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ガーデナーを名乗る謎の男に皮にされてしまった美咲ー。


美咲は、身体の自由を”あえて”残されたまま、

内側に潜むガーデナーから次々と悪魔のような命令を下されるー。


従わなければ、身体を乗っ取って

大切な人たちを殺すー。


そう言われた美咲は、逆らうことができないまま、

闇に染まっていくー。


★前回はこちら↓★

<皮>闇に染まる花②~狂気~

女子高生の美咲は、ある日、帰宅中に 庭師”ガーデナー”を名乗る謎の男に皮にされてしまったー。 しかし、ガーデナーは美咲を皮にして、その中に潜みながらも あえて、身体の主導権も意識も奪わず、それを美咲に与えたー。 ガーデナーは、美咲の内側から美咲に”命令”をして、 ”自らの意思”で美咲を闇に染めようとしていた...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


”そうだなー今日の放課後までに彼氏以外の男子を一人捕まえて

 放課後にエッチでもしてもらおうか”


美咲は、自身の中に潜む”ガーデナー”から

恐ろしい命令を下されていたー。


「そ…そんなことー…」

美咲が震えるー。


だがーその直後、美咲の身体の自由が利かなくなり、

美咲はハサミを手にすると、

それを隠し持ったまま、親友の加奈の方に近付いていくー


”いやっ…!いやだ!やめて!やめてってば!”

美咲の意識が必死に叫ぶー


美咲はニヤッと笑みを浮かべながらー

「俺に従ってれば、少なくとも、誰も死なずに済むー。

 俺は、人殺しは命じないー。

 最初に約束した通りだー」

と、小声で呟くー


「俺はただ、見たいんだよー

 花が闇に染まっていくそんな、芸術をー

 俺にとっての花火をー」


美咲の身体でそう呟きながらガーデナーは

美咲の舌で美咲の唇を舐めるー


「ー美咲~!どうしたの~?」

背後から別の友達が美咲に声を掛けるー


「えっ!?あっ…え」

突然、自分の身体の主導権が戻った美咲は戸惑いながらも

「な…なんでも…ないよ」と、呟くー。


「ハサミなんて持ってて危ないよ~?」

友達の言葉に、美咲は「あ、ごめん~!しまうの忘れてた」と、

必死に誤魔化しながら、自分の座席に戻ったー


”お前は可愛いからなー

 男を誘うぐらい、簡単だろ?

 学校から出る前に誰かとヤるんだ”


ガーデナーが囁くー


美咲は「もうやめて…」と、呟きながらー

身体を震わせるー


”楽しみにしていた花火大会を前に

 ”やっぱり花火を見るのをやめて”って言われてー

 お前は、はいそうですか、と大人しく会場から帰るのか?”


ガーデナーは心の中でニヤニヤしながら美咲に

対して囁くー


”いいや、帰らないねー。

 賭けてもいいー。

 俺も、同じだー

 お前のような花が闇に染まっていくという

 ”美しい光景”を前に、そのまま俺が立ち去るとでもー?”


「ーーー…わたしの身体は…花火じゃないもんー」

美咲は泣きそうになりながらやっとの思いでそう呟くと、

”とにかく、俺の言う通りにするしか、お前に道はないー”

と、冷たく呟いたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あ…あ…あのーーー」


放課後ー

美咲は、生気のない暗い表情で、B組の男子生徒・戸村 司(とむら つかさ)

に声を掛けたー


司は、中学時代からの同級生で、

いつもモテない、モテないと一人でわめいていたような男子だー。

特別親しくもないし、いつもエッチなことばかり一人で言っていて

むしろ距離を取りたいタイプの相手なのだが、

今は、そんな司が、美咲の中で考えられる”一番手軽な相手”でもあったー。


「ーーわ…わたしと…」

歯ぎしりをする美咲ー


美咲の険しい表情に司は「な…なんだよ?」と、戸惑うー。


「ーーー……」

彼氏の亮太の姿が浮かぶー


”ほら、言えよー

 わたしとセックスしないー?ってよー”


ガーデナーの言葉に、

美咲はガクガクと身体を震わせるー。


どうしてもー

どうしても、そんなことしたくなかったー。


どうしても、嫌だー


どうしてもー


”あと30秒ー。

 あんまり焦らすよなよー?

 これ以上、俺を焦らすとお前を乗っ取って

 お前の兄貴の首にナイフを突き立てるぞ”


ガーデナーの恐ろしい言葉ー


この男は、本当にやるー。

間違いなく、躊躇せずにー


「ーー佐久間…な、何か用なのか?」

呼び出された司は戸惑いの表情を隠せないー。


「ーーーう…ぅ…そ…その…」

美咲は明らかにおかしな様子で顔を真っ赤にしながら震えるー


司となんて、そんなことしたくないー

相手が誰であったとしても、学校で、そんなことー


”ーお前の兄貴、殺しちゃうぜ?”

ガーデナーの声が響くー


その言葉が、美咲の最後の理性を弾き飛ばしたー


「ーわたしと…わたしとエッチなことして!」

美咲が自分でも訳の分からないまま、そう叫んだー。


「ーーは…???え????」

下心丸出しの司も、流石に困惑したのか、

戸惑いの表情を浮かべるー


「え…いや…でも、佐久間ー彼氏がー」


「い…いいから…早く!」

美咲は目から涙を流していたー。


だがー司はそんなことにも気づかずに

「い…いいのかよ…マジでー」と、ニヤニヤしながら

美咲に抱き着き、美咲にキスを始めるー。


”ガーデナー”の指示通り、

”もっと色々なこと”を要求してー、

司は美咲にエッチなことを繰り返すー。


ガーデナーは美咲が”闇に堕ちていく”のを見て

笑みを浮かべるー


司に対してフェラをさせるー。

美咲は泣きながら、笑っていたー


あまりのショックに耐え切れずー

司にエッチなことをされながら、美咲は狂ったように

笑い続けていたー


「ーーー……」


司が先に帰りー、

一人、空き教室に残された美咲は放心状態で、仰向けに倒れて

天井を見つめていたー


”ーククク…彼氏がいるのに、他の男とそういうことしてしまうなんてー…

 美しいー”


ガーデナーがいつもの調子で笑うー


「ーふふ… ふふ… ひひ… あはははは…」

泣きながら虚ろな目で時々笑う美咲ー。


”ーーー……クククー 素晴らしいー”

ガーデナーは、”壊れていく美咲”の様子を見つめながら

楽しそうに、美咲の中で笑うー。


”ーーーいつまでも、そんな乱れた格好でここにいると、

 教師にバレるんじゃないか?”


ガーデナーは笑いながら美咲に対してそう呟くー。


しかし、美咲は泣きながら、時々クスクスと笑うばかりだったー


”ククーまぁいい”

ガーデナーはそう呟くと、美咲の身体を完全に支配して

そのまま立ち上がるー


「ーほぅー…ずいぶんと身体が興奮してるじゃないか」

美咲の”表”側に出て来たガーデナーは

美咲の身体が想像以上に感じていることを体感し、笑みを浮かべるー。


「ーまぁ、まだまだ楽しませてもらうぜー。

 とりあえずー…

 今日のところは俺が代わりに帰宅しておいてやるよー」


ガーデナーに完全に支配された美咲は、ニヤリと笑みを浮かべると、

そのまま静かに、既に暗くなりつつあった学校の校舎を後にしたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「美咲、大丈夫かー?」


兄の真守が、少し乱れた状態で帰宅した美咲を心配するー


「ーーーーーうん…」

美咲は心底暗い表情で、そう呟くー


「ー美咲ー」

部屋に戻っていく美咲の様子は、尋常ではなかったー。

何か、学校であったのだろうかー。


「ーーーー」

部屋に戻った美咲に、ガーデナーが容赦なく指示を下すー


”クククーさぁ、次は部屋でオナニーでもしてもらおうか”

ガーデナーが笑うー


「ーーいや…だ…」

美咲が呟くー


”おいおい、俺の命令を拒めばどうなるか、

 今更理解できないわけじゃないだろ?

 それともー…お兄ちゃんを、友達を、家族を死なせたいのか?”


「ーーーーぅ…」

美咲が部屋に膝をついて泣き始めるー。


その時だったー


「ーー美咲ー」

兄の真守が、美咲の異様な様子を察知して、

美咲の部屋にまで上がってきたー。


「ーーー……お兄…ちゃん」

泣きながら膝をついていた美咲ー。


そんな美咲を見て、真守は美咲に何かあったことを確信するー


”チッー

 兄貴にバレたのはお前のせいだー。

 俺は言ったよな?

 

 ”どうせ、誰にも信じてもらえないと思うが、

 俺のことは誰にも言うなよ”


 ってー”


ガーデナーが呟くー。


美咲は、兄の真守に直接相談したわけではないー

だが、あの”落ち込んだ帰宅の仕方”をすれば

兄の真守に言っているのと同じだー


”ーーアウトォ~~~!”

ガーデナーが笑いながらそう叫ぶー


「ーや…やめて!やめて!」

美咲が突然怯えた様子で頭を抱えながら叫ぶー


「えっ…み、美咲ー?」

突然の美咲の発狂ぶりに驚く真守ー。


「やめて!わたしから…わたしから出て行って!!!!!!!」

泣きながら叫ぶ美咲ー


「ーーお…おい、いったいー?」


その時だったー

美咲が突然、にやりと笑みを浮かべて

「ーふふ…な~んちゃって」と、笑みを浮かべたー


美咲の身体が完全にガーデナーに支配されて、

美咲の意識は心の奥底に幽閉されてしまうー


「ーーーお兄ちゃんさぁ…」

美咲がクスクス笑いながら、兄の真守に近付くとー

突然、美咲は真守の首を絞め始めたー


「うっ…み、みさっ…」

その名前を呼ぼうとするも、美咲に床に押し倒されて、

首を絞められたまま、真守がもがき始めるー


「ーみ… さ… き…?」

冗談ではなくー

”本気”で自分を殺そうとしていると危機感を抱く真守ー。


「ひひひひひひひっ♡ ぉにいちゃんのこと、前から

 殺したかったの!ひひひひひひっ♡」


美咲が手に思いっきり力をこめるー


もがく真守ー。

やがて、真守は青ざめて口から泡のようなものを噴き始めるー


「(ククー…)」

美咲を支配している”ガーデナー”は、人が死ぬギリギリのところで

真守の首から手を離すと、

真守は失神したまま、口から泡を噴き、痙攣しているー


美咲に意識を返し、ガーデナーは、美咲に”それ”を見せつけたー


「お…お兄ちゃん…!?」

意識が飛んでいた美咲は、悲鳴に似た叫び声を上げるー


「い…いやっ!いや…お兄ちゃん!やだ…死なないで!お兄ちゃん!」

泣き叫ぶ美咲ー


だがー

直後、真守は咳き込みながら、何とか意識を取り戻すー。


騒ぎを聞きつけて母親も二人のいる部屋にやってきたが

真守は「ごめん!大丈夫だからー」と、母親に言い放つと、

既に真守が意識を取り戻していて、現場を見ていない母親は

首を傾げながらも、そのまま立ち去って行ったー


「お兄ちゃん…ねぇ…お兄ちゃん…ごめん…」

美咲が涙目で言うと、真守は困惑した様子を見せながらも、

美咲のことを優しく撫でると

「俺は大丈夫ー」と言い放ってそのまま自分の部屋に

戻って行ったー。


美咲のことを責めることはしなかったー。

けど、その日から明らかに、真守は美咲のことを

避けるようになったー。


嫌われたとか、怒っているとか、

そういう感じではなくー、

真守自身が、”美咲のことを怖がっている”

そんな感じに見えたー


「ひひひひひひひっ♡ ぉにいちゃんのこと、前から

 殺したかったの!ひひひひひひっ♡」


兄の立場からすればー

そんな妹が、身近にいれば怖いだろうし、

警戒する気持ちも分かるー。


母親に何も言わなかったのはー

美咲を責めるようなことを言わなかったのはー

真守なりの優しさなのかもしれないー。


その、優しさがー

”妹の異変の真相”にたどり着くのを阻んでしまっているのだけれどもー、

そのことに真守は気づくことはできなかったー。


「ーーーふふ… ふふふふふ…」

美咲は壁に寄りかかりながら、笑みを浮かべてスマホをいじるー。


”そうだー やれ”

ガーデナーが淡々と美咲に、親友・加奈のSNSに対して

悪口を書くように命じるー


美咲は、目に涙を浮かべながらも、

狂ったように時々笑いながら、

親友の加奈に悪口を書きこんでいくー。


「ーークク…ひひひ…」

次第に壊れていく美咲ー


”美しいー

 美しいー

 美しいーーー”


ガーデナーは、満足そうにそんな美咲の様子を

美咲の内側から見守り、笑みを浮かべるー


「美しぃぃぃぃぃぃぃ!」

あまりの喜びに、間違えて美咲の身体の主導権を握り、

美咲の身体で叫んでしまうガーデナー


「おっと 表に出てしまったか」

美咲の身体でそう呟くと、ガーデナーは鏡のほうを見つめて

美咲の姿を見つめるー


ガーデナーに皮にされる前までは

希望に満ち溢れていた女子高生が、

今は、その瞳に暗い影を落とし、

次第に闇に引きずり込まれているー。


「ーーーあぁ…いいー

 希望に輝いていた目が、絶望に染まっていくー

 素晴らしいー

 美しいー

 素晴らしいィ」


美咲はそう呟くと、一人、部屋の中で笑い始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーなぁ、美咲ー…あのさー」

学校で、彼氏の亮太から呼び出された美咲ー


美咲は、あれからも複数の男子と

エッチなことをしたり、

身体の関係を持ってしまっていたー。


美咲の意思ではなく、

ガーデナーの命令によってー。


”命令に従わなければ身体を完全に支配して

 大切な人たちを殺す”


そう言われた美咲は、従うしかなかったー。

どんなことをさせられても、

ガーデナーは”人殺しは命じない”と言っていてー

実際に人殺しは命じられていないー。


周囲にどう思われようとー

こうしていれば、みんなは、助かるー


しかしー

過酷な命令は美咲のそんな意思を歪めつつあったー。


何故かー

ガーデナーの命令に従うことに、快感のようなものを

覚えるようなことが、時々出て来たー


人は、力で押さえつけられるとー

支配されると、次第に狂っていくー。


美咲は、確実にガーデナーの狙い通り、闇に染まりつつあったー


「ーーこんなうわさがあるんだけどー」

亮太は困惑しながら、美咲が他の男子とヤッているーと、いう噂を

問い詰めて来たー


”開き直れ”

ガーデナーの命令にー

美咲は「ーーそれがどうしたの?」と、亮太を見て笑うー。


「ーわたし、こんなに可愛いんだし!

 男子とヤッたって別にいいじゃん!」


美咲がそう言い放つと、

ガーデナーは美咲の中で笑みを浮かべたー


”大変よくできましたー”

とー。



④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


ダーク要素たっぷりの皮モノ…!

ここからの逆転の兆しは全く見えませんネ~!


逆転のハッピーエンドか、それともバッドエンドか…、

ぜひ今後も注目してみてください~!


今日もありがとうございました~!☆★!

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