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「パンツだと思った? ざーんねん、体操着のハーパンでしたー」  今日も幼なじみのアサミが、制服のスカートをめくって俺に見せにくる。  はじめはドキッとしたものだが、毎日のように繰り返されると、もはや日常のひとコマだ。 「わー、びっくりしたー」  チラッと見ただけでため息混じりに平板な声で告げると、アサミはなぜか意味ありげに嗤った。 「パンツだと思った? ざーんねん、体操着のハーパンでしたー」  いつものようにスカートをめくり上げ、幼なじみのタカシに告げる。 「わー、びっくりしたー」  すると彼は、興味なさげにチラッと見て平板な声で答えた。  毎日のように繰り返される日々のやりとり。  だが、彼は知らない。私がハーパンの下に、なにを穿いているのかを。  それに興味を示したら、穿いている鋼鉄の下着の鍵を渡してあげようと思っていることも。  そうだ、明日はハーパンの代わりに薄手の競泳水着を着けてみようか。  それでも気づがなければ、それも着けずに見せてやろうか。  そのとき、タカシはどんな顔をするだろう。  そのときのことを考えるだけで、私の口元は自然と緩んでいた。

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