<憑依>俺は俺に馬鹿にされた⑤~愚民~(完) (Pixiv Fanbox)
Content
自分の分身を、クラスの意中の相手・彩菜に憑依させた達彦ー。
しかし、”美少女の身体を手に入れた”分身は、
本体である達彦のことを見下し始めるー。
そしてー、彩菜に見下され始めた
達彦は”美少女の身体を手に入れた俺”に勝つ手段がないことを悟り、
彩菜に屈服したー。
分身に憑依された彩菜を”女王様”と呼び、ご機嫌を取る日々ー。
その見返りとして、休日を中心に彩菜に色々なことを楽しませてもらうー
達彦は、いつしかプライドを捨てて、
”彩菜女王様”に楽しませてもらうことに喜びを感じ始めていた。
しかしー…
★前回はこちら↓★
<憑依>俺は俺に馬鹿にされた④~女王様~
意中の相手・彩菜に振られたことに逆上し、 兄・誠一から貰った封玉と呼ばれる謎の道具を用いて ”自分の魂の分身”を彩菜に憑依させた達彦ー。 達彦の分身に憑依された彩菜はー、 達彦そのものになったー。 しかしー、彩菜の身体と記憶を手に入れた達彦の分身は ”こんなに可愛くて、エロい身体と人気者の立場を手に入れた...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーお邪魔しま~す 彼女の彩菜です♡ はじめまして」
休日ー
”分身”が憑依している彩菜を自宅に呼んだ達彦ー
”なんで俺が、俺の小汚い部屋に行かなくちゃいけねぇんだ?”
と、彩菜は反対していたものの、
”彩菜女王様お願いします!”と、土下座して、ひれ伏して、
何度も何度もお願いしたところ、それが実現したー。
「ーーこんな可愛い彼女ができるなんてー意外ねぇ」
達彦の母親がそう言うと、彩菜は「ふふふ ありがとうございますぅ~」と
嬉しそうに挨拶を返したー。
分身が憑依している”彩菜”からしてみても、
達彦の母親は”母親”だー。
しかし、それを感じさせないような”彩菜”として
完璧に振る舞い、そのまま達彦や、彩菜を自分の部屋へと
連れ込んだー
「ーーどうせ、”俺”を見せ付けて
”母さん”を驚かせてやろうとか、思ってたんだろ?」
部屋に到着した彩菜が言うと、
「ーさすが俺ー。よく分かってるなー」と、達彦は笑みを浮かべたー。
「ーー”憑依して支配した女”に”彼女です!”って
名乗らせちゃうの、興奮するだろ?」
達彦がそう言うと、彩菜は「へへ…まぁなー」と、笑いながら
「さっき、”彼女です!”って名乗ったとき、こいつの身体
滅茶苦茶ゾクゾクしてたもんなぁ」と、身体をイヤらしい手つきで
撫でまわすー。
「ーーでも、学校では彼女扱いすんなよ?この女の立場も俺は
利用したいんだからよ」
彩菜がそう言うと、達彦は
「もちろんですよ、彩菜女王様ー」とふざけた口調で答えたー。
最初はー”分身の癖に”と思っていた達彦ー
しかし、今は”屈辱”を味わいながらも、頭を下げていれば
”俺”は楽しませてくれるー、と、
この状況に満足してしまっていたー。
「ーー…にしても、”俺”の部屋に入るのは久しぶりだな」
彩菜がそう言うー。
「ーへへへ やっぱ分身のお前ー、いや、女王様もそう感じるのか?」
達彦が言うと、彩菜は「当たり前だろ?俺はお前だったんだから」と、
男のような座り方でベッドに座って笑みを浮かべるー
「ーーーで?このあとどうするんだ?
俺とセックスでもするのか?」
彩菜がニヤニヤしながら言うと、
「ーへへへ 彩菜の口からそんなこと言わせちゃうなんて
たまんねぇなー」と、達彦が笑うー。
「ーまぁ、でもまずはー」
達彦は笑うと、
”彩菜”に自分の部屋のものを色々と触ったり、
ベッドに寝転んでもらったりしてー。
部屋に”彩菜のぬくもりを刻んでほしい”と
意味の分からないお願いをして、笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーお?」
しばらくして、兄の誠一がたまたま部屋にやってくると、
達彦と、一緒にいた彩菜のほうを見つめて
「ーーー…達彦か?」と、彩菜のほうを見て呟いたー
「ーーん?あぁー兄貴なら隠さなくてもいいよな」
と、言うと、男のような座り方のまま
「ーへへーそうだぜー。身体はー美少女だけどな」と、
胸を触りながら笑みを浮かべるー
「ーーはははー身体もエロいなんてー
”優秀な弟”が増えたなー」
兄の誠一はそう満足しながら言うと、
「ー兄貴!本体は俺だぜ!」と笑いながら達彦が言い放つー
「分かってるよそんなことはー
ま、達彦同士、ゆっくり遊んでくれー」
そう言うと、立ち去っていく誠一。
もともと”自分の分身”を憑依させる封玉を渡してくれたのは誠一だ。
だから、流石に今の状況に驚くような様子も、特には見せなかったー。
「ーーーさて…女王様…
その…俺の部屋でヤルの、夢だったんでそろそろー」
達彦が言うと、彩菜は「仕方ねぇなぁ」と笑みを浮かべながら
達彦の方を見つめたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから1週間が経過したー。
達彦は、珍しく朝早く学校に呼び出されると、
彩菜に指定された、今は使われていない空き教室へと
やってきたー
「ー平日に俺を呼ぶなんて珍しいなー」
達彦がそう言うと、
彩菜は「ーふふふ…たまには”始業前”に楽しむってのも
興奮しない?」と、あざといポーズを取りながら微笑むー。
「ーーへ…へへへ さすが俺ー、いや、女王様ー
よく分かってんじゃんー」
達彦がそう言うと、彩菜は
「ーーヤッたあとに何食わぬ顔をして授業を受けてる女の子とかー
興奮しちゃうよね~」と、笑いながら言うと、
偉そうに腕組みしながら「ーほら…今日も靴を舐めてお願いしな」と、
見下すような口調で呟いたー
「ーーへへへへへ…最近、そういう女王様みたいな振る舞いも
見るだけでゾクゾクするようになってきたぜー
憑依される前のそいつだったら、絶対そんなこと言わないもんなぁ」
達彦が下品な笑みを浮かべながら、そう笑うと、
彩菜は「へへー俺もだ」と、言いながら、靴を舐めるように促したー
「ー女王様ー」
達彦が、すっかり慣れた感じで、彩菜の靴の裏を舐めると、
彩菜はにやりと笑みを浮かべながら、
「ーへへ…じゃあーまだ結構時間はあるしー
ほら、彩菜を滅茶苦茶にしてみせろよー!」
と、両手を広げながら嬉しそうに笑うー
「へへへへ…見た目は優しそうなのにまるで別人ー!
俺もそっちになりたかったなぁ!」
笑いながら達彦が彩菜を襲うー。
ニヤニヤしながら襲われる彩菜ー。
”達彦の分身”にさえ憑依されていなければ
このようなことは絶対に起きなかっただろうー。
しかし、達彦の分身に憑依されてしまった彩菜の意識は
完全に封じ込められて達彦の思いのままー
喜んで達彦に身体を好きにさせてしまうー。
「ーーーこれから授業があるんだからー
制服を破ったりはすんなよ?」
彩菜の言葉に、達彦は「分かってるって!」と言いながら
嬉しそうに制服の上から彩菜の胸を揉み始めるー
「ーへへへへ…朝だから遠慮してるのか?」
彩菜が笑いながら言うー。
「ーーもっと遠慮なくメチャクチャにしろよー
無理に我慢してるの、分かってんだぜ?」
彩菜の挑発的な言葉に、達彦はー
「へへへ…やっぱり俺は俺だなー」と笑うと、
「でも、乱れてるのが分かるぐらい滅茶苦茶にされちまったら困るだろ?」
と、確認すると、
彩菜は「ーーなんとかなるさー、ほら、わたしを滅茶苦茶にして♡」と、
甘い声で囁いたー
「ーへ…へへへへ…こ、後悔すんなよー」
勃起しながら、達彦は、欲望の全てを彩菜の身体にぶつけるー。
彩菜の服は乱れー、
髪は乱れー、
何もかもが乱れていくー。
”朝”ー
学校の始業前にこんなことをしているという背徳感を
存分に感じながら、身体中で快感を感じて、
彩菜に白い液体をぶちまける達彦ー。
「へへへへへへ…顔にぶっかけちまったー」
ご機嫌そうに言う達彦ー
しかし、その時だったー
彩菜が目に涙を浮かべて、怯えたような表情をしているー
「ーーへへ…なんかゾクゾクするぜ その顔ー」
「お願いーやめてーーー」
泣きながら言う彩菜ー。
「ーへへへへへ…そういうの見ると興奮するんだよなぁ…
さすが俺だぜ!」
更に調子に乗った達彦が、彩菜を滅茶苦茶にしていくー。
始業前であることも忘れて、彩菜を激しく喘がせて、
彩菜の泣き叫ぶ声が聞こえてきてー
さらにゾクゾクが高まってーー
「た、助けてええええええ!!!!」
そんな彩菜の声が、達彦の欲望を全てかき消したー
「え?」
彩菜が乱れ切った半裸の状態で、泣きながら
廊下に飛び出したのだー
「ーーーーえ………??? え?????」
呆然としていた達彦ー
だが、すぐに気づくー
”ーまさかーーーーーー!!!”
ここ最近ー
彩菜の身体で好き放題できることに満足してー
油断していたー。
”もし、自分が彩菜に憑依した側の立場だったらどうするか”ー
そう、それをよく考えていれば
達彦にも、彩菜になった分身の行動を事前に予測できたはずだー。
いやーーー
彩菜の身体で誘惑すれば”そんなことにも気づくことができない”ぐらいに
達彦は浮かれてしまうー…
と、いうことも、彩菜に憑依した分身は理解していたのかもしれないー。
泣き叫びながら助けを求める彩菜ー
「ーーーーー俺はーーー用済みってことかよー」
達彦は呟くー。
そう、この状況ー
誰がどう見ても、”達彦が彩菜を襲った”ようにしか見えないー。
”彩菜に俺の分身が憑依してるんだ!”と言ったって誰も信じないだろうし、
仮に信じたとしても、”達彦が分身を憑依させた”のだから
達彦が悪者になってしまうことは、避けられないー。
もう、終わりだー
彩菜に憑依した分身は
”途中からスマホで動画も撮影”していたー。
”襲われている中、証拠を残そうと必死に撮影した”風を装ってー。
しかもー
ちょうど”彩菜が泣き始めた”タイミングからスタートした映像で、
最初の方の会話は存在せずー、
達彦の”悪行”をさらに知らしめる内容になってしまっているー。
「ーーー」
駆け付けた先生たちに取り押さえられるー。
ネット上に動画まで拡散されたー。
「ーーー俺からすればお前も”愚民”だよー
この身体を手に入れた今、”本体”はもう必要ねぇ」
学校から下校することになった達彦をー
すれ違いざまに、彩菜はそう、あざ笑ったー
「ーーーー俺が、俺にはめられるなんてー」
悔しそうに言う達彦ー
「ーお前にはもう打つ手はないー。
”俺がお前の立場だったら”反撃なんて、もうできやしないからなー」
彩菜がそれだけ言うと、
達彦は言い返すこともできずー
そのまま退学になり、ネット上で”同級生の女子を襲った変態”として
拡散されー、
表をまともに歩くことすらできなくなってしまったー。
”彩菜への復讐”ー
当然、それも考えたー。
だがー
”俺”はそれもきっと対策しているだろうー。
”美少女の身体を持ちー
優れた”俺”の頭脳と悪知恵を持つー”
そんな相手に、勝てるはずなどないー
「ーーーくそっー………くそっー……
くそっ…」
達彦は”分身に”愚民”と見下された
悔しさを噛みしめながら、何度も何度もそう呟いたー。
”ーーーやっぱお前は、愚民だよー
優秀な兄を持っておきながら、どうしようもない馬鹿だったな”
自分の分身を相手に憑依させることができる”封玉”を
弟の達彦に渡した兄・誠一は心の中でそう呟きながら
笑みを浮かべたー。
弟・達彦は確かに”優秀”だったー。
だが、弟の達彦同様に、兄の誠一も
周囲を”愚民”と見下しているー。
弟の達彦も含めてー、だ。
そんな達彦に”天才”である自分が特殊な技術で作り出した封玉を渡し、
”どうなるのか”を確かめてみたー。
その結果がこれだー。
「力があっても、それを正しく使いこなせないー。
それこそ”愚民”の証ー
弟よー
お前はただの愚民だー
苦しめー 永遠になー」
達彦の部屋のほうを見つめながら
誠一はそう呟くとー
弟のことを心底、心の中であざ笑いながら、
そのまま自分の部屋へと戻って行ったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
弟の達彦に”封玉”を渡したもう一つの目的ー
それはー
「ーーー兄貴ー」
おしゃれな彩菜が、”待ち合わせ”の場所にやってくるー
「ーーークククー、本当に可愛いなーそいつの身体はー」
兄・誠一がそう言うと、
彩菜は「へへへ」と笑みを浮かべるー
周囲を”愚民”と見下している弟の達彦は、
兄の誠一のことだけは”神”だと思って崇拝しているー。
そして、そのことを兄の誠一も知っていたー。
”当然だ”と心の中で思いながらー。
そんな弟・達彦に封玉を与えー、
達彦が自分の分身を可愛い子に憑依させればー、
どうなるかー。
「ーへへへ…兄貴を楽しませてあげられるなんて、夢みたいだー」
彩菜が可愛らしい声でそう呟くと、
「ーークククーお前は最高の弟だー」
と、誠一は呟くー
そうー、弟の分身が憑依した彩菜はー
”誠一を神と崇める美少女”になるのだー。
”封玉のテスト”を行いー
”弟の達彦が愚民であったことを改めて確認”しー、
そして”自分を崇拝する美少女”を”自らの手を汚さずに”作り出すー。
それが、兄の誠一の狙いー。
「ーー俺、兄貴のためなら何でもするからー」
彩菜の言葉に、誠一は「これからたっぷり楽しませてもらうぞ」と、
欲望の笑みを浮かべたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
「俺は俺に馬鹿にされた」の最終回でした~!☆
本体が、分身に報復しようとしても、
お兄ちゃんもいる以上、難しそうですネ~…!
結局、本体が一人負けする結果に…★
お読み下さりありがとうございました~!