小説『1度きりの快楽のために堕ちる女装奴隷』イラスト (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-12-10 13:16:30
Edited:
2023-01-04 23:40:57
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小説『1度きりの快楽のために堕ちる女装奴隷』 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14242285 のイラストです。
「ふう……」
視線を落とし、ため息をつく。
僕がまとうのは、伝統ある学園のセーラー服。
三角の大きい襟には、白い3本ライン。その先端が交わる胸元には、白いネクタイ。
ポケットの上には、マジックテープで貼り付けられた、制服と共布のワッペン。そこに刺繍された文字は『女装奴隷』。
そう、僕は学園に通う令嬢の奴隷なのだ。
男子でありながら、女子の制服を着て学園に通う女装奴隷なのだ。
あらためてその身分を自覚させられながら、セーラー服の襞スカートを見る。
その下には、ピカピカに磨きあげられた金属製のパンツ――貞操帯。
それに覆われた僕、伊東葉琉《いとう はる》の股間には、本来あるはずのペニスの膨らみはない。
おしゃもじ形の金属板の奥で、樹脂製の黒い筒に閉じ込められて、厳重に封印されているのだ。
いや、貞操帯に閉じ込められているのは、ペニスだけではない。
睾丸も体内に押し込まれたうえで余った皮を折りたたまれて、おしゃもじ形の金属板の下端に覆われている。
貞操帯の形は、女性用のものとまったく同じ。そのこともあいまって、僕の股間は女の子のような状態に貶められている。
「ふう……」
もう1度ため息をついて考える
(どうして……)
こんなことになってしまったのだろう。
(いや……)
考えなくてもわかっている。
これは、僕が選んだことなのだ。
ほかの道を選ぶこともできたのに、僕は自らこの道を選んだのだ。
幼なじみにして資産家の令嬢、蔵條美華《ぞうじょう みか》の女装奴隷に堕ちる道を――。