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認知症の祖父・幸太郎と入れ替わってしまった

孫娘の千穂ー。


千穂になった幸太郎は、すぐに元に戻ろうとするも、

その方法が分からず、さらには病院の先生にも”入れ替わり”を

信じてもらうことが出来ずに困惑するー。


しかもー…

幸太郎になった千穂は、入れ替わったことや、幸太郎のこと、

自分の姿まで忘れ始めてしまい、危機的な状況にー。


”残された時間は少ない”

早く元に戻らないと、と、焦る千穂(幸太郎)は、

千穂の兄である誠と、千穂の彼氏である悟志に入れ替わりを打ち明け

協力し合いながら、なんとか元に戻る方法を模索し始めたー…


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>消えていく記憶②~歪み~

数年前から、認知症を患っている祖父の幸太郎。 その症状は次第に悪化していき、 ついに、孫娘の千穂は大好きなおじいちゃんである幸太郎から ”お前は誰だ”と、冷たい言葉を投げかけられてしまうー。 そんなある日ー お見舞いにやってきた千穂は、突然祖父の幸太郎が暴れ出した際に 祖父と共に転倒してしまいー、 ”認知...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


千穂(幸太郎)は、図書館で色々な本を読み漁っていたー。


”入れ替わり”ー

そんな状況について書かれた本はあるだろうかー。


そう思って、図書館に足を運んだのだー。


”あの子、可愛くねー?”

”おっマジだー!”


ふと、若者二人組のそんな声が聞こえて来てー、

千穂(幸太郎)は顔を赤らめるー


”可愛い”なんて言われるのは自分の人生においてー初めてだー。


いや、赤ん坊の頃は言われていたかもしれないが、

少なくとも物心ついたころからは、そんな記憶はないー。


妙にソワソワするような感じを感じながらー

千穂(幸太郎)は、色々な本を読み漁るー。


だが、”入れ替わり”に関する有益な情報はなかったー。


♪~~~


電話がかかってきて、千穂の可愛らしいスマホを手にすると

少し恥ずかしそうに図書館の外に出て、応答するー


”あ、おじいちゃんー

 ネットで色々調べてみたけどさー…

 やっぱ”現実で入れ替わった”なんて話、なかなかないなー”


電話相手は千穂の兄の誠ー


「ーーーね、ネットー…?あぁ、そうかー」

千穂(幸太郎)が少し戸惑いながら笑うー。


確かに、ネットで調べた方が早かったー

千穂の身体で外出しなくても済んだだろうし、

その方が時間のない今のような状況では効率的だったとは思うけれど、

ついつい図書館に来てしまったー。


「ー身体だけ若くなってもなぁ」

千穂(幸太郎)は苦笑いしながら自分の手を見つめると、

”ーなんか、おじいちゃんと話してるのに

 聞こえてくるのが千穂の声だと、調子狂うなぁ”と、

兄の誠は笑ったー。


「ーす、す、すまんー」

千穂(幸太郎)が謝ると

”っていうか、おじいちゃん今どこにいるんだー?

 千穂の身体で変なことしてないよな?”

と、誠が心配そうに笑うー


「し、し、してない!

 大事な孫の身体でそんなことするもんか!」

千穂(幸太郎)が思わずそう叫ぶとー

誠は”はははー、冗談冗談”と、笑いながら答えたー。


”そろそろまた面会できる時間になるからさー、

 病院、来るだろ?”


誠の言葉に、千穂(幸太郎)は「もちろん」と、頷くー。


最終的にー

”また”入れ替わるとすれば、やはり

幸太郎になった千穂の近くにいる必要があるだろうー。


一刻も早く、元に戻らなければ

千穂が”幸太郎の身代わり”のような形で、死ぬことになってしまうー

そんなことは、させないー。


「ーーー…」

慌てて走り出す千穂(幸太郎)ー。


だが、スカートがふわふわして、周囲から見られているような気がした

千穂(幸太郎)は、

「あぁーズボン履いて来ればよかったー」と、恥ずかしそうに

スカートを不慣れな様子で押さえながら歩き始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「どうもー」

病院に到着すると、彼氏の悟志が既に、

やってきていたー。


「ーー俺のことも、分からないみたいでー」

悟志が悲しそうにそう言うと、

幸太郎(千穂)は、「さっきからこの人、知り合いだと言ってきかなくて」と

苦笑いしたー。


今の”千穂”に、

”自分が千穂”だと言うことは、理解できているのだろうかー。

それすらも、怪しい状態ー。


少なくとも”入れ替わり”のことは、もうすっかりと認識できていないように

感じるー。


「ーあ、そうだーゆうかちゃんは~?」

幸太郎(千穂)がふと、そんな言葉を口にするー


「ーーー…」

悟志が悲しそうにそんな幸太郎(千穂)のほうを見つめるー。


遅れてやってきた兄の誠が、顔を出すとー、

幸太郎(千穂)は「あ、ゆうかちゃん連れて来てくれたの~?」と

首を傾げるー。


「ーーー…」

千穂(幸太郎)が誠のほうを見ると、

誠は「”ゆうかちゃん”は確か小学校の時の友達の名前だった気がするー」と、

答えるー。


「ーー千穂ー…」

千穂(幸太郎)が悲しそうに言うと、

幸太郎(千穂)は「お姉ちゃん、だぁれ?」と、首を傾げるー。


目の前にいるのは”自分の身体”なのにー、

認知症となって、あらゆる機能が低下している幸太郎の身体では

もはやそれも認識できないようだー。


「ーーーー…」

たまらず、千穂(幸太郎)は幸太郎(千穂)の手を握るとー

”頼むから、身体を元に戻してくれー”と、

神様に祈るかのように、目をつぶったー。


けれどー…

目を開いて、最初に視界に入ってきたのは

”ベッドに横たわる自分”の姿ー。


元に戻っていないー。


すぐにそう悟ると、千穂(幸太郎)は困惑の表情を浮かべるー


「ーーーおじいさんー…

 大丈夫ですよねー?

 千穂は、戻れますよねー?」

悟志がそう言うと、千穂(幸太郎)は「戻れるー絶対に」と、

自分に言い聞かせるようにして言葉を発したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それからも、”元に戻ることのできない状態”は続くー。


時間ばかりが経過していきー、

幸太郎(千穂)の状態はさらに悪くなっていくー


しかもー…

”元に戻る方法”を調べたり、色々試したりしながらー

千穂(幸太郎)は、千穂として大学にも足を運んでいたー。


別にー、幸太郎が女子大生ライフを楽しみたいわけではなかったもののー…

”元に戻った時に、大学生活に支障が出ないように”

これ以上大学を休むわけにはいかない、という判断で、

千穂の兄である誠と話し合って、”千穂のフリをして大学に行く”ことに

なったのだったー


「ーーえへへへへへへー可愛い子がいっぱいだなぁ」

ニヤニヤとする千穂(幸太郎)ー


別にそういう目的で大学に来ているわけではないけれどー、

ついつい周りに”若い子”がたくさんいると、

幸太郎としてはドキドキしてしまうー。


千穂(幸太郎)がそんなだらしない顔をしているとー

「なんてカオしてるんですか」と、呆れ顔で彼氏の悟志が

声をかけて来たー。


「ー千穂にそんな顔させないでくださいよ?」

少し皮肉っぽく言う悟志。


「き、君に言われなくても分かってる」

少し不貞腐れた様子で、腕組みをして、ふん!と、

顔を背ける千穂(幸太郎)を見て、

悟志は苦笑いするとー、

「ーーでも、よかったー」と、言葉を口にするー


「よかった?」

千穂(幸太郎)が少し表情を歪めると、

「ーこうして、おじいさんに挨拶できましたから」

と、悟志は笑うー。


本来であれば、幸太郎はもう”孫娘のことすら分からない状態だったー。

そんな状態では、孫娘の彼氏である悟志とも、

まともに話せないまま、この世を去っていただろうー。


こうして、挨拶することができたのはー

悟志にとっては喜ばしいことだったー


「俺、絶対に千穂のこと、幸せにしますからー」

悟志がそう言うと、

千穂(幸太郎)は少しだけドキッとしてしまうー。


”千穂の身体”だからだろうかー。

身体に、悟志が好きと刻み込まれているせいでー、

幸太郎までドキッとしてしまったー。


それを振り払うかのように

「もう結婚する気でいるなんてー、図々しい若者だな」と、

呆れ顔で呟いたー。


その時だったー


♪~~~


病院から電話が入りー

”幸太郎”が急変したとの知らせが入ったー


「ーー!!!!!」

顔色を変えて、二人は病院に駆け付けー、

千穂の兄・誠も病院に駆け付けたー。


幸いーーーー

幸太郎(千穂)は、今回も助かったー。


だがーー

みるみる衰弱しているのが分かるー。


もう、”長くはない”

とー。



「ーーー悟志ー…ごめんねー」

意識を取り戻した幸太郎(千穂)が寂しそうに言うー。


「ーわたし、悟志のこと覚えてる時間が、どんどん少なくなってるー」


認知症の症状は、日によってある程度前後するー。


一度急変したからだろうかー。

幸太郎(千穂)は、悟志のことを”今”は思い出していたー。


「ー大丈夫ー。必ず、元に戻れる」

悟志が幸太郎(千穂)の手を握りながら言うー。


幸太郎(千穂)は弱弱しく頷くとー、

「不思議なんだよー?」と、笑うー。


「ーーこんな状態なのに、全然怖くなくてー

 小さい頃の思い出とか、楽しいこととか、

 なんだかずっと、夢の中にいて、ふわふわした感じー。


 ふわふわが強くなるとー、

 なんだか、何もかも分からないケドー、

 でも、心は温かいのー」


幸太郎(千穂)のそんな言葉に、

悟志は、千穂が今にもいなくなってしまいそうな気がして、

不安そうに手を握るー。


「ーー死ぬときってー…

 案外、怖くないのかもねー」

幸太郎(千穂)は言うー。


もちろん、怖い死に方もあるだろうー。


だが、祖父の幸太郎のように、こうして

少しずつ何も分からなくなっていきー…

という最後はー、周囲からしてみれば辛くても

本人は、穏やかな最後を迎えるのかもしれないー。


「ーーー…話、聞いてくれてありがとうねー

 おにいちゃんー」


幸太郎(千穂)がそう言ったー。


悟志は悲しそうな表情を浮かべるー


”さっきまで”

彼氏の悟志だと分かっててくれたのにー、

今は悟志のことを”おにいちゃん”と呼んだー。


「ーーーーあぁー。どういたしまして」


でも、悟志はそれをあえて否定しなかったー。


幸太郎(千穂)がそう思っているのならー

今はそっとしておいてあげようー。


そう、考えてー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


千穂(幸太郎)は、元に戻った際に、千穂が困らないようにと、

大学生活をそれなりに無難にこなしながら、

入れ替わりについて調べたりー、

病院に足を運べる時間は、幸太郎(千穂)の病室であらゆることを

試し続けたー。

ぶつかったり、赤い糸を用意したり、握手しながらひたすら祈ったりー…

とにかく、”何でも”試したー。


兄の誠は、入れ替わりの情報収集をしながらー、

幸太郎になった千穂の元を訪れて、思い出してもらえない日も、

必死に元気づけようとしたー。


彼氏の悟志も、兄・誠と同じような日々を送りながらー

大学では、千穂になった幸太郎をサポート、

千穂として怪しまれないような振る舞いができるようー、

支え続けたー。


だがーー

1か月以上が経過しても、元には戻れずー…


ついに”その時”がやってきてしまったー


危篤状態に陥った幸太郎(千穂)ー


今度こそ、助からないー。


やれることはできる限りやったー。

それなのにー


「ーーー」

千穂(幸太郎)は悔しそうに歯ぎしりをするー。


「千穂ー…くそっ…なんで俺みたいな老いぼれが生き残るんだー」

千穂(幸太郎)は一人呟くー。


”孫娘”の身体と人生を奪ってまでー

生き永らえようとは思えないー。


”間もなく”自分の身体は死ぬー。


それでもー…

それでも、元に戻れるなら、幸太郎は千穂のために

喜んでもう一度入れ替わるー


ぐっ、と拳を握りしめた千穂(幸太郎)は

意を決して病室へと向かうー。



「ーーしっかりしろ!」

兄の誠が叫ぶー


「ーーしっかりしてくれ!」

彼氏の悟志が叫ぶー


二人とも

”千穂!”と叫びたがったが、

医師もいるこの病室では、それはできなかったー



そこにーーー

千穂(幸太郎)がやってくるー


「ーー!」

兄・誠がそれに気づくー


だがー

千穂(幸太郎)は、

今までに見たこともないぐらいー

”何かを決意した”


表情を浮かべていたー。


目をつぶり、深呼吸する千穂(幸太郎)ーーー


「ーーーー元に戻る方法ー、見つけたよー」

千穂(幸太郎)はそう言うと、

医師の目も気にせずーーー

そのまま、幸太郎(千穂)にキスをしたーーー


目を閉じー、精神を集中させるかのように、

”自分の身体”にキスをする千穂(幸太郎)ー


やがてー

その目からは涙が零れ落ちーーー


キスはー

幸太郎が息を引き取るまで、続いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーでも、本当に元に戻れてよかったよー」

兄の誠が笑いながら言うー。


「ーーうんー。ギリギリだったもんねー」

千穂が安堵の表情を浮かべながらそう言い放つと、

「でも、本当に良かった」と、兄の誠が言い放ったー。


「ー最後の最後で、おじいちゃん、どうやって元に戻る方法

 見つけたのかは、聞く時間もなかったけどさー」


誠がそう呟くー。


あの時ー、

危篤を迎えた幸太郎(千穂)の病室に入って来た千穂(幸太郎)は、

”元に戻る方法を見つけた”とだけ言って、

幸太郎に身体にキスをしたー。


キスは、それまでにも何度か試したがー、

あの時以外は、上手く行かなかったー。


だがー、幸太郎が息を引き取るまで行われた最後のキスではー

こうして、無事に元に戻ることができたようだー。


けれど、幸太郎はそのまま死んでしまったため、

”どうやって”元に戻る方法を見つけたのかー、

そういうことは聞けなかったし、

ゆっくり別れの挨拶を交わすこともできなかったー


「ーーでも、おじいちゃんもわたしの身体でしばらく過ごせてー

 記憶もハッキリした状態でお兄ちゃんとも話せただろうし

 満足だったんじゃないかなー」


千穂のそんな言葉に、誠は「確かになー」と、笑ったー。


本当だったら、あのままの状態で祖父は死ぬはずだったー。

だが、最後に千穂の身体でしばらく、

また”若い頃のように自由に”過ごせたのだー


最後の最後におじいちゃんは、貴重な経験ができただろうー。


と、誠も思うー。


「ー悟志くんのことも、認めてくれたみたいだったし」

誠が、千穂の彼氏・悟志のことを口にすると、

千穂も「うんー」と、微笑むー。


悟志とは、あれからも上手くやっているー。


「ーおっと、じゃあ、そろそろ俺は行くよ」

誠の言葉に、千穂は「あ、うんー!色々ありがとう」と、

穏やかな笑みを浮かべるー。


「また近いうちに顔を出すよ」

誠はそんなことを言いながら、立ち去って行ったー。


誠に対して、手を振りながらその姿が見えなくなると、

千穂はひと息つくー。


「ーーーーー…本当は、元になんか、戻れてないんだけどなー」

千穂はーー

いいやー”千穂”になってしまった幸太郎は、寂しそうにそう呟いたー。


千穂の人生を奪うつもりは全くなかったー。

本当に、全力で元に戻ろうとしたー。

だからこそ、誠や悟志にも入れ替わりを打ち明けて相談したー。

でも、無理だったー。


あの時ー

幸太郎(千穂)が危篤状態になった時に

意を決して千穂(幸太郎)は最後の賭けに出たー。


それが、”キス”だったー。

何となく、”一番元に戻れそうな”気がしたからだー。


”どうか、千穂と俺をもう一度入れ替えて下さいー”

そう、願いながらキスをし続けたー。


けどー

幸太郎の身体が死んでも、

自分は千穂のままだったー。


つまり、千穂は、”おじいちゃんの身体”のまま死んでしまったのだー


「ーーー…これ以上、”誰かを悲しませる”必要はないもんなー」


幸太郎はもしも”元に戻れなかった場合”のプランBも

考えていたー


それがー

”元に戻れなかった場合、自分が千穂になりきって生きていく”

ということだったー。


だからこそ、最後、病室で「元に戻れる方法を見つけた」と

嘘をついたー。


最後のキスで元に戻れればそれで良しー、

元に戻れなかったとしても、誠や悟志は、

”千穂が元に戻った”と、思うはずだー。


千穂の身体で過ごした1か月以上の時間で、

悟志や誠から色々教わり、”千穂として振る舞える”ぐらいにはなったー。


これなら、気付かれずに”千穂”を演じ続けることができるー。


本当は、元に戻りたかったー。

幸太郎の身体が死ぬ前に、元に戻るー。

これが、プランAだったし、そうするつもりだったー

最初から元に戻るつもりがなく、千穂に成りすまして生きていくつもりなら

誠や悟志にも入れ替わりの事実を伝えずに、そのまま放置しておけば

よかっただけのことー。


それでも、あえて二人に入れ替わりのことを伝えたのは

”本気で元に戻りたかったからー”


でも、もしもそれが叶わなかったときはー…


誠や、悟志まで苦しむ必要はないー。

”千穂が無事に元に戻った”と思っていれば

少なくとも二人は、この先、苦しむことはないのだからー

だから、”元に戻った”と嘘をついたー。


「苦しむのは、俺一人で十分だー」

千穂(幸太郎)は、不慮の事故とは言え、

孫娘の身体を奪ってしまったー。

そのことを一生後悔しながら、千穂の代わりに、

千穂のしたかったことをしー、

千穂の好きだった人を、一生懸命千穂として愛するー。


千穂のために、千穂として生き続けていくー。


「ーーー千穂ー…本当にすまんー」

千穂(幸太郎)はそう呟くとー、

「ーーー俺はもう、幸太郎じゃないー」と、

自分に言い聞かせるー。


一人でいる間も、もう自分は幸太郎として振る舞うことは許されないー。

千穂の身体を奪ってしまった以上、

千穂として生き続けることが償いだと、幸太郎はそう考えー、

自分を捨てることを決意したー。


「ーーわたしは、千穂ー」

そう呟くと、千穂(幸太郎)は歩き出すー。


その後ー、千穂(幸太郎)は、一人でいる時も含めて

”2度と”幸太郎としての素を出すことはなく、

千穂として、振る舞い続けたー。



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


おじいちゃんと入れ替わってしまうお話でした~!


悪意があって人生を奪うタイプではありませんでしたが、

結果的には奪うことになってしまったお話ですネ~…!


彼氏かお兄ちゃん、どちらかはそのうち、何となく察したりすることも

もしかしたらあるかもしれません…★!


お読み下さりありがとうございました~!

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Comments

たそがれ

余命僅かな老人(しかも認知症)と若い女の子との入れ替わりは本当にエグいですね。 例え、奪うつもりでなくても、結果的には奪ったことに変わりはないので本当に罪深いです。 どうせ戻れないなら、兄や彼氏に入れ替わりのことを話しておくべきではありませんでしたね。 いつか何らかのきっかけで嘘がバレたら、みんな不幸になりそうです。 思いやりで千穂に成りすましていたのを、最初から千穂の人生を奪うつもりで成りすましていたとか、兄や彼氏に邪推されたりとかしそうですし。

無名

懐かしい作品…☆ コメントありがとうございます~!☆ この組み合わせの入れ替わりは とっても恐ろしいですネ~! 私もこんな風に入れ替わりは経験したくないデス…笑