【男→男小説】『転生したら魔王だった~勇者を快楽くすぐり拷問~(前編)』【男からくすぐり、焦らし、寸止め、快楽責め、手袋】 (Pixiv Fanbox)
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2021-01-24 15:00:00
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2024-01-25 15:24:24
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「サタン様、連れて参りました」
「うむ」
サタンと呼ばれた一見人間の姿に見えるが、頭にバッファローのような黒い角を生やした、端正な顔立ちの男が座る玉座の前に、一人の勇者が連れられて来た。
格好だけは一人前だが、まだ幼く見える勇者が魔王に向かって威勢よく叫ぶ。
「魔王め!俺が貴様を倒す!」
そしてサタンの部下である悪魔から解放された勇者が、一心不乱にサタン目掛けて剣で切りかかった。
「飛行(フライ)」
サタンが黒い革の手袋を嵌めた手を前に出し、勇者に向かって魔法を使うと、勇者は剣を振り下ろすことなくそのまま宙に浮いてしまう。
この魔法は本来使用者が空を飛ぶのに使うものだが、低レベルの相手に向けて使えば、こうやって身動きを封じることも可能だった。
「な、なんだこれは!!」
「こんな低位の魔法すら分からないのか…」
サタンは呆れるように言った。
ーーこの世界の人間は弱すぎる。
ーーレベルが100まで上がるような普通のゲームとは少し勝手が違うようだな…
宙に浮いた勇者を見ながらサタンはそう思った。
実はこの男、今は魔王サタンなどと名乗っているが、元の名前は佐藤健と言い、普通の日本の会社員であった。
ブラック企業に勤めていた彼は、過労で死に、気が付いたら魔王としてこの世界に転生していたのだ。
元々優秀な人間である佐藤は、転生してから今日までのたった1ヶ月で、何故か自分に絶対服従である悪魔や魔物達を使い、この世界での自身の立ち位置やこの世界の知識を調べあげた。
まず、この世界の人間だけで魔族を倒すことは不可能だと言うこと。
どんなに才能に恵まれて、鍛錬を積んだとしても、人間のレベルのアップには限界がある。
一般人のレベルは平均して3程。
そして一般兵が5前後。
国最高の軍隊の兵士でも良くて8だ。
そしてこの勇者の少年のレベルは15。
人間の世界ではこの勇者は最強と言われる存在であろうし、こうやって自分の力を信じて果敢にも魔王に挑もうとする気持ちは分からなくはない。
しかし佐藤の住む魔王城には、レベルが30以下のモンスターなど存在しないし、幹部連中を含め、佐藤自身もレベルが100だ。
人間界でいくら最強でも、ここでは何の力も持たないのと一緒だった。
「くそ…魔法の矢(マジック・アロー)!!」
勇者がそう唱えると、凄まじいスピードで佐藤に向かって光の矢が向かってくる。
しかし、その矢は佐藤に当たる直前に消えてしまう。
レベル50以下の攻撃は無効化されるスキルがあるため当然だ。
「なっ!!」
目を見開き驚く勇者にため息が出る。
恐らくこれが剣と共にこいつの主軸となる攻撃なのだろう。
確かに人間であれば、先ほどの攻撃を避けられる奴などほとんどいないだろう。
勇者もこの弱すぎる技で、人間界の頂点に立ち、魔王討伐に向けて意気揚々と出立したのが目に浮かぶ。
しかし佐藤という人間はもう存在しない。
今は魔王サタンとしてこの世界に君臨する、圧倒的力を持った支配者だ。
「無駄だ。お前の攻撃は効かん」
「そんなはず…魔法の矢(マジック・アロー)!!」
また同じ攻撃をするが当然結果は変わらない。
「な、なんで!!」
「お前と俺では力に差がありすぎる。と言うか、なんでお前みたいなガキが俺を倒そうなんて…」
「ガキじゃない!!俺は誇り高き勇者。お前を倒し、攫われた姫をお救いするんだ!!」
ーーあ、そんな奴いたな…
言われてサタンは姫の存在を思い出した。
魔王サタンとして転生した時には既に魔王城に姫は幽閉されていたせいで、記憶に乏しい存在である姫。
サタンの部下達である悪魔ならば兎も角、佐藤自身は人間を殺して喜ぶような趣味は無い。
そこは元は真っ当な人間であったから当然かもしれないが。
だが力を持つと、元人間であったとしても変わってしまうもの。
サタンになり、少し嗜虐趣味や支配欲が芽生えているのは佐藤本人も感じていた。
そして彼の少し変わった趣向の性癖もまた影響していた。
この前もそうだ。
ふと思い出して姫の様子をサタンが見に行った時のこと。
捕虜とは言え、姫は魔王であるサタンが攫って来たことになっているため、最低限の生活はさせていた。
恐怖で震えていると思いきや、部屋にいた姫は凛々しく、魔族なんかには従わないという強い気迫があった。
姫としての自覚もプライドもあり、若いながらとても美しい人間だ。
佐藤がもしこの姫に転生していたとしても、こうはならないななどと感心しながらも、それと同時にこの姫がプライド無くズタズタになる姿が見たくなってしまっていた。
佐藤が行ったのはたった一つだけ。
姫に永遠に時間の進まない牢獄『永久牢獄(インフィニットプリズン)』を使い、そこに閉じ込めたのだ。
空腹にもならず、眠気も排泄欲も来ないその空間。
そこへ2匹のインキュバスと共に…
インキュバスは女を性を貪る淫魔。
女を誘惑するため、驚く程に綺麗な顔をした男の悪魔達だ。
そのインキュバス達には、姫を死なない程度に好きにして良いと命令してある。
『大回復(ヒール)』の使える彼らは、姫に性の快楽を与え続け、姫が消耗すれば回復させ、姫が逃げることも死ぬこともできないその空間で、永遠に楽しみ続けるだろう。
その名の通り『イキ地獄』だ。
勇者に言われるまですっかり忘れていたが、今頃姫はどうなっているだろうか。
「姫は無事なんだろうな!」
「あぁ、無事だ。怪我一つしてない」
嘘は付いていない。
インキュバス達は姫に傷を付けて苦痛を与える程優しくはない。
もういっそ痛みの方がましと思える程に、快楽だけを与え続けているはずだ。
あれから一週間程時間が経つ。
その間快楽に支配され続けた姫の精神は、もしかしたら崩壊しているかもしれない。
もしまだ壊れていなかったとしても、もう身体に染み付いた快楽の呪縛からは逃れられないだろう。
「勇者よ。お前は姫を救ってどうするんだ」
「王は言った。魔王を倒した者を姫の婚約者にすると」
「あぁ、お前は姫と結婚したいのか」
「当然だ」
ーーませたガキだな…
佐藤は呆れ半分にそう思った。
姫でさえこの勇者より少し年上だろうが、結婚するには早過ぎる年齢だというのに、勇者なんてまだまだ…
ーー何と言うか、こういう世界って皆若い内に達観し過ぎだよなぁ…まぁゲームの世界だとそんなもんか…
ーーまぁそんな姫にインキュバスを当てがった俺も俺だが。
ーーてかこいつ、セックスとかそう言う知識はあんのか?オナニーもまだです見たいな顔付きをしてるが。
ーーあ…
そこでサタンはある事実に気付いた。
転生したばかりで、この世界に慣れるのに必死で今まで考えていなかったが、この世界なら、自分の好みの連中を集めて好きなことし放題なんではと…
ふと勇者を見る。
日々の鍛錬で日焼けした健康的な肌に、まだ未成熟ながら程よくついた筋肉。
整っていながら幼い顔つきの癖に、全てを背負ってますと言わんばかりの生意気そうな顔。
ーーうん。こいつはこいつで悪くない。そもそも俺の守備範囲は激広だし、ショタからガチムチの親父まで、見た目が好みなら大体イける。
現実の世界なら問題のある行為でも、異世界の魔王なら、今更何をしたって構わないだろう。
なんで今まで思いつかなかったのだろうか…
これからのことを考えただけで、サタンの股間は熱を持ち始めていた。
まず手始めにこいつから…
「おい勇者よ。姫を返して欲しいか?」
「そのためにここに来たんだ!」
「そうか。一つお前に言っておく。お前は人間の中では強いのかもしれないが、俺にとっては雑魚だ」
「くっ…」
先程の攻撃で自覚したのか、否定はしてこなかった。
「そこでだ。俺は今からお前に拷問をする。それに半日耐えることができれば、姫もお前も解放し、この国からも手を引いてやろう」
「ほ、ほんとか!?」
「あぁ。俺は嘘は付かん」
「分かった。拷問するなり好きにしろ。俺は国の為にも姫の為にも耐えてみせる!」
まだやはり幼いだけあってサタンの言葉を簡単に信じてしまう勇者。
ーーまぁそうやって騙されながら成長していくものだ。それにしても凄いなぁ。俺の元いた世界で、この子と同じ年の子でこんな風に即答できる子なんていないだろうなぁ…
「そうか」
恐らく今まで人間の世界では最強であり、様々な試練に耐えてきた故の自信もあるのだろう。
だがそこがまた良い。
こんな生意気な奴を徹底的に泣かせ、勇者としてのプライドをズタズタにしてやりたい。
サタンの中でサディストな一面がふつふつと湧き上がってくるのを感じた。
「おい、アラバス達を呼んで来い」
サタンが言うと、勇者を連れて来た悪魔が頭を下げて、一瞬で姿を消した。
そして程なくして再び戻って来る。
3匹の魔物を連れて…
「お呼びでしょうか魔王様」
命じた悪魔に連れられて来た、驚く程整った顔の男達がサタンの前にひれ伏しながら言う。
アイドルのステージ衣装のような服を着ていて、一見人間のように見えるが、彼らには腕が8本生えている。
魔王城にいるアラクネとインキュバス夫婦の息子たちである。
長男のアイズ、次男のイース、三男のウルズ。
3人は、異なる種族の魔物や悪魔の間にできた、アラバスと言う新種の魔物だ。
3人並びの中央にいる長男のアイズは、全ての手に白くナイロンと似た素材でできた、手の甲に三本線の入った手袋をぴっちりと嵌めており、銀色の髪を綺麗にセットして、いかにも仕事ができそうなインテリ風。
その左にいる次男のイースは手首までの黒の革手袋を嵌め、日に焼けたような黒い肌に短い髪のワイルド感が強い。
そして右にいる三男のウルズは肘まで覆うグレーの革手袋を同じように嵌め、くせっ毛のような茶髪に人懐っこいような顔をしている。
この三人は、サタンが考える拷問には最適な連中だ。
「お前らにはそこにいる勇者を可愛がって貰おうと思ってな」
その言葉を受け、3人は勇者のほうをチラリと見た。
「承知いたしました。恐れ多くも申し上げます。この者はまだ射精をしたことが無いようです。責め方はいかがいたしましょう」
ーーあぁ、やっぱり射精経験がないか…これは楽しみだ。
勇者を見ただけで性経験の有無を見抜くのは淫魔にとっては容易いこと。
それが言うのだから、性の知識があるかは別として、間違いなく勇者自身は性の快感を知らない。
「俺はこいつと勝負をすることにしたんだ。これから半日の間、勇者が拷問に耐えきると俺の負けになってしまう」
「サタン様に敗北などありえません」
「それはお前達に掛かっている。苦痛ではなく、お前等の最も得意な方法でこいつを屈服させろ。手段は任せる」
「御意」
ーーこいつらがどんな方法で堕とすのか興味もあるしな。
三人は立ち上がり、サタンへ一礼すると、全ての手に力を入れるように一瞬指をくねらせると、勇者の元へと向かう。
「解除(リリース)」
それと同時に勇者への飛行(フライ)の魔法も解除された。
勇者は身体が自由になったにも関わらず、逃げずに3人が近づいてくるのを睨むだけだった。
アラバスの兄弟は、この魔王城での中ではどちらかと言うと下級の悪魔だ。
レベルも55と決して高い訳でもない。
しかし15勇者と比べれば力は歴然。それを勇者も理解していた。
また、勇者はこれから自身にされる拷問を本気で耐えられると思っていたのだ。
それは勇者が姫や国を救いたいという強い意志があるからと言うのもあるが、それよりも、どんな拷問でも耐えられる自信があったからだ。
勇者は生まれつき才能に恵まれ、人間の中では最強の部類に入り、通常の人間なら耐えられない数々の試練を乗り越えてきた。
まだ年端もいかない年齢だというのに、勇者にとって人間の世界は自分を中心に回る空間。
つまり、自身を屈服させられる奴がいるはずが無いと世界を甘くみているのだ。
それは勇者が悪い訳ではなく、囃し立てた周りの大人が悪いとも言えるが…
故にアラバス兄弟に囲まれた今も、怯えた様子はなく、なんでも来いと戦意剥き出しであった。
「サタン様の命により、私達であなたを拷問させて頂きます」
「来るなら来いよ」
「未成熟な身体のくせに威勢だけは一人前だな」
「誰が未成熟だ!俺はこの国の勇者だ!バカにするな!」
「あははっ!こいつ面白いなぁ。ねぇねぇ、僕1人で相手しちゃダメぇ?」
「は?ふざけんなよ!それなら俺がやるっつーの」
「二人とも、魔王様の前ですよ。ここは3人で確実に堕とします」
アイズ、イース、ウルズそれぞれ口調も容姿も違うが、1つだけ共通点がある。
3人だけでなく、他の悪魔達も総じてそうなのだが、人間に対して嗜虐思考が恐ろしく強いところだ。
簡単に言うと引く程ドSなのだ。
淫魔に手が複数本あると言う、鬼に金棒状態のアラバスと言う種族を、性経験のない勇者に宛がうと勇者はどんな反応をしてくれるのだろうか。
それが楽しみで仕方なかった。
ーー俺も悪魔達のこと言えないか…
但しこれはサタンが佐藤だった時から変わらない性癖である。
昔から男が快楽に堕ちていく様を見るのが好きで、その対象が屈強な男だったり、逆にあまり性経験が無い純粋な者程興奮した。
人間の時は仕事が忙しく、実体験はほぼ無かったが、今まさにその性癖を満たそうというのだ。
「始めろ」
「「「はっ」」」
サタンの声に3人が返事をし、勇者へと手を伸ばした。
次男のイースが勇者の両手を掴み、三男のウルズが両足を掴み、勇者をX字に張りつけにするように宙に浮かせる。
「うわぁっ」
あまりに早い動作に、勇者は追うことができず、ただ叫んでされるがままになっていた。
勇者が手足を動かそうとするも、掴むアラバス達の手は全く微動だにしない。
これは本気の力を出しても無駄だろうと察する勇者。
そもそも拷問に耐えるのが勇者の目的であり、逃げる必要はないなと勇者は抵抗を諦めた。
「ではまずこの無駄な衣服を…」
宙に浮かされている隣に長男のアイズが立ち、口から液体を吐き出し勇者の着ていた衣服に掛けた。
「なっ!!」
すると、鋼鉄でできていたであろう鎧や、革の衣服達が、瞬く間に溶けていったのだ。
国最高峰の技術で作られた防具すらも溶けてなくなり、あまりの驚きに勇者は言葉を失う。
その液はブーツや下着にまで浸透し、勇者の着ていたもの全てを溶かした。
そして現れたのは幼いながら鍛え上げられた綺麗な身体と、そしてまだ毛もほとんど生えていない包茎のチンポだった。
「はっはっはっ!!なんだこいつの性器はよ!皮すら剥けてねぇとはな」
「な、何するんだ!!なんで服を!!」
やっと自分がどんな格好になっているかに気付き、勇者が暴れて叫ぶ。
「まだこの年齢なら仕方ないってぇ。まずはちゃんと剥いて、一回射精の気持ち良さを教えてあげないとねぇ」
そう言いながら足を持っているウルズが勇者のチンポへと自身の口を近づけていく。
「おい!何をする気だ!!あぁっ」
そのまま勇者の小さなチンポを口へと咥えると、そのままチンポの先端をチロチロと舌先で舐め始めた。
「うわっ、んひひゃっ!止めろ!!あひはっ」
性に未成熟な勇者にとって、皮の中に侵入し、普段なら包まれたままの亀頭を舐められる行為は、快感ではなくくすぐったさが強い。
アラクネの能力を強く引き継いだアイズと違い、ウルズの唾液には物を溶かすような効果は無い。
その代わり、粘度や潤滑度が高く、緩和剤の役割を果たすため、勇者の皮の被ったチンポを剥くには一番適した唾液だった。
舌で亀頭をクルクルと回し舐めながら、首を前後に動かし、少しずつ少しずつ剥いていく。
「あひゃははっ!!やめっ!なんこんなっ!ひははっ!!」
流石淫魔なだけあり、普通なら多少の痛みのある皮を剥かれる行為も、勇者は全く苦痛を感じていない様子だ。
「ではそろそろ私も…」
アイズがそう言いながら勇者の身体へと8本の手を伸ばし、そのサラサラとしたナイロンのような感触の手袋を嵌めた指達が、首、乳首、腋、腹、へと優しく触れた。
「んわぁっ!!あははっ!く、くすぐってぇって!んあっ、止めろ!!あひははっ!!」
普通の男ならば感じてしまうような乳首などへの刺激も、勇者にとってはくすぐったいだけであった。
しかしアイズは余裕の笑みを浮かべながら、その手袋の手で全身を撫で回すように、いやらしい手つきで勇者の身体をなぞっていく。
その間もウルズが皮を剥きながらグチュグチュと音を立ててチンポを美味しそうにしゃぶっていた。
そのチンポがその刺激で徐々に勃ち始めているのを舌に感じながら。
「ったく、お前らは何めんどくせぇことやってだよ」
勇者の腕を持ちながら、イースが呆れるように言う。
「未成熟な人間を開発するには、少しずつ身体に快感を与えていくのが一番ですよ」
「そうだよぉ。んちゅっ、んっ、亀頭だってこんなちっちゃいんだからぁ。ちゅっ」
「それがめんどくせぇって言ってんだよ。もう良い。俺がさっさと目覚めさせてやるよ」
そう言うと、イースは勇者の顎を革手袋を嵌めた手で掴み、自身と顔を剥き合わせるように勇者の顔を動かす。
「な!あひひっ!今度はなんだよ!!あはははっ!」
目の前でイースの顔を見た勇者は、人を魅了するためのインキュバスから受け継いだ端正な顔に驚きながら言う。
「おいお前、キスしたことあるか?」
「あひははっ!な、なんでそんなことっ!んあっ、ひははっ!」
「ねぇんだろ。ははっ。お前の初めてのキスは俺とだな」
「んんんっ!!」
そう言った瞬間、イースは勇者の唇と自身のを重ねた。
いや、勇者の唇に食らいついたという方が正しい程に、荒々しいキスをする。
口を舌で無理やりこじ開け、唾液を流し込みながら口内を犯していく。
「んんんっ!!んん!んんん!!」
いくら端正な顔立ちとは言え、初めてのキスがこんなモンスターで、しかも男など嫌だと勇者は顔を背けようとするが、しっかりと顎を掴まれているせいで逃げることができない。
口内で暴れる太い舌が不快で、噛みついて追い出そうとするも、そんなの物ともせずに舌は進み、唾液を次々に流しこまれる。
「んぐっ…んんんっ!!んんっ!んはっ!!」
やっとのことで口を離されるが、その時には相当な量を飲んでいた。
「君は事を急ぎすぎですよ。時間は半日もあるんですから、少しずつ楽しむということをしないんですか」
「そうだよぉ。んんっ、ちゅっ、こんな奴それ使ったらすぐ堕ちてつまんないじゃんー、んちゅっ」
「うっせぇな。堕ちたあと弄んだ方が楽しいだろが!」
「うぇっ!!お前なんてことを!!んひひっ!うぇっ」
初めてのキスは囚われた姫とと決めていた勇者。
それが悪魔の男、しかも唾液まで飲まされる濃厚なキスをされ、不快感で勇者が嗚咽く。
しかし、男の悪魔共になんの為なのかチンポをしゃぶられ、身体を手でまさぐられ、キスまでされたのは不快であり、くすぐったく変な感じはあるが、これが拷問なのかと勇者は疑問に思ってくる。
こんなことなら半日ぐらい耐えることは勇者である自分には容易いと。
勇者が心に余裕を見せたその時、それは突然きた。
「んんん!?」
ゾクゾクとした感覚が足先から頭のてっぺんまで駆け抜け、そこから一気に身体が熱を持ち始め荒くなる呼吸、表面からではなく身体の内側から細かい筆でこちょこちょとくすぐられるようなむず痒さが勇者を襲う。
それは勇者が初めて感じる、ムラムラするという感覚だった。
「あぁっ…なんだ…んんっ…何を…したっ…」
ウルズは口内に含む勇者のチンポが、ムクムクと大きくなっていくのを感じた。
勃起と共に皮が剥けるように、唇で皮を押さえるようにして、もっと大きくなるようにヌメる舌で亀頭を舐め続ける。
「あぁぁぁっ!離せっ!やめ…ろっ!!んぉぉっ」
勇者ははぁはぁと熱い息を吐きながら、咥えられたチンポを口から抜こうと腰を振るが、吸い付くように咥えられたチンポは、ジュプジュプといやらしい音を立てながら動くだけで、ウルズの口内から逃げ出すことはできない。
この時、勇者にある変化が訪れていた。
くすぐったくて仕方なかった咥えられたチンポや、撫でられ続ける手袋の手が、徐々に快感へと変わってきたのだ。
それは身体を魔法で癒している時の気持ち良いとは違う、勇者にとっては初めての性の快感。
「効いてきたようですね。流石に身体が小さいだけあって効果が早い」
手袋越しに勇者の身体を触っているアイズは、小刻みに震えだした勇者の身体を敏感に察して言う。
「見て見て~、チンポも勃起したよ~」
包皮が剥け、中から唾液に塗れた赤い亀頭が丸見えになったまま勃起した勇者のチンポを、自身の舌の上に乗せ、見せつけるようにウルズが口を開く。
「勃起しても小せぇなぁ」
「やめろぉー!!んぁっ…あああぁっ」
何故チンポが勃起しているのかよく分かっていないながら、あまりの恥ずかしさ叫ぶ勇者。
その声には、先ほどまでのくすぐったさを耐えるような喘ぎではなく、快感を感じて熱を持った喘ぎが混ざり始めていた。
「乳首まで勃ち始めて来ましたね。ほら、さっきと感覚が違いませんか?」
アイズが身体を乳首近辺を撫でていた手で、その勃起してきた乳首をクイっと摘まんだ。
「んぁぁぁぁっ!!」
今まで乳首で感じたことのないような快感で、身体を震わせながら叫び、それによってチンポがピクピクとウルズの舌の上で跳ねた。
乳首の形を指先でなぞり、そのサラサラとした手袋の感触が妙に鮮明に感じてしまう。
乳首だけではない。
アイズの身体を撫でまわす他の手袋の手すらも、触れられる度にビクビクと痙攣する程に気持ちが良い。
恐ろしい程に敏感になっている自身の身体に戸惑うが、その原因は勇者は既に予想はついている。
先ほどキスをした時の唾液だと。
その勇者の予想は当たっている。
長男アイズの唾液は物を溶かし、三男ウルズの唾液は粘度を操ることでき、そして次男イースの唾液は強力な媚薬になっていたのだ。
「じゃあ1回イかしちゃおうかなぁ」
「そうですね。まずは射精の快感を覚えて貰いましょう」
「俺も手伝ってやるよ」
ウルズは唾液を口に溜め、その勃起した勇者のチンポを飲み込むように咥える。
そしてその温かくヌルつく口内で、チンポを舌でかき回すように動かし、そのまま前後に顔をピストンし始めた。
「あぁあぁっ!!やめっ、んひゃっ!ぁんっ」
そしてアイズとイースは計14本の手で、知り尽くした人間の身体の感じる部分へと触れる。
アイズのナイロンのようにザラザラとした手袋と、イースの皮のスベスベした感触が同時に勇者を更なる快感へと導いていく。
ウネウネと勇者の身体の至るところを黒と白の手袋の手が、いやらしく撫で擦る。
「んんぁっ…やめっ!なんだっ、これっあぁぁぁっ!」
声が抑えることができない程の快感。
勇者にとってこの快感は未知の感覚だった。
ーー気持ちぃ…なんでこんな気持ちぃんだよ…
気持ち良さが強くなる度に、チンポに何か湧き上がってくるような変な感覚がする。
イくという感覚が分からない勇者にとって、チンポから何か出てしまうような、どうして良いか分からない初めての感覚だ。
「あぁぁぁぁっ!!なんか出るっ、んぁっ、やめっ!!あぁぁっ」
勇者の言葉など聞きもせず勇者へ快楽を与え続ける3人。
更に快感をと、イースが耳元に口を寄せ、その小さな耳を咥え込み、舌を耳の穴へズポズポと抜き差しをする。
「ひゃああぁあっ」
ゾクゾクするような甘い快感に嬌声が上がる。
「ほら、イっちまえよ」
イくというのが何か分からない勇者は、恐らくこのチンポから何かを出すのがイくという行為なのだろうと推測する。
しかしその未知の行為をしてしまうのが怖かった。
チンポの先から何が出るのか分からないからだ。
それがいつも出しているおしっこなのか、それとも何か別のものなのか、出る時は痛いのではないかと、知識のない勇者にはイくのが恐怖だったのだ。
「我慢したって無駄ですよ。ほら、乳首をこうして摘まんで擦ってあげると」
「んはぁぁぁっ!!」
コシコシと手袋の指先で擦られ、身体がおかしいぐらいに気持ち良くなってしまう勇者。
3人がいくら本気でないとは言え、性の快感が初めての勇者は、その出てしまう感覚を我慢することなどできなかった。
ジュプジュプというチンポをしゃぶられる音もまた勇者を興奮させ、チンポの根元から気持ち良さが上ってくるような感覚が強くなる。
出したい。でも怖い。出したい。気持ち良い。出ちゃう。
心で出したくないと思っても、快感に身体は我慢できず、弁が外れたようにチンポから液が吹き出た。
「あぁぁぁあぁぁぁあああっ!!」
初めての射精の強い快感に、手足の指をギュッと握り、口を大きく開け叫ぶ。
部分的な快感ではなく、全身で感じる快感。
脳が気持ち良いと叫んでいるような、初めての感覚だった。
「んぐっ、んぐっ」
ウルズはその勇者の出した精液を美味しそうに飲み干す。
「んおぉっ」
そして舌でチンポをぐるりと舐めまわし、綺麗にすると、ウルズはチンポを口から出した。
「あぁっ…んんっ…」
「初精子ご馳走様ぁ。やっぱ若いと甘くておいし~」
「おい、ずりぃぞ!」
「オナニーすらまだというのはなかなか相手にすることは少ないですからね」
射精の余韻に浸る勇者を気にする様子もなく話ている3人。
その一部始終を見ていたサタンは、その光景に異常な程興奮していた。
性の経験のない勇者を、無理やり射精させ、快感を与え、その快感をどうして良いのか分からないまま茫然とする勇者の姿が、いやらしくて仕方なかったのだ。
生前の自分とは比べ物にならない程大きなサタンのチンポは、衣服の中で見事なまでに勃起していた。
ーーあぁ…これで勇者を泣くまでブチ犯してやりたいなぁ…
その感情を必死に押し殺し、サタンは勇者とアラバス達の様子を見ることにする。
大人の男達の手で、性の快感に目覚めていく勇者の姿をもっと見たい気持ちもあったからだ。
射精した勇者の身体を見て少し違和感を感じた。
通常の人間ならば、射精直後は特融の倦怠感によって、一時的に性を欲することはなくなる。
所謂賢者タイムというやつだ。
しかし、勇者はそれとは少し様子が違った。
チンポはウルズの口から解放されているものの、アイズとイースの手に勇者は責められ続けている勇者は、ビクビクと身体を震わせ、更に息を荒くし、チンポも射精前よりも勃起している。
そのサタンの感じた違和感は間違いではなかった。
勇者は射精したにも関わらず、未だに興奮していたのだ。
それも射精前よりもより強く。
「あぁ…んぁっ…やめっろっ…んひゃぁっ」
勇者は声では抵抗しながらも、射精の快感に衝撃を受けていた。
それも当然のこと。
イースの唾液の媚薬の効果は、相手を発情させたり敏感にさせる他に、射精時の快感が増加させる。
性の快感を知らない者が、その増加された快感を受けてしまったのだ。
もっと射精したい。またその快感が欲しいと思ってしまうのは、まだ未成熟とは言え男としての本能だ。
しかも身体は更にムラムラと疼きを増していっている。
「やめろと言う割には先ほどより抵抗が少ないようですが」
「そらそうだろ。唾液飲んだ上で初めてイったんだからな」
「ねぇねぇ、ほんとはもっともっと出したいでしょ?」
「んはぁぁぁぁっ…んなことっ…ねぇ…あああっ」
耳を舐められ、全身の気持ち良いところをスリスリと手袋の手で撫でられ、その上今度はウルズまでもが勇者に手を伸ばし、玉から足先までを革の手袋の手で撫で擦られ始める。
最初は包皮を被った小さい勇者のチンポだったが、今は皮も剥け、大人に比べると小さいが、年齢の割には立派なチンポがビクビクと震えながら勃起していた。
先ほどは口に咥え込んで離さなかったくせに、今は意図的にチンポには触れていないようだ。
「あぁぁぁっ…んひゃぁっ…やめろっ…やめろー!!」
気持ち良くて気持ち良くて仕方ないアラバス達の手での責めが、疼く身体にはもどかしくて仕方がない。
射精をしたことがなかった先ほどまでなら兎も角、今はあの強い快感を知ってしまった。
今のこの状態が、身体がまた射精を求めているんだと勇者も理解していた。
そしてそれを自ら求めるなど、勇者として、国の代表として恥ずべき行為だと言うことも。
それ故の叫びだった。
「おやおや、こんなにも全身で感じていると言うのに止めて欲しいとは」
「チンポがイきたいって泣いてんぞ」
「ほらほら、また口で咥えてあげようかぁ?」
ウルズはそう言って、ドロドロの唾液が溜まった口内を勇者に見せるように開く。
それを見た勇者は咥えられた時の快感を思い出し、同時に射精をしたいという願望が更に強くなる。
「あぁぁぁ…あぁぁあぁっ…」
はぁはぁと熱い息を吐きながら、鼻の下を伸ばした情けない顔で勇者は呻く。
「ほら、今度は俺が乳首をっと」
乳首への刺激がナイロン調の手袋から革手袋に変わり、責め方も荒々しいものへと変わった。
両方の赤く勃起した乳首を、そのピッチリとハマった革手袋の指の腹で、ゴリゴリと何度も弾くように弄られる。
「んぉぉぉぉぉっ!!あぁぁっ、やめっ、もうっ…」
普通なら強すぎる乳首への刺激も、熱い身体には強い快感となってしまう。
身体がこんなに気持ち良くなることを知らなかった勇者は、もう既にギリギリの状態だった。
こんなに身体が気持ち良いと言うのに満足しない。
あの射精という甘く強い快感が欲しい。
ただ素直に欲したとして、アルバス達が素直に与えるとも限らない。
勇者としてのプライドと、アルバス達への疑惑の思いでなんとか持ち堪えていた。
「良いですね…その情けなく快楽に歪む顔…イース、この指に」
アイズは1本の手をイースの顔の前へと移動させると、当然かのようにその指を咥えた。
そしてその手袋の指先に、イースの唾液をたっぷりと染み込ませると、アイズは口から指を抜き、その手をそのまま勇者のアナルの方へと伸ばし、そして指先で穴の入り口をスルっと撫でた。
「あひぃぃぃぃっ!!」
誰にも触れられたことの無いそこを触れられ、勇者は予想外の感触に声を上げる。
ゾクっと身体にくすぐっさの混じる快感が走り、身体が震えた。
くちゅくちゅと唾液でヌルつく手袋の指を穴へと塗るように、何度も何度も指が往復する。
「んはぁぁぁっ、んぉぉぉぉっ」
他の手での刺激も相まって、その度に駄犬のように鳴く勇者。
そこには最初この城にきた時のあの勇ましさは無かった。
「さて、準備は整いました」
アイズの声と共に、3人の勇者を責める手が止まった。
「んんっ…あぁっ…」
手が止まったというのに、勇者は散々責められた余韻と、疼き続ける身体に呻く。
しかし先ほどまでの快感を与えられていた時よりも大分ましだった。
「はぁっ…んんっ…俺は…姫を…あぁっ」
快感に流されそうだった勇者は、なんとか自分を見失わないように言葉に出す。
その姿にサタンは思わず関心した。
それと同時にこう思った。
ーー壊したいなぁ
サタンはアルバス達が次の段階に移る前に勇者に声を掛ける。
「おい勇者よ」
「んぁっ…な、んだっ…」
勇者はもう半日が経ったのかと僅かに期待をして返事をする。
「お前にチャンスをやる。一応言っておくが、まだお前が耐えるべき時間は10分の1も経っていないし、これからお前への本当の拷問が始まる」
その勇者の考えを見透かすかのような魔王の言葉に、勇者は絶望する。
この疼きをあとどれだけ耐えれば良いのか。
しかも責めはこれからが本番だと言う。
しかしそんな絶望を悟られまいと勇者は強く言う。
「それが…どうしたっ…んぁっ…耐えれば良いだけのこと」
「まぁそれでも良いが、もしお前が今負けを認めるなら、お前だけなら解放してやろう」
「なっ!!」
「これからの責めはお前が想像するよりも辛く、この後負けを認めても姫もお前も助からない。だが今ならお前だけなら逃がしてやっても良い」
ーーまぁこいつの回答なんてわかりきっている。
「誰がそんなっ!!んはぁっ…俺は絶対にっ…耐えて見せる」
「二言はないか?」
「ないっ!!」
「良かろう」
その言葉が聞きたかったサタンは、満足そうな顔で笑った。
「アルバス達よ。分かってるな」
「「「はっ」」」
返事と共に、勇者の身体に再び3人の手が触れる。
「あぁぁっ!!」
まだ触れただけだというのに、震える程の快感が勇者に襲い掛かった。
全員の全ての手が勇者の身体に触れているため、耳、首、乳首、腋、腹、太腿、尻、足裏など先ほどよりも手の触れる場所が多い。
しかもなぜか手は先程とは触れ方が違い、全ての手が指を立てるようにし、指の腹の部分だけが触れていた。
計100本もの指が身体中に触れていることになる。
「サタン様のお慈悲を断ったこと、後悔させて差し上げます」
「てめぇはサタン様を見た瞬間に服従するのが正解だったんだよ」
「もう引き返せないからねぇ」
ニヤリと勇者を悪魔らしい嫌な笑いを浮かべて言う。
その瞬間だけは勇者も身体の疼きを忘れ、恐怖を感じた。
負けを認めるのが正しい選択肢だったのではと後悔すら。
しかしもう遅い。
どんなことをされようと耐えてみせると内心で改めて勇者は気合を入れた。
その瞬間…
「んひゃははははははははははははっ!!!!」
一斉にアラバス達の指が動く。
それは先ほどまでの快感を与える動きではなく、指を細かくこちょこちょと動かし、勇者をくすぐり始めたのだ。
あまりのくすぐったさに大声で笑い、暴れる勇者。
しかしイースとウルズに手足を拘束されているため、僅かに前後に身体が揺れ、頭を振ることしかできず、そのくすぐる手達から逃れることはできない。
(後編へ)
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