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事故により封鎖された研究施設に取り残されてしまった彼女ー。


しかし、彼氏の晴信は1年間、諦めることなく

研究施設に侵入する方法を探り続けー、

ようやく彼女の雫が取り残された研究施設への侵入に成功したー。


そこに待ち構えていたのは、乗っ取られて”寄生虫の女王”を名乗り、

高圧的に振る舞う雫の姿。


が、雫と対峙した末に本来の雫を何とか呼び覚ますことに成功した

晴信は、雫と共に施設からの脱出を目指すー…


★前回はこちら↓★

<寄生>見捨てられた彼女③~想い~

”逃げて”ー 事故により封鎖された研究所に取り残された彼女の雫ー。 1年後ー、ようやくその研究所に侵入することに成功した彼氏の晴信は、 そこで、寄生虫の女王を名乗る雫を再会するー。 高圧的な振る舞いを繰り返す雫ー。 だが、雫は確かに言ったー。 ”逃げてー” とー。 やっぱり、雫は雫のままなんだー。 そう確信し...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


晴信の背後を歩く雫は、

再び邪悪な笑みを浮かべていたー。


寄生虫の女王は、一時的に受けたダメージを回復するために

雫に身体の主導権を戻したー。

が、回復を終えて再び雫を支配したのだー


”ふふふー…外に出れば、愚かな人間たちをこの手で支配することができるー

 さぁ、晴信ー…”女王様”になったわたしを案内なさい”


雫を支配した寄生虫は

最初は、ただ単に晴信を始末するつもりだったー。


がー、晴信の想像以上の抵抗とー、

晴信が”外に出る方法がある”と、言っていたために

”一緒に脱出するフリをして、外まで案内させて”

その上で晴信を始末することに、計画を変更していたー。


「それにしても、雫のそういう格好ー、

 なんだか、違和感あるよなー」


晴信が、歩きながら、少しでも雫をリラックスさせようと

そんな言葉を口にするー


「えっ…?あ、あぁー…このドレスー?」

乗っ取られている雫は、”本来の雫”のフリをしながら、

黒く、禍々しいドレスに手を触れるー。


「ーーだって、雫にそんな悪の女王様みたいな格好は似合わないし、さー」

晴信が振り返りながら笑うと、

雫は「ふふーそうねー」と、微笑むー


晴信が、研究施設内を抜けて、ここに侵入するために使った

通気口のところまで移動していくー。


”ーーふふふ…この子は、これから人間たちの恐怖の象徴になるのー

 人間を支配する寄生虫の女王として、ねー。

 このドレスは、この子によ~く、似合ってるわー…”


雫はそんなことを思いながらニヤリと笑うー。


そしてーーー


「ーーー…!」

雫は、先ほどこの施設に侵入してきた兵士の遺体を見つめながら

ニヤリと笑ったー。


「ーーーーーーふふ」

兵士の持っていたナイフをこっそりと拾うと、

それをペロリと舐めながら、隠すようにしてそれをしまうー。


”外に出たらーあなたは用済みー…

 あなたが愛するこのわたしの手で、殺してあげるー”


そんな雫の邪悪な思いに気付いてか、それとも気付かずか、

晴信は通気口の部分に入れるように、近くにあったモノを集めて

台を作るー。


「ーーしかし、他の研究員たちは追ってこないなー」

晴信は不思議そうに呟くー。


先程の兵士たちの襲撃で数名が死亡したがー、

まだ、この研究所内には雫の他の”乗っ取られた研究員”たちが

存在しているー。


「ーーー確かにそうねー

 ”女王”が死んだから、統制を失ったんじゃない?」


雫がそう言うと、晴信は「確かにそうかもなー。いずれにせよチャンスだ」と、

そう言いながら、通気口を通過する順番を

”晴信が先で、雫を後”にするか、”雫を先で、晴信を後”にするかで、

晴信は迷うー。


”前を進むのは危険を伴うー。

 さっきの兵士の仲間がいるかもしれないしー、通気口内で

 何かと遭遇する可能性もあるなー…


 でも、雫を後ろにすると、寄生虫たちが追ってきたときに

 俺より先に雫が襲われてしまうー”


晴信がそんな風に真剣に考えていると、

「ーわたしは後からー…寄生虫たちのことはある程度知ってるつもりだから」と、

そんな言葉を口にするー。


晴信は頷くと、「じゃあ俺が先にあそこに入るからー、

雫を引き上げるよー」と、そう言い放つと、

狭い通気口に向けて、晴信は台に飛び乗り、通気口に何とか手を伸ばし、

足場に飛び乗るー。


そこで振り返り、雫を引き上げると、

そこから先の、人ひとりが通れるのがやっとのスペースに入り込むー。


さらにそこから、排水口へと抜け、下水道を通過し、

研究所の敷地側のマンホールから外に出るー。


「ーーー他の研究員たちも、必ず助けに戻ってこようー」

晴信がそう言うと、雫は「うんー」と、だけ答えるー。


「ーーーー」

晴信は、狭い道を警戒しながら進みつつ、

雫が電流を浴びて、寄生虫の女王が苦しむ様子を思い出していたー。


体液を飛び散らせながら、雫の体内に逃げ込んだ女王ー。


だがー、まだ死んだかどうかは分からないー。

それに、死んでいたとしても、雫の中に遺体が残っていれば

何が起きるかは分からないー



”女王様ーどこへ?”

研究所に残る安藤主任から”寄生虫同士のテレパシー”のようなもので

言葉が投げかけられたー。


”ーー人間が外へのルートを知ってるー。

 わたしはこの女のフリをして、人間を騙してー、

 外まで案内してもらうことにしたわー。

 あなたたちは、そこで待機してなさい”


雫が、テレパシーのようなものでそう返すと、

安藤主任は”はー”と、そう返事をしたー。



「ーーーー!」

晴信が少し目を見開くー。


その視線の先には下水道ー。


晴信は少しだけ振り返ると、

ため息をついてから

「下水道ー…大丈夫か?」と、心配そうに言葉を口にするー


「ええ…脱出するためならーどんな場所でも」

雫がそう言うと、晴信は頷きながら、

下水道を進み始めるー


「くっさー」と、呟きながら前を進む晴信ー。


そして、ついにー

”外”へ通じるマンホールを開くと、

晴信と雫は外へと飛び出したー。


「ーーようやく、外に出れたなー」

晴信が安堵の表情を浮かべながら、そう言葉を口にするー


周囲はすっかり暗い状態ー

けれどー、”夜”とは言え、

あの地下研究所の不気味な暗さと比べれば

遥かに明るさを感じるー。


「ーーーー晴信ー…本当に、ありがとうー」

雫は目に涙を浮かべながら、晴信の方に駆け寄って来るー。


「ー晴信が来てくれなかったら、わたしー

 ずっとあの場所で、寄生虫の女王として生きていくことに

 なるところだったー」

雫は、そう言いながら、今一度「本当に、ありがとうー」と、

言葉を口にするー


そしてー、晴信に抱き着くと、

晴信は「ーーいいさいいさ…」と、穏やかな笑みを浮かべたー


”クククククー…バカな人間ー”

晴信に抱き着きながら、雫は心の中でそう囁くとー

「お礼にー…楽にしてあげるー」と、

突然低い声で囁きーー、晴信の首筋にナイフを突き立てーーー


「ーーー!?!?!?!?」

雫は目を見開くー。


想像以上に素早い反応でー、

晴信が雫のナイフを叩き落したのだー。


「ーーーなっ…」

不意打ちにこんなに素早く対応するのは不可能なはずー


雫が呆然としていると、

晴信は言葉を口にしたー。


「ーーーーやっぱり、”また”雫を乗っ取ってたのかー…

 この害虫めー」


晴信が怒りの形相でそう言葉を口にするー


「気付いてたのー…?」

雫が悔しそうにそう言葉を口にすると、

晴信は「ーー…まぁ、話してる感じから、だけどー…」

と、悲しそうに呟くー。


一時的に雫が正気に戻ったのは間違いないー。

だが、脱出するまでのここまでの会話・振る舞い・仕草で、

晴信は雫が8割ぐらいの可能性で”また”乗っ取られたと確信していたー。


そして今、抱き着いて来た時に”なにかされる”と、

そう思ったのだー

だから、ナイフによる不意打ちにも対処できたー。


「ーーーお前は、”女王は死んだ”と言ったー。

 でも、俺にも、雫にも女王が死んだかどうかまでは分からないはずー


 それとー、お前は下水道を通ってる時、全然気にしてる素振りが

 なかったー。

 雫なら、絶対に少しは反応するはずー」


晴信がそこまで言うと、

「あとはー説明しにくいけど、話し方とか、仕草とかー

 俺には分かるんだー… 大好きな雫のことだからー」と、

そう言葉を付け加えたー


「ーーあはっ…あははははははー

 まさか、気付かれてたなんてー


 まぁ、いいわー

 あなたのおかげで外に出ることができたー

 これからは、地上の人間もわたしたちが支配してあげるー」


雫は高飛車な笑い声を上げながら、悪女のような笑みを浮かべるー。


「ーー黙れ」

晴信がそう言い放つと、雫のほうをまっすぐと見つめるー


「ー雫にそんな顔は似合わないー

 ー雫にそんな笑い方は似合わないー。

 お前みたいなクソ野郎、雫とは釣り合わない!」


晴信が怒りの形相でそう叫ぶとー


「お黙りー

 この身体はもう、わたしのものー

 わたしは女王ー。

 川島 雫は、寄生虫の女王になったの!

 わたしを見捨てた人間どもに復讐するために!」


と、なおも”雫が自らの意思で闇堕ちしたかのような”

セリフを口にするー。


「ーーお前を引きずり出してやるー!」


穏やかな月空の下ー、

晴信は雫に立ち向かうー。


だが、寄生虫の女王の力を得ている雫の力は圧倒的ーー


雫と両腕を掴み合って、取っ組み合いをしているとー、

寄生虫の女王が耳から顔を出しー、

晴信の腕に噛みつくー


「ぐぁっ!」

苦しむ晴信ー


その隙に、苦しむ晴信の股間を蹴り飛ばすと、

地面に倒れ込んだ晴信を見て、雫は笑みを浮かべるー。


「人間って脆いのねー?

 ふふふふー…どう?晴信ー

 大好きなわたしに殺される気分はー?」


雫が、晴信を見下しながら笑うー。

そして、先ほど投げ飛ばされたナイフを手にすると、

「わたし、今、すっごく興奮してるのー

 晴信を殺すことにー」と、

興奮を隠しきれないような声で、そう言い放つー。


「ーーー雫ーーー」

晴信は、それでも立ち上がって、雫に立ち向かおうとするー。


がーー…

雫はそんな晴信を蹴りつけると、

再び倒れ込んだ晴信の腕を踏みにじるー。


「ーふふふふ…わたしを外まで誘導してくれてありがとうー。

 わたしに楽にしてもらえることー、光栄に思いなさいー」


雫はそう言うと、晴信を押さえつけながら

ナイフを両手で持ち、それを晴信の首に突き立てようとしたーー


「ーーーー雫ー」

晴信は目を閉じて死を覚悟するー。


しかしー、

何秒経過しても、痛みは来なかったー


「ーーは… は…るのぶ…」

雫が目に涙を浮かべながら、歯を食いしばりー、

言葉を振り絞るー。


ナイフを持つ両手が震えー、

雫の額から、冷や汗が零れ落ちるー


「ーーに……にげ…てーーー…」

雫は、必死に言葉を振り絞りー、

晴信に逃げるよう、促すー。


「ーダメだ雫ー…ここまで来て、雫を置いていけないー」

晴信は、それでも雫に呼びかけるー。


何かー、何か方法はないのかと、そう、思いながらー


「ーーー…くっ…じ、邪魔をするなー」

雫がそんな言葉を口にすると、

「ーーーーーぅ…」と、雫が苦しそうな表情を浮かべるー。


雫の意思と、寄生虫の女王の意思が戦っているー

そんな、状態ー。


「ーーーー…」

ふと、晴信がそんな状況を見つめながら、

あることを思いつくー


「ーーおい!この臆病者の害虫野郎!

 お前が見下している人間の身体がなきゃ、お前は何もできないようだなー!」


晴信がそう言い放つと、

雫が苦しみながらー「なんだと…?」と、言葉を振り絞るー。


「ーーー雫の身体から出てくりゃ、俺を殺せるはずだろー?

 来いよー。”女王”だってんなら、人間ぐらい、自分の力で殺して見せろよ!」

晴信がそう言い放つと、雫の表情が怒りに染まっていくー


「ーーく…くくくくー 人間ー…!

 よくも…よくもわたしを侮辱したわねー…

 女王のこの…わたしを!」


雫がそう叫ぶと、

直後、弱弱しい表情になって「ダメ……晴信ー」と、

必死に、雫の意識が叫ぶー


「ーーー後悔させてくれるー!」

直後、雫が再び鬼のような形相になって、雫の左耳から

”寄生虫の女王”が飛び出すー。


だがーー…

晴信の挑発には乗らずー、

”雫の身体”から、身体の一部だけを出した状態でー、

蛇のように伸びながら、晴信の方に近付いてくるー


「ーーククク…人間ー」

目の前に寄生虫の女王の顔が近付いてくるー。


その”声”は、少し離れた場所に立っている、

雫の身体から発されているー。


寄生虫の女王は、雫の耳から、伸びて来る形で、

晴信の周りをぐるぐると回ると、

雫が笑みを浮かべたー。


「ーわたしは女王ー

 身体を自由自在に収縮させることもできるのよー。

 さぁーーわたしを侮辱したことー

 後悔させてやるー」


「ーーー雫ー」

晴信は、”女王”を直接倒すチャンスだと思いながら、

女王に攻撃を仕掛けようとするー。


しかし、想像以上に素早く、ミミズのように細い身体に翻弄されー、

ついには、首に巻きつかれてしまうー


「がっ…」


「ーーふふふふふふ…ついにお別れねー。

 わたしはー、人間を恨む寄生虫の女王として、

 全ての人類を恐怖に陥れてやるー」


少し離れた場所に立っている雫の口が、そう声を発するー


寄生虫自体に会話能力はないー。

それ故に、雫の口に代わりに喋らせているー。


「ーーーーぐっ… が…」

首に巻き付いた寄生虫の女王により、意識が遠のいていく晴信ー。


ついに、今度こそ死を覚悟するーーー


だがーーー

今後も”死”が晴信を拒むかのようにー、晴信は死から逃れたー


「ーーーー!?」

突然、寄生虫の力が弱まるー


「ーうっ… う… うあああああああああ…!」

雫の身体が叫び声を上げるー。


晴信が雫のほうを見るとー

雫がー、自分の耳から、飛び出ている寄生虫の女王の身体に

向かって、ナイフを突きさしていたー。


乗っ取られていた雫の手には、”ナイフ”が握られたままになっていたー

寄生虫の女王が、身体の一部を雫の外に出したことで、

支配がわずかに弱まりー

雫が必死に手を動かしてー、自分の耳から飛び出している

寄生虫の女王の胴体を切りつけたのだー


「ーー晴信ーーー…ありがとうー」


寄生虫の女王を”切断”すれば、自分もどうなるか分からないー。


けれど、雫はそんなお礼の言葉を発すると、意を決して、

寄生虫の女王をナイフで、切り落としたーーー


「ーーぁ…」

雫がその場に倒れ込むー


切られた寄生虫の女王が、地面に横たわり、みじめに

ピチピチともがいているー。


晴信は「雫!」と叫びながらも、

地面でもがく寄生虫の女王を見つめると、

「ーーよくも雫をー」と、そう呟きながら

思いっきり女王の身体を踏みつぶしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


雫は、その後救急搬送されたー。

幸いー、身体には大きな問題はなくー、

無事に意識を取り戻したー。


色々な検査を経て、雫の中には”寄生虫に対する抗体のようなもの”が

出来ていることが判明ー、雫も研究所に残された寄生された所長たちを

救うために、担当者たちに協力ー

雫の中の抗体をベースに、”寄生された人間を救うための薬”と、

”寄生虫を一斉駆除する駆除剤”が開発されたー。


後日ー、研究所内に特殊部隊が侵入ー、

寄生虫は駆除剤で一斉駆除され、残されていた研究員たちも

”救出”されたー。


晴信は不法侵入で、一時的に警察に取り調べを受けることには

なったものの、抗体の発見に繋がったことや、

事情が事情であったこと、晴信自体はそれ以外に罪を

犯していないことから、不問となっていたー。


そしてー

数か月後ー。


「ーーーー本当に、こんな日が来るなんてー」

雫が、嬉しそうに微笑むー。


「ーー俺もーーー夢みたいだ」

晴信がそう言葉を口にするー。


今日は、晴信と雫の結婚式ー。

一度は、失ってしまったと思った大切な宝ー。

でも、それを取り戻すことができたー。


「ーーホントは、美琴ちゃんにも見てもらいたかったけどー…」

雫が少し寂しそうに言うー。


晴信の妹・美琴は何年も前から交通事故で昏睡状態が続いているー。

雫が、”昏睡状態の人間を目覚めさせることができるかもしれない”と

夢見て、あの会社で寄生虫の研究に参加していたのも、そのためだー。

もちろん、合法な研究で、ちゃんと上手く進んでいれば

もしかしたら、そんな”夢”も実現できたのかもしれないー。

だが、結果は寄生虫が暴走し、その夢は潰えてしまったー。


「ーーー大丈夫。見てるさー。

 それにー、まだ希望はあるー」


晴信はそんな言葉を口にすると、

「美琴はきっと見てくれているー」と、

そう呟いたー。


「ーーーうんー」

雫は、静かに頷くと、

「ー美琴ちゃんが目を覚ました時に、

 ちゃんと、晴信の結婚相手として認めてもらえるような

 人間になれるように、わたしも頑張るー」と、

そんな決意を言葉にすると、

晴信は嬉しそうに頷いたー。



1年間ー

決して彼女のことを見捨てず、諦めずに

救出の方法を考え続けた晴信ー。


そんな晴信の想いがー、

雫を”寄生虫の女王”ではなく”普通の女性”に戻すことに成功したー。


きっとー、

この先は光のような未来が待ち受けていると信じてー、

晴信は雫と共に会場の方に向かうのだったー



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


寄生モノの中では珍しく(?)円満解決のお話でした~!★


私の寄生モノはバッドエンドも多いので、

ここまでスッキリ解決しているのは

珍しいかもですネ~!

(完全にバッドエンドに行きそうな雰囲気にしつつ、

 あえてハッピーエンドにしました~笑)


お読み下さりありがとうございました~~!!

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