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小説『1度きりの快楽のために堕ちる女装奴隷』 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14242285 のイラストです。 「ふう……」  視線を落とし、ため息をつく。  僕がまとうのは、伝統ある学園のセーラー服。  三角の大きい襟には、白い3本ライン。その先端が交わる胸元には、白いネクタイ。  ポケットの上には、マジックテープで貼り付けられた、制服と共布のワッペン。そこに刺繍された文字は『女装奴隷』。  そう、僕は学園に通う令嬢の奴隷なのだ。  男子でありながら、女子の制服を着て学園に通う女装奴隷なのだ。  あらためてその身分を自覚させられながら、セーラー服の襞スカートを見る。  その下には、ピカピカに磨きあげられた金属製のパンツ――貞操帯。  それに覆われた僕、伊東葉琉《いとう はる》の股間には、本来あるはずのペニスの膨らみはない。  おしゃもじ形の金属板の奥で、樹脂製の黒い筒に閉じ込められて、厳重に封印されているのだ。  いや、貞操帯に閉じ込められているのは、ペニスだけではない。  睾丸も体内に押し込まれたうえで余った皮を折りたたまれて、おしゃもじ形の金属板の下端に覆われている。  貞操帯の形は、女性用のものとまったく同じ。そのこともあいまって、僕の股間は女の子のような状態に貶められている。 「ふう……」  もう1度ため息をついて考える (どうして……)  こんなことになってしまったのだろう。 (いや……)  考えなくてもわかっている。  これは、僕が選んだことなのだ。  ほかの道を選ぶこともできたのに、僕は自らこの道を選んだのだ。  幼なじみにして資産家の令嬢、蔵條美華《ぞうじょう みか》の女装奴隷に堕ちる道を――。

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