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 ジャラ、ジャラ……。  重い鎖の音をたて、淫奴隷が引かれていく。 「あぅ、ぅあぅ……」  開口を矯正する筒式口枷から涎を、革ベルトがきつく食い込む媚肉からオンナの蜜を垂らしながら、王都の目抜き通りを引き回される。  いや、もはやこの街を、王都と呼ぶべきではないのかもしれない。  王都が教主R率いる邪教集団に支配されてひと月、かつての華やかさを失った街の広場に、淫奴隷が首輪のリードを引かれてたどり着いた。  10ルトーメ(約10メートル)ほどの距離を置き、3重に淫奴隷を取り囲むのは、かつて王国軍の将軍や有力貴族だった教団幹部たち。  邪教集団に魂を売った彼ら彼女らごしに、引かれてきた淫奴隷を遠巻きに見て、私は目を剥いた。 「あ、あれは……あのお方は……」  貴い御名を思わず口にしかけ、慌てて言葉を飲み込む。 「違う……あのお方が、あのようなお姿に……」  なるはずがない。なるわけがない。そのお方は今頃どこかで、叛逆の邪教討伐に向け、軍備を整えておられるに違いない。  しかし私の思いは、無惨にも打ち砕かれた。  広場の中央まで引いてこられた淫奴隷の乳首ピアスに吊られていた分銅が取り外され、代わりに木の板がぶら下げられる。  そこに書かれた文字は『姫騎士』。  やはりそうだった。  憐れにも長かった髪を短く刈られ、さらけ出された乳房に教主Rの紋章の刺青を彫られた、囚われの淫奴隷は――  みじめにも両の乳首に嵌められた奴隷のピアスに分銅を吊られ、淫らなしかけのあるベルトを媚肉に食い込まされた、厳重拘束の淫奴隷は――。 「姫騎士クリスティーヌ殿下……」  私が口にすることをためらった御名を、誰かが呼んだ。 「なんと……おいたわしや……」  あちこちから、悲嘆にくれすすり泣く声が聞こえてきた。  そんななか、刑吏が乳首ピアスに吊られた看板の『姫騎士』の文字に、赤いペンキでバツを入れた。  そして、その下に『淫奴隷』と書き加え、よく響く声で告げた。 「かつて姫騎士と呼ばれたこの女は、ひと月の調教を経て、自ら望んで教主Rさま所有の淫奴隷に堕ちた! 今後この淫奴隷が、人の身分を回復することは、永久にないことを宣言する!」

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