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稲荷の神とは五穀豊穣だけでなく、現在では商工業含めて産業全体を司る神である。 そして、稲荷神の使いである狐は、人間界と神界を繋ぐ仕事を担い、人々に恩恵を与える存在である。 全国の稲荷神の需要は年々増えている。江戸時代から一気に増え、今では何でもアリと言わんばかりに、SNS商戦で萌えを狙った需要まである。そんなわけで、稲荷神は非常に多忙な神の人柱。最近では稲荷神の代行として、狐自体を崇め祀る場所も多くある。 そう、現代では、稲荷神に仕えし狐や稲荷神代行の狐がたくさん求められている、そういう時代なのだ。 歴代の稲荷神に仕え、神界における狐の中のトップである天外天狐様は、現代の需要にしっかりと応えられるだけの狐たちを、果たして未来永劫に渡って育てていけるのか考えた。神に仕える狐には仙術と呼ばれるお勉強をしっかり身につけ、かつ善い狐でなければならない。余談であるが、神界には悪い狐の妖狐になる輩がいて、社会問題になることもしばしば。治安維持のためにも教育や躾は必須だ。 教育と躾、人間界と同じような教育制度を狐界にも導入したらどうか。天外天狐様は早速取り入れて実践してみた。 人間と同じように、狐も人間の年齢でいうところの6歳くらいになると仙術の勉強を始めて、13歳くらいで地狐に昇格する。 悪い妖狐や野狐には地狐までしか昇格できないが、善い狐となってしっかりとお勉強すれば、「気狐」と呼ばれる位に合格して、そこでようやく祀られる存在になれるのだ。人間の年齢でいうと大体20歳くらい。人間界の大学入試のようなものだ。 もちろん、気狐にもランクが存在する。気狐の先、仙狐や天狐になるためには、しっかりとした機関で仙術を極めていく必要がある。特に、稲荷神の側近になるためには天狐に昇格する必要があるが、そこに辿り着くのはスーパーエリートのみだ。全国には気狐たちを集めて仙狐や天狐にするための、いわゆる大学のような機関があり、その機関に入るためにも入試のようなものがある。 仙狐や天狐になれば裕福な暮らしは確実に保証されるし、皆のあこがれだ。 まず狐たちは気狐を目指すために、学校に通うのだが、その学校は今や全国の至るところに作られている。 そして、、、ここはとある場所にひっそりと佇んでいる、私立の華狐(かこ)学園。大体人間でいうところの高校生が通う学校だ。 ***************************** と、最近ケモナー界隈でラノベ原案のアニメがちょっとしたブームになっている。なんでも、神様に仕えるためにキツネたちが勉強しながら成長していく学園系(?)のような内容だ。 ここは擬人化したキツネたちが通う私立、華狐(かこ)学園。登場人物は全て二足歩行で、キツネをデフォルメした愛くるしい姿をしている。ドタバタあり、恋愛あり、事件ありと、いわゆる王道ストーリーながら感動あり笑いありで、年齢層幅広く受け入れられている。 そのアニメのエンディングには、学園に登場する3匹の雌の狐たち、レンカ、ミコト、マクリがアイドルグループのように、アップテンポの曲に合わせて華麗に踊るのだが、これが「踊ってみた」シリーズとなってSNSで爆発的に拡散して話題沸騰している。 そんな人気を見越してか、この3匹のユニットから構成された、華狐(はなぎつね)シスターズがつい先日CDデビューを果たした。正確には、この3匹に声を当てている声優陣がCDデビューしたといった方がよいだろうか。声優が狐キャラのちょっとしたコスプレをしながら、イベント会場で歌を披露する催しが全国で行われている・・・というわけではなかったところも話題の一つになっていた。 歌って握手するようなイベントでは、声優陣たちが登場するのではなく、アニメ通りに、忠実に造形されたキャラクターたちが登場するのだ。簡単に言うと、精巧再現されたキツネのキャラクターの着ぐるみたちが歌って踊るのだ。 その着ぐるみキャラクターの造形は何とも素晴らしいのひとこと。既に、ケモノ愛好家たちが自作着ぐるみで彼女たちを作っているが、公式着ぐるみ特有の完成度がそこにはあった。 ■元気いっぱいスポーツ万能のレンカ、イメージカラーは赤色で瞳の色も赤色、毛並みは銀色、髪型はショート。 ■知性溢れる優等生だけどもドジっ子のミコト、イメージカラーは緑色で瞳の色も緑色、毛並みは白色、髪型は腰まである1本の三つ編み。 ■チームリーダーでグラマラスなお姉さんキャラのマクリ、イメージカラーはピンク色で、瞳の色はピンク色と青色のオッドアイ、毛並みは白色、髪型はロングヘア―。 顔立ちはアニメ顔を基調として瞳は大きくキラキラしている。丁度ケモノ系の着ぐるみとドール系着ぐるみをハイブリットしたような印象だ。 衣装は基本みんな同じ巫女装束をアレンジしたものだが、イメージカラーに合わせてそれぞれベース色が異なる。 巫女の衣装の下であるが、本来は肌が露出する部分やそうでない部分全てが毛の短めのファーで覆われている。尻尾と首周りにはは皆モフモフした毛の長いファーで形作られている。手には肉球があり、白足袋の下にはファーで覆われた肉球の足が存在している。 そして、この着ぐるみには最大の特徴が一つある。それは背中にファスナーが無く、手足や首部分にもファスナーやスキマが無い、いわゆる一体型であるというところに、ケモナー界隈ではちょっとした騒動になっている。 いや、厳密には少しだけ違う。レンカ、ミコトは首隠しを胴体に入れ込み、あたかも一体型のような着ぐるみに見せているが、マクリだけは全く別物で、胴体と頭の部分がしっかり縫い付けられている。おまけに2人と比べると、縫い目もかなり少なく、限りなく一体型になっているのだ。 と、ここまで説明すれば、ケモノ着ぐるみがお好きなあなた方に、この3匹がいかにフェチい感じか伝わるかしらね? ご紹介遅れました。私はレンカ役の新崎舞と申します。一応、女子大生やらせてもらってます。えーと、レンカ役というのは、声を当てている人じゃなくて、いわゆる着ぐるみの中の人ってやつです。あ!そうそう、声は最近流行りのAIスピーカーが私たちの思っていることを脳波で受け取って、それをキャラクターボイスな言葉で変換してくれるんだよね!詳しい仕組みは良くわかんないけども・・・。 ということで、私は声優ではなくて、着ぐるみバイトをしているただの大学生ですよ。ちょっとハマっちゃって大学を留年したことを良い事に、時間ある限り、華狐シスターズの練習に明け暮れているわけですが・・・。 着ぐるみの魔力というか、いきなりトップアイドルのようにチヤホヤされるあの感覚が病みつきになり、スーツアクトレス歴は早5年。だって、楽しいんだもん!就職活動せずにこの道に進もうか両親とちょっと揉めてるのは今の悩みの種ってところ。。。 えっと、さっきの続き。私たちが身にまとっている着ぐるみのこと。顔出しの全身タイツを汗対策に着込んで、レンカに入るわけだけども、入り方は実は単純。背中のファスナーが無い代わりに、丁度腰の部分がセパレートして、そこから中に入り込む。丁度ズボンとケモ手付きのトレーナーのような感じだね。ぐるりとファスナーで繋いだらあたかも出入口が無いような着ぐるみに見える仕様になるのよね! でも、マクリちゃんだけは腰のセパレートすら無くて、私たちから見ても、本当にどこから中に入っているのか分からないんだ・・・。 実は前にこんなやりとりがあったの。 CD発売のイベントで、その時は6月のとても蒸し暑い日だったんだ。 私たちはダンスに加えて握手会をこなして、少し時間が押し気味の45分で1ステージを終了。そして楽屋に戻って来た時のこと。 「あっつぅ~~ぃい!汗だくだよ~ホント・・。ってか握手会長すぎるよぉー!」 っとミコトの頭の丁度首隠しを胴体から取り出して、ごわごわしたケモ手でアゴひもを外そうとしていた松野彩花さんが息も耐え耐えで私に不満を漏らしていた。あ、松野さんは私の3つ上の劇団女優のお姉さん。女優業だけじゃ全然食べていけない厳しい世界らしく、こうしてアルバイトも掛け持ちしているみたい。 「・・ふぅ・・・確かに堪えましたねこの蒸し暑さ・・。早くシャワー浴びたいわ・・。」次に楽屋に入ってきた私が、ぐったり気味に松野さんの言葉に同調しつつ、同じく首隠しを胴体から取り出そうとモゾモゾと手を動かしていた。 なんとか苦戦しつつ頭を取った松野さん。目は真っ赤で、面下は色の変わり目が分からないくらい汗でびっしょり。というより、汗がポタポタ滴るほどだった。ふぅ~と一息ついたところで、最後に入ってきたマクリちゃんを見つけて、 「マクリちゃん~!お疲れ様~♪今日とっても暑かったけども・・・今日も脱がないのかな・・・?」と投げかけた。 『ふぅー!みんなもお疲れ様ぁ♪今日はとっても暑かったわよね♪マクリももうへとへとですわ!ん?脱ぐってなんです?(笑)あ!次の衣装チェンジのことですかね♪』と、マクリちゃんのいかにもお姉さまといったアニメ声でそうはぐらかした。 そうこうしているうちに、私もやっとのことで頭を外した。相変わらずマクリちゃんと松野さんはこのやりとりばかりだなぁ………。 そうなの。マクリちゃんだけ私たち2人とちょっと違う。誰にも素顔を見せないのだ。 「もぉ~~!それじゃあ次の衣装に変身させてあげるんだから!」 『わぁあ!ちょ、ちょっと~!』 ミコトの頭だけ外した松野さんが、ケモ手で器用にマクリちゃんの衣装を剥ぎだした。 松野さん、やっぱりマクリちゃんのこと気にしてる……のかな? イヤイヤで脱がされまいと抵抗していたマクリちゃんであったが、今回の松野さんの本気な勢いに観念したのか、次第にイヤイヤが無くなっていった。 じゃれ合っているマクリちゃんと松野さんを横目に、私は中に着ていた面下とインナーを着替えるために、上半身の着ぐるみを脱いだところだった。 マクリちゃんだけ衣装着替えの時でさえも別室で行っていた。私たちとは明らかに異なる着ぐるみを前に、私は・・・なんだか悶々とするというか、なんだかドキドキするような変な感情があった。 松野さんは「なんだよー!同じ仲間なのに気にくわないなぁ~!」と最初から特別待遇のマクリちゃんに少し不満があったようだった。でもよく松野さんを見ていると、着ぐるみの出入り口を探したり、首と胴体の継ぎ目をじーっと見たり、なんかマクリちゃんに興味津々みたいな感じがするんだけど・・・。気のせいかなー。 ササーっとピンク色をベースにした巫女装束を脱がしていくと・・・そこには全身真っ白なファーで覆われた身体が現れた。ストレッチファーっていうのかな?グラマラスなボディにはおへそもついていて、おまけにどこにもファスナーが見当たらない。 おまけに頭と胴体は完全に一体型で縫い目すら見られないシームレス仕様だった。 胸はEカップくらいあるのかな?かなり大きくて、可愛らしい刺繍のあるブラジャーをしていた。Tバックみたいなパンツがモフモフした太ももとお尻に食い込んでいて、その柄もブラと統一しているようだった。 足はスラっとしているけども、アンコによって逆関節風のケモノ足になっていた。足の指の先までモフモフとしたファーで覆われているみたい。 ストレッチファーや胸の造り、逆関節風の足は私たちの着ぐるみも同じような感じ。でも、腰回りにあるはずのチャックは無いし、ほとんどがシームレスで構成された着ぐるみ・・・。本当にモフモフしたフィギュアが動いているように見えた・・・。 『あわわ!恥ずかしいわ・・・!は、早く着替えさせてよ~!』と胸とお股部分を隠しながら恥ずかしそうにしているマクリちゃん。 私と松野さんはそんなマクリちゃんの姿や素振りに見とれてしまった。着ぐるみなのにセクシーすぎて、女の私でさえすごくドキドキした。 「・・・・・あ・・!そうだった・・!マクリちゃんの衣装そういえばここに無かったんだ・・!ちょっと探してくるから、待ってて!」 そう言うと、マクリちゃんの巫女の衣装を私にポイと渡して、松野さんは控室を出て行ってしまった。 それにしても、脱ぎたてのマクリちゃんの衣装・・・。 とっても火照ってるだけじゃなくて、ほんのりと湿っていた。首周りや背中は特に触るとはっきりわかった。やっぱり私たちよりもずっと長く、こんなモフモフした着ぐるみの中に入っているマクリちゃんの中の人はきっと苦しいに違いない・・・。 そう思うと、再び何かグッと来るものがこみあげてくるのが分かった。 あと、衣装を取って分かったけども、マクリちゃんの呼吸が肩で息をするくらい激しいことが分かった。さらに、時折腰がヒクっと動いたり、小刻みにイヤイヤって動いたりするのも見てて分かった。  なんだろ。。。マクリちゃん、とっても苦しそう。。。

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