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深夜のコンビニでバイトをしていた男子大学生の智樹はー、

暇な時間帯であることから、後輩の幸太郎と雑談をしながら

のんびりと過ごしていたー。


しかし、そこに強盗がやってきたー。

何とかスキをついて、その強盗を無力化することに成功したものの

サングラスとマスクで顔を隠していたその強盗を見て、

智樹は驚きの表情を浮かべる。


何故ならその強盗は、

智樹の彼女である萌美だったのだからー…


☆前回はこちら↓☆

<憑依>強盗彼女①~衝撃~

「ーーーっ… は~~~~~」 男子大学生の村中 智樹(むらなか ともき)は思わずため息をついたー。 「ーー…」 深夜のコンビニー。 ちょうど、智樹がバイトをしているこのお店では この時間帯になると、ほとんど人は来ないー。 商品の入荷もあまりない時間帯のため、基本的に暇でー 眠くなりやすい時間帯なのだー。 ...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーお金……なくて…わたし、困ってるの」

突然涙を流し始める萌美ー。


「ーーーえ…え…えぇ…?」

智樹は困惑しながら

「だ、だからってあんな物騒なもの持って、こんなことしちゃだめだろ?」と

泣き始めた萌美を慰めるー。


”萌美が信弘という男に憑依されている”

そんな事実を、智樹は知らないー


萌美が本当に追い詰められてこんなことをしでかしたのかと、

困惑しながら萌美を慰めるー


「し、知り合い…ですか?」

警察に電話しようと事務所に駆け込んでいた

バイトの後輩・幸太郎が受話器を手にしたまま

表情を歪めている。


「え…あ…あ~~~…え、えっとー」

戸惑う智樹ー

萌美は泣きながら「お願いーちょっとでいいの」と、

甘えるような仕草で智樹のほうを見つめるー。


「ーき、き、き、共犯!?」

幸太郎が、智樹と萌美を見つめながら叫ぶー


「ち、ちがっ!違う!渡辺くん!俺は無実だ!」

智樹がそう叫ぶも、幸太郎は疑いの目を智樹に向けているー


”都合よく、バイト中の人間の彼女が強盗にやってくる”

そんなこと、普通はないはずだ、と、幸太郎が疑うのも無理はなかったー。


「ーーーお金…お願い」

萌美がさらに甘い声を出すー


”萌美に憑依している信弘”は、

萌美の彼氏である智樹の名前すら知らないー。

そのため、名前を呼ばないようにしながら、智樹を誘惑し始めるー。


「ーーーねぇ…萌美のおねがい♡」

甘い声を出して、身体を密着させる萌美ー。


それでも智樹がレジからお金を出そうとしないことにいら立ちー、

それを隠しながら、今度は顔も近づけるー


甘い吐息を吐き出しながら、

「ー可愛い彼女のお願い、聞けないの?」と、

囁くようにして呟くー。


明らかに智樹に対して、色目を使っているー

そんな状態の萌美を見て、

後輩バイトの幸太郎はー

「リ…リア充め!爆発しろっ!」と、思わず叫ぶー。


「ーせ、せ、先輩!

 あ、あんま目の前でイチャイチャしてるとー 

 や、やっぱ通報しますよ!


 先輩の彼女さんだろうと、強盗は強盗ですー」


幸太郎がそう宣言すると、

智樹は「あ、いや、ちょっと待って!」と、

慌てて萌美を引きはがしー、幸太郎に対して

「ま、待ってくれー頼む!」と、お願いするような仕草を見せるー。


「ーーは~~や~~く~~~

 お金がほしい~~~~~!」


ぶりっ子のような仕草をする萌美ー。


だがー”誘惑”や”ぶりっ子”は、

智樹に対しては”逆効果”に働いたー。


「ーーーー…萌美ー」

智樹は表情を歪めるー


目の前にいる萌美の言動が”普段と明らかに違う”のだー。


見ず知らずの男が、どんなに萌美のフリをしようとー

”女子”が、全員同じ振る舞いをするわけはないー。

”女の子っぽく”振る舞っても、それは萌美の振る舞いとは違うー。


しかもー萌美は普段、

誘惑するようなことはしないし、ぶりっ子みたいなこともしないー。


「ーーー……本当にーー萌美か?」

智樹が真顔でそう尋ねるー。


すると、萌美は、

「な、な、なにを言ってんの~?わ、わたしは萌美だよ~!」

と、くるくる回転して、自分を見せ付けるような仕草をしたー


そしてーー

ふと、智樹はあることを思いついたー


それは、咄嗟に出た言葉ー。


「ー俺の名前、知ってるかー?」


何となく、そう聞いたー。


目の前にいる”萌美”は、さっきから智樹の名前を一度も呼んでいないー

それどころか、最初に素顔を晒したとき”彼氏ー?”と、まで言っていたー。


だから、何となくそう聞いたのだー


「ーし、し、知ってるに決まってるじゃん」

萌美が笑いながら言うー。


だが、智樹は譲らないー。


「ーじゃあ、呼んでみて」

と、穏やかな口調で言うー。


「ーーー…え、え~~~~……」

萌美は、少し誤魔化すような間を作りながら、

智樹のほうを見つめー、

そして、内心でニヤリと笑みを浮かべたー


”クククー…名札があるじゃないかー”

このコンビニでは、店員が名札をしているー


そこにー”村中”と書いてあるー。


「ーーーむ、む、村中くんでしょ?

 も~やだなぁ~」

萌美が笑いながらそう言い放つとー

「ー萌美は俺のこと”村中くん”なんて呼ばない」と、

智樹は即答したー


「ー!」

萌美の表情から笑顔が消えるー。


「ーー萌美は、下の名前で俺のことを呼ぶー」

智樹がさらに強い口調でそう言い放つとー

萌美は表情を歪めたー


”ーチッーくそっーそういや、よく考えればそうかー?”


萌美に憑依している信弘は、彼女がいたことがないー。

それ故に、そこまで頭が回らなかったのだー


「ーーーお前は、誰だ!」

”この女は萌美じゃない”


そう思った智樹は、少し得意気な表情で、

萌美を指さしたー。


まるで”名探偵”とでも言いたげな、

得意気な表情にも見えるー


後輩バイトの幸太郎が「いったいなんなんすか…?この状況ー」と

小声で呟くと、

萌美は突然笑い出したー


「ーはははははっ…あはははははははっ!

 まさか、強盗に入った店に、憑依した相手の彼氏がいるなんてー

 思わなかったぜー


 今までそんなこと、一度もなかったからなー」


突然、萌美が態度を豹変させるー。


「ー答えろ!お前は誰だ!」

智樹が、警戒しながらそう叫ぶと、

萌美はニヤリと笑ったー


”ー色目を使って彼氏を仲間に引き込もうとしたがー

 案外冷静なやつだー

 こうなりゃ仕方ねぇー


 ”憑依した女の彼氏が強盗先にいる”なんて経験ー

 この先もできねぇだろうしー

 俺も楽しむとするかー”


ニヤニヤしながら、そう言うと、萌美は

黒いフードつきのレインコートを放り投げるようにして

脱ぎ捨てたー


「ー!?」


「ぶほっ!?」

智樹が驚くと同時に、レジの奥に立っていた後輩バイトの幸太郎が

鼻血を吹きだして、倒れたー。


レインコートの下から現れたのはー

チャイナドレスー。


真っ赤なチャイナドレス姿の萌美がニヤニヤと笑うー


「どう?似合うでしょ?」

ポーズを決めながら笑みを浮かべる萌美ー


「ーなんなんだ…お前はー」

智樹はそう呟くと、「渡辺くん!もういい!警察を呼んで!」と、叫ぶー


鼻血を手で吹きながら

「い、イェッサー!」と、叫ぶと、幸太郎は今度こそ警察を呼ぼうとしたー


だがー


「お~っと!いいのかー 

 ”この身体”は正真正銘ー 黒川 萌美のものだぞ?」


萌美が笑いながら言うー。


「ーーなに?」

智樹が聞き返すー。


”俺の名前を言えないということは、萌美そっくりの別の女”だと

判断した智樹ー。

しかし、その判断は間違っているー


「ーこの女は、今、俺が”憑依”して乗っ取ってるー

 この身体も、心も、なー」


萌美がそう言いながらニヤリと笑うと、

智樹は「バ…バカな…」と、困惑の表情を浮かべるー


そして、再び事務所に向かって「わ、渡辺くん!タイム!」と叫ぶとー

「えぇっ!?また!?」と、思わず幸太郎が困惑の叫びを上げるー。


「う…嘘をついても無駄だぞー少し待ってろ」

智樹がそう言い放つと、チャイナドレス姿の萌美を見つめながら

事務所に入り、すぐにスマホを取り出すと、

そのスマホで萌美に電話を入れたー


だがー、萌美は電話には出ないー


「ーへへへ 無駄無駄ー

 お前の彼女は目の前にいるんだからー」


萌美が笑いながら言うー。


「ーーーー………ーーー…」

萌美から応答はないー

不安が膨らむ智樹ー


「ーーほらー…”ここのほくろ”とか、見たことないかー?」

萌美に憑依している信弘が、首筋の目立たないところにあるほくろを

見つけて、それを指さしながら言うと、

智樹は表情を歪めたー


「も…萌美と…同じー…」

智樹が困惑するー


そしてーーー

みるみる顔を歪めてーー


「お前!!!!」

と、萌美の腕を掴むー


萌美はニヤニヤしながら

「ようやく理解できたようだなー

 お前の彼女の身体は今、俺のものだー」と、

憑依宣言をするー。


「ーーふ…ふ、、ふざけるな!

 萌美にそんな格好をさせてー……!

 萌美に…ご、強盗なんかさせて、何のつもりだ!」


怒りの形相で叫ぶ智樹ー


「せ、せ、先輩!落ち着いて!」

普段、あまり怒らない智樹が激怒しているのを見て

後輩の幸太郎が叫ぶー


「ひ、憑依なんてあるわけないっすよ!

 か、彼女さんに騙されてますよ!」

幸太郎がそう叫ぶー。


だが、智樹は「ち、違う!萌美がこんなことするはずがない!」と、

幸太郎に向かって叫び返すー。


萌美をよく知る智樹からすれば、

”萌美が憑依されている”と言う言葉を信じざるを得ない状況ー


一方で、萌美のことは、智樹から”彼女の話”として聞いた程度しか

知らない幸太郎からすればー

”憑依なんてありえない お金が欲しい彼女さんの言い訳だ”としか

思えないー


「ーーククク”俺の身体じゃない”からこんなことするんだよー」

萌美がニヤリと笑ったー


「ー他人の身体で犯罪を犯しても俺は捕まらないー

 捕まるのは、この女ー

 汚れるのはこの女ー


 へへへへー 最高の完全犯罪だろ?」


ニヤニヤと笑う萌美ー


「お…お前!!!!!!!!」

怒りを爆発させる智樹ー


「ーーでーこういう可愛い女だと

 こういうエロイ衣装を着たりしてお楽しみも出来て

 一石二鳥ってわけさー」


萌美がそう言いながら、チャイナドレスを触るー。


萌美に憑依したあと、サングラスやマスクと共に一緒に

デパートで購入して、着替えてここまでやってきたー


「ー店員に”このあと着るんです”って言ったらー

 顔を赤くしてて、面白かったなぁ へへ」


笑いながら言う萌美に対して、

智樹は「ふざけるな!」と、萌美の腕をさらに強くつかんだー


「ーいった~い…」

萌美は悲しそうな表情を浮かべながらそう言うとー

「言っとくけどー、痛いのは”この女”だけだからな?」と、

ニヤニヤしながら挑発的に言い放つー


「くっ… く…くそっ」

智樹が慌てて手を離すと、萌美は智樹から離れて

馬鹿にしたように笑うー


「さぁ!ほら!早くわたしにお金をよこしなよ!

 そうしないと~~

 わたし、犯罪者になっちゃうよ?」


萌美の言葉に、智樹は「くそっ!!!」と叫ぶー。


「ーお前に今、できることは~~

 俺、いいや、わたしにサッサとお金を渡して

 1秒でも早く、俺がこの女を解放することを

 祈ることだけだぁ~ へへへへ」


これではー

まるで”彼女”を人質に取られた状態ー


しかも、その彼女自身が”敵”として立ちはだかるようなー

最悪の状況ー


「ーーわ、渡辺くんー」

智樹が、幸太郎のほうを見つめるー


”萌美にお金を渡して、萌美が解放された直後にー

 何とかお金を取り戻すー”


そんな作戦を考える智樹ー


しかしー


「ーーーーやっぱ先輩ー、共犯っすか?」

幸太郎は、そうはいかなかったー


幸太郎からすれば

”智樹と萌美が共犯”で、

萌美が”憑依されたフリ”をして、

智樹が”やむを得ず萌美を助けるために”という設定で

上手く金を盗み出そうとしているーーー


ように見えているのだ。


「ーーち、違うよ!も、萌美は本当に憑依されー


 ってーーおい!」


売り場の方に視線を向けると

チャイナドレス姿の萌美が、売り場のビールを勝手に

開けて飲み始めていたー


「ーーんは~~~~っ

 可愛い子の身体で飲む酒はうめぇな」


ニヤニヤする萌美ー。


「ーーーやめろ!萌美は酒に弱いし、酒は飲めないんだぞ!」

智樹が叫ぶー。


「ー知らねぇよーそんなことー」

萌美は挑発的にそう呟くと、ビールをさらに口に運びー

売り場のパンを勝手に開封して食べ始めるー


「ーほら、とっとと金ー」

チャイナドレス姿でパンとビールを口に運ぶ

異様な萌美の姿に、智樹は怒りと困惑に震えるー。


がー

その時だったー


「ーー今、うちの店に強盗がー」


「ーー!?!?!?」

事務所のほうを見るとー

後輩の幸太郎がいつの間にか警察に通報していたー


「ーーあ!!!ちょ!!!渡辺くん!待って!」

悲鳴をあげながら事務所の方に向かって強引に受話器を

取り上げようとする智樹ー


そんな姿を見つめながら萌美は

ビールの空き缶を放り投げてー

「あ~~~この女、もう酔ってきてやがるー」と、

少し顔を赤らめながら不気味な笑みを浮かべたー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


大混乱の深夜のコンビニ…☆!


ちなみに、お客さんがやって来る描写がありませんが、

一応ちゃんと営業中デス~笑


深夜の人が来ない時間帯なので、来てないだけですネ~!


そのうち、来るかもしれません☆笑

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