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年末でコミケがHOTですけど、自分はというと体力がマジでボトムにまで来ちゃってるので、自分の参加する日以外はお家のこととお仕事をやる日々です。


フリーはここで年末気分を作っちゃうと来年2月くらいまでなんかおかしなペースになっちゃう。



なので、今日はあと3日に迫った来年に備えて「ほぼ日2020」を買ってきました。

自分はもともと日記をつける習慣が無くて、何度か試してみたんですけど続かなかった。


日記を考え始めたのは30代前後からですね。

25を過ぎてから、親が病気になったり、親類が亡くなったりと色々自分の周囲が変わっていくのを実感して、振り返ってもよっぽど楽しい事しか思い出せない。

人間って嫌な事はすぐ思い出せるのに、楽しいこととか良かったことって贅沢にも「当たり前」みたいに処理されるのか、そういうの書いとかないと振り返れない。


今はデジタルでクラウドにも色々保存できるけど、自分の生活の思い出のようなものって紙と本のカタチが保存性・閲覧性共に最も優れてる気がします。


ほぼ日をずっと使ってるんですけど、これまで何冊かほぼ真っ白で終わらせちゃった年がありました。

ほぼ日って1日1P形式なんで、続くかというプレッシャーがあるんです。

マメにやんないと1日空くだけでなんか自分が続けられないダメ人間に思えて、日記を見なくなっちゃうし、そんな毎日書く事ってないやんって思ってしまう。


転機になったのは途中で投げ出して、でも本体高いから勿体無くて捨てられず、本棚で新品みたいに残ってたほぼ日2016を見直した時。 どうせ一生このままなら、自分で好きなようにやっちゃえと、2018年に自分だけのアイディア図鑑にしたんです。



2018年に使い始めた「ほぼ日2016のカズン」

お前は明朝体で「自分に勝つ」とか目標を書く中学生か!って感じですけど、いいのです♡

この恥ずかしさこそがパワー(力)

書きあわせないって日本語になってないけど、「書き表せない」って書きたかったんです。彼、語彙がたまにどっかに飛ぶから・・・(哀しい目



「蒼光のアクアバレット」の最初期案。

2010年くらいからプロジェクトブルースフィアと言う1つのおっきな青色で繋がる海モノの世界を漠然と考えていました。

その世界観を使って、あまり重くない話のシューティングをやりたかった。


昔のOVAって、なんかこう何かと海とか青い空みたいなのが多い印象で、「雲界の迷宮 ゼガイ」とか、90年代当時ニュータイプ誌で宣伝ページで見てて、こういうの良いなぁ〜と思っていたんです(始まる脱線思い出話



今見てもかわいい♡ぶっちゃけモンハンのガンナー系はこのイメージなんじゃないですかねと思いつつ、ポイントはこの背景の綺麗な空とそびえ立つ門の組み合わせ。

うまく説明出来ない感覚なんですけど、キャラと門の間にあるこのちょっとヒンヤリとした空間が自分にとってたまらなく懐かしさを感じるんです。

あと、90年代のフォントはカッコいいのが多い。




うーん♡ほんと可愛い♡

ちなみに脱線ついでに書くと、自分は自分の感じる懐かしさからキャラクターを作るんですけど、その懐かしさの1つの基準になってるのが高校生の頃に家で観れるようになったケーブルテレビ(もっとも大きい影響は小学生の頃のゴールデンタイムアニメ群


今ではネットストリーミングが当たり前ですけど、18年前はANIMAX・キッズステーション・チャンネルNECO・WOWOWが見れるようになった事で高校生の自分は見たかったOVAや旧作をそれはもう猿のように見てました。


ハミングバードや青空少女隊、魔法少女Taiなんかもその時で、ゼガイは当時やってなかったので見れず、アレな方法なんですけどYOUTUBEで結構後になってから見ました。



アイドルと言えばもうアイドルマスターが牛耳ってしまいましたけど、確か戦闘機に乗りながら姉妹がアイドル活動をするっていう最高に美味しい設定のハミングバード。

中央の主人公の子のリボン、自分こういうの大好きなんです。





以上を踏まえてキャラクターを見てもらえると「あ〜〜〜〜、うんうん」という要素がアクアバレットの衣装には入ってるのが気がついてもらえると思います。


一時期めちゃくちゃにスプラトゥーン2にハマって、その面白さを自分なりになんとかモディファイして落とし込めないかと考えていました。

そのままだとスプラの丸パクになるので、なんとかあのスピーディーでかつスタイリッシュ爽快な要素を「インクではなくまっすぐに飛ぶタクティカル要素の強い水鉄砲シューティング」に落とし込みたかったので、1プレイヤーとしてどこが楽しいのかずっと探りながらプレイしてました。


この頃の自分は、ご存知の人も多いと思うんですが、当時住んでたアパートの隣人のお子さんの反抗期騒音がもうピークになっていて、病的(正直実際精神的に頭おかしいお子さんだったと思う)なまでの騒音に、ほぼ連日ファミレスに逃げていたノイローゼの時期だったんですね。


その上丁度妹が結婚を控え、親元離れて2人で同じイラストレーターとしてやってたんですけど、それぞれが来年から別々に生活する事になったので、自分にとってはフリーとして今後の商業仕事、そして自分が版権を持てるかどうか、勝負をかけるタイミングは今しかないという精神的に極限に追い詰められてる時期だったんですね。


自分はフリーになる前に玩具の業界の会社で専属でイラストレーター7年してきたんですけど、親元出て働きながらで自分のオリジナルはおろか同人を作る事すら鉄人でない限り無理だと分かった。

かの宮崎監督だって、アニメ仕事がない時にナウシカを描いていたワケで。

夢見がちな人は効率だけで語りますけど、会社はストレスの坩堝であり、基本的にやる仕事が山積みでずっとプレッシャー。土曜日は寝て過ごし、人間やれるのは日曜日の一瞬だけ。

精神力が完全にゼロになってる事もしばしば。

なのでもう自分の人生で何か作る夢を実現できる最後のチャンスだと思った。


それが2018年の年の始まりで、ファンボックスが始まった2018年5月って言うのはまさにもう渡りに船というか、ここを活用する以外もう無いって感じだったんですね。


ファンボックスが始まった時、自分はもう前述の状況からマジだったので最初からどうやったら10年単位のロングスパンでやっていけるかめちゃくちゃ考えて始めたんです。

設定だけ作ってもそれが面白いかどうかは実際に動かさないと分からないんです。

机上の空論の怖さ。


自分は絵描きだから、まずビジュアルで面白い点、自分ならそれにお金を出すかどうかをハッキリさせないと怖くてとても先が作れない。

だから骨格の部分のラフをファミレスでかなり練りました。


アーネリスもアクアバレットも共通するんですけど、競技がショービジネスとして成り立っていないと世界の中での華やかさとか経済が回ってる感じ、キャラクターの重要性と歯車感が出ない。

この子たち何して食ってんの?という点ですね。


そしてスプラトゥーンでうまいなと思ったのがライブカメラの存在。

Eスポーツ的な側面がアーネリスとアクアバレットの競技の見せ方と共通していた。


バーチャロンのオラタンもそうだったんですけど、対戦を第三者が観戦できるっていうのは非常に重要で、今はドローンによる新しい視点を手に入れたので、よりダイナミックな画が撮れる。

重要なのはカメラのレンズの種類と撮る位置。

同じキャラでもただ棒立ちよりも、煽りのアングルだったり魚眼だったりを駆使する事で新鮮さと隠された魅力を引き出せるのと同じ。

設定はどんどん肉付けしたり、逆に途中でごそっと変える時もあるので、細かく詰めすぎないで自分で面白いと思う点だけを明確にしていきます。

自分の目指すのはエンタメ的面白さであり、キン肉マン的おおらかさ。

次のコマでさっきやられたのが出てきてもいいじゃん!という感じです。


で、ある程度出揃ったらこれらを元にキャラ絵を描いて、絵をたくさん描き始める前に何本かSSを描いて、自分でその世界に行ってみるというのをファミレスでやってました。

アーネリスも同時期に設定を固めました。

メモにある「単なるギジンカはうんぬん」の部分は自分のとんがった部分が出てますね。


実際キャラそのまま擬人化するソシャゲ的な流れは当時もう食傷を通り越してウンザリしていた。

自分だけで作る時は、モチーフにしてもいいけど、強烈なオリジナリティを入れたかった。


お腹が大きいですけど、マタニティパッドというものがあって、その形状が中々サイバーで水の中では抵抗が少なそうだったので敢えて引っ付けてます。



元々サイバーマーメイドのイメージはあったんですけど、どちらかというとミルフィーユに近いどこか無機質なイメージを持ってたんです。


で、ここもSwitchとスプラトゥーンの影響なんですけど、ヒトの姿と人魚の姿を切り替え(Switch)できる異種族がいいな・・・と設定。

青の6号のミューティオが好きなので、あの可愛らしさ、ヒトの形してるのにたまに見せる動物っぽい仕草をいれたかった。

完全に言葉通じない異種族も魅力的だけど、水を被ると人魚になっちゃうトキメキをいれたかったので、今のようなビジュアルに。




アーネリスの競技「スパークラー」を考えていたページですね。

海中花火は昔PSにあった花火のゲームの視点が好きだったので、水中で炸裂する光って綺麗だろうなと。


ただ単にキャラと建物設定してもあんまり面白みって出なくて、自分がバイクとかでも魅力に感じてる点なんですけど、どっか行ってご当地の美味しいもの食べたいんです。


ドラえもん見てたらどら焼き食いたくなるのと同じで、それを見てたら腹が減る!という要素が自分はほしい。

海底鬼岩城でプランクトンを凝縮してカツ丼とか食べたり、雲の王国でも美味しそうなの食べてた記憶があります。

ドラミちゃんのアララ少年山賊団でも、隠れ基地で白飯食って泣くシーンとか、一家に一台豊作くんで野菜を作って食べるシーンの記憶があります。


懐かしいですなぁ。食べ物大事。


また脱線しますけど個人的に当時キュンと来た思い出があるのが21エモンの「宇宙いけ!裸足のプリンセス」

流石にちょっと内容はもうほとんど覚えてないんですけど、この女の子がえらくかわいかった思い出が強く残ってます。

ミルフィーユでメスとかえっちな事ばっか書いてますけど、こういう清純マドンナ要素大好きです。







と、脱線に脱線を重ねましたが、このように、眠っていたほぼ日2015は、2018年に自分の妄想のためのノートになり、これら設定は見栄えを整えて

こうしておかげさまでR4として今に至ります。


思いついてからストレートに形になったように見えますけど、海洋モノのブルースフィア自体はずっと頭の片隅にあったものの、時間と技量がまだ無く、表に出してないショートストーリー(暗すぎたり重すぎたりして自分で違うなと思ったもの)の反省もあって、紆余曲折具体的にやっと今出来るようになった感じです。


◾︎

ほぼ日の話からかなり脱線しちゃいましたけど、1日1Pの日記にプレッシャーを感じて1度は投げた自分が、数年後その真っ白のページを埋めるメモノート的な活用で、本来の使い方とは違うかもしれないんですけど価値を見いだせたので、自分が好きに使う書き込める「俺に良しなカスタム本」としてオススメです。


ほぼ日はページに他人の言葉が入ってるので、1人だけでなんか作ってる感じがあんましないのも良かったですね。寂しくなかった( ^ω^ )


これはあくまで一例で、今年使ったほぼ日2019は家事の記録とか食べたものの記録がほとんどです。

「こう使わなくちゃいけない」ではなく、余白もったいないからなんか自分の好きなもの貼ったり書いたりして埋めよう♡って感じでスクラップBOOK・メモ帳の代わりにするのも十分です。

実際自分もまだまだ空白のページばかりですし。


ほぼ日はお値段高いけど、カバーも紙質も最高クラスの品質の携帯できる最強メモ帳、秘密基地的母艦ノートになるので、誰かに見せびらかすインスタ的な無理をするのではなく、自分にとってついつい見返してしまう楽しい自分のためだけの図鑑的ノートになるようにカスタマイズするの、面白いですよ。


もし自分が小学生の頃に書いた、自分が当時好きだったモノ、やってたゲームのこととか、趣味やおもちゃ、漫画アニメ・・・そしてその当時の家や家族のこととかが書き記された本があったら見て思い出したい。

そんなノリのLIFEのBOOK、自分の秘密基地でした♡

もっと字はキレイにしようと強く思いました。

恥ずかしさで顔から火が出そう・・・


ちなみに自分のほぼ日は2012年の黄色いカバー(シール貼ってる透明カバーも2012年製)を7年使ってる事になりますけど、まだまだ全然使える品質の高さです(ステッカーは最近貼ったのが多いのでこれはカウント外です。


2020年お互い良き秘密基地LIFEを!( ^ω^ )ノ

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