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ちょっと毛色を変えて、美術設定とかどうでしょうか。

霊夢の家である博麗神社の社務所の設定です。

美術監督のぬまんさんによるもの。


博麗神社の全体像は東方の原作ゲームではほとんど描かれないので、どうなっているのかよくわからないのですが、アニメにする以上は避けて通れず、

1話制作の際に設定画が起こされました。


これが全体図。

最初のOP(色は匂へど)ですでに鳥居から拝殿までを描写していたので、その他の部分を足していったかんじです。

社務所はどうも拝殿よりも手前にあることが多いみたいなのですが、

(その方がおみくじを売ったり参拝客の管理をするのに便利みたいです)

すでにそうでないことを描いてしまったので、拝殿の奥になりました。


神社の拝殿は、その奥に本殿が一体化している「権現造り」という建築様式になっています。

権現造りは拝殿正面の屋根というか軒の形が特徴的で、これは原作ゲームでも描かれています。


ぬまんさんといっしょに近くの神社にロケハンに行って写真を撮ってきたりしました。


「摂末社」というのは、風神録の後に建てる守矢神社の分社です。

幻想万華鏡では18話の後に建てられることになるので、本編では描かれたことがないと思います。

(風神録編より後の話が、月PV、2~4話の宴会の時系列、7話しかないので)

18話のラストでこの話をすることも検討したのですが(実際にそういうバージョンのシナリオも書いてます)、宴会のシーンでうまく話をまとめられたために、蛇足っぽくなるのでカットしてしまいました。


これが霊夢の家である社務所。

ちゃんと玄関もあるのですが、色々荷物が積まれていて、結局手前の縁側からみんな出入りしています。


これが内部の設定。

これが霊夢の生活空間となっています。

たんすや棚はともかく、姿見とか衣紋掛けとか、今の若い人にはぴんとこない家具かもしれません。

僕トミー朕の場合、母方の実家の祖母の家には普通にありました。


これは1話の時点なので、掘りごたつや火鉢といった暖房設備が描かれています。


室内から縁側や庭の方向を見た図。

設定には描かれていませんが、本編では掘りごたつをふさぐために四角い畳が置かれることになりました。


障子はこちらの設定のように雪見障子(すりガラスがはいっていて外が見える)ものが採用になったので、背景画を描く際に外の景色や明るさを描かなければならなくってちょっと面倒だったりしました。



実際の映像はこちら。

社務所は何度も出てきてます。

これは11話のCパート、縁側で霊夢と魔理沙がスイカを食べているところに、てゐが肝試し大会の招待状を持ってきたところですね。


7話から、縁側で談笑する霊夢・魔理沙・早苗のところにチルノがやってきて巨大妖怪の話をして、早苗が巨大ロボットの妄想を披露したところ。


1話の冒頭、魔理沙がチルノをつかまえて猫の子みたいに運んできたところです。

幻想万華鏡のお話はここから始まったんですねえ。

室内の様子がよくわかります。


同じく1話。

妖怪退治に行かないで、ひたすらみかんとせんべいを食べる霊夢。


同じく1話。

霊夢がだらけているところに、咲夜が伝言(嘘)を伝えに来たところ。

どんだけみかん食ってるんだよ、というカットです。

というところです。


やっぱりキャラクターの原画の方がうれしいですかね?

まあたまにはこういうのもいいかなと。


では次回もお楽しみに。

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Comments

Anonymous

設定というより建築パースでびっくりです。素晴らしい!

ドジラ

しっかりと細かい建築などこういった所も手掛けられていて幻想万華鏡は本当に素晴らしい作品でございます!

Anonymous

美術設定も非常に面白かったです! 様々な角度での紹介があったため実際に博麗神社に来た気分になり見ていてすごく楽しかったです!!

満福神社公式

ありがとうございます。 アニメは大勢でないと作れないのでこういうのがどうしても必要になるんですよ。