somuniaの外界探訪記|第5話「言葉が通じるとは限らない」 (Pixiv Fanbox)
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前回のお話
第4話:https://somunia.fanbox.cc/posts/1027225
宛てのない、とは言ったものの今回の旅には一つ目的があります。
それは「新しい地形」の散策です。
この世界には様々な地形が存在し、そこには知らない動物や植物がいるそうです。現在ワタシがいる場所は、比較的緑が多く キノコが生えていたり、たくさんの動物が生活していたり、とてものどかな地域です。
一体この近くにはどんな世界が広がっているのか知るべく、たくさんのパンを持って いざ出発です。
しばらく進むと、新しい動物に出会いました。
これはdomestic dog... ではなくオオカミです。
ワタシの腕を見つめていますが、残念ながらオオカミさんにあげられるものは持っていません。またどこかで会いましょうね。
今回の旅は、野宿(徹夜)してから帰るという 一泊二日プランです。あまり遠くへ行き過ぎないように注意しながら進んでいきます。
歩いていると、あっという間に夜がきました。
一泊二日プランでしたが、まだ違う地形を確認することは出来ていません。行けども行けども森が広がっています。
木の上で野宿を始めます。
このまま帰るのも勿体ないですし、明日もう少しだけ散策をしてから帰ることにしました。今までずっとまっすぐ進んでいたので、ちょっと方向を変えて進んでみます。
翌朝、また新しい出会いがありました。
ひつじさんとも馬さんとも違う白い生き物、あれはラマさんのようです。以前お会いしたラマさんとは少し見た目が異なりますね。これが「野生」かどうかの違いなのでしょうか?とても勉強になります。
代わり映えしない景色にワタシは、「もう少し遠くに行ってみたい」という欲が出てしまい、山を登ってみることにしました。大丈夫です、パンはまだあります。
せっかく登るなら高い山を。
ということで周辺で一番背の高い山を登ることにしました。
ここで、ワタシはあるミスに気がつきます。
夢中になっていると、一日が終わるのが早くなる。
これはうっかりミスでした。
何もせずに過ごす1日と、何かに夢中になりながら過ごす1日では、体感時間が異なります。まだまだ夜まで時間があると思いきや、あっという間に夜になってしまいました。
でも、こんなに雲やお月様が近くて、とっても綺麗。来てよかった。
見とれていたら緑の生命体さんが現れました。
一緒に月を見ますか?と声をかけましたが、どうやら通じなかったようです...。
ああやめて、痛い、痛い。うう...
緊急退避。
翌朝、緑の生命体さんとの攻防戦に 少々疲れてしまったワタシは もう一度体制を整えてからまたここに来ようと思い、お家に帰るため下山。
下山後、恐れていたことが起きました。
おなじみ、二度目の迷子です。
もしかしてワタシは方向音痴なのかもしれません。
昨日のラマさんたちがいたところまでは戻ってこれました。
ラマさん、ワタシは昨日どっちから来ましたか?
ラマさん「バッフ バッフ」
うーん、言葉が通じない。
自力で帰るしかなさそうです。
森の中をひたすら歩きます。
このままではまた夜がやってきてしまうため、なるべく早めに戻りたいところ。
足早に進んでいると、
またもや亀裂を発見しました。
もしかして以前の亀裂と同じ?と思いましたが、ワタシが作った橋が見当たらないので違う亀裂のようです。よく見ると鉄があります。とりあえず採取していきましょう。
(鉄を見つけた喜びで、早くお家に帰らないと、という気持ちは吹っ飛んで消えてしまいました)
今回は階段作戦です。思い切って下に降りてみました。
亀裂と亀裂、実は繋がっているのでは?と思い、少し奥まで歩いてみると
これ以上は危ない。
帰りましょう。
鉄の採取が完了したので、亀裂から出て また森を進みます。
すると、どこからともなく「パチパチ パチパチ」という音が聞こえてきました。
あれは....
森が、燃えています。
やはりあの光る液体は危ない。すぐにその場を離れました。
またもや 日が暮れてきました。
でも、こんな綺麗な景色を見れるなら、迷子になって良かったかもしれないですね。
明日は寄り道せずに帰り道を探すことにしよう、そして次からはベットを持ち歩き、家の方角をちゃんと確認してから旅に出よう...そう心に誓いました。
翌日、森を歩き続けていると 見慣れた風景が。
どれだけ迷子になっても帰ってくることができるこの能力、ワタシは方向音痴なのか、そうじゃないのか、よくわかりませんね。
ああ、すでに懐かしい ワタシのお家です。
さて、帰って内装の続きと、鉄の加工をし....
ん...?
続く