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あの日も、雨が降っていたー

今日と同じような、雨だ。


雨はーーー…

別に、好きでも嫌いでもなかった。


でもー

最近は違う。


雨が降るとー

その都度、思い出す。


自分の置かれた現実から、

どんなに逃げようとしてもー

この現実から逃げることはできないのに。

俺は、都合よくそれを忘れようとする。


でも、逃げることなんてできないー。


雨が降るたび、俺は現実に引き戻されるー


これはーーー

罰なのかもしれないー。


それでもー

それでも、俺には、守りたいものがある。

”何かを犠牲にしてでも”守りたいものが。


どうしてもー

俺は、守りたいんだー


大切な、存在を。


たとえ、何度雨が降ろうともー。


・・・・・・


倉本 康成

2年B組生徒。彼女が憑依されてしまう。


藤森 明美

2年B組生徒。お茶目な性格。憑依されてしまい…?


柳沢 零次

2年B組生徒。康成の親友。


篠塚 沙耶香

2年C組生徒。生徒会長。同じ中学の出身。


哀川 裕子

2年B組生徒。陰険なお嬢様


間宮 結乃

2年B組生徒。明美と親しかった生徒の一人。大人しい性格。


国松 千穂

2年B組生徒。明美と親しかった生徒の一人。スポーツ大好き。


小野坂 亮介

2年A組生徒。ナルシストな吹奏楽部部長。


☆登場人物詳細は↓でどうぞ☆

(いつも書いている注意ですが、

 \300と出ていても、このお話を読めている人は

 既にプランご加入頂いている皆様なので、別途料金がかかったりはしません!)

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「---藤森、どうだ?」

担任の西田先生が明美のほうを見る。


間近に迫った”合唱コンクール”の各クラスの曲と、

各クラスのピアノ担当がそれぞれのクラスで話し合われているー。


ピアノが得意な明美に、西田先生が”頼めるか?”と問いかけたのだった。


「---…」

康成は、去年のことを思い出す。


去年の合唱コンクールでも、明美の演奏は凄かったー。

音楽にあまり詳しくはないが、とにかくすごい、と

康成はそう思ったー

もちろん、自分の好きな子が演奏しているから

そう見えただけかもしれないけれどー。


「----面倒なんで、お断りします」

明美が愛想なく呟く。


「---…そうか…」

西田先生は少し考えた後に、別の生徒を見つめる。


吹奏楽部の間宮 結乃ー。

明美の友人の一人で、ツインテールが今日もよく見合っているー。


「--じゃあ…間宮、頼めるか?」

西田先生が言うと、結乃は「はい。わたしで良ければ」と

穏やかに返事をしたー。


「--間宮さんなら、安心だな~!」

男子の一人が言う。


確かに、結乃も、とてもピアノが上手だー

中学時代に、地区の大会で2位になったこともあるのだとか。


合唱コンクールの話し合いが終わり、

昼休みを迎えるー。


最近は、生徒会室を利用して、よく明美のことについて

話し合うことも多い。


「--あのリア充嫌いくんが意識を取り戻せば一番早いんだけどね~」

落ち着かない様子で笑う、テニス部部長の千穂。


「まぁな~…」

康成が返事をする。


確かに、その通りだ。

高藤に憑依薬を渡した人間ー

それを知るには、高藤から聞き出すのが一番早い。


だが、高藤はあの日、憑依されて非常階段から飛び降りて

意識不明の状態が続いている。


「--わたし、今日の帰りにお見舞いに行ってみるね」

生徒会長の沙耶香が言う。


「あぁ…なんだか、迷惑ばかりかけてごめんな」

康成が言うと、沙耶香は「明美はわたしにとっても友達だし、

全然迷惑なんかじゃないよ」と言いながら

生徒会室から出ていくー。


「---う~ん」

沙耶香が生徒会室から出て行ったのを確認すると

千穂が呟く。


「ーーやっぱりさ~、高藤が”会長”って言ってたの

 気になるんだよね~」

千穂は、生徒会長の沙耶香を疑っている。


「---会長…ねぇ…」

康成が、生徒会室の出口を見つめる。


確かに、普通に考えれば、”会長”は沙耶香のことだ。

けれどー沙耶香は否定した。

沙耶香に恨まれる理由もないー。

何より、康成自身が、沙耶香を信じたい。


「--俺は信じるよ、篠塚さんを」

康成が苦笑いしながら言うと、

「やっぱりお人よしだなぁ~…」と千穂は

笑いながら、「あたしだったら、篠塚さんをビンタしてでも、吐かせるけどね!」と

呟いたー


「ーーう~ん、国松さんが俺の立場だったら、

 もうなんか、全員にビンタしてそうだな」

康成が笑うと、

千穂も「そうかもね~!あたし、考えるのとか面倒臭くて全然だめ~!」と

笑いながら、生徒会室を後にしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後ー

康成は零次と共に下校していた。


「--わりぃな~!隣にいるのが可愛い彼女じゃなくてよ~」

零次がニヤニヤしながら言う。


「はは…」

康成が少し寂しそうな表情を浮かべる。


「--悪りぃ。今のはなしで」

零次は、康成の反応を見て、慌てて訂正した。

明美のことで、いじるのは、良くないー。

と、思いながらー。


「ーーそういやさ、俺があげた♡チョコの味、どうだった?」


「---あ」

康成は、結構前に、誕生日プレゼントとして

零次からもらった♡チョコを思い出す。


「--やべぇ、冷蔵庫で干からびてるかも」

康成が言うと、

零次が「このやろー!」と笑いながら叫ぶ。


”夏帆にもぷんすかされるだろうなぁ”と

苦笑いする康成ー


「--それにしてもさ、

 俺に♡チョコくれたり、クラシック音楽聞きに行こうとか

 誘って来たり…」

康成が歩きながら言うー


「俺のこと、好きなのか?」

とー。


「--ぶふっ!」

零次は飲んでいたカルピスを吐き出す。


「ち、ちげーよ!俺は男になんか興味ねーぞ!」

零次が慌てた様子で口を拭きながら叫ぶ。


「俺が好きなのは、篠塚さんだから!!

 お前じゃないから!!」

慌てて弁明する零次。


「ん?篠塚さんのこと好きなのか?」

康成が笑いながら言う。

零次が生徒会長の沙耶香を好きだとは初めて聞いた。


「~~~~~~~!

 おい…くそっ!記憶を削除させろ~~~!!」

つい口が滑ってしまったことに、

顔を真っ赤にしながら零次が、康成の頭を

ぐりぐりしているー


♪~~~


「あ、ちょっとタイム!」

康成がおふざけモードから真面目モードになって

電話に出るー。


”あ、倉本くん”

生徒会長の沙耶香ー。


噂をすればー、などと康成が思っているとー

沙耶香から信じられない言葉が聞こえてきたー


”高藤くんが、急変してー…

 今、、亡くなったわ”


とー。


「---!!?」


・・・・・・・・・・・・・・・


康成と零次が慌てて高藤が入院していた病院に駆け込むー


既に、高藤は息を引き取っていたー。


「え…なんで…」

康成が唖然とする。


「--おいおい…」

零次も唖然としているー。


「--……分からない…

 わたしが病院に来た直後に急変してー

 そのまま」

沙耶香が首を振る。


「---…そんな」

康成は悔しそうに呟くー


「--くそっ…散々好き勝手しておいて、

 勝手に死ぬんじゃねぇよ…」

康成は、歯を食いしばるー。


高藤が死んだー


もう、高藤から、黒幕の正体を聞き出すことはできないー


「---高藤…」

康成がとても悲しそうに、その場に立ち尽くすー


「----」

沙耶香がそんな康成の様子を見つめるー。


”高藤くんにひどい目に遭わされたのにー…

 本当に…優しいんだから…”


康成は、同級生の死を、悲しんでいたー

例え、高藤がどうしようもないやつだったとしても、

それでも、康成は高藤に死んでほしいなどとは

思ってもいなかったし、

意識を取り戻して、償ってほしいーと、

そう思っていたー。


「---口封じ…か?」

零次が呟く。


「---…」

康成が零次のほうを見るー


”口封じー”


高藤に憑依薬を渡した女子生徒が、

高藤の口を封じるために、殺したとでもいうのかー?


「--…くそっ!」

康成は壁を殴りつけるー。


そして、病院の関係者に、

最近誰か来ていたかを尋ねるー。


するとー


「--昨日、同級生の女の子がお見舞いに来てたかな?」と

病院のスタッフが教えてくれたー


「名前は!?」

康成が叫ぶー


しかしー

名前までは、知らないようだったー。

事件沙汰となれば、調べることはできるだろうが

康成は警察でもなんでもない、ただの高校生だ。

高藤の血縁者でもないー

聞き出すことは困難だったー。


「あ~…」

病院のスタッフが口を開く。


「なんか、爪かじってましたよ」


「爪ー?」

康成が呟くー


”爪をかじる女子ー”


いるかもしれないー

だが、パッとは思いつかなかったー。


高藤の急死は、

事件の可能性もあるとして

警察も捜査を始めるようだったー。


康成・沙耶香・零次の3人は

それぞれ暗い表情で病院を後にしたーー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


今日は、朝から強い雨が降り続いているー。


高藤の死を、先生が告げるー。

元々、友人が多いタイプではなかったが、

やはり”同級生が死ぬ”ということに

動揺している生徒は少なからずいたー。


康成にも、いろいろ思うところがあったー。

高藤のことは許せないー

でもーー…


「---ーーー康成」

親友・零次は横目で康成のことを見つめたー


・・・・・・・・・・・・・


昼休みー


あまり生徒が通らない廊下で、

陰険女子の裕子と明美が何やら話をしているー。


「ねぇ…

 なんであいつが、あのオルゴールまだ持ってるの?」

不愉快そうに言う裕子。


「それ、盗んで、捨てちゃえ」


先日、裕子にそう言われた明美は

一度は康成の鞄から、明美自身が誕生日に

康成に渡したオルゴールを盗んで、

それを川に投げ捨てようとしたー


でも、できなかったー。

康成の妹・夏帆に声をかけられてー

なんだか、気持ちの整理がつかなくてー

オルゴールを、夏帆にそのまま渡してしまった。


「---あんたには関係ないでしょ」

明美が愛想なく言う。


「--へ~…

 あんたやっぱりまだ、あいつのこと好きなんでしょ?」

裕子がニヤニヤしながら言う。


「--そういうさ、中途半端な態度、

 マジでむかつくんだけど」

裕子の表情から笑みが消えて、明美を睨むー


「--別に、あんたにむかつかれても、

 わたしには関係ないから」

明美は、裕子のほうを見ながら挑発的に笑うー。


「-ーーー何よその態度!」

裕子が声を荒げて明美の肩を掴む。


肩を掴まれた明美が、振り返って乱暴に

裕子の胸倉を掴んで、壁に叩きつけるー。


「---うっぜぇな、ごちゃごちゃごちゃごちゃ」

明美が裕子を睨みつけるー


元々、明美は暴力も振るわないし、

温厚で、怒ることもほとんどないー

そんな明美の狂暴な姿に、裕子は慌てるー。


「---パ、、パパとママに言いつけてやるから!」

お嬢様育ちの裕子は叫ぶー

自分が不利になると、すぐに両親に泣きつくー。


「---ーー」

明美は裕子から手を離すと、

バカにしたようにしてほほ笑んだー。


「--あんたみたいな、陰険なお嬢様が娘なんて、

 パパとママも大変ね」


明美は鼻で笑うとそのまま裕子を無視して

立ち去って行くー


「----……」

一人残された裕子は、明美の後ろ姿を見ながら

イライラした様子で爪をかじり始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後ー


「--------」

雨が降る中、康成は、校舎裏を訪れていたー。


そこに向かって、黙とうをささげる康成ー。


そこはー

理科室の真下ー。

あの日、憑依された高藤が落下した場所だー。


「高藤…

 俺はお前を絶対に許さない」

黙とうを終えると、康成は怒りを込めて呟いた。


「明美のことをあんな風にして、

 俺と明美を弄んだお前を、

 俺は絶対に許さない…」


康成が、怒りの表情で呟く。


「---でも…」

康成は、少しだけ悲しそうにー

傘を差しながら、高藤が落ちた場所を見つめるー。


「--…助けてやれなくて…ごめんな」

静かに呟く康成ー。


あの時、憑依された高藤が非常階段から

飛び降りるのを、すぐに気付けば阻止できたかもしれないー


入院している高藤が、始末されることも

阻止できたかもしれないー


でも、それはできなかったー。


康成が立ち上がる。


「---俺は…

 お前を利用していた女子を必ず見つけ出して

 全部、償わせるー。」


そう静かに呟くー。

そこに、康成の親友・零次がやってきたー。


午前中からずっと降っている雨は、

まだ、降り続けている。


「--…零次」

康成が傘を差しながら零次のほうを見る。


「--ーーやっぱお人よしだなお前は。

 自分の彼女を滅茶苦茶にした相手にまで

 そんな風にしてやるなんて」

零次が傘を差しながら

高藤が落下した場所を見つめるー。


「---助けてやれなかったのは…事実だからさ」

康成がそう言いながら少しだけ悲しそうな目をする。


「でもまぁ…怒り7割、ごめん3割ってとこかな」

康成が苦笑いする。

明美に憑依して、明美を変えたのは

紛れもなく高藤だー。

例え、高藤の背後に誰がいたのだとしても、

高藤はその計画に賛同し、明美に憑依して

明美を滅茶苦茶にしたー。

その事実は、変わらない。


「---さて…今日はもう帰るかな。

 明日も合唱コンクールの朝練あるみたいだし」

康成がそう言いながら、歩き出す。


零次は、高藤が落ちた場所を見つめたままー。


康成とすれ違うタイミングで、

零次が口を開くー。


「なぁ…俺に何も聞かなくていいのか?」

零次が呟く。


康成が立ち止る。


康成が停学処分になったとき、

零次が康成の家を訪れた際に

康成は言っていたー


「--零次…何を隠してるんだ?」


とー。


だがー

康成は、あれ以降、

零次には何も聞こうとしなかったー。


康成は、零次が何かを隠していることに気づいているー。


「---…俺は、お前を信じてる」

康成は傘を少しだけ上げると、

零次のほうを見て少しだけ笑ったー


雨がさらに強く降り、

傘が激しく音を立てるー。


「---…」

零次が悲しそうな顔を浮かべるー


「--お前が、俺に言えないってことはー

 きっと、何か事情があるんだろ…?」

康成はそこまで言うと、零次の肩を叩いた。


「--ー話せるときが来たら、

 ちゃんと教えてくれよな、零次。」


それだけ言うと、康成は”じゃ、また明日”と言って

そのまま立ち去って行くー。


「康成ーーー」

零次は、立ち去って行く康成の背中を見ながら呟くーーー


「---俺…知ってるんだーー」


・・・・・・・・・・・


あの日も、雨が降っていたー

今日と同じような、雨だーーー


明美が憑依される直前ー

零次は、雨の音が響き渡る廊下を歩いていたー


そしてー

生徒会室の前を通り過ぎたときーー

零次は聞いた。


「憑依薬?」

高藤の声ー


そしてーーー


「--そう。

 人に憑依できる薬よー。」


零次は、何事かと思い、

生徒会室の外から話を立ち聞きしたー


”明美に憑依して、明美を滅茶苦茶にするー”


恐ろしいことを、聞いてしまったー


零次は思わず、生徒会室の中に飛び込んだー。


「お前らー

 憑依っていったいなんだよ!?!?」

零次の言葉に、高藤が狼狽えるー


だがーーー

”悪魔”はほほ笑んだー。


「--確か、妹、いたよね?

 深雪ちゃん、だったっけ…?」


あの悪魔は、そう言ったー


「---少しでも、邪魔をしたらー

 深雪ちゃんに憑依して、滅茶苦茶にするよ…?」


とー。


何よりも冷たい目だったー。


”そんなことさせるものか!”

零次は叫んだー


だがーー

”悪魔”は言ったー。


「--ずっと見てるからー」

とー。


零次の細かい行動から、

細かい発言、

学校にいるときも、家にいるときもずっと監視してるからー

少しでもおかしい行動をすれば、

零次の妹・深雪に憑依して、深雪を壊すー、と。


”そんなことできるわけない!”

零次は、あの時、そう叫んだー。


でもーーー

”なら、試してみれば?”

と、あの女は冷たく言ったー。


憑依の力を持つあの女ならー

自分の行動をずっと監視することも

できるのかもしれないー


そう感じた零次はーーー

康成や明美にーー

”このこと”を伝えることができなかったー


”ずっと監視されている”なんて、あり得ない。

康成に、あの”悪魔”の名を伝えれば、それで、

明美も救えたー


けれどー

もしも、、もしも、あの悪魔が、

自分のことを本当にずっと監視しているとすればーー


康成に事実を伝えたとたんに、妹の深雪は憑依されてー

壊されるかもしれないー


そんなことーーー

そんなこと、、絶対にできないー

0.1%でも、深雪が危険に晒される可能性が

あるのならー

何もーー

何も、できない。


これから、親友の彼女が憑依されて

滅茶苦茶にされるのに、

妹を守るためにー

そのことを伝えることもできないー


壊れていく明美

苦しむ康成ー


それを見るたび、零次の心は押しつぶされそうになるー


雨が降るとー

その都度、思い出す。


あの日のことをー

あの”悪魔”のことをー


・・・・・・・・・・・・


傘を差しながら、

康成が立ち去って行った方向をずっと見つめる零次ー


「--俺…知ってるんだ……

 明美に憑依するのを、指示したやつを…」


零次は悔しそうに呟くー


「康成…ごめんな…

 藤森さん…すまねぇ…」

零次は、校舎の壁を悔しそうに叩くー


「でも…

 妹を…妹を…守りたいんだ…

 ……すまん…本当に…すまない…」


高藤に憑依薬を渡しー

明美を地獄に落とした

悪魔のような、あの女ー


その、笑みは、今でも忘れないー


「---康成…

 頼む…気づいてくれ…」


零次は、一人、雨の中呟くー


「-ー高藤に憑依薬を渡したのはーー

 -------------」


雨がさらに強まるー。


ーーーー


ーーーーーーーー


そんな零次の様子を、校舎裏が見える渡り廊下から見つめていた

女子生徒は、悪魔のような笑みを浮かべたー


⑮へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


”黒幕”の正体とは…?

続きは水曜日ごろを予定しています~!


今日もありがとうございました~!!

(Fanbox)


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