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ここは都内にある有名な展示場。 あるときはモビリティ進化を展示する場であったり、またあるときはサブカルチャーの聖地となったり、世界から注目されている活気付いたお披露目の場所であり、説明不要の有名な大型施設である。その施設で8月から大規模に催されるイベントというのは、5日間にわたるビッグイベント『世界ドールコレクション』である。  世界のフィギュア、人形、ぬいぐるみが各企業ごとに特色有りながら、数多く展示されている。1体数億円といわれる原寸大のアニメヒロインのフィギュア、昔ながらの動物のお人形さん、伝統として継承される古来の人形等、一般的なフィギュアや人形もありつつ、企業の目玉として大々的に技術や精巧さ、可愛らしさをアピールする場となっていた。 人の多さもさることながら、非常に多くの人形には圧巻の一言だ。 ・・・す、すごいや・・・! あ・・・ご紹介遅れました。私の名前は「清水きなこ」と申します。今は大学2年生で、工学部の機械科に所属しています。いわゆるリケジョでして、趣味はアニメ、フィギュア集めに同人誌あさり、、、まー世間一般に言う腐女子です笑 オタサーの姫じゃない!けど、やっぱ学部に女性は私だけってのもあって、周りからはチヤホヤされている方だと思う。顔は自分で言うのもなんだけど、中の上はある・・・はずっ! でもやっぱ学部にはオタクっぽい男ばかりだし、かといってイケメンな男には必ずっていっていいほど彼女がいるし・・・なんだかんだ言ってこの環境じゃ中々彼氏できないんだよなぁ~。っとこんなことばかり考えてるから彼氏できないんだよね。。 っと、今は仕事シゴト! 私はよくイベント系のアルバイトをやっているんだ♪ キャンペーンガールや着ぐるみの中の人はごくたまにあるけども、大半は行列の整理や来場者案内がほとんど。着ぐるみは中すっごく暑いけど、たくさんの人に可愛いって言ってもらえるから好きなんだよねー。でも着ぐるみアルバイトなんて年に1回あるかどうかの超レアバイトだから別に期待なんてしてないかな。今日の現場は、世界ドールコレクションの来場者案内なんだけども、やっぱりホビーメインのイベントだから着ぐるみもたくさん出てきてる。。。動くフィギュアみたいな可愛らしいドール系の着ぐるみやよくあるゆるキャラの着ぐるみ等々、いいなー着ぐるみの中に入って演技したいなぁーと陰で思いつつも、与えられた来場者案内をひたすらさばいていくしかないんだよね。あの着ぐるみたちってどこの派遣会社管轄なんだろ・・・そこの派遣会社に登録したいなぁー。 でもでも!!この展示会のアルバイトにどうしても参加したかったのが1つあるんですよ。アニメのフィギュア集めもしてるんだけど、実は私、テディベアが本当に大好きで、いっぱいコレクションしてるんだよね♪ そんなテディベア界隈の中で世界最高峰って言われてる、マスターピース社のテディベアが、なんとなんと今回の展示会に出展されるんですよ!このマスターピース・テディベアっていうのは、20センチくらいするぬいぐるみで50万円近くする最高級品。普通のテディベアって顔つきじゃなくて、少しアニメチックなクリクリしたお顔に、ずんぐりとした胴体。縫い付けはまるで魔法のような美しさ。テディベアマニアにとって一度は手にしてみたい一品なんです!なかでも1m近い巨大なテディベアがあって、それはなんと1000万円近くするセレブ御用達のアイテムなんですよね。ところどころにダイヤや金があしらわれた装飾品もあったりして、テディベア界の頂点にまさにふさわしいコレクション! でも、、、実際はまずどこで売ってるのかも分からないし、どの国発祥のものなのかも実は良く分からないの・・・。売り買いといえばオークションサイトやフリマサイトぐらいしか無いほどのモノ。この令和の超高度情報社会のネットワークを使っても、セレブが持ってるテディベアの自慢写真ばかりで、肝心の販売元の情報が一切出てこない。。一体どうなってるんだろう。。。 そんな謎多きマスターピース社が直々に出店してくるといえば、何としてもこの展示会には参加しなくちゃいけないってもんだよね!しかも都合よくイベントアルバイトとして入り込めるチャンスがあるじゃありませんか♪入場料5800円を払うどころか、寧ろアルバイト代が手に入るとあれば、もうアルバイトするっきゃないでしょ♪テディベア界隈のネット友達から仕入れた情報だけども、情報網たくさん広げていてホント良かった♪・・・最近はそのお友達さんから連絡無いけども・・・まぁでも今日もこの会場に来てるのかなー! ということで今に至るわけです。うん、前説疲れたぜ・・・(笑) ・・・ただ、当然アルバイトである以上、自分の任されているゾーンから動けず、ウロウロと展示ブースをめぐることなんてできず、、、あーこんなことならアルバイトじゃなくて、プライベートで来てちゃんと入場料払って、マスターピース社のブースに行けばよかったなぁー!と今になってちょっと後悔。。実は5日間ある日程全部このアルバイトに費やしちゃうんだよね・・・。1日くらいプライベートで来場する日作っておけばよかったぁあ(泣) ・・・アルバイト初日も午前中が終わろうとしていた。 ・・・んー、、、やっぱりどう考えてもおかしいわ。。。 さっきも言ったけど、私はこの5日間ずっと会場案内のアルバイトをやる予定です。初日だからなのかな?聞いてくる人聞いてくる人、誰もマスターピース社のことなんて聞いてこない。しかも、バイトリーダーから渡された館内のMAPにマスターピース社のブースなんてどこにもなかった。。。もしかして5日のうちでも期間限定だったりするのかな・・・?それともガセ情報なの・・・?確かに目を皿にして館内MAP見てもどこにも ない・・・!うぅう・・・やっちゃったのかな・・・折角ワクワクしてたのになぁ(泣) 初日の午後、私は急遽持ち場を変更になり、来場者のイベントステージの列整に回された。ステージでは有名ドールデザイナーのトークイベントや、誰でもできる精巧フィギュア作成講座などなどが開かれる場で、そこそこ有名な芸能人なんかが登場すると割と人で埋め尽くされる。とは言うものの、ブース自体もそこまで大きく無くて、100人くらいのパイプ椅子が並んでいるだけの会場。私は先着順に100人になるまで人を入れて、100人を超えないように人数カウントする役回りだ。 まー与えられた仕事を進めていこう、ということで人をひたすらさばき続け、14時に差し掛かったところ。次のステージの内容に私は衝撃を受けた。 司会者「それでは次は、AIロボットとぬいぐるみの融合、マスターピース社の紹介になります。それでは、一ノ瀬さんどうぞー!」 !!! ま、マ、マスターピース・・・! 仕事そっちのけでステージにくぎ付けになってたと思う。。。もう一人のアルバイトの子、ゴメンナサイ。 一ノ瀬「わが社では古くからテディベアに力を入れて―(中略)―そのテディベアが最先端の技術を導入して、人の言葉を理解して動き出す!そんな夢のようなぬいぐるみを開発しました!それではどうぞご覧ください!」 中央に巨大なラッピングされた箱が用意されたかと思うと、四方の板が横に倒れ、中に入っていた1mは超えているであろう巨大なテディベアが現れた! うぁあ~♪か、可愛いぃいー!すごい! と思ったと同時に、短い手足かヒョコヒョコと動き、来場者をおぉー!と沸かせた。。。っていってもお客さんは10人くらいしかいない・・・こんなに希少価値の高いマスターピース社のテディベアを見ることが出来るのに、、、なんでこんなに人が少ないのか・・・全く理解できなかったけども、私は目の前にいるマスターピース・テディベアを拝むことが出来て、もはやこんな些末な疑問などどうでもよかった。 一ノ瀬「さあクマちゃん、皆さんに挨拶しようか」 そういうと、テディベアは短い脚でその場に立って、お辞儀をした。。。 んー……… ってかまるで着ぐるみみたい(笑)背中にファスナーっぽいつなぎ目もあるし。。。動きは機械チックだけどさー。 一ノ瀬「ご挨拶よくできました♪皆さん、このテディベアの中に人が入っているって思った方いるんじゃないでしょうか?もちろんそんなことは有りません♪実は人ではなく、AIロボットのお人形さんが動かしているんです♪特別に皆さんにお披露目しちゃいましょう♪」 そういうと、一ノ瀬はテディベアの背中にあるマジックテープとファスナーを割と強い力をかけながらはがして、中に入っている人形を取り出した。 中に入っていたのは、、、ん??ほとんど同じサイズのテディベアだった。どうやらこの中に入っていたテディベアが駆動力になっているようだ。さっきの外側のテディベアより若干細めかな?手足は短いけど、こんどは背中にはファスナーが無かったし、着ぐるみ特有の雰囲気?みたいなものが感じられなかった。人が入っているようには見えないから・・・やっぱりロボットなのかな?時々ちょっとビビッと震えるのも、機械仕掛けのせいなのかも。 一ノ瀬「そう、この中に入っていたテディベアはAI搭載しているロボットでして、例えば、このAIテディベアをこのネコちゃんのぬいぐるみに入れ込むと・・・」 そういうと、一ノ瀬はテディベアを係の人が持ってきた巨大なネコのぬいぐるみの中に手際よく埋め込んだ。可愛いなぁー!そのネコのぬいぐるみがあたかも命を吹き込まれたようにヒョコヒョコ動くじゃありませんか♪可愛いぃい・・・悶え死にそうだよぉ(笑) 一ノ瀬「どうでしょうか♪わが社のAIテディベアとして、そのままでも鑑賞にするもよし、上からぬいぐるみを着せて、雰囲気を変えるもよし、そして人の言葉をちゃんと理解して行動できるスバラシイ人工知能を備えた、わが社オリジナルのマスターピース・テディベアでした♪」ネコちゃんのぬいぐるみは台車に乗せられて、手を振りながら退場していった。。。す、すごい技術。。。ってかカワイイなぁーすっごい可愛い!どうやったらあんなテディベア手に入るんだろ・・・当然すっごく高そうだけども・・・・。 その時だった。 オイっ!! !! あ、バイトリーダー!! 「お前、ずっとステージ見ててお客さんさばけてないじゃないか、勘弁してくれよ、ただでさえ人手不足なんだから、ちゃんとやってくれ!」 そりゃそうだ・・・さっきのステージに心奪われてしまっていたことに今になってようやく気付いた。 ・・・すごすぎる・・・。さっきの一ノ瀬っていう人にコンタクト取って色々聞き出したいけど・・・あぁ・・・もうバックヤードでどこか行っちゃったか・・・あのあと、一ノ瀬とは別のマスターピース社の人が出てきて、テディベアのお手入れ方法や長持ちさせるための環境づくりなどの説明を長々と行って、合計30分くらいのプレゼンが終わった。 ・・・そのあとも心ここにあらずな状況で、ステージの入場案内をひたすら終えて、気づけばイベント終了15分前の18時45分。蛍の光が流れ出して、皆帰り始めている。 立ちっぱなし作業&人手不足ってのもあって、休憩もろくに取れず足がパンパンな状態。おまけに慣れないパンプスで足の小指が悲鳴を上げてる・・・あぁこの仕事があと4日も続くのか・・・と思うと、ちょっと憂鬱になるけれども、今日のお昼のステージはその疲れを一掃させてくれるのに十分な破壊力があったよ♪うんうん、とにかく今日は充実してた方かな♪ あ、バイトリーダーが来た・・・。 「おつかれさーん!清水さんだっけ?今日ちょっとサボってた時があったから、ゴミ捨ての手伝いよろしくな!」 ・・・はうぅ・・・ 展示場が閉館してからの19時30分、最後の来場者が掃けて、誰もいなくなった展示会場。本来だったら19時ピッタリに帰れたのになぁ。。。まぁこのプラスチックごみ捨てれば帰っちゃえるし、さっさとしよっと。 トイレ前に広い展示会場から集められたごみが集積されていて、一人1袋、集積所に運べというものだった・・・あれ?集積場ってどこだっけ?? 広いし初日だしわかんないよ。。。まぁ皆についていけば間違えないでしょ♪ そう思って、人の流れに乗ってゴミ集積所へと向かった。。。 ん?あれって・・・ さっきまで列整理していたステージのバックヤードの薄暗くなった奥の部屋で、ステージで動いていたテディベアを見つけた。 あわぁ・・・!! 人の流れから外れて、ゴミ袋を持ったままバックヤードに忍び込んでいった・・・見るだけだしちょっとぐらいならいいよね・・・! 居ても立っても居られず、扉の奥にある薄暗いバックヤードの倉庫みたいなところにコッソリ入っていった。。。勝手なことをして叱られる恐怖よりも断然マスターピース・テディベアを拝むことが出来るっという強い好奇心の方が圧倒的に勝っていたと思う。 あった・・・!見間違いじゃなかった♪カワイイなぁ~ 感動のあまり立ち尽くす私。嬉しすぎてちょっと半泣き気味になってたと思う(笑) ついにマスターピース・テディベアに出会えた・・・ その感動は去年必死に頑張って大学入試に合格したときよりも物凄いものがあった・・・! 「わぁー!くまくーん」って言いながらモフって抱き着いた。 その時だった。 ビクンっ・・・ ん?なんか震えなかったいま?おまけにほんのりと暖かい・・・もしかして駆動力になってるAIテディベアが中に入ってるのかな?熱持ってるってことは、中の機械オーバーヒートしないかな?火事になったりしたら・・・大変だよ!!? 伊達に機械工学学んでるわけじゃないよ私!オーバーヒートがロボットに与える影響の大きさを十分に理解しているし、このままじゃロボットが壊れちゃうよ・・。 そう思って、私は急いで中のAIテディベアを取り出そうとした。テディベアの後ろに回り、背中にあるマジックテープをビリビリとはがした。 むちゃくちゃ力入れないと剥がれないよ・・・んしょっと・・・。何とかはがした・・・ってあれれ?尻尾の付け根に南京錠がある・・・?そっか、このファスナー下から上にあげるタイプで、金具のところに鍵を仕掛けてて開けられないようになってるんだ・・・。中のAIテディベアを誰かに盗まれないようにしてるんだな・・・。 ・・・ん?なんだろ。。。さっきからずっとビクビクって振動が伝わってくる。。。中のロボットが誤作動起こしてるのかな。。。マズイマズイ! 薄暗いバックヤードの中、何とかしてこのマスターピース・テディベアを守らないと・・・!理系の探求心と大好きなクマちゃんを守るために、どうしたらいいものか、倉庫内をウロウロした。・・・あれ?ここにかかってる鍵、もしかして・・・? セキュリティにしては余りにも杜撰じゃない?こんな近くに鍵が置きっぱなしって・・・?合うはずないよなぁ流石に。。 ダメもとついでに先ほどの南京錠に見つけた鍵を差し込んで、そして回した。 カチャっ・・・ えぇえ!開いたよ・・・っ!私ラッキーじゃん!・・・さぁ中のAI取り出さないと・・・ 急いで鍵を外し、ファスナーを一気に下から上へ上げた。 すると、中から物凄い熱気がムワっと私を突いた。中のAIロボット、やっぱりオーバーヒートしてるのね・・・!AIテディベアを出さなきゃ! そう思って、中のAIテディベアを外に出そうとした。ぎゅうぎゅうに敷き詰められた外のテディベアの綿やウレタンのせいで中々取り出せない・・・。ってかAIテディベアに触れると本当に熱い・・・というかなんだかすごく湿ってる。。。ボアの毛並みが温水で湿り気をおびているような感じだった。 しかも、このAIテディベアむちゃくちゃ重い・・・!ナニコレ・・・どうなってるの? そう思いつつ、なんとか引きずりながらも中に入っていたAIテディベアを外に取り出した。 ・・・ビクビクっとしきりにさっきから動くのはやっぱり中の機械がダメになってるからなのかな?しかもさっきから、ブーーンって音がついたり消えたり・・・中のモーターが空回りしてるのかな。。。あと、、、ちょうどテディベアの足と足の真ん中の部分からシューコーシューコーと圧縮空気が排気するような機構があるのかな?その周りがぐっしょりと濡れているのもわかった。 次の瞬間、あまりにも驚くことが起こった。 ビクビクっと繰り返すAIテディベアからさっきから「んっ・・・んー」と呻き声のような音が聞こえてくる。なんだろ・・・?変わった機械音だな・・・ 「んぁ・・・ぃ・・・・・ぐ・・・ぅ・・・・うぅ・・・!」 え・・・?明らかに呻いてる音、、、というよりも声・・・? テディベアから明らかに聞こえてくるよね・・・?うそ。。。え?中に人なんて・・・うそでしょ・・・?だってどこからAIテディベアの中に入るの・・・ファスナーなんて無いし・・・ ほ、本当に中に人が居るのかな・・・?嘘だよねきっと。。そう興味もまさりつつ、テディベアの顔に耳を当てて暫く様子見てみた・・・ 「んん・・・・っん・・・ぅう・・・ぁぁ・・・はぁーはぁー・・もぅ・・・ゅる・・してぇ・・・ご・・め・・ん・・・はぁはぁ・・・な・・・さ・・・ぃ・・・ぃ・・・いぐうぅ・・・ぃ・・はぁ・・・はぁ・・・ぃや・・・」 ブーーンっという音とビクビクっと動くテディベアの中で明らかに人の言葉・・・しかも男の人のような声が聞こえてくる・・・。 えっ・・・え・・・どうしよ・・・?中に人がいて閉じ込められてるってことなのかな・・・?誰か呼んでこないと・・・! とその時だった。 ?「おやおやおや・・・?どちらさんでしょうか?私どものテディベアに勝手に触れては困りますよ・・・」 ・・・ぅあ!だ、誰?・・・あ、マスターピース社の一ノ瀬って人だ・・・。思わずの登場でどうしていいか分からず、言葉が全く出てこない。 一ノ瀬「ん?どうしましたか?AIテディベアを取り出して、なにか驚いた表情ですが・・・」 とてつもない緊張が走っていた。このスーツ姿で優しい男前の一ノ瀬って人のプレッシャー?蛇に睨まれた蛙みたいな感じが物凄くするんだけど・・・ 「あ、あの、中のロボットがオーバーヒートしてるんじゃないかって思って・・・そしたら、AIテディベアに人が閉じ込められてるかもしれなくて、それで人を呼びに行こうとして・・・」 もう支離滅裂で何話したいか全く分かんない状態だったと思う。。。うぅ・・・ 一ノ瀬「あぁそうでしたか(笑)お気遣い誠にありがとうございます。AIテディベアの中に人は入っていませんよ♪中には夢と希望のアンドロイドロボットちゃんが入っていますからね♪あー、つまりお人形さんですよ♪」 そう言うと、一ノ瀬は何やらタブレットを操作し始めた。AIテディベアが大きくうねり、何か訴えたそうに手足をばたつかせながらヒクヒクと動いていた。短い手はしきりにお腹を押さえて、短い脚はすり合わせたいような動作を繰り返していた。 んあっ・・・・・んんーーっ そんな喘ぎっぽい声も聞こえてきた気がする。時間にして1~2分くらいかな・・・ピピッっという音が鳴ったと思ったら、背中の尻尾の近くに金具みたいなものが現れた。それをクイクイって動かすと、なんと背中がバクっと開いた。物凄い熱気と汗臭さがわたしの鼻を再び突いた。特殊なファスナーみたいな形状してたけど、どうなってるのかな・・・ そんなことより中身どうなってるんだろ。。。一ノ瀬が中身をぐりぐりと取り出し始めた。 衝撃が走った。 可愛らしい美少女フィギュア?というよりも美少女着ぐるみ・・・?満面の笑みでとっても可愛らしい金髪のお人形さんがそこに現れた。金髪の髪はぐっしょり濡れていて、お人形の顔には水滴がたくさんついていた。胴体はゴムっぽい肌色の素材で覆われていて、面と胴体は一体型になっていた。 そのまま一ノ瀬はグイっとAIテディベアの毛皮はがしていった。中のお人形の腕は折りたたまれてクッション材と共にガチガチに拘束され、足も同じように折りたたまれていた。 胸はE~Fカップはあるだろう豊満な感じ・・・。激しく上下に苦しそうに空気を取り込む様子がよく分かった。体中も水滴がところどころについている・・・。衣類も何も身に付けていないそのお人形のアソコには、、、ゴム?シリコン?でできたようなリアルな女性器があった。でも、はっきりとわかった。女性器とヘソ下辺りのところが異様に膨らんでいるのだ・・・。そのふくらみは女性器で肉付けしているとはいえ、明らかに男性のシンボルがあるのが分かった。お人形の中の人のシンボルが浮き出てるんだ……。 先ほどから金髪の可愛らしい美少女のお人形さんが必死に肩で息をして、明らかに男の声でか細く喘いでいた。 一ノ瀬「ほらね。中からはお人形さんが出てきたでしょ?だから中に人は入ってないんでしすよ」 あまりにも衝撃的な光景に絶句していた。。。でもなんだろ・・・すっごく話を聞いていて悶々としてくるのは・・・。 一ノ瀬「あ、そうそう、さっきからのブーンって音はね、お人形さんのお股の部分からなってるんですよ♪触ってみますかココ?」 そういうと拘束されたお人形を正座させるようにして、一ノ瀬はお人形の丁度ヘソの下あたりをグイっと押さえた。すると、ブーーーンという音がはっきりと聞こえてきた。 お人形は喘ぎながら首をプルプルと横に振っていた。極力動かないように、ほんのわずかの動作だったが、必死に快感に耐えていることが容易に想像ついた。 女性器やその周りにローターのようなものが仕掛けられていて、それが中の人のモノを振動させて刺激いるんだ・・・・。とっても苦しそう…。 するとお人形さんはか細い声で一ノ瀬に訴えたいように、声を発してきた。 「んぁ・・・も・・う・・・だしてぇ・・・」

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