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「--かみようございます」

神父の男が意味不明な挨拶を口にする。


「かみようございます!」

信者の女性たちが嬉しそうに挨拶を口にする。


宗教団体・ヘヴンー。


その実態は、神父…に扮している男が

生み出した特殊な”洗脳音波”により

会場にいる女性たちを徐々に洗脳していき

自らの意のままに操っている恐ろしい団体だ。


いいやー

団体ですらない。


神父の男以外の女性スタッフも

全員”洗脳音波”によって操られている。


「---さぁ、神様への感謝を」

神父の男がほほ笑む。


女性スタッフが会場にエッチな衣装を持ってくるー


SMの衣装

露出度の高い過激な衣装

キャバ嬢のような衣装

バニーガール


「---」

うっとりとした表情でそれを見つめる和美ー。

今日も、1歳の長女・亜寿佐を自宅に置いたまま

和美は、この場所に来ているー


隣人の水穂から誘われたのがきっかけで

この会場に足を運ぶようになった和美。

あれから1週間ー

和美もすっかり、ヘヴンの虜になりつつあった。


「---皆様は女神です。

 美しい!自分の身体に自信を持ちなさい」

神父の男が十字架を持ちながら叫ぶ。


その言葉には、力強さがあった。


「---はい!わたしは綺麗です!」

洗脳されている女性たちが嬉しそうに叫ぶ。


「---さぁ、その美しい身体を、神にお見せしなさい」

そう言いながら神父の男が、

先ほどスタッフが用意したエッチな衣装を

指さす。


「--どの服を着れば、神様が一番興奮なされるか

 よーく考えて、選ぶのです」

神父の男に言われるがままに水穂も和美も

壇上に上がって服を選び始める。


「---……」

和美が戸惑っているのに、水穂が気付く。


「--ほら、わたしたちは女神よ。

 神様にエッチな姿、見ていただかなくちゃ」

水穂はそう言いながら、レオタード姿になって

ポーズを決める。


「--そ、そうですよね」

和美は、恥ずかしいという気持ちを抑えながら

神様のために、エッチな服を選ぶー


そしてー

バニーガール姿になってポーズを決める。


「--おぉぉぉ。美しい」

神父が近寄ってくる。


そして、和美の身体をべたべたと触りだす。


和美は、「あ、、やめてください…」と

顔を赤らめた。


しかし、神父は言う。


「--私の手には、神が宿っています。

 ゴッドハンド。

 今、あなたの身体を、神様が

 触ってくださっているのですよ?」


その言葉に、

和美は嬉しそうに、顔を真っ赤にしてほほ笑んだー


「あぁぁ…神様……」

ゾクゾクと興奮する和美ー

神父の男の手には、神様が宿っているー


和美は、この上ない幸せを感じながら

神様に喜んでいただこうと、エッチなポーズを取り始めたー


・・・・・・・・・・・・


帰宅する和美ー


「---おかえり…」

そこには、夫の辰吉がいた。


今日は、仕事が遅いはずだったけどー?


と、和美は疑問に思いながら

笑顔で「ただいま!」と答えた。


「--…亜寿佐を置いて、どこに行ってたんだ?」

辰吉が困った表情で言う。


1歳の娘を置き去りにして

どこに行っていたのだろう?と

辰吉は純粋に不安を感じている。


「え、、あ、、うん!ちょっとね」

和美はそう答えたー


宗教団体…なんて誤解されちゃうと

辰吉を困らせちゃうし、行くな!って

言われるかもしれない…

そんな風に思って和美は言わなかった。


「---辰吉こそ、どうしてこんな時間に?」


その言葉に、辰吉は頷く。


「あぁ…俺は、取引先の都合で午後の仕事が

 無くなったから早めに上がってきただけだよ」


「ふ~ん」

和美は亜寿佐に興味を示さずに、

鞄から、分厚い本を取り出して夢中になって

読み始めた。


「和美…大丈夫か?」

辰吉が和美の様子に不安を感じてそう呟くと、

和美は「え?あ、うん!大丈夫」と笑顔を浮かべたー


深夜まで本を読み続ける和美ー


そこには、神父の男が適当に書いた

神への忠誠心の言葉が

綴られていた。


鏡を見つめる和美ー


「わたしは…女神

 わたしは…綺麗…

 ふふふ、ふふふふふふ


 あぁ…神様…」

うっとりした表情で呟く和美ー


もうー夫や娘への気持ちは、

何もなくなってしまっていたー


・・・・・・・・・・・・・


2日後ー。


「---皆さん。今日は神様が

 おいしいミルクを作ってくださいましたよ」


神父の男がそう言うと、

神父の男は、突然、ズボンを下ろし、

パンツをも下した。


男のアレがさらされる。


だがー

ヘヴンの集会に参加している女性たちは

表情一つ変えずに、それを見つめていた。


「-神のミルクは、私の体内にあります」

神父の男は笑いをこらえながらそう言う。


”洗脳されているとはいえ、

 こんなきれいな女たちが、俺のバカな話を

 真剣に信じている…

 ククク…最高だぜ”


神父は、自分のアレを晒すと、

「--神様のミルクは、このストローで飲みます」

と堂々と宣言したー。


「---ミルク!おいしいよね~」

水穂が言う。


「え?坂本さんは飲んだことがあるんですか?」

和美が、水穂に聞くと、

水穂は頷いた。


「-1週間に1回、抽選で一人しか飲めないから

 人気なのよ~」

水穂が顔を赤らめる。


「ふぅん…おいしそう!」

和美も満面の笑みを浮かべたー


最初は怖いと思った宗教団体ヘブンー。

だが、今はもうそんな気持ちはない。

むしろ、ヘヴンの集まりに来れることに

快感を感じている。


「---」

神父の周囲で働く可愛らしい姿の女性たちー


”わたしもあそこに行きたい…”


和美はそんな風に思ったー


「---今回は、和美さん!どうぞ!」

神父が叫ぶ。


神父は自分の好みで女を選んでいるー


洗脳されているものたちは、

ストローで神のミルクを頂くと思い込んでいるが

実際は違う。

単にフェラをさせるだけだー。


「---くくくくく」

神父の男のソレは既に勃起し、

大きくなっているー


和美はうっとりとした表情でそれを見つめるー


「--おめでとう。神様のミルクは初めてだったね?」

神父がニヤニヤしながら言うと

和美は「はい!」と嬉しそうに答える。


「ふふ、いい子だ。

 では、このストローを咥えて、その口で

 中のミルクを絞り出すんだ。」


神父の男に言われるがままに

和美は、神父の男のソレを嬉しそうに

口に咥えるー。


「---くふ…いい子だ…あぁ…」

神父の男のソレを

言われるがままに刺激していく和美。


「ははは、、はははは

 確か、夫がいたと聞いたが

 いいのかな?こんなことして!」

神父の男がわざとらしく言う。


「はぃぃぃ…!わたし、、神様にお仕えできて

 幸せですぅ…!」

和美が顔を真っ赤にしながら嬉しそうに

呟いたー


「ふふふふ…

 そうかーー」


やがて、神父の男がアソコから

白い液体を放出するー


神のミルクなどではないー


だが、和美は嬉しそうにそれを舐めていくー


満足そうな表情の和美ー


そんな和美に向かって神父の男は言う。


「あなたは女神のように美しい…

 でもね。和美さん。

 確か、お子さんがいたはずだけど

 そのままじゃ、あなたは”女神”じゃなくて 

 ”お母さん”になってしまうー。


 次にここに来るときに、子供をここに

 連れてきなさい。

 神様がその子を浄化させて

 あなたをもっともっと美しくして下さるから」


神父の言葉に

和美は、一瞬、正気の部分が飛びだしたー

まだ、洗脳音波による洗脳が不完全なのだ。


「--え…で、、、でも、、わたしの子は…」


「--あなたは美しい。

 美と子供。どっちを選ぶのですか?」

神父の言葉に、

和美は「わたしは…もっともっときれいになりたい…」

と呟いたー


・・・・・・・・・・・・・・


3日後ー


辰吉は、”妻の様子がおかしい”と

不審に思い、

会社に行くフリをして、

家の周りで見張っていたー


最近の和美は変だー。


神がどうこう言い始めたし

ヘヴンがどうこう言い始めた。

絶対におかしい。


悪質な宗教にでもはまっているのかもしれないー


そう思いながら

出かけていく和美を追跡する辰吉。


「--!亜寿佐…?」

和美が、娘の亜寿佐を抱っこしながら出かけていく。


辰吉の中では”さらにイヤな予感”を感じるのだった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


にこにこしながら歩いていく和美。


やはり、様子がおかしいー


やがて、和美が不気味な建物の中に入っていくー


”ヘヴン”


「なんだ…ここは」

辰吉が嫌な予感をさらに強めながら中に入るー


そこにはー

和美と同じぐらいの年齢の女性やー

若い女性が大勢いたー。


和美が壇上に上がるー


「--今日は、和美さんが主役です」

神父の男が両手を広げて笑う。


和美は、SMのような衣装で

鞭を手にしている。

壇上では娘の亜寿佐が泣いている。


「さぁ、和美さん。

 あなたから美を奪う、この小さな悪魔を

 あなたの手でやっつけるのです。


 神もそれを望んでいますー」


「---はい」

和美が鞭を手に亜寿佐を叩こうとするー


「やめろーーーーー!!!」

辰吉が乱入した。


「和美!いったい何をしてるんだ!」


「---!」

和美が目を見開く。


「---あ、、、あれ、、わたし…」

和美が混乱した様子で鞭を手から落とす。


他の信者の女性たちがどよめいているー


「---お前!和美に何をした!」

宗教団体による洗脳ー?

辰吉はそう思いながら神父の男を睨むー


「チッ」

神父の男が舌打ちをしたー


しかしー


すぐに、神父の男は頭を下げた。


「いや、これは失礼しました。

 確かに、あなたの奥様を無断で洗脳してしまいました」


そう言うと、神父の男が和美に近づき、

和美の頭に触れたー


「---!!!あ…あれ…わたし…?」

和美が周囲を見渡す。


自分の格好を見て悲鳴を上げる。


「---…奥さんは解放します。

 申し訳ありませんでした」

神父が頭を下げる。


「---……警察に被害届を出すからな」

辰吉は警戒しながら

神父を睨みながらそう告げるー。


「……妻を元に戻して謝れば済む、なんて

 思うなよ」


「----申し訳ありません。お好きにして下さい」

神父の男は頭を下げたままだー。


やけにあっさりと降参したことに

辰吉は違和感を覚えながらも

和美が脱ぎ捨てたと思われる服を拾い、

和美にそれをかぶせる。


亜寿佐を救出して、

妻と娘を連れて会場の外へと出ようとするー


会場にいる女性たちはまだ洗脳されたままのようだー。

この人たちを助けるためにもー

警察の力が必要だ。

辰吉はそう思ったー


・・・・・・・・・・・・・・


帰宅すると、

和美が「ごめんなさい…」と頭を下げる。


「いや…和美は悪くないよ。

 俺のほうこそ、気づくのが遅くてごめんな」


和美がほほ笑むー。


和美は、洗脳から解き放たれていた。

完全に正気に戻っているー。

操られたまま、戻っているふりをしているわけではないー


「---とりあえず…警察に相談しなくちゃな」


宗教団体ヘヴン。

和美の身に起きたことを警察に相談しなくてはいけないー


辰吉が立ち上がって

隣の部屋に向かうー


「---ごめんね」

和美が、娘の亜寿佐のほうを見つめるー


自分は、亜寿佐にひどいことをしようとしたー


「-----!」

和美の頭に急に衝撃が走ったー


”もしもー

 もしも、夫が警察に通報しようとしたらー

 すべてを壊しなさいー。

 お前の身体もろともー


 それが、神様の望みだ”


神父の男は、諦めたのではないー。

”和美はもういらない”

そう思って、洗脳を解除したー


万が一の時のための”条件付き”でー。


”夫が通報しようとしたら”

その条件を満たしてしまった和美は

再び洗脳されてしまったー。


和美はーー

虚ろな目になって立ち上がるー。


そしてー

台所で包丁を手にすると、

そのまま辰吉の入って行った部屋に

ふらふらと入っていきーーーー


「----和美!?!?」


「うあああああああ!」


家の中から男の叫び声と

女の笑い声が響き渡るー


そしてー

数分後、家から火の手が上がったー



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


宗教団体による(?)MCモノ完結デスー!


最近の私のお話は、ハッピーエンドが多いような気がしたので

今回はダークエンドに…!

(皆様はダークとハッピーどっちがお好きですか~?)


今日もありがとうございました~!

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