Home Artists Posts Import Register

Content

”いじめ”に耐え続けて来た龍平ー。


来る日も、来る日も、いじめに耐え続けて来たー。


しかし、そんな龍平はある日、

”憑依薬”と出会ってしまい、逆襲を決意ー、

いじめっ子・直人の彼女である京香に憑依ー、

京香の思考を染め上げて、”自分の彼女”にしてしまうー。


いじめっ子から”憑依”で、思考を染め上げー、

彼女を奪い取った龍平は、”逆襲”を本格化させていくー…。


☆前回はこちら↓☆

<憑依>僕の逆襲①~怒りの憑依~

「ーーーくっ… ぅぅっ…」 梶山 龍平(かじやま りゅうへい)は、 耐えていたー。 気弱で、小太りな風貌の龍平は、 身体を丸めながら、必死に耐えているー。 「ーーー…」 悔しそうに歯を食いしばりながらー 耐えて、耐えて、耐え続けるー。 「ーーへへへ…何だよその顔はー?  なんか文句あるのか?」 龍平をいじめて...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「お、おいー…ど、どうしたんだよー…アレ?」


翌日ー。

いじめっ子の直人に対して、

直人の友人の一人が、戸惑いの言葉を口にするー。


直人と共に、龍平いじめに加担していた男子の一人だ。

その男子が、昨日から楽しそうに龍平と話している

京香を指差しながら呟くー。


がー、昨日の昼休みに

”憑依”のことを告げられた直人は、

言葉を失い、唇をガクガクと震わせていたー。

一晩経っても、”彼女をあんなやつに奪われた”という

ショックで、精神的に立ち直ることができていないー。


「ーーははは、喧嘩でもしたのか?」

他の男子が茶化すように言葉を口にすると、

直人は「お…お前らも…き、気を付けろー」と、

涙目のまま言葉を口にするー。


「ーーあ?何がだよー?」

そんな風に言葉を口にする、直人の親友ー。


するとー、龍平は

「よし、じゃあ、みんなにも改めて紹介するよー」と、

笑みを浮かべながら言い放つー。


ちょうど、教室には”いじめ”に加担しているような男子や、

その彼女らが集まっている状態ー。

他の生徒も数名いるが、別に”憑依”のことを隠すつもりすら、

龍平にはなかったー。

どうせ、この教室にいるやつらは

”いじめに加担している”か、”見て見ぬふりをしてきた連中”ばかりー。


もちろん、見て見ぬふりをする気持ちも分からないでもないー。

が、龍平からすれば”傍観者”たちも敵でしかなかったー。


龍平は、京香に合図すると、”憑依”されて思考を塗り替えられた影響で、

すっかり龍平一筋になってしまった京香が、宣言したー


「ーーわたし、そいつと別れて龍くんと付き合うことにしたの♡」

とー。


心底嬉しそうに言い放つ京香ー。

龍平は、そんな京香の方を見ながら、ゾクゾクと震えるー


気弱な”僕”に、京香が服従しているこの状況ー。

呆然としているいじめっ子たちー。

欲望と、仕返しできる力を手に入れたこの快感を噛みしめながら、

その光景を目に刻むー。


「ーー…え…ど、どういうことー?

 き、京香ーそいつのこといつもキモいって言ってたじゃんー…!」

いじめっ子の一人、陽太郎(ようたろう)の彼女・愛唯(めい)が

戸惑いながら声を発するー。


がー、そんな様子に龍平は笑うと、

「まだみんな”現実”を受け入れられてないみたいだからー

 み、見せ付けてやろうよー…」と、

京香の方を見て、顔を赤らめるー。


”自分がさせているー”

そうは思いながらも、彼女のいた経験のない龍平は

ドキドキしながら、

「僕たちのキスをー」と、そう言葉を発するー。


「ーーー…ふふー 龍くんってばー

 こんなところでキスしちゃうの?」


京香も顔を赤らめながら言うー。


いじめっ子の直人は、そんな京香の様子を見ながら

激しく気分を害し、「オェッ…」と、吐きそうになってしまうー。

大好きな京香が、馬鹿にしていたいじめられっ子の龍平を見ながら

嬉しそうに甘い声を出している光景ー


直人からすれば、地獄のような光景ー


「ーーーキス、したくないの?」

龍平が少し拗ねたような表情で聞くと、

京香は「ううんー。したい!いっぱいいっぱいしたい!」と、

嬉しそうに、周囲の目も無視して龍平にキスをしたー。


京香にキスをされてドキッとする龍平ー

みるみるアソコを勃起させていくその姿に、京香は

「も~~!龍くんってば~♡」と、完全に”女”の声を出して、

嬉しそうに笑うー


「ーー…」

ガクガク震えながら、この世の終わりのような表情を浮かべる直人ー。


「ーーお、おい、直人ー」

いじめっ子の一人、陽太郎が戸惑いながら直人にそう言うと、

陽太郎の彼女である愛唯は「あ、あんたー…!き、京香に何したの!?」と、

龍平を睨みながら叫ぶー。


この愛唯も、直接的に”いじめ”には関わっていないものの

よく、京香と一緒に”キモい”とかそんな話はしていた子だー。


「ーーーき、京香!そいつに脅されてるなら、わたしが先生にー」

愛唯がそう言うと、

龍平は「あはははー…”脅し”をしてたのは、お前たちじゃないか!

僕のことを散々、散々いじめてー!」と、

憎しみの言葉を口にするー。


「ーーテメェ、偉そうにー

 調子乗ってんじゃねぇぞー」


直人の近くにいた陽太郎が声をあげて、龍平の方に近付くー。


がーー


「龍くんを傷つけようとするなら、わたしが許さない」

京香が龍平を守るようにして立ちはだかるー。


「お、おいー…お、お前…ど、どうかしちまったのか!?」

陽太郎が困惑しながら叫ぶと、

龍平は笑いながら言ったー。


「ー憑依ー」

とー。


「ーーひ、憑依ー?」

その言葉と同時に、龍平の身体が煙のようになってー、

京香の身体に入り込んでいくー


京香が嬉しそうに「うふっ…♡ ふふふふ♡ 龍くんがわたしの中にー」と、

笑みを浮かべると、次の瞬間、京香がビクッと震えて、

いじめっ子たちは呆然とした表情を浮かべたー


”傍観者”の生徒たちも、驚いたような表情を浮かべたりー、

中には悲鳴を上げるようなものもいるー。


「ーえ…な、なにこれ…」

陽太郎の彼女・愛唯も震えながらそう言葉を口にするー


「ーー…ーーあぁ…… うぅぅぅ…」

直人は、真っ青になりながら、憑依された京香を見るー。


「見ただろ?これが”憑依”だー

 僕はもう、お前たちになんていじめられないー!」


京香の身体でそう叫ぶ龍平ー。


「ーー僕はお前たちを絶対に許さないー!

 だから、手始めにまずは、岩渕さんを僕のものにしたんだー」

京香は自分の身体に手を触れながら笑うー。


「憑依した状態で、”龍くんのことが好きー”って何度も何度も

 繰り返すとー、

 ふふー こうなっちゃうんだよー」


京香が不気味な笑みを浮かべながら言うと、

龍平はそのまま京香から抜け出すー。


京香がピクピク震えながら、やがて意識を取り戻すと、

嬉しそうに「龍くんー♡」と、龍太の方を振り返ったー


「ーー…う……う、嘘…」

あまりの恐怖に、愛唯はその場にへなへなと座り込んでしまうー。


「ーえへへ…ーー…ほら、僕をいじめてたみんなー

 ”ごめんなさい”はー?」


龍平が、ぶるぶると震えながら言うー。


元々気弱な龍平には、”力を手に入れた”と言っても

こういう風に仕返しをすることには、勇気がいるのだー。


そしてー、この震えは”歓喜の震え”でもあるー。


教室には、直接的にいじめに関与していない生徒も

それなりにいたがー、”傍観者”も、龍平からすれば

”ちょっとした復讐”が必要なやつらだー。


「ーーーーーーー……ぐ……」

震える陽太郎ー。


「ーーふふ…龍くんを怒らせると”わたし”みたいにされちゃうかもよー?」

京香が笑みを浮かべながら言うー。


「ーーまぁでも、わたしは今、すっごい幸せだけど ふふ♡」

京香はそれだけ言うと、陽太郎は震えながら「ご…ごめんなさいー」と、

その場で膝を折るー。


「ーーよ、陽太郎!?こ、こんなやつに謝るなんてー!」

愛唯がそう叫ぶも、陽太郎は「い、いいから!」と、小声で呟くー。


彼女の愛唯も、”京香”のようにされてしまうー。

そんな危機感を抱いた陽太郎に、選択肢はなかったー。


「ーーーあんたはー、謝らないの?」

京香が腕組みをしながら”元カレ”の直人に近付いていくと、

直人は歯ぎしりをしながら、京香の方を見つめ返すー。


「ーーー……き、京香ー…」

直人は、悔しそうに京香をー、いや、その背後に立っている

龍平の方を見つめるー。


勝ち誇った笑みを浮かべている龍平ー


「ーーーー…ご…ごめん…なさいー」

怒りで身体をガクガクと震わせながら、直人はそう呟くー。

その拳はぶるぶると震えているー。


しかしー、

直人にはどうすることもできなかったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後ー。


龍平から呼び出された直人は、

「ーー…これ以上ー…俺に何の用なんだ!」と、

涙目で叫ぶー。


がー、龍平は笑みを浮かべると、

「ーーお前…僕のことー、一生彼女なんてできないって、

 そう言ったよねー?」と、そう言葉を口にするー。


「ーーー…ーーーひ、憑依なんて力、使ってー

 そ、そんなことして、た、楽しいのか!」

直人は必死にそう叫ぶー。


もはや、いじめをしていた頃の面影はないー。


「ーーふふー 楽しいに決まってるじゃんー!

 僕のこと、いつもいじめていたお前のそういう顔見るのー…

 す、すっごく楽しいに決まってるだろー!」


龍平が今までの悔しさをぶつけるかのように叫ぶー。


”ーー僕の逆襲はこんなものじゃないよー

 もっともっともっと、今まで僕が苦しんだ分を

 何百倍、いいや、何千倍にして返してやるんだー”


龍平は、拳を握りしめながら

横で笑みを浮かべている京香の方もチラッと見つめるー


”もちろん、お前にもちゃんと逆襲するよー”


そう、思いながらー。


龍平の怒りは、直人にだけ向けられているわけではないー。

その彼女の京香にも向けられているー。

別に”京香を彼女にする”だけがゴールではないー。


あとでーーー…

京香にも”思い知らせて”やるー。


「ーーーやっぱ、お前はしめじ野郎だー…!

 キモすぎるんだよ!

 人の彼女に憑依して、そんな風に奪って喜んでるなんて!」


目を真っ赤に充血させながら、泣き叫ぶ直人ー


「ーお前なんか、そうやって

 憑依とか訳の分からない力を使ってでしか

 彼女を作れないんだ!

 …この負け犬野郎!


 お前なんて、

 お前なんて、一生童貞野郎だ!」


感情的になって、怒りを抑えられなくなった

直人が、吐き捨てるように叫ぶー。


がーーーー


「ーーーー」

ピキッと、龍平が怒りをあらわにするー。


「ーーー…お前…ま、まだ僕にそんな口を利くのか!」

龍平が叫ぶと、

感情的になってしまった直人は、ハッとして

怯えの表情を浮かべるー。


「ーーーーーーく… …ぐぐ」

直人のそんな様子を見て、龍平は笑みを浮かべたー。


「ーーーへ~~~

 そういう口、利くんだー。

 ほんと……いじめっ子ってうざいなぁ」

龍平はそう言うと、怒りに満ちた目で言い放ったー


「ーそんなこと言うなら、この場で”卒業”してやるよ」

龍平がそう言うと、直人は真っ青に青ざめ始めるー。


「ーーー今、ここでお前の”元カノ”で卒業してやるよー。

 僕の”卒業式”だー


 ほら、京香ー。」


龍平は、あろうことか、この場で童貞を卒業すると、

とんでもないことを口にしたー。


「ーーー…え… ぇ…

 ま、待ってくれーやめろ!やめてくれ!それだけはー!」

直人が途端に弱気になって、土下座をし始めるー


「ーーやめてくれ!やめてくれ!やめてくれ!」

直人は、泣いていたー。

もう、いじめっ子としてのプライドも何もなくなっていたー。


「ーーー…ほら、元カレの目の前で僕としよ?」

龍平がそう言うと、京香は少し恥ずかしそうにー

「龍くんー…でも、ここ、学校だしー 

 それに、まだ心の準備がー」と、そう言葉を口にしているー。


「ーーなんだ…まだ”染め”足りないのかー

 そんな口答えをするなんてー…!」


龍平は怒りの形相でそう言うと、その場で京香に”また”憑依するー


そして、京香の身体で、

狂ったように「龍くん大好き!龍くん大好き!大好き大好き大好き大好き!」と、

大声で叫び始めるー


「やめろ…!もうやめてくれぇ!」

直人が憑依された京香にしがみつくー。


「どけ!」

京香に足で蹴り飛ばされて教室に倒れ込むと、

情けない声で泣き始める直人ー


「ーあぁぁ、わたしは龍くんが大好き!大好き!大好きぃ♡」

京香の完全に壊れた声が響きわたるー。


しばらくして、龍平が京香から抜け出すとー、

「龍くんー好き♡!」と、正気に戻った京香は

何の迷いもなく、龍平と欲望の時間を楽しみ始めたー。


”彼氏”いや、”元彼氏”の前の前でー


「ーーぁ… ぁ… ぁ…

 ぅ… ぅぁああああああああああっ!


 あぁああああああああああああああ!!!」


前の前で”卒業式”を見せ付けられた

直人の精神は、完全に破壊されたー…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


直人が登校できなくなり、

直人の友人の陽太郎や、その彼女の愛唯、

他にいじめに加担していた生徒たちもすっかりと委縮してしまうー。


龍平に対する”好き”の感情で埋め尽くされた京香は

いつも龍平にべったりー。


「ーー…」

愛唯は、そんな京香の方を見ながら、恐怖を感じていたー


”あんな風に、なりたくないー”

とー。


それは、他のいじめに関与している生徒たちにとっても、

同じー。

みんな、”自分がターゲットにされる”

あるいは、”自分の友達や恋人がターゲットにされる”

ことを恐れ、すっかり委縮していたー。


「ーーねぇ、みんな、僕のこといじめないのー?

 今までみたいに、いじめてもいいんだよ?」

龍平がそう言い放つー。


「ーーー…もちろん、僕も仕返しするけどねー」

龍平は笑みを浮かべながら、そう言うと、

京香は嬉しそうに「龍くんーかっこいい♡」と、

隣で笑みを浮かべたー


「ーーーー」

龍平はギロッと京香の方を見つめるー。


まだ”僕の逆襲”は始まったばかりー。

いじめの主犯・直人に仕返しをしただけだー。


そしてーーー

次は”お前”だー。


昼休みに京香を呼び出すと、龍平は笑みを浮かべながら言ったー


「ーー別れようー」

とー。


「ーーーえ… ぇ…… り、龍くんー?」

この世の終わりのような顔を浮かべる京香ー。


「”お前”僕のこと、キモキノコとか呼んでたよねぇ…

 そんなこと言うやつとは、やっぱ付き合えないやー」


龍平の邪悪な笑みー。


最初から、こうするつもりだったー。

直人に、彼女を奪ったことを見せ付けて、直人を粉砕したあとはー、

こうするつもりだったー。


「ーーーえ… ゆ、許してーお願い…許して!」

憑依で”龍平が大好き”になってしまった京香からすれば

死刑を宣告されたに等しいこの上ない絶望ー。


「ーーお前なんか、嫌いだー」

龍平はそう言い放つとそのまま立ち去っていくー


京香は、頭を抱えながらその場に崩れ落ちて

泣き始めるー


”僕を散々いじめたやつら”の断末魔を聞きながらー

龍平は満足そうに微笑むと、

「ー共犯も傍観者も、誰一人許さないー」と、そう呟きながら

静かに廊下を歩き始めたー。



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


復讐X染める 憑依の第2話でした~!☆

ダークな展開(?)が続いているのデス…!

この先もぜひ見届けて下さいネ~!


今日もお読み下さりありがとうございました~!

Files

Comments

む~やん~zero~

次は別の彼女を同じことにさせたり、教師側にも報い受けさせたりなどしそう

無名

コメントありがとうございます~~!☆ この先もまだ色々染めていくのデス…!