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以前掲載した”お前の正体、バラしちゃうぞ?”の

「①」の没バージョンデス~!


★本日(16日)の通常の更新はこのあと行います~!これはおまけデス!★


冒頭を2パターン考えていたのですが、

本題に入るまでが長くなってしまうので、没にした方のパターンデス~!

途中までこちらで書こうとして、没にした文章が少し残っているので、

このまま闇に葬ってしまう(?)のも、勿体ないですし、

こちらも載せておきます~!


※没バージョンなので途中で終わっています&短いデス!

 ご了承の上でご覧ください~!☆

(途中までは、本編の①と同じですが、そのあとが違います~!)


★本編はこちら↓★

<皮>お前の正体、バラしちゃうぞ?①~欲望~

「ーーふふふふふふ…♡ 今日も可愛いー」 自分の髪を、嬉しそうに触りながら、 鏡の前で笑みを浮かべるー。 一見すると、ごく普通の可愛らしい美少女ー。 しかしー、彼女は彼女であって、彼女ではないー。 「ーーーー」 ピキッ、と後頭部のあたりに亀裂が入りー、 彼女は笑みを浮かべながら、 自分の後頭部のあたりを触...

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「ーーふふふふふふ…♡ 今日も可愛いー」

自分の髪を、嬉しそうに触りながら、

鏡の前で笑みを浮かべるー。


一見すると、ごく普通の可愛らしい美少女ー。

しかしー、彼女は彼女であって、彼女ではないー。


「ーーーー」

ピキッ、と後頭部のあたりに亀裂が入りー、

彼女は笑みを浮かべながら、

自分の後頭部のあたりを触ると、

まるでー”着ぐるみ”を脱ぐかのように”自分自身を”胴体のあたりまで

脱いでいくー。


そしてー、

信じられないことに彼女の中から、

男が姿を現したー。


顔色が悪く、不健康そうに見せるやせ型の中年男性ー。


そうー

彼女はこの男によって

身体を”皮”にされて、心も支配されてしまっていたのだー。


「ーーククククー

 まさか、こんなことが現実に出来るなんてー…」


美少女の中から出て来た男ー、

柿原 和雄(かきはら かずお)は、笑みを浮かべるー。


柿原和雄は、1か月ほど前までは、

ただの”冴えないおじさん”だったー。

特別優れたスキルを持つわけでもなく、容姿にも恵まれずー、

小さい頃に容姿のことでいじめを受けたことがきっかけでー、

人間関係も苦手ー。


そして、会社では窓際に追いやられて、

若手の社員からも陰口を叩かれるようなー、

そんな日々を送っていたー。


”いつ”リストラされるかも分からないー。

それでも、生きるために働き、働くために寝る、という

そんな生活を繰り返さざるを得なかったー。


しかしーー

ちょうど1か月前ぐらいだろうかー。

あの、雨の日の夜ー、

”そいつ”は現れたのだー。


最初はただの不審者だと思ったー。

だが、その男は和雄に”力”を与えてくれたー


”人を皮にして”支配する、力をー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


1月前ー。


「ーーー”つまらない人生”を送っているようだなー」

傘を差しながら、男はそう言ったー。


「ーーあんたは誰だー…?俺に何の用だー?」

そう答える和雄に対し、

「私のことはいいー」とだけ呟くと、

男は、さらに言葉を続けたー


「ーーこのまま、その”つまらない人生”を死ぬまで続けるつもりか?」

男の言葉に、和雄は少しムッとして「つまらないだと?」と、

不快感を露わにしたー


「別に、好きでこういう暮らしをしてるじゃないー

 それに、いつかはー」


和雄がそう言うと、

「いつかは?」と、男は傘を差したまま失笑したー。


「ー20代から40代まで、お前は何も変わらぬ人生を送って来たー。

 この20年、何が変わった?

 何も変わらなかったはずだー


 いいや、強いて言えば、その肉体が老いてきたことぐらいだー。」


男の言葉に、和雄は「何が言いたいんだ!?」と、声を荒げるー。


するとー、

男は、雨の中、笑みを浮かべながら

ハッキリと言ったー。


「ーーこのままなら、お前は何も変わらず

 50代になり、60代になり、定年を迎えるー。

 そして、老いた身体で、何も残せずー、何も為せず、死んでいくー


 いつかは変わるはず?

 いいや、変わらないー

 お前のような人間は、死ぬまで今と同じ人生だー

 

 ”いつかは”

 ”いつかは”

 みんなそう思ったまま、いつの間にか老人になり、いつの間にか

 墓の中にいるー


 人間とは、得てしてそういうものだー」


男の言葉に、和雄は不愉快そうな表情を浮かべると、

男を無視して、立ち去ろうとするー


「ーーククー、まぁ聞け」

男は、そんな和雄を呼び止めると、

「ーーお前のそのつまらない人生、逆転できるとしたら?」と、

男は傘を差したまま呟いたー。


「ーーー逆転?」

立ち止まる和雄ー。


そして、思わず笑うー。


「なんだよー

 俺を犯罪にでも勧誘するつもりか?」


和雄は呆れ顔だったー。

いきなり、帰宅中に見ず知らずの男に声を掛けられて、

煽られたと思ったらこれだー。

話を聞くだけ時間の無駄だったー。

とっとと帰って、さっきコンビニで買った唐揚げとビールを

口に運びたいー。


「ーークククー違うなー」

男はそう言うと、光の玉のようなものを手に持ちー、

和雄のほうをまっすぐ見つめながら言葉を口にしたー。


「人を”皮”にする力ー

 その力で、好きな人間を”洋服”のようにして、着られるとしたらー?」



ーーーここまでで、没になりました


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コメント


本編では、1月前のことをわざわざ描かずに

サックリ本題に進むようにしました~!☆

↑の通りだと少しテンポが悪くなる気がしたので~★!


随分久しぶりの”没バージョン”掲載になりましたが、

これからも没バージョンもたまに載せていくので、

楽しんでくださいネ~!


没バージョンは通常の更新とは”別”におまけで載せるので、

”没バージョンを載せたので今日の更新はおわりデス!”なんてことはないので

安心してください~笑

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