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行きつけのコンビニの”気になる女性店員”に

憑依した中年男性の寛治。


乗っ取った身体ー、奈美が一人暮らしの女子大生であることを知り、

意気揚々と帰宅した彼は、

全く想像していなかった出来事に直面したー。


そうー

彼女は、寛治の想像以上に”貧乏”だったのだー


しかも、バイト先のコンビニで調子に乗って散在してしまった彼はー

奈美の給料日までの全財産を全て使い果たしてしまっていたー…


★前回はこちら↓★

<憑依>憑依したけど金がない①~貧乏~

「ーーありがとうございました~!」 男は、いつも仕事帰りに立ち寄るコンビニでバイトをしているー 少女のことが気になっていたー 「ーーーー」 今日も、仕事帰りにコンビニに立ち寄り、 売れ残っていた昆布味のおにぎりと、サラダチキンを1個、 そして紙パックのぶどうジュースを購入して、 その子の笑顔に癒されるー...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーぐっ…」

奈美は自宅を漁りながら、苛立ちの表情を浮かべていたー。


おしゃれな服ー…は、ほとんど持っておらず、

外出用と思われる”普通の服”がいくつかあるだけで、

後はジャージや、傷んだシャツなどばかりだったー。


「ーー……チッー」

可愛らしい服を着て、鏡の前で色々なポーズを決めたりー

そんな”バラ色の憑依ライフ”を送ろうと思っていたのに、

いきなり大きな壁に直面してしまったー


「ーおいおいおいおい…ホントに服、これしかないのかー?」

奈美は表情を歪めながら部屋の中を漁るー。


まるで”空き巣”のような気分になりつつも、

今は神原奈美なのだー


「わたしが、わたしの家を漁ったってー

 何も問題ないもんねー

 むふふふふ♡」


下品な笑みを浮かべながら、奈美はさらに部屋の中を漁っていくもー

洋服は最低限しかなくー

化粧品も最低限、アクセサリーの類も最低限ー

冷蔵庫もほとんど空っぽー、という現実を突きつけられたー。


「ーーく、くそっ!この子のバイト先の給料日、いつだー?」

そう思いながら部屋の中を漁りー、

給料日は25日であることを確認するー


まだ、2週間以上あるー。


「やっべぇ…」

調子に乗ってバイト帰りにバイト先のコンビニで

買ってしまった雑誌やネットで使う電子マネー、雑貨類を見つめて

困惑するー


買ってきた食料品と言えば

ハンバーグ弁当とサンドイッチとー、あとスナック菓子と

ビールぐらいだー。


ハンバーグ弁当とサンドイッチはそんなに賞味期限は持たないし、

スナック菓子とビールだけでは、栄養的にも色々まずいー。


「ーーくそっ」

もう一度冷蔵庫を開く奈美ー


だがー

そこには何もないー


「ーあぁぁくそっ!金がねぇじゃんかよ!」

奈美は頭を抱えながらそう呟くとー

「ーいや…待てー落ち着け俺ー…」と、

自分に言い聞かせるようにして、深呼吸をするー


「ーか、金がなくたってこんなに可愛い女子大生になったんだー

 まずは、そのことを喜ばないとー」


そう言いながら「よし」と、呟くと

奈美は鏡のほうを見つめて

「ーわたしは、神原ー奈美…」

と、憑依できた喜びをかみしめるようにして、

自分の名前を呟いてみたー。


ふつうー、

自分の名前を呟いても、興奮することなどないー。


しかし、今の奈美は、何度も何度も

「わたしは神原奈美ー」と呟きながら

嬉しそうに、顔を赤らめているー。


いやー、赤らめているだけではないー

身体中がゾクゾクして激しく興奮しているー


”憑依されている”という事情を知らなければ

自分の名前を一人で呟いて興奮している

かなり危ない女にしか見えない状況ー。


「ーーふふっ…ふふふふー

 そうーわたしはー…わたしは女子大生だもんー

 ふふふふふ…♡


 これからエロエロにしてやるぞー」


興奮しきった声でそう呟くと、

「ーーわたし、ずっとお客様のことが、大好きでしたー」と、

嬉しそうに囁くー。


「ー”わたし”をお買い上げいただき、ありがとうございます」

そう奈美に言わせて、興奮した寛治は、

そのまま鏡に向かって「あぁ、あぁ、大事にしてやるよーえへへへ」

と、何度も何度も鏡にキスを繰り返したー


ニヤニヤしながら、唾液が鏡に垂れていくのを感じー

”奈美の唾液が鏡にー”と、思うだけでさらにゾクゾクが

膨れ上がっていくのを、奈美の身体で感じるー


いいやー

”俺の身体から、奈美ちゃんの唾液が出てるー”と、

嬉しそうに笑うと、

低いところまで垂れて行っていた奈美の唾液を追いかけて

それをペロペロと舐め始めたー


鏡中を舐めまわして興奮した吐息を吐き出す奈美ー


「貧乏だって関係ねぇー

 えへへへへ♡

 えへへへへへへっ♡」


嬉しそうにそう笑う奈美は、

深夜まで一人、欲望の時間を過ごしたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー。


奈美は、バイトが休みなことを確認すると、

早速出かける準備をして、外を歩いていたー


”ーー何とか金を用意しなくちゃなー”


昨夜は楽しかったー。

奈美の身体でイった時には、

寛治がこれまでの人生で一度も感じたことのないような

激しい快楽を味わうことができたし、

そのまま頭がおかしくなってしまいそうなー

そんな、言葉に言い表せないぐらいの快感だったー


”俺の身体じゃ、あんな快感は味わえねぇ”


そしてー

お風呂も最高だったー


脱ぐだけで興奮したしー

見るだけでもはや身体を洗うどころではなかったのだが、

なんとか自制心を働かせて身体を洗いー、

シャワーを済ませてすぐにお風呂から上がったー。


理由はーー

”金がない”からだー。

金がないことに気付く前だったら、長々と奈美の身体を

弄んでいたかもしれないがー、

そうもいかないのが現実だったー。


寛治はもう、奈美から抜け出すことはできないー

これからは、奈美として生きていくのだー。


使い捨てなら奈美が破産しようが関係ないー。

しかし、これからは”この身体”で生きていく以上、

それは、避けなくてはいけないー


「ーーへへへ…ま、いくらでも手はあるー」

奈美は笑みを浮かべるとー

”周囲から見られているような”そんな視線を感じて

ゾクゾクとしたー。


本当に見られているのかは分からないー

けれど、ゾクゾクしてたまらなかったー。


「ーーさて…どうするかな」

奈美がやってきた場所はー

”寛治自身の家”だったー。


寛治は、ずっと独身で、正社員として働いていたため、

それなりにお金は余っていたー。

そのお金を下ろすことができれば、ひとまず

当分の間の生活は問題ないー。


「ーー俺が俺の金を使う分にはー

 何も問題ねぇからなー」


そう思いながら、アパートの裏手の方に回るー。


実はー

”奈美にキスをして憑依する前”に、

自分の部屋の鍵をアパートの裏の、誰も立ち寄らなそうな場所の

隙間にこっそりと隠しておいたのだー。


「ーークククーあったあったー

 ”俺の私物が必要になった時”に備えて置いて良かったぜー」


自宅から通帳を回収してー

そのまま現金を下ろすー。


奈美は鍵を拾うと

「しかし、こんな可愛い女子大生が、

 俺みたいなおっさんの部屋にニヤニヤしながら入るなんてー

 ヤバすぎだろー」と、

呟きながら、そのままアパートの階段を登っていくー。


しかしー

寛治の部屋に近付いたその時だったー


「ーーあら…?どなたー?」

隣人のおばさんが、偶然部屋から出てきてー

”奈美”の姿を見てそう呟いたー


「ーーーあ…」

奈美はすぐに”寛治の親戚”と答えようとしたー。


だがー

すぐに表情を歪めるー


”いやー…待てよー…?

 ”俺”はこの娘に憑依してるわけだから、

 この後、”行方不明”になるってことだろー…?


 ってことはー…”


”いつ”かは分からないー。

だが、寛治は仕事をしていたし、そう遠くないうちに

”無断欠勤を繰り返す寛治”に疑問を抱いた会社の人間あたりがー

家を見に来てー、やがて寛治は”行方知れず”ということになるだろうー。


誰も奈美に憑依してるなんて思わないだろうし、

それは別にいいー。


だがー


”今、奈美の身体で”寛治の親戚”を名乗れば、

 当然、寛治がいなくなった!と気づかれた際に

 このおばさんは”そういえば、この前、見知らぬ女の子が来てた”

 みたいなことを警察に話して

 変に疑われる可能性があるー”


「(”俺が、俺が行方不明になった容疑者としてマークされる、なんてことに

 なったらたまらねぇぞ…?)」


そんなことを考えた寛治はー

奈美の身体で「あ、えっ、えっとー…」と、目を逸らしながら

咄嗟に「あ、空き部屋があるって書いてあったのでー」と、

アパートの1階の方向を指さしたー


これは、嘘ではないー

”入居者募集”と、少し前から掲示されているのは事実だー。


「あらぁ~、そうなの~ 

 あなたみたいな若い子には住みにくいと思うけどー」

おばさんはそう言いながら、”見知らぬ女子大生”が

アパートの通路を歩いていた理由として、信じてくれた様子で

そのまま適当に話を合わせて、

「他の物件も少し見てから、管理会社さんに連絡してみます」と、

丁寧に言葉を呟いたー。


おばさんと別れてアパートから離れる奈美ー


「くっ…くそっ!」

奈美は舌打ちするー。


”俺の家”に入ることがこんなに難しいことだったとはー、と

思いながらも「畜生」と、不満そうに呟くー。


おばさんに嘘をついた以上ー、

もう自分の部屋には近づくのは難しいー


”また”姿を見られたら流石に

”ウロウロしてる不審な女の子”と思われかねないー。


「ーーあぁ…くそっ!まぁいいー

 金は別の方法でー」


奈美は不機嫌そうに、そのまま”奈美の家”に向かって歩き始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


”奈美”として初めて大学に向かうー。


奈美のLINEなども確認して、

なんとか人間関係を把握しようとしたが

なかなかうまくいかず、

正直、大学でも”大丈夫?”と、心配されてしまうなど

上手く行かなかったが、

それでも、大問題にはならずに済んだー。


”疲れている”とか、そんな適当な理由をつけて、

何とか誤魔化しながらだんだんと”新しい奈美”に

切り替えていけばいいー。


一方で、コンビニのバイトの方は

”無難に”こなせたー。


大学と比べて、”関係する人間”の数は少ないし、

寛治自身も、大学生の頃コンビニでバイトをしたこともあるー。


それにー、寛治はこのコンビニの常連で、よく奈美のことも

さりげなく見ていたため、仕事ぶりや、振る舞いなども

ある程度理解しているー。


男性客がやってきて”視線”を感じて、

奈美はゾクゾクと興奮するー


”あぁ~…やっぱ下心のある客の視線って分かるんだなぁ~

 おっさんー…お前さっきから、”わたし”のこと

 見すぎだろ~?”


心の中でそう思いながらも奈美は、

紙パックのぶどうジュースと、サラダチキン、

おにぎりを1個、レジに通して、

会計を終わらせー「ありがとうございました」と、

わざとその男にいつも以上の笑顔で嬉しそうに愛想を

振りまいてみたー


その男は顔を赤くして立ち去っていくー


”はははっ!ちょろいもんだぜー

 ま、俺もそう思われてたのかもしれないけどー”


そんな風に思いながら、奈美はコンビニでの1日を終えたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


”金”ー


金をなんとかしなければならないー。


そう思いつつ、ネットで”女の身体”を利用して、

荒稼ぎに走ろうとする寛治ー。


しかし、奈美の身体で過激な動画配信をしたところー

あっけなく凍結されてしまったー


「ーあ~~!くそっ!エロはダメってか!」

奈美はうんざりした様子で呟くと、

SNSも確認するがー、

こちらも”やりすぎた”のか、ロックされてしまっていたー


「くそっ!裏垢女子とかそういう連中はOKで

 何で俺はダメなんだ!」


奈美はそう愚痴を呟きながらも

「こうなったらー」と、貧乏生活から脱出する方法を

あれこれ考え始めるー。


そんな中ー…

コンビニの店長に色気を使って何とかお願いして

譲ってもらった期限切れ間近のおにぎりを自宅で食べながら

奈美はあることに気付くー


「ーーって親に結構仕送りしてるじゃんー」


そう呟くと、しばらくしてから奈美は笑みを浮かべたー


「この女が親孝行するのは自由だけどー

 ”俺”からすればー

 ”あたらしいわたし”からすればー

 親になんか、何の世話にもなってないもんね?」


ニヤァ…と、笑みを浮かべる奈美ー


奈美は、小さい頃から家庭環境で色々と苦労してきたー。

一人暮らしを始めた現在でも、奈美本人は親のことを心配し、

仕送りをしたり、定期的に連絡したり、実家に帰ったりしていたー


ーが、寛治からすればそんなことは関係ないし、

詳しく知るつもりもなかったー


「ーー奈美ちゃんの実家とは絶縁するとしてー

 仕送りも来月からしなけりゃ、大分楽になるぞー」


奈美は嬉しそうに笑みを浮かべるー。


奈美本人が積み重ねて来たものを簡単に壊してしまう寛治ー


そして、寛治は

”奈美の身体で、夜の仕事”も始めることを考え始めるのだったー


ーーーーーしかし、

”その必要”は無かったことを知るー


”バイトに来ないこと”を心配した”もう一つのバイト先”から

連絡が入ったのだー


寛治は知らなかったが、

奈美はコンビニ以外にも、週に何度か、

”時給が高い”ことを理由に、

夜の時間帯にメイドカフェでバイトをしていたのだー。


本人はそういったことが苦手だし、嫌々だったもののー

”生活”を維持するために必要だったようだー


「ーなんだよ!メイドかよ!ふへへへへへっ!」


すぐに”もう一つのバイト先”に謝罪のメッセージを送ると、

意気揚々とそこに出かけたー。


メイドとして、ものすごく嬉しそうに

ノリノリで働く奈美を見てー

そこの店長は困惑した様子で

「ーいつも、恥ずかしそうにしてるのにー」と、呟くー。


メイド服姿の奈美は、事情を知らない周囲からすれば

”まるで別人”のようだったー


「ーふふふふふふ♡

 何なら、どんどんシフト増やしちゃってください!」

奈美は興奮した様子でそう言うと、

その日以降ー、コンビニバイトよりもメイドカフェでのバイトを

優先するようになり、シフトをどんどん増やし始めるのだったー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次の給料日まで耐えれば、

奈美に憑依した彼も、どうにかなりそう…ですネ~!


ただ……


これは、次回のお楽しみデス~★


今日もありがとうございました~!

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