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自分以外のクラスメイトたちを見下している

男子高校生・達彦。


そんな性格であるが故に親しい友達もいない彼ー。


だが、そんな彼が”唯一認める”クラスメイトがいたー。

その相手は、クラスの人気者である彩菜ー。


達彦は、ある日、彩菜に対して大胆にも告白するー。

”当然、振られることなどない”と信じてー。


しかし、あっけなく振られた達彦は逆上。


兄・誠一から貰った”封玉”なる謎のアイテムを使い、

自らの魂を分身させ、それを彩菜に憑依させたー。


達彦の分身に憑依された彩菜は、達彦そのものー。

早速、達彦と彩菜は付き合い出すことになるー


だがー…達彦の分身に憑依された彩菜は

”自分の本体”のことを内心であざ笑い始めていたー。


★前回はこちら↓★

<憑依>俺は俺に馬鹿にされた①~告白~

「ーーーーチッー」 クラスの廊下側の座席で、窓際で騒がしく話す男子生徒たちを 見つめながら、一人の男子生徒が舌打ちをするー。 彼ー、浦野 達彦(うらの たつひこ)は、 自分勝手でワガママな性格故、友達はほとんどおらず、 クラス内でも孤立していたー。 いじめは受けていないー、が、友達もいないー。 そんな状...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーーおいおいおいおいー何だよいきなりー」


昼休みー

達彦は”自分の分身”を憑依させた彩菜を呼び出して、

空き教室に連れ込んでいたー


「ーーいやいやいやー何だよいきなり、じゃねぇだろ?

 いくら、葉桐さんになったからって言って

 愚民の相手ばかりする必要はないだろ?」


不満そうに言い放つ達彦ー


達彦は自分が一番優秀だと思っていて、

クラスメイトたちのことを”愚民”だと内心で思っているー。


「ーへへへー

 まぁ、お前は”俺”だからなー

 そう思う気持ちは分かるぜ?


 もっと俺の彼女らしくしろ、ってんだろ?」


彩菜は教室での振る舞いとまるで別人のように

言い放ちながら腕組みをして壁に寄りかかると

偉そうな態度でそう呟いたー


「ーへへ、そうだよ!分かってんじゃねぇかー

 俺と葉桐さんー

 いいや、彩菜はもう恋人同士なんだぜ?


 あんないつも通り振る舞わず、教室でも

 堂々とイチャイチャを見せ付けてやろうぜ?

 愚民どもによー」


達彦がそう言うと、

彩菜はふっ、と笑ってから

「ーその気持ちも確かに分かるー」と、頷きながらー

「でもー」と、言葉を続けたー


「ー俺同士が、エロいことしたり、イチャイチャしたりするのは

 いつだってできるだろ?

 それより、せっかく”可愛くて、人気の女子高生”に

 なったんだからよー


 その立場も、存分に楽しまねぇと勿体ないだろ?


 ”葉桐さん”が”俺”と付き合いだしたなんて、言いふらしたら

 葉桐さんだって、”今までの立場”では

 いられなくなるかもしれないだろ?」


彩菜がそう説明すると、

達彦は「ま、まぁー…確かにー。」と、少し困惑した様子で呟いてから

「さすが俺ー…よく考えてるじゃないか」と、笑みを浮かべるー。


「だろ?

 クラスの愚民どもが、”葉桐さん!葉桐さん!って

 チヤホヤしてくるのを見るのー

 最高にたまんねぇぜ?


 あぁ、こいつらはやっぱー、愚民なんだな、って

 改めて実感できる」


彩菜がそう言いながら、

「さっきも生徒会のアイツが、こいつのおっぱいの方ばかり

 見てたもんなぁ~ 笑っちまうぜ」と、

自分の胸を指さしながら言い放ったー


「へへ、あいつが?

 いつも真面目そうなことばかり言いやがってー

 何だよー、ただのエロ野郎かよ」


達彦はニヤニヤしながらそう言うと、

彩菜は「ってことだからー、”表”では今まで通り距離を取ろうぜ?」と、

笑いながら言うー。


達彦は「ーーあぁ、そうだなー。さすが俺の分身ー」と、

感心した様子で頷くー。


「ーーじゃ、俺はそろそろ行くぜ」

彩菜が空き教室から出て行こうとするー。


「ーーあ、今日の放課後!俺の家に当然来るよな?」

達彦が彩菜に呼びかけると、

「ーいやいやいやいや、お前が俺なら、分かるだろ?」

と、彩菜は振り返りながら笑うー。


「ーーあ?ーーー あぁ、

 アレか?葉桐さんのー…彩菜の部屋を見たいってか?」


達彦がそう言うと、

彩菜は「そう!流石俺だ!」と、笑いながら達彦に向かって

ふざけた拍手をすると、

「ってことでー、通話でもしながら、楽しもうぜ」と、だけ呟くと、

彩菜はそのまま空き教室の外に向かって歩き出したー


「ーへへ…やっぱ、正真正銘、俺の分身だー

 頭も回るし、話も早い」


達彦は、満足そうに笑みを浮かべながら、

自分の分身が憑依した彩菜の後ろ姿を見つめたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「やっぱ兄貴はすげぇよー」


帰宅すると同時に、達彦がそう言うと、


「ーーん?」

と、兄・誠一はいつものように不愛想に反応したー。


不機嫌そうにも見えるが、兄の誠一はいつもこんな感じで、

自分から話しかける時以外は、

最初は反応が薄いー。


「ーーーほら、昨日、兄貴がくれた封玉ってやつ!

 俺の魂を、クラスの女に憑依させたらさ、

 ホントにその子、俺そのものになっちゃってさぁ!」


嬉しそうにそう言いながら達彦は、

兄の誠一にお礼の言葉を口にするー。


「ーあぁーそのことかー。

 早速、昨日言ってたお前を振った女に使ったってことだな?」

誠一が確認するような口調でそう聞いてくるー。

達彦は嬉しそうに頷くと、

誠一は、達彦の頭をポンポンと撫でて、

そのまま自分の部屋へと戻っていくー


「へへー兄貴は俺の認める数少ない優秀な人間の一人だぜー」

兄の誠一が部屋に戻っていく姿を見つめながら

達彦はそう呟くと、

「さて、”俺”に連絡してみっかなぁ~?」と、

嬉しそうに自分の部屋に入り、

スマホを手にしたー


今頃ー彩菜に憑依した”分身”は

お楽しみの時間を送っているのだろうー。


「ーーへへ…”分身”がうらやましいぜー」

そんなことを呟きながら、

学校で早速教えてもらった彩菜の連絡先に連絡をするー。


彩菜に憑依した分身は、”彩菜の記憶”も全て支配していてー

彩菜の全てを理解しているー。


”当たり前のように”彩菜としてスマホを操作することもできるし、

”彩菜の連絡先”を、こうして本体である達彦に連絡を

することもできるー。


「ーホントは、葉桐さんー…いいや、彩菜とヤッてみたかったけどー

 まぁ、”俺”の言う通り、まずは彩菜の家とか

 部屋を色々チェックしないといけないしー、

 今日は電話で我慢だなー」


そう呟きながら、彩菜に連絡を入れるー。

しかし、彩菜が電話に出ることはなく、

沈黙が続くー


「ーっ…おいおい、分身一人で楽しむつもりかよ?」

達彦はニヤニヤしながら呆れ顔でそう呟くと、

”まぁ、逆の立場だったら、夢中になって電話どこじゃないってのはー

 分かるけどな”と、

分身の気持ちを素直に理解するー。


確かに、自分自身が彩菜に憑依していた場合ー、

彩菜の部屋に一人で帰ったらー、

やっぱりー…”本体からの連絡”なんて二の次だろうー。


「ーーあ~あ…くそっ!うらやましい」

達彦はそれだけ呟くと、不満そうにしながらもスマホを操作して

”お楽しみの最中なんだろうけど、手が空いたら少しは

 俺も楽しませてくれよ?”と、

LINEを送るー。


あれだけ”嫌がってる感じ”だった、彩菜のLINEも

こうしてあっけなく手に入ったー

そのことにゾクゾクしながら、達彦は、

彩菜の身体でお楽しみ中であろう分身のことを考えて、

今一度「あぁぁ~…うらやましい!」と頭を抱えたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


ペロッ…


ペロッ…ペロッ…


鏡に舌を当てて、ペロペロと色っぽくそれを舐める彩菜ー


鏡に唾液が零れ落ちてー

彩菜は顔を真っ赤にしながらそれを見つめるとー

「わたしは彩菜…♡」と、甘い声で囁いてから、

鏡にキスをするー


「ーはぁぁぁ…わたし…達彦のこと、だいすきー♡」


彩菜に憑依した”分身”は、彩菜の身体で、

”達彦を好き”と言わせては鏡にキスをしたりして、

存分に欲望を満たしていたー


「はぁぁ…たまんねぇ…

 愚民だった女がー、俺のものにー…へへへへ」


彩菜がニヤニヤと顔を歪めながら

そう呟くとー、鏡のほうを見つめて言い放つー


「ー俺から告白されたら、”ありがとう”だろ?

 な~にが”彼氏はいらない”だー

 そんなことを言ってるから、こんなことになるんだー」


”本来の彩菜”に言い放つかのように彩菜がそう言うと、

「ーお仕置きに今日は一晩中、身体を弄んでやる」と、

言い放ちー、胸を揉み始めるー


「あぁぁぁ…ほんと、いい…すげぇよ…

 いつも、自分でも揉んでるのかなぁ…♡」


涎を垂らしながら笑う彩菜ー


♪~~


彩菜の可愛らしいスマホが、

音を鳴らすー。


”また”本体からの電話だろうかー。


「ーーあ~うるせぇなぁ~

 俺がお楽しみ中って想像できねぇのか?」

彩菜はそう言うと、スマホの電源を切って、

そのままベッドの上に放り投げるー


「ーーってか、

 こんなに可愛い女になった俺のほうがーー

 ”優秀”だよな?


 自分で憑依もできねぇ”愚民”の癖にー

 どうせ”自分が上に立ったつもり”で、

 今も部屋でニヤニヤしてるんだろうな…」


彩菜は”本体”のことをそんな風に呟くとー


そうだー、

と笑みを浮かべるー


「ー俺は、”俺”なんかよりもさらに進化した存在だー

 可愛さも、クラスのやつらを騙せる立場も、

 何もかも手に入れたんだー


 ”あんなやつ”より、俺の方が優れてるんだー」


彩菜は低い声でそれだけ呟くと

嬉しそうにひとり、笑い始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


「ーーーー」

いつものように”周囲のこと”を内心で見下しながら

学校にやってきた達彦は、

教室の窓際で他の女子と話をしている彩菜の姿を見つめるー


彩菜の記憶も完全に支配した達彦の分身は、

表向き、彩菜として振る舞うこともできるー。


「ー髪、ホント、綺麗だよね~」

そんなことを言いながら、彩菜が他の女子の髪を

触っているー。


だがー、その女子は

憧れの彩菜に髪を触られて褒められていることに

喜んでいるような様子を見せているー


「ー(クククー…中身は俺なのにー

 そんな嬉しそうにしてーホント、愚民だよな)」


彩菜は心の中でそんな風に思うー。


だがー

達彦本体は、そんな彩菜を遠目で見つめながら

「ー”俺”なら、俺のことも、もうちょっと構ってくれても

 いいんじゃないか?」と、いう不満を強めつつあったー。


彩菜になったんだからー、

彩菜の立場も利用したい、というのは当然分かるー。

自分だって、そうするだろうー。


だがー。


「ーーーーー」

昼休みまで不満を我慢しつつ、達彦は昼休みに

彩菜を呼び出したー。


彩菜は笑みを浮かべながらやってくると、

周囲に誰もいないことを確認してから

「よ!どうしたんだよ、俺」と、呟くー


「昨日ー…全然電話に出てくれなかったじゃないか」

達彦がそう言うと、彩菜は「へへ…悪いな」と、呟いてから

近くの椅子に足を組んで座ると、

「この身体がエロくてさー夢中になっちまった」と、

ニヤニヤと笑うー


「ーー…へへ…それは良かったなー

 でも、お前が俺なら分かるだろ?」

達彦がそう言うと、彩菜は「あぁ、分かるぜ」と、笑うー。


「ー俺が羨ましいんだろ?」

彩菜のそんな言葉に、達彦は少しムカッとしてー、

「う、羨ましいっていうか、少しは俺のことも楽しませてくれよー。

 お前も俺なのは分かってるけど、本体の俺は

 お前が何もしてくれなきゃ、楽しめないんだからよ」

と、少し早口で言い放つー


「ははは、まぁ、そりゃそうだなー」

彩菜はそう言うと、立ち上がってから、

達彦の手を掴みー、自分の胸を触らせたー


「ー悪かったなー。ほら、好きなだけ揉めよ」

彩菜のその言葉に、

「ー彩菜の声でそんなこと言われるとー…えへへ」と、

達彦は嬉しそうに彩菜の胸を揉み始めるー。


しばらく胸を揉んでいると、やがて彩菜は

「ーあぁ、そうだー。学校での接触は”俺から”指示するー」

と、言葉を言い放つー。


「指示?」

達彦が困惑すると、彩菜は「それと、学校終わったあとの電話もだ」と

言いながら、言葉を続けるー


「ーそうじゃないと、色々面倒だろ?

 ”俺”のことだから、今日もそうだし、昨日もそうだし、

 彩菜になった俺に何度も何度も連絡してくるだろ?


 だから、連絡とは接触は俺から全部指示する」


彩菜はそれだけ言うと、満足した様子で

空き教室から外に出て行こうとするー


「ーい、いや、ちょっと待てよ!何でお前が仕切るんだよ!」

達彦がそう突っ込むと、彩菜は腕を組んだまま

振り返ったー


「ーーー俺のほうが、お前より何百倍も可愛いだろうが!」

彩菜の言葉に、達彦は「…!」と、表情を歪めるー


「ー可愛さと、エロさと、人気者の立場とー…

 これだけのものを俺は持ってるんだー

 確かに”俺”も優秀だー

 でもーーー


 お前は可愛くもねぇし、エロくもねぇし、人気者でもねぇー」


彩菜はそこまで言うと、達彦に顔を近づけて笑みを浮かべるー


「ー俺の方が、元の俺よりももっと優秀なんだよー」

彩菜の脅すような口調に、達彦は一瞬、恐怖すら覚えてしまうー


「だから、これからは俺が何でも決めるー。

 本体の俺は、本体を越えたこの俺に従っていればいいー


 ”俺”は、愚民じゃないんだからー

 俺の言ってること、理解できるよな?」


彩菜の言葉に、達彦は反論することができなかったー


もし、自分が彩菜の身体になっていたら

”同じこと”を言うー…からだ。


「ーークク さすが俺。物分かりが早いなー

 これからは俺の言う通りにするんだ」


彩菜はそれだけ言うと、少し笑いながら

空き教室から立ち去っていくー


「ーーーーー……」

呆然とする達彦ー。


彩菜に憑依しているのは達彦の分身ー。


しかし、いつの間にか

達彦はその分身に馬鹿にされる存在になってしまったのだったー。



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


可愛さを手に入れて

元の自分を見下し始めた分身…!


恐ろしいことになりそうですネ~!笑


続きはまた次回デス~!

今日もありがとうございました~!

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