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皆さん、こんにちは。

今回は、Shoostを使ってシーンを制作する時に、気づいたことやヒントを皆さんと共有したいと思います。Shoostを利用するとき、大抵は既にキャラクターや背景の絵が準備されている状態から始まります。そこからどう進めるか、というのが今回のテーマです。

大事なポイントは2つ。「レイアウト」と「色の調和」です。

- レイアウト

まず一つ目、「レイアウト」についてです。

キャラクターの位置やサイズを画面に対してどのように配置するか、そしてそれに合わせて背景の位置をどう設定するか、これがレイアウトの主なポイントです。

画面の構図を決めるためのガイドが色々あるので、参考に使うとレイアウトがやりやすいです。

画面の構図を決めるガイドはいくつもありますが、三分割法は使いやすい方法だと思います。例えば、画面のセンターにいるキャラクターを、三分割法のガイドを使って位置を調整してみます。

三分割法の使い方は簡単で、縦線と横線の交わるポイントに見せたい箇所を持ってくるだけです。

このシーンの場合は、キャラクターも画面の右の方をやや見つめている演技なので、画面のレイアウトとしても正面に配置するよりも、少しずらした方がバランスが良くなります。

構図ガイドにそっていれば絶対に良くなるかと言うと、そういうわけではなく、視線の向きや演出の意図に合わせて適切に使い分けると良いでしょう。

- 色の調和

次に、「色の調和」についてです。

キャラクターと背景を馴染ませるためには、全体の色調や絵柄を合わせることが大切です。絵のタッチを変えるのはShoostでは難しいので、代わりに色のバランスを合わせるようにします。

ShoostのNormalフィルターを入れた状態です。

これでもある程度は、色のバランスが整えられていると思います。ここからさらに調整をします。まずは画像全体を白黒にして、明暗のバランスを確認することから始めます。

白黒にすることで、色相の情報がなくなるので、明暗だけに集中して確認できます。背景の明暗を見ると、外は明るく室内は暗いので、室内にいるキャラクターは同じような明るさになる必要があります。

キャラクターの明るさを、部屋の明るさに合わせて下げました。こうすることで、キャラクターが室内にいる雰囲気が上がったと思います。

逆にすることも可能で、キャラクターに合わせて背景を明るくします。

室内の明るさがキャラクターに合うように、背景の明るくしました。このように、背景とキャラクターの明暗を合わせるだけで、全体に一体感が出てきます。

今回は背景に合わせてキャラクターの明暗を調整する方向でいきます。

彩度をもとに戻します。更に統一感を上げるために、ColorFilterを使って、全体に共通の色を少し加えて完成です。

変化を比較すると意外と変わっていることがわかります。

色の調整だけで全体の一体感が得られるわけではありません。絵のタッチ、光源の向きなど、他の調整も必要です。しかし、色調を調整するだけでも、全体の雰囲気は良くなりますので試してみてください。

Shoostは、より多くのことが出来るように開発をしているので、今後のアップデートを楽しみにしててください!

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Comments

Anonymous

こちらの記事、いつもサムネ撮影のときなどの各種パラメータ設定の基準に悩んでいましたので、大変参考になりました!ありがとうございます!