%を占める。残りの25%前後の肉畜も、4X歳になる前にほぼ全部屠畜されている。


□屠畜のルール

 死刑以外の屠畜は必ず肉畜本人の希望を最優先として、その性癖に沿った屠畜方法を取る。

 肉畜が1X歳になった時、SCが屠畜に最適な年齢を算出し、屠畜1ヶ月(30日)前に当該の肉畜に屠畜命令を発行する。SCによる屠畜の命令を受けた後、屠畜されるまでの1ヶ月の間に、肉畜は自分が要求する屠畜方法、屠畜前の処置、屠畜場所、屠畜者を選ぶ権利がある。一見あり得ないような要求、例えばファンタジー風な死に方、時代劇のような死に方でも、可能な限り要求に沿った屠畜が成される。

 また、暗黙の了解として、周囲の者も屠畜に対する協力を可能な限り行う。その方法が、社会を混乱させる等の、極めて重大な方法でない限り、本人の意志を無視する例は極めて少ない。

 特に要求がない場合は、大図書館が指定した場所(だいたいは各地の学園か屠畜場)で、肉畜処理の専門家(学園の教師・屠畜業者など)によって行われる。

 屠畜の命令を受けた後、凶悪犯罪以外の犯罪を行っても違法行為とは見なされないため、自らの欲求を満たすべく、普段は犯罪扱いになる行為を行う肉畜もおり、特に珍しい光景ではない。

 死刑は原則として執行の1週間~1日前に予告するが、状況に応じて予告なしに死刑を執行する場合もある。一般的に、肉畜の処刑は刑務所で行われ、校則違反による処刑は学園で行われる。その場合、公開処刑も珍しくはない。

 比較的罪の軽い犯罪者には自殺を促す「自主屠畜」という刑罰もあり、この場合は刑務所に入らず、当日~1週間以内に自殺をすることである。死刑の場合は、その方法を選ぶことができないが、自主屠畜の場合は自ら屠畜方法を選ぶことができる。


□屠畜の理念

 肉畜にとっての「美」とは外見・容姿の美しさは言うまでもなく、最も重要な点は「いつ何時でも潔く死を迎えることができる」こと。(※プレイの一環としての抵抗は許容される。)

 しかし同時に、肉畜の屠畜への憧れは、結婚式への憧れに似た感情だが、それより数百倍も強い。「屠畜の日」という、文字通り、一生に一度の大イベントを迎えるために、彼女達はその日を夢見ながら情熱的に生きている。だからこそ、「今まさに人生最高に幸せな瞬間を迎えようとしている」と実感した時しか、肉畜は決して屠畜を承諾しない。

 実際、屠畜の理念は「屠畜者が肉畜を屠殺する」というよりも、「屠畜者が肉畜の夢を叶える」というほうが正しい。


□屠畜の制限

 1X歳未満の肉畜の屠畜は絶対的に禁止されている。

 妊娠することが滅多にないため、胎児や受精卵でさえ、一個の肉畜として認められている。誕生以前の「肉畜」は1X歳未満に該当するため、母体に危険が無い限り、中絶は禁止されている。(極僅かとはいえ、希有な男性の子供を妊娠する可能性がある以上、なおさらのことである。)

 同じ理由で、妊娠中の肉畜の屠畜も厳格に禁止されている。肉畜が妊娠前・妊娠中に屠畜の命令を受けた場合、また死刑判決を受けた場合は、1年~数年間の執行猶予期間が与えられる。

 また、肉畜が自ら子供を育てる場合、子供が小さいうちに屠畜されることは原則的にしない。子供の育成に対して万全のサポートを用意している時は、肉畜が希望すれば屠畜は承認される。


□無理屠畜

 無理屠畜とは、肉畜の同意を得ていないにも関わらず、強制的に屠畜することを言う。この世界では重罪に当たる行為である。(※肉畜が死刑の判決またはSCの屠畜命令を受けている場合は例外である。)

 さらに、屠畜者が脅迫や恐喝、または薬物洗脳や催眠術などの手法を使い、肉畜の自由意志に反して、屠畜の同意を強制する場合、最高レベルの重罪となる。

 要するに、全ての屠畜行為は、肉畜本人の自由意志に基づいて行われることが大原則である。


++++++++++++++++++++++++++++


□肉畜証明書

 この世界観のキーワードとなる「肉畜証明書」とは、肉畜のデータと屠畜時の希望を記入した書類である。大図書館認可の屠畜場で作成され、屠畜を受ける前に、肉畜から屠畜者に提出される。

 身長・体重・3サイズ、さらに性癖や希望する屠畜方法など、究極のプライバシーを記載しているため、慣習上、肉畜にとって誰かに自分の「肉畜証明書」を見せることは、その相手が「自分が命を捧げるにふさわしい相手」であると承認することになる。


□屠畜の日

 「屠畜の日」を迎える際、9割以上の肉畜が屠畜者か協力者によって屠畜されるが、まれに「自主屠畜」すなわち自殺することを選ぶ者もいる。

 通常、スカトロはマイナーな性癖であるため、死ぬ時に便失禁をしないように、肉畜は屠畜の前に下剤を飲み、浣腸を受けるなどして腸内を徹底的に綺麗にする。中には、屠畜の日の数日前から水と栄養ドリンクしか口にしない者もいる。一方で、一部には屠畜の際に小水を撒き散らす性癖を持つ者もおり、水を大量に飲んで屠畜に臨む肉畜もいる。

 屠畜の前に屠畜場などの専門の機関では、最後の肉畜検査を行うが、必須ではない。

 また、肉畜が要求した場合、屠畜者はやむを得ない事情が無い限り、肉畜の最後の性処理に協力をすることが望ましい。


□最後の告白 

 屠畜の際に、慣例として肉畜は屠畜者又は視聴者に、最後の告白をする。

 内容は多少の差はあれ、概ね以下の通り。

 ①「(肉畜の氏名)です。今から(屠畜の手段)により屠殺されます。」

 ②「(皆様/愛する者の名前)、私の死に様をご覧ください。」

 ③「(この時の心境、愛する者へのメッセージ、などなど)」

 肉畜はそれぞれ、これをベースにアレンジを加える。この「最後の告白」は、肉畜自身が今から屠殺されるという自己暗示により、肉畜の性欲を高める効果もある。

 なお、大図書館は「最後の告白」を行うことを推奨しているが、強制されているものではなく、これを行わない肉畜もいる。

 通常この「最後の告白」は録画される。


□遺体回収業者

 大図書館が遺体回収業者に資金援助をしているため、遺体の回収と普通レベルの加工は完全に無料である。

 屠畜されてから処理施設に運ばれるまでの間、遺体の鮮度を維持できるように回収業者は簡易的な防腐措置として、人体に完全に無害な、不可視の光線を照射する。その上で、処理施設での剥製加工を経て、遺体は永久的な保存が可能になる。

 屠畜後の肉畜はほとんどの場合、その本人又は夫や恋人、飼い主の意志により加工されるが、屠畜者の判断に任せる場合もある。主に、食肉、剥製、オナホールのような性具、愛玩用の人形に加工されるのが一般的で、加工後の行方はそれぞれ異なる。

 極一部の、食肉にも剥製にも適さない肉畜は、亡骸の受取人がいない場合は廃棄処分となる。


++++++++++++++++++++++++++++


□セラエノ大図書館

 セラエノ大図書館とは、世界中のすべての町に分館がある超巨大組織。

 図書館と呼ばれるが、実際は、社会システムの管理機関(つまりは政府)で、神殿としての機能も併せ持っている。

 肉畜達の運命を決めるSCは、セラエノにある大図書館本館に置かれているが、セラエノがどんな場所であるのかは不明である。

 「◯◯国政府」「◯◯市役所」という呼称は存在せず、「セラエノ大図書館・◯◯(地域)分館」がそれに相当する。

 いわゆる「小さな政府」体制で、基本的に各地の分館の自治によって市政を管理運営する。

 そのため、国・政府間の戦争や紛争は一切なくなり、世界は平和な日々を送っている。


□社会システム

 セラエノ大図書館は、政府としての機能はあるが、ディストピア的な政府ではない。(※もちろん、この世界も決してディストピア的な世界ではない。)

 市場原理主義を徹底していて、人々の日常生活と大図書館の関わりは極めて少ない。貨幣さえも、全て委託を受けた民間銀行が発行する。

 市民に対する税金も一切ない。代わりに、地域が不況に陥る場合、経済が崩壊しない限り、大図書館はその地域の経済を決して援助しない。

 「大図書館防衛軍」(ライブラリガード)という大図書館直属の軍隊は存在するが、駐屯している場所は秘匿されており、一般人との関わりはほとんどない。

 市民が死亡して相続人がいない、又は遺言による寄付が行われない場合、その全財産は自動的に遺贈金として大図書館に帰属し、その中には屠畜された肉畜の遺体も財産として含まれる。

 大図書館の主な収入源は遺贈金のほか、いくつか大企業の大株主であり、その配当金を受け取ることで賄っている。極端な「小さな政府」体制であるため、予算は非常に少なく、その結果、収支は毎年は黒字である。

 また、黒字の一部を市民の生活に直結する。肉畜福祉の向上に取り組む団体・法人(新生市民の育成施設、学園飼育場、屠畜業者、遺体回収業者など)に補助金として支援し、市民の屠畜環境を充実させるために使われる。


□司法システム

 警察は民営化しており、地域によって制服は様々なデザインがある。

 人員は少ないが、大図書館直属の特別搜査官も存在する。特別搜査官は、地域の警察に援助を請求する権力がある。

 すべての法律は、大図書館によって制定する。審判手続は極めて迅速で効率的で、軽犯罪の裁判は、警察はSCと直連している端末を使って、事件の情報をSCに転送し、返信されてきた内容を現場の警察官が被告の前で音読することにより、判決を下すものとする。

 前述のように、犯罪した肉畜に対するほとんどの処罰が死刑である。


□宗教システム

 大図書館の職員も含めて、この世界の住人が認識する神は、黄衣の王のただ一柱しかいない。

 神職者という、神に奉仕する職業に従事する人は、大図書館の末端職員に相当する。その身分は、女性は巫女やシスター、男性は神官や司祭など、地域の文化によって異なる。

 黄衣の王は教義がないし、神職者による伝教活動もない。市民は、黄衣の王を神として認めるが、信仰の対象でも、祈りの対象とすることもない。年中行事の時、人々は神社や教会に行くが、これはあくまで文化の風習であり、信仰のために行うものでは決してない。

 神に捧げる屠畜、つまりは人身御供という行為は存在するが、基本的に神職者の女性だけが人身御供になる。一般人にとって、これは屠畜理由にならない。

 この世界の住人にとって、大図書館も黄衣の王も、ただ「存在している事実」ばかりであり、それ以上でもそれ以下でもない。


□人間関係

 女性同士の恋愛は、この世界ではありふれたものになっている。

 同性による結婚はもちろん、近親婚・重婚・群婚も認められている。

 極端な例を挙げると、一人の男性が百人に及ぶ女性と結婚し、数百人の子供を設ける例や、ふたなりの奴隷肉畜を使い、他の奴隷肉畜を妊娠させる「肉畜牧場」を設立する例がある。

 ただし、この世界では「結婚」という概念が我々が住む世界とは違う。入籍など手続きこそ行っているが、結婚した者の間に一切の権利義務関係は生じない。苗字を変えるかどうかも本人次第であり、屠畜される直前に結婚する場合、一般的には肉畜は苗字を変えない。

 奴隷になる誓約も、法的効力を持たない。人々は男女問わず、恋人・夫婦・飼い主と奴隷など、様々な関係を持つことができるが、たとえどのような関係であっても、あくまで名義上のもので、いわば一種の「プレイ」である。特に屠畜する時は、肉畜の同意は決定的に重要である。

 ちなみに、肉畜が結婚できる年齢は、屠畜できる年齢と同じく1X歳である。


□人工子宮施設

 出生率が低下しているため、男性・女性にも関わらず、子孫を残さずに他界する場合が非常に多い。そのため、大図書館が運営している人工子宮施設に、本人達の精子や卵子を提供し、子供の出産を依頼する。

 また、養子を迎えることで、名家は家の名を守っていくが、一般的な家庭でのそうしたサービスの普及率はまだ低い。


□新生市民

 毎年、減少した人口の数と同数の人口が、人工子宮施設より補充される。このような人口は「新生市民」と呼ばれている。新生市民は、養子縁組されない限り、名前を与えられ、育成施設で入学年齢まで育たれてから、学園飼育場に入学する。

 新生市民の在学中の住居は、学園飼育場から提供される。授業料と寄宿料は無料だが、在学中に屠畜される場合、恋人など遺言による受取人がいない以上、遺体は学園飼育場が所有することになる。

 学園飼育場から卒業した後、社会進出のお祝いとして、大図書館から1軒の住宅を提供される。そのほとんどは、住人が居なくなった等で、大図書館に遺贈された住居である。


++++++++++++++++++++++++++++


□学園飼育場

 学園飼育場は、この世界の学校に相当する機構である。

 同時に公的屠畜場でもあり、学園・地元の肉畜の屠殺と遺体の処理も、その業務の一つである。学園飼育場に勤める教師は、ほぼ全員屠畜業者の免許を持っている。

 屠畜の作法、屠畜場の見学など肉畜教育を除けば、学園飼育場と我々の世界の学校のカリキュラムが大きく異なることはない。肉畜に性的な教育(調教)を与えることや、肉質を向上させることを目的とする学園飼育場は存在するが、マイナーな存在である。

 女性しか入学できない学園飼育場(いわゆる、女子校)と、男性も入学できる学園飼育場がある。後者の場合には、男性の生徒は調教師・屠畜業者としての教育を受け、機会があれば、志願する肉畜を対象に、実際の屠畜をする研修も受けることが出来る。


□学園飼育場の校則

 各学園飼育場は、それぞれ特色のある校則を制定している。

 例えば、膝上の靴下を禁止する学園飼育場があれば、膝下の靴下を禁止とする学園飼育場もある。不特定多数の者に対し性処理をすることを義務として扱う学園飼育場があれば、性行為をタブーとして扱う学園飼育場もある。

 校則を破った肉畜生徒は、様々な罰則を受けることになる。軽い順に叱り、停学、タタキ、羞恥責め、強制セックスなどの罰則があり、最も重い罰則は死刑である。

 校則違反による死刑は「校内処刑」と呼ばれ、多くの学園飼育場では、処刑の様子を校内に生放送する慣例がある。


□死刑を規定している校則の例

 喫煙(肉質が悪くなる危険がある)、イジメ(精神的な価値が落ちる)、カンニング(ルールを服従する心を持っていない)などの行為は、ほとんどの学園飼育場で死刑に当たる校則違反である。

 これ以外の行為を死刑に定める学園飼育場もある。例として挙げれば、

◯浮浪者など非衛生的な男性と性の処理をする(ルルイチ)

◯1学期に遅刻44回以上(ルルイチ)

◯学習成績低下、進級・卒業に相応しくないと判定される(私立IBA学園)

◯学園の規定外の食物を口にする(真夜桜学園)

◯教師と恋愛関係になる(黒百合学園)

◯処女喪失(ナヴォ処女学園)

 etc……

 注意すべきなのは、女性の教師は肉畜であるが、校内処刑の対象ではない。女教師に対する、校内処刑に相当する処分は「自主屠畜」、すなわち自殺を促されるのである。


++++++++++++++++++++++++++++


□ルルモエ

 北国にある港町・ルルモエ(Rlmoeh)は、海沿いのために海流の影響があり、寒暖差は小さく、冬でも比較的暖かい。町のイメージは「近代的な都市」であるが、「静かな古い町」の一面も持っている。

 経済の基幹事業である漁業の衰退とともに、町の経済が一時悪化したが、近年開設されたシチュエーション体験特区の発展のおかげで、経済復興と都市建設が急速に進んでいる。


□ルルモエ第一学園飼育場

 ルルモエ第一学園飼育場(略称:ルルイチ=RL1)は、100年以上の伝統がある、中・高一貫教育を行う学園飼育場で、尚且つ肉畜の調教で有名であるため、地元だけではなく、ルルモエ以外の町や、他の地域から入学・留学を希望する生徒も少なくない。


□ルルイチの制服

 制定以来、校内外問わず高い人気を維持している制服は「肉畜の魅力を引き出し、服従心を育む」という理念が込められており、バストが露出しているのが特徴である。

 中学・高校とも同じデザインで、冬は鉄色の地に桜色のライン、夏は清純な白地に黒いラインが入ったセーラー服。ブラジャーの着用は認めていないが、ショーツと靴下は自由で、体操着はTシャツとブルマー、水着はスク水を基本にしている。


++++++++++++++++++++++++++++


□シチュエーション体験特区

 シチュエーション体験特区は、テーマパークのような施設で、大図書館が管理・運営しており、その規模は既存の公共施設に比べてケタ外れに大きい。例えば、ルルモエ市のシチュエーション体験特区は、町の半分くらいの大きさがある。

 肉畜も屠畜者も、この世界の常識にとっては非現実的な、あるいは非合法的な屠畜シチュエーションを体験可能な施設であり、例として挙げれば、

◯暴力的な屠畜者が肉畜の意思に反して強引に屠畜する

◯肉畜がファンタジー風な世界か、時代劇的な世界に屠畜される

◯肉畜が軍人として戦場で敗れ、敵に壊れるまで犯された挙句に殺される

 etc……

 特区で行われるのはほとんどが模擬屠畜であるが、まれに本当にそのシチュエーションでの屠畜を希望する肉畜もいる。そのような肉畜には、特別な「許可証」が発行され、体験が始まると特区から生きて帰ることはできない(本当に屠畜が実行される)。

 特区は、肉畜・屠畜者から高額な入場料を徴収するが、肉畜が本当に特区で屠畜される場合は、入場料は無料になる。


++++++++++++++++++++++++++++


□異世界

 大図書館は、「門」というテレポートゲートを通して、この惑星と異なる惑星(※別の次元や宇宙ではない)、いわゆる「異世界」へ行く技術を持っている。すでにいくつかのファンタジー風な異世界で分館を設立しており、その世界の国や人々と友好関係を育んでいる。

 この世界と異世界の一般人は、「門」の存在やお互いの世界の存在を知らず、トップシークレットである。

 異世界の人間は大図書館のことを「黄衣の王教団」という宗教組織として認識しているが、大図書館は、世界間の交流を現状以上に深めることを望んでいない。もちろん、異世界に侵略や植民する気もない。


□異世界からの移住者

 大図書館は、時に異世界の知的種族を移民として迎えている。この世界に移民した異世界の人間は、例外なく各世界で「黄衣の王教団」に入信して、肉畜という価値観とこの世界のルールを完全に受け入れた者である。

 ゆえに、数は少ないが、この世界にもエルフ・獣人・魔族などファンタジー風な種族があり、人間と混血した種族もある。

 異世界からの移民はいくつかの移民地域に移り住み、第一世代移民は大図書館の職員になり、その地域の管理者として勤めている。その子孫は、異世界の存在を知らず、自分はこの世界の住民であると認識している。一方、この世界の人間も、エルフ・獣人・魔族など種族は「異世界人」ではなく、単に人種が違うだけと認識している。

 エルフなど一部の種族の寿命は人間よりかなり長いため、SCによる屠畜の命令を受ける年齢も、人間と比例して変わる。例えば、エルフの40歳は人間の20歳に相当することから、エルフが40歳以前に屠畜の命令を受ける確率は、人間が20歳以前に命令を受ける確率と同じ。(ただし、20歳以前では、エルフなど種族の身体的成長および性的成熟の速さは人間と同じ程度であるため、本人にその意思があれば、1X歳になった後、いつでも屠畜可能である。)


□異世界から導入した技術、その一例

 基本的に、大図書館の技術(科学と魔法の両方とも)は異世界を遥かに凌駕している。とは言え、異世界にも一部の特有な魔法があり、大図書館はまれに、このような魔法を自分が開発したテクノロジーという名義でこの世界に導入する。

 例えば、異世界の石化魔法の導入により、この世界では人間を石化することが可能である。石化アイテムから放出される光線を浴びると、人間は数分以内に石像になり、意識がなくなる。さらに女性の場合では、石化される時に強烈な性的快感を感じることができる。

 普通の「時限石化アイテム」の効果は解除できる。放置しても、一定時間の経過で自然に元の姿に戻る。そのため、「時限石化アイテム」は一種の性具として使われる。

 しかし、それ以外にも強力な「永続石化アイテム」も存在している。石化される時に、肉畜は「時限石化アイテム」の数百倍の快感を味わうことができるが、石化が完成すると同時に死亡する。もちろん、永続石化は解除方法がなく、原状に回復する可能性もありえない。

 ゆえに、「永続石化アイテム」は危険品として、一部の危険物取扱資格を持つ屠畜場しか保有しない。永続石化は一種の屠畜方法であり、屠畜場に申請することで、肉畜は永遠に石像になることができる。


++++++++++++++++++++++++++++

++++++++++++++++++++++++++++

Files

Comments

Anonymous

大変恐縮なんですが、どこに変更があったのか書いていただけるとわかりやすいです

carcosa

変更・追加した箇所はかなり多いですので、ご容赦くださいますようお願いいたします。

ロウ虎おう

本当に面白いですね、この異世界の設定は

Anonymous

いつも楽しく拝見しています、依然決闘(投票で勝敗が決まる)のを見ていたのですが出来れば又見たいのですがよく覚えてないのですが黒の軍人のおねいさんを応援してました(笑)