Home Artists Posts Import Register

Content

とある中学生の少女。

彼女は、甘いものを食べたり

可愛いものを見たり、集めたり、

そんなことが好きな

どこにでもいるような中学生だった。


けれどー

ある日を境に彼女は変わった。

”操られること”に興奮するようになり、

いつしか彼女は、操られた想像をしながら

ひとり興奮して、

高校生になったころには、自分の部屋で

誰かに乗っ取られた想像をしながら

一人でするようにもなっていたー。


社会人になった彼女は、

憑依された妄想をより楽しむために

乗っ取られたあとに着替える

チャイナドレスやバニーガールの衣装

メイド服など、色々な服まで

買い漁るようになっていた。

”憑依された妄想”を楽しむためだけに。

夜な夜な、気持ちよく喘ぐためにー。


彼女の転機となったのは

中学校のとある行事。

クラスでは、劇をやることになっていた。


そのストーリーは

”悪い王様にさらわれた姫を助けに

 騎士が立ち向かう”という

ごくごく普通の物語。

中学生らしいお話。


けれどー

その姫は物語の後半で

悪い王様に操られて

自分を助けに来てくれた騎士と

戦わさせられてしまう…

そんな役だった。


彼女は…

「町娘B」に最初立候補した。

町娘Bという役は、騎士が途中で

立ち寄る街の娘で、

落ち込む騎士を励ます役割。

彼女は、そんなごく普通の役に立候補したのだった。


けれどー

ある男子が言った

「姫役やれよ~!」と。


姫役。

姫は最初にさらわれて

次の出番は最後の王様に操られて戦わさせられるシーン。


しかも、王様役の男子が、ちょっと避けられ気味な男子

だったのと、

操られて男口調で喋るシーンがあって、

女子たちからは敬遠されていた役。

律校舎立候補者はいなかった。

もちろん、”彼女”も立候補する気はなかったし、

正直、やりたくなかった。


”男子が女言葉を使う”

”女子が男言葉を使う”

そんなことを、恥ずかしいと思う年代。

彼女も、そう思っていた。


けど、

何故かその男子は彼女を熱烈にプッシュして

最後には、彼女が姫役をやることになってしまった。


”やりたくないなぁ”

”いやだなぁ…”


そんな風に彼女は思っていた。


友達からは

”え~〇〇に操られるの~?”とか

”姫様~!”とか言われて苦笑い。


でもー

リハーサルの時、彼女はこれまでに

感じたことのない快感を感じることになった。


”ゾクゾク”


王様に操られてふら~っと立つ演技。

「わたしは王様のものです」みたいな台詞…

いやいや恥ずかしい気持ちで口走ったはずのその台詞。


でも、彼女は感じてしまった。

これまでに感じたことのない興奮を。

今まで知らなかったゾクゾクを。


そしてー

「俺を倒せるのか!」みたいな台詞を

口走った時には

ゾクゾクゾクっと、身体が震えるような

気分を味わった。


彼女は、目覚めてしまったー。

操られる快感にー。


本番を迎えるころには、

もう、姫役が嫌ではなくなっていた。

姫役が楽しかったー。

とにかく、楽しくなっていた。


嬉々として操られる演技をして

嬉々として男言葉をしゃべらされた。


すぐに騎士に気絶(?)させられて

出番は終わってしまっちゃうけれど

彼女にとって、とっても幸せな演技だった。


そしてー

彼女は、操られること、乗っ取られることに

興奮を覚えて、

自分の部屋で、劇とは関係なく

乗っ取られる演技をするようになったー。


やがて、憑依、入れ替わり…そういうジャンルに

到達した彼女はいつしかその虜になって、

憑依された妄想を楽しむようになったー。


あの日から、彼女は憑依の虜ー。


憑依されたときのあとのシチュエーションをより

楽しむために、それまで短めだった髪を

伸ばした。

理由は、可愛くなりたいからではなかった。

憑依されたあとに興奮したいからー。


おしゃれに目覚めたのもそのころ。

それも、可愛くなりたいからじゃなくて、

憑依されたあとに興奮したいからー。


彼女の憑依好きは、次第にエスカレートした。

高校時代には、自分の部屋で

憑依された妄想をしながら

スカートをめくっているところに親が

入ってきて慌てたこともあったー


そして、今、彼女は

憑依に魅入られたまま大人になった。

憑依された妄想をして夜を楽しむこと。


それが、彼女の性癖。

そのために、服まで買いそろえた。

誰にも見せることのない、喜びの時間。


彼女は、それを今もどこかで

噛みしめ続けている。


「この身体は憑依に捧げます…」

彼女は、心からそう思っている。


もしかしたら彼女は、中学時代のあの日、

本当に誰かに憑依されてしまったのかもしれないー。


おわり


・・・・・・・・・・・・・


コメント


憑依に目覚めちゃった少女の

お話でした~!

ふふ…憑依っていいですネ…


私に姫役を押し付けてくれて

ありがとう…ふふ。

Files

Comments

No comments found for this post.