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2016年(準備を含めると2015年から)から2017年夏まで3弾+画集まで続いたガーデスインエデン。 本サイトの方が2019年3月を持って閉鎖します。 ■ ツィッターで書くとすぐに流れてしまうので、記録のためにここに残しておきます。 最後なので申し上げますと、ガーデスインエデンは対象年齢とキャラクターイラストの露出の多さから、全国コンビニにて取扱のできない企画で、他のウェハース商品と較べ大幅に販路が制限されていました。 あまり見かけない一方で、地域によって、ある所にはあるという偏りが大きかったという問題が常にあったのですが、全員女の子キャラでかつ露出多めという企画の趣旨上、販路の制限はどうしようもない事だったのです。 そんな限られた販路の中、オリジナル企画として健闘が認められ、プレミアムバンダイにて最終商品として画集を発売し、尻切れトンボにならず物語を閉じる事が出来たのは、一重にお買い上げくださった皆様のおかげです。 眺めるのが楽しいカードにしようと、1枚のカードにどんどんキャラが増え、情報量が上がっていたのも特徴でした。 あのカードの背景にはあの子やあの子の持ち物があったり、というようなお遊びを盛り込めたのは、キャラを作る段階から全員でエチャをしてキャラを共有し、それぞれがアイディアを出せたのが大きく、サーモインクを使用するのが条件なので、温めてサーモが消えると仕込んだネタが分かるという「遊び」を盛り込んで成立させるために、相当な時間をイラストレーター陣には強いてしまいました。 その点非常に申し訳なかったと思いつつ、苦労の甲斐あって手元の画集を見直す度に良いものが作れたなぁと感じます。 ■ 3弾後、最終商品としてガーデス画集発売に際して尽力してくださったのが、神羅万象チョコさんの立ち上げもされたキャンディトイ事業部のM氏と、元神羅万象チョコさんの担当で、ガーデスプロデューサーのTTT氏のお2人。 このお2人のオリジナル企画に対する理解と評価がなければガーデス画集は実現しませんでした。 ガーデスインエデンの高クオリティカードを支え続けたのはプロデューサーのTTT氏でした。 ガーデスにはキラカードが存在しませんが、レアリティにより程度の差はあるものの、基本すべてのカードに箔が押してあります。 サーモインクという特殊仕様と絡めて、全キャラが主役級にという配慮と、トレーディングカードとしての絶妙なレアリティ設定はTTT氏の経験によるもの。 ガーデスはウェハースとしては高額でしたが、カードのクオリティはその分相当高いものになっています。 カードは1枚ごとに、そのキャラを主役としてスッキリ見せたいというのがTTT氏の意向だったのですが、イラストレーター側の、たくさんキャラを出したいという暴走に対して文句を言わず受け入れてくれる器の大きさによって、ガーデスの庭は広がりました。 ■ ご存知の通りガーデスの販売元はこの業界最大手、求められる売上水準はオリジナルとは言え相当に高く、版権作品強豪ひしめく商品群の中、残念ながらその厳しい水準の前に3弾で終了とはなりましたが、こうして綺麗に企画が終えられたのは、キャンディトイ事業部のM氏やプロデューサーTTT氏の尽力と理解、キャラのアイディアと見た目を生み出し、実際の世界を描き出す事に長い時間をかけてくれたイラスレーターの巳星要さん、OrGAさん、やとみさん、妹のばく、そして世界を広げ物語を構築してくださった脚本の笠間さん、HP・デザイン全般を担当してくださった(株)ホンキートンクさんという多数の協力があってこそでした。 今の御時世、オリジナル商品を企画して実際に作って売るという事は商業的に非常に厳しく難しく、制作にパワーと時間を使います。 多分、自分がオリジナルウェハース企画に携わる機会はこの先現実的にほぼ無いと思います(やりたくないわけではなく、オリジナル企画そのものが非常に難しいという意味で) そういう予感もあって、自分の担当のキャラクターには小学生の頃見てきたものや思い出のものを仕込みました。 例えば、ウメ姉妹にはキョンシーとか飛龍の拳とかの中国ブーム、アメンボのカラーリングはプレイディア、アセビのカラーリングはカシオのスーパー電子手帳jrと言った具合です。 ガーデスのカードを見て、どこか懐かしい感じがしたら、それは多分自分の懐かしエッセンスがうまく伝わったのかもしれないと、企画内の1イラストレーターとして思う次第です。 今の世の中、データの海から記録が消えてしまうと、あとはもう個人の記憶と全国に散らばった1枚1枚のカードが残るだけになります。 願わくばこの先も、様々なメディアミックスがなされるような、作り手が感じてきた時代の空気を投影したどこか懐かしい(良い意味で芋い)オリジナル食玩文化が残っていってほしいなと思うばかりです。 ガーデスは温感ギミックを搭載していますので、目につく所に置いて、この先もサーモの変化で四季を感じるお手伝いが出来れば幸いです。 繰り返しになりますが、ガーデスインエデンをご購入・応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。 2019年3月26日 rondo bell

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