ヤバい状況のセーラー服女装奴隷 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-10-01 09:00:00
Imported:
2023-04
Content
(ヤバいヤバいヤバい、ヤバいって!)
心のなかで叫び、ボクは塀の陰に身を隠した。
それはボクが今、他県の中学のセーラー服を身につけているせい。
その姿のまま角を曲がろうとしたところで、向かう先に、同級生の女の子グループが歩いてくるのを見かけたからである。
とはいえ、ボクはマスクで顔の下半分を隠している。登校時は必ず着用することと、校則で定められたヘルメットも被っている。
うつむき加減で横をすり抜ければ、きっと誰もボクだとは気づかない。
そもそもボクのセーラー服姿を見て、男子が女装しているとは思わないだろう。
自分で言うのもなんだが、男子としては小柄で華奢、そのうえ童顔のなボクは、セーラー服が似合っている。
危惧する点があるとすれば、このあたりでは見慣れない制服を訝しがられることくらい。
にもかかわらず、ボクが焦っているのは、グループの中に美操《みさお》がいたせいだ。
美操は、ボクの幼なじみである。
昔は隣に住んでいて、幼い頃はよく一緒に遊んだ。小学校は手をつないで通っていた。それが中学に上がる直前、お父さんの転勤に合わせてよその町に引っ越した。
そしてこの春、なぜかひとりで町に戻ってきた。
理由はわからない。訊ねようとしたら、はぐらかされてしまった。なにか複雑な事情があるのかと思い、それから聞けずにいるうち、ボクたちは特別な関係になった。
初めはふつうの男女関係だったが、いつしかボクは美操に支配され、調教されるようになっていた。
とはいえ、そのことにも不満はなかった。美しく麗しく成長した彼女といられるなら、それでもいいと思っていた。
携帯の位置情報で、常に居場所を把握されるようになっても。尿道にチューブを挿入したうえで、周りとフラットになるほどペニスを潰して封印する特殊貞操帯を嵌められても。美操の中学制服を着るよう命じられても。
冷静に考えたらヤバい状況なのに、理性が鳴らす警鐘に逆らい、ボクは彼女と離れなかった。
そんな日々のなか、美操から電話がかかってきた。
「セーラー服女装奴隷の設えを整え、今から指定する場所に来なさい」
もちろん、逆らうわけにはいかない。
特殊貞操帯のペニスを潰す蓋の排泄孔に金属製フレキシブルチューブつきローターを接続。さらにバルーン固定式アナルバイブをお尻に挿入。それらのコントローラー兼バッテリーパックを太ももに粘着テープで固定すると、いっさいの下着類を着けず、セーラー服を着た。
それから学校指定の通学用装備をすべて身につけ、ボクは外に出た。
そして、アナルの淫具がもたらす快楽に蕩けそうになりながら、指定の場所まであと少しというところまでたどり着いたとき、美操と同級生女子のグループに遭遇したのである。
(ヤバいヤバいヤバい)
おそらく美操は、ボクを同級生女子に見せるため、時間を計算して呼び出したのだ。
彼女がそこまでする以上、ただセーラー服姿を見せるだけで済むわけがない。
(ヤバいヤバいヤバい)
美操たちが迫ってくる気配。
(ヤバいヤバいヤバい、ヤバいって!)
心臓が口から飛び出しそうなほど緊張が高まったところで――。
「……ッ!?」
ふたつの淫具が振動を始めた。
(ど、どうして……?)
思わず心の中で問うてしまうが、淫具が動きだした理由はわかっている。美操がリモコンで起動させたのだ。
つまり、彼女は位置情報でボクがここにいると、すでに察知している。
「あれ、こんなところでなにをしてるの?」
角のところまで来た美操が足を止め、ボクに声をかけた。
答えられず、うつむいたまま固まっていると、さらに同級生の声。
「どうしたの? この子、知り合い?」
「うん、私の従妹《いとこ》」
「ああ、それで……」
同級生が納得したようにつぶやいたのは、このあたりでは見かけない制服のことだろう。あるいは胸の名札の姓が、美操と同じということについてか。
ともあれ、ボクは同級生の注目を集めている。
そうと察し、淫具の振動で肉が昂ぶるのと同じくらい緊張感を高めたボクに、美操が無慈悲な言葉を投げつけた。
「そうか、私に会いにきたんだね……ちょうどいいわ、今からみんなでカラオケだから、一緒に行こうよ。友だちにも紹介してあげる」