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仲良しの大学生カップルが同じ日に

女体化&男体化ー…!?


彼氏の雅夫は女体化し、

彼女の架純は男体化ー…。


それぞれ真逆の性別になってしまった二人は、

戸惑いの中、とりあえず二人で過ごすことにするもー…?


☆前回はこちら↓☆

<女体化&男体化>俺は女で、わたしは男!?①~変化~

とある大学に通うカップルー。 2人は、友人たちからも羨ましがられるほど仲良しで、 2人とも一人暮らしなこともあり、よく互いの家を、 日常的に行き来していたー。 「ーーお待たせー」 彼氏の久保田 雅夫(くぼた まさお)が、そう言いながら 待ち合せ場所にやってくると、 彼女の藤枝 架純(ふじえだ かすみ)が「...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーぐぐぐぐぐぐぐ…」

「…ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」


女体化した雅夫が、戸惑いの表情を浮かべながら

ムキになって”ペットボトルの蓋”を開けようとしていたー。


今、二人がいるのは雅夫の家のほうー。

雅夫は冷蔵庫に入っていた、飲みかけのペットボトルのジュースを

コップに入れて飲もうとしたところー、

ペットボトルの蓋が開かず、苦戦している最中だったー。


「ーーはぁ…はぁ…あ、開かないー」

女体化した雅夫は、苦しそうに息をしながらそう言葉を口にすると、

洗面台の方にいた男体化した架純が「どうしたの?」と、

心配そうに戻って来たー。


「ーーえ…い、いやー…

 これ…全然開かなくてー」

女体化した雅夫がそう言うと、男体化した架純が「ちょっと貸してみてー」と、

手を差し出すー。


雅夫が架純にペットボトルを渡すー。


架純も、”雅夫が開けられないぐらいだからー”と、

いきなりムキになって、力を入れてペットボトルを開けようとしたー


がー…その時だったー


「ーーあっ!!」

予想以上に力が入り、ペットボトルの蓋が思いっきり開きすぎて

その衝撃で吹き飛んでしまうー。


「ーーあっ、ごめっ!ちょっとこぼれちゃったー」

男体化した架純が申し訳なさそうに言うと、

女体化した雅夫は「ーいや、大丈夫ーありがとうー」と、

お礼の言葉を口にしながら、

「ーそれにしても、架純ーいつからそんな馬鹿力にー」と、

そう言葉を口にしたー。


「ーー…って、あ…そっかー」

架純がペットボトルの蓋を拾いに行っている間に、

女体化した雅夫は、自分の手を見つめながら、

何かを思い立つー。


「ーー俺…女になったからー

 ”男のときに自分でしめた”ペットボトルの蓋が開かなかったのかー…?」


単に男⇒女になるだけで、力が落ちるとは限らないー。

例えば、力のない男子が、力持ちの女子になれば、

むしろ”元々より”力が増えることもあるだろうー。


しかし、二人の場合はそれぞれ、

”自分がベースの女になった”

”自分がベースの男になった”状態ー。


自分自身の身体能力の基準はそのままに、男⇒女になったことで、

雅夫は”男だった頃の自分がしめた蓋”が開けられなかったのだー


逆に、架純は、自分の力の基準で、女⇒男になったことで、

自分の想像以上に力が増していて、

蓋を吹き飛ばすぐらいに、力を入れてしまったのだったー。


「ーな、な、なんか、しばらく力加減にはお互い気を付けようなー?」

戸惑いながら雅夫が言葉を口にすると、

架純は「う、うんー」と、そう頷いたー。


今日は土曜日ということもあって、二人は雅夫の家で過ごしながら

それぞれ”様子見”を続けるー。


が、時間が経ってもお互いに元に戻ることはなく、

そのままの状態が続くー。


「そ、そういえば、”トイレ”ってどうすればいいんだー?」

女体化した雅夫が言うー。


「ーーえ?トイレー?

 あっ、そっかー…そうだよねー」

思い出したかのように男体化した架純が言うと、

「ーわ、わたしにも…やり方…教えてくれる?」と、

戸惑いながら言葉を口にするー。


架純からすれば、股間についているものは、

とっても違和感のある存在だったし、

そこから、尿が出たりするなんて、もはや信じられないー。

絵面としては理解はできるけれど、

実際にそこから出すとなると、どういう感触なのか、

どういう風に出るのか、そういったことが一切、

実感として沸いてこなかったー。


もちろん、それは女体化した雅夫からしても同じー。

”アレのない”状態で、どうやってすればいいのか、

正直分からなかったー。

座ってすることは、”男”の時からあるけれどー、

とは言え、やはり感覚は違うだろうー。


「ーーー…え、え~っと、じゃあ、二人でトイレに行こうー」

恥ずかしそうに、女体化した雅夫がそう言うと、

2人でお互いのトイレのコツを口にしながら、

”トイレ指導”をしていくー


「い、いったい何なんだこの時間はー」

苦笑いしながら、女体化した雅夫が思わずそう声を上げると、

男体化した架純も「まさか彼氏にトイレの仕方を教えるなんてー」と、

笑いながら言葉を口にしたー。


続けてー、お風呂ー。


別に”相手の身体と入れ替わった”わけではないため、

相手の身体を勝手に見てしまうー…とか、そういう申し訳なさは

なかったけれど、やはりお互いに戸惑いの中、

お風呂に入ることになってしまったー


「か、髪長いと洗うのが大変すぎる!」

「ーー…胸を見るだけでドキドキするんだけど」

「あぁ、くそっ!なんなんだこれー」

「ーやっぱり髪が長いと面倒臭いー!」


女体化した雅夫がそんな言葉を発しながらお風呂を済ませるー


「ー髪は短いと楽だよね!」

「ここ、どうやって洗えばいいの?」

「ねぇねぇ、洗ってたらなんか大きくなってきたんだけど、どうすれば!?」

「胸のあたりは洗いやす~い!」


そんなことを言いながら、男体化した架純もお風呂を済ませたー。


やがて、二人は元に戻れないまま夜を迎えるー。


「ーーき、きっとー…寝れば元に戻ってるよな」

女体化した雅夫は、自分に言い聞かせるようにして

そんな言葉を口にするー。


そもそも、女体化したのも、男体化したのも、

お互いが”朝”目を覚ました時に、

何の前触れもなく、いきなりそうなっていたのだー。


で、あれば、朝になればまた元に戻っているかもしれないー。


「うん!きっと戻ってるよね!」

男体化した架純も、そんな期待を口にしながら微笑むと、

そのまま二人は眠りについたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌朝ー。


「ーーー……」

目を覚ました雅夫が、自分の胸を揉むー。


「ーー揉める…」

呆然とする雅夫ー。

こんな風に胸が揉めるのは”女”である証だー。


「ーーーま…まぁ…なんとか元に戻る方法を見つけよー…?」

架純も男のまま、元に戻ることはできていないー。


戸惑う二人ー。


「ー病院とか、行ったほうがいいかなー?

 病気かもしれないしー」

男体化した架純が不安そうに呟くー。


しかし、女体化した雅夫はカレンダーを見つめると

「って、言っても今日日曜日だしなー…」と、

そう言葉を口にするー。


そもそも、”朝起きたら急に女になっちゃいました!”とか、

”朝起きたら急に男になっちゃいました!”とか、

そんなことを言っても、信用して貰える可能性は限りなく低いし、

急患ならともかく、日曜日に、

客観的に見れば”こんな訳の分からない状態の二人”を診察してくれる

病院はあるかどうか、怪しいー


「ーそ、そっかー…」

男体化した架純は、そわそわした様子でそう言うと、

「ーそもそも、俺は”病気”じゃないと思うけどなー」と、

女体化した雅夫は言うー。


「ー仮にー…、

 何千万人に一人とかそういう病気があったとしてさー、

 俺と架純が都合よく”同じ日”に、それになるなんて、

 おかしくないかー?


 どっちか片方ならともかく、俺も架純も性別

 変わっちゃってるんだしー」


女体化した雅夫のそんな言葉に、

「そ、それは確かにー…」と、男体化した架純も頷くー。


滅茶苦茶珍しい、そういう病気があったとしても、

二人同時にそれが発症するなんて、もはや

天文学的な確率になるだろうし、あり得ないー。


と、なればー

”二人に共通する何か”ー原因があるはずだー。


「ーーー最近、何かあったっけー」

男体化した架純が、そう言葉を口にすると、

女体化した雅夫は、少し戸惑ったような表情を浮かべながらー、

「そういえばー、もしーー戻るまでに時間がかかるなら、

 ”服”買わなくちゃなー」

と、恥ずかしそうに笑うー。


相変わらず、”女体化した自分”の身体にとっては

サイズの合わないぶかぶかの服を着ている雅夫ー。

まるで、彼氏のシャツを着ているかのような不自然な格好に、

男体化した架純は苦笑いしながらー、

「ーあ、わたしの家から着れそうなやつ持ってこようか?」

と、そう提案するー。


昨日から、雅夫の家にやって来ている架純は、

”雅夫の服”を借りて着ている状態だー。


しかし、ここは雅夫の家であるため、

女物の服はないー。

女体化した時に、体型も”女”に変わって、

身長も、”もしも雅夫が女だったらー”という場合の身長になっているのか、

それなりに縮んでいるー。


自分の服ではサイズが合わない上に、

そもそも”女”としての下着も持っていないため、

昨日からノーブラの状態が続いてしまっていて、何だか落ち着かないー。


…最も、一昨日まで”男”だった雅夫からしてみたら、

仮につけたところで落ち着かないことに変わりは

ないのだろうけれどー…。


「ーーーーか、架純のを持ってくるってー…

 さ、さすがにそれはーー」

遠慮がちに呟く雅夫ー。


女体化したことで、元々の架純と”同性”になったとは言え、

やはり、彼女の服を借りて着るーなんてのは

なんだかまずい気がするし、

しちゃいけないことのような気がするー。


「ーま、まぁ、今日は外に出ないつもりだしー

 とりあえずネットで適当に頼んでみるよー」


雅夫がそう言うと、

架純は「そ、そっかー。それならいいけどー」と、言葉を口にするー。


女体化と男体化ー。

2人の困惑した生活は、2日目の今日も続きー、

結局、原因も分からず、元に戻ることもないまま

月曜日を迎えてしまったー。


「あ~~~~~…今日も戻ってないー」

女体化した雅夫が、髪を触りながらため息をつくと、

男体化した架純も、困惑の表情を浮かべながら「ーーだね」と、

そう呟いたー。


「ーってか、昨日注文した服とか届くの、

 今日の午後だから、女体化したことを説明しに行くとしても、

 今日は無理じゃん!」

女体化した雅夫がそう言うと、

男体化した架純は「そ、そうだよねー」と、

相変わらずサイズの合わないシャツやズボンを履いている

雅夫の方を見つめながら苦笑いするー。


がー、そんな会話をしているうちにも時間は

刻々と過ぎていくー。

”大学”をどうするかー。


仮に今日、休みにしたとしても

それは問題を”先延ばし”にすることにしかならないー。

奇跡的に、明日の朝には元に戻っていればいいものの、

今日で女体化と男体化が起きてから3日目ー。

何も状況が変わっていない様子から、

”4日目の朝”に急に元に戻る可能性に賭けるのは

ちょっと難しいー。


「ーとりあえず、電話してみるよー」

女体化した雅夫がそう言うと、

大学に電話をし始めるー


”あ、久保田 雅夫ですがー…

 え、え~っと、声はこんな何ですけどー…”


大学側と話し始める雅夫ー。


がー、雅夫はしばらくすると電話を切り、

「やっぱ、すんなり信じてもらえる感じじゃないやー」と、

苦笑いするー。


その言葉を聞いた架純は


「ーーーわたし、大学に行ってみるーー

 このまま元に戻らなかったらー

 大学にも行けなくなっちゃうし、なんとか信じて貰わないと」


とー、そう言葉を口にするー。


が、女体化した雅夫の”服”が届くのは午後だー。


「ー今日はとりあえずもう講義受けられそうにないしー…

 服が届いたら、一緒に行くって感じでいいかなー?」


女体化した雅夫がそう提案すると、

男体化した架純は、「うん!そうしよう」と、穏やかな表情で

微笑んだー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


午後になり、とりあえず外出できる格好をすることが

できるようになった女体化した雅夫は、

男体化した架純と共に、大学に向かって、

大学の職員と話をし始めたー。


「ーーうーん…急にそう言われてもねぇ…

 本人である証明を何か…して貰わないとなかなか」

困惑した様子の大学職員ー


確かに”女体化した雅夫”は、架純の姿になったわけでもないし、

かと言って、雅夫本人とも別の容姿ー。

男体化した架純にも、同じことが言えて、

”二人が入れ替わった”場合よりも、”本人であることの証明”は

難しいー。


入れ替わりであれば、”お互いのフリ”をしたりすれば、

身元的な問題は少なくとも回避できるー。


がー、女体化と男体化の場合、

”本人であることを証明する”のは、なかなか難しかったー


「ーー…なんか…病院で検査してもらったりできるかなー?」

男体化した架純は、そう言葉を口にするー。

血液検査でもなんでもいいー。本人であることを何とか証明できないか

どうか、架純は考えるー。


しかしー

その時だったー


「ーーー!!」

女体化した雅夫が立ち上がるー。


「ー!?」

いきなり雅夫が立ち上がったことに、大学の職員も少し驚くと、

女体化した雅夫は「俺たちが、こうなった理由ー分かったかもしれない」と、

そう言葉を口にしたー…



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回デス~!


カップルの女体化と男体化を同時に描くと、

なんだか、入れ替わりを書いている時と同じような感覚に

なるので、書いている私もちょっぴり不思議な気持ちデス~笑


今日もお読み下さりありがとうございました~!☆!

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