Home Artists Posts Import Register
Join the new SimpleX Chat Group!

Content

男子高校生の淳也と、

天然な性格のOL・麻莉奈が入れ替わってしまったー!


入れ替わってしまった二人は、ひとまず淳也の家に行き、

そこで、”入れ替わり”のことを説明し、事情を理解してもらおうとするー。


しかし、事態はそう簡単には進まなかったー…!


★前回はこちら↓★

<入れ替わり>信じる者はいなかった①~男子高校生とOL~

「ーー淳也(じゅんや)って本当に恋愛とか興味なさそうだよなぁ~」 とある高校の昼休みー。 友達と話しながら退屈そうにしていた 男子高校生・藤岡 淳也(ふじおか じゅんや)に友達の一人が ふとそんな言葉を投げかけたー。 「ーーん?うん。興味ないな」 淳也が隠す気もない、という様子で即答するー 「ーーはは…...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


OL・麻莉奈と入れ替わってしまった淳也は

淳也になった麻莉奈と共に、淳也の家を目指していたー。


色々と二人で試してみたものの、結局元には戻れなかったために、

ひとまず、淳也の家族に”入れ替わってしまった”という事情を

説明して力を借りるつもりだー。


「ーあ、あのー…お姉さんは、自分の家に帰らなくて

 大丈夫なんですかー?」


麻莉奈(淳也)がそう言うとー、

「さっきも言ったけどー…わたし、一人暮らしだしー」と、

言葉を口にするー


「それに、淳也くんの身体で、わたしのアパートに帰ったら

 さすがにまずくないー?」


淳也(麻莉奈)が言うと、麻莉奈(淳也)は少し考えてからー

「ー確かに…俺がお姉さんの部屋に不法侵入してるみたいですよね」

と、苦笑いするー。


二人で帰っても、お互いに変な誤解を招きそうだし、

麻莉奈になった淳也が麻莉奈の部屋に帰宅すれば、

”何をされるか分からない”と、

淳也(麻莉奈)は呟いたー


「いや、だから、俺はー何もしませんってー…

 生涯独身を決めてますからー」


麻莉奈(淳也)が、再び生涯独身を口にすると、

淳也(麻莉奈)は「あはは…君って、生涯独身にこだわるんだね~」と、

少しだけ笑うー。


「ーーあ、ここですー!」

麻莉奈(淳也)が、自分の家の前までやってきたことを

淳也(麻莉奈)に伝えると、

ゴクリ、と唾を飲み込んだー。


「ーーど、どうしようー?」

淳也(麻莉奈)が麻莉奈(淳也)のほうを振り返るー


そんな振る舞いにー

麻莉奈(淳也)は思わず「えっ!?な、何か作戦があるんじゃないんですか!?」

と、困惑の表情を浮かべるー。


「ーじ、じゃあ…とりあえず、一緒に淳也くんの家に行ってー

 淳也くんのご両親に事情を説明しよっかー」


と、提案したのは淳也(麻莉奈)の方なのだー。


「ーーえ…さ、作戦なんて、ないけどー…」

淳也(麻莉奈)が苦笑いすると、

「ーお、お姉さんの方が大人なんですから、

 な、何か方法はないんですか!」と、

麻莉奈(淳也)が叫ぶー。


「ーーえ…えっ!?あ、あのね~!

 淳也くんはまだ分からないかもしれないけど、

 大人になっても、人間なんて心は学生のままだし!

 

 わたし、今でもわたしのいるべき場所は

 会社のオフィスじゃなくて、教室だと思ってるし!」


淳也(麻莉奈)の言葉に、

麻莉奈(淳也)は「は…はぁ~?頼りないお姉さんだなぁ…」と、

思わずため息をついてしまうー。


「ーー…あ、こらっ!そんなこと言わないの!」

淳也(麻莉奈)がそんな風に呟いているとー

「ーーあ~淳也~!おかえり~!」と、背後から声が聞こえたー。


バッ!と、振り返る二人ー

そこには、偶然、家に足りないものがあることに気付いて

近くのコンビニに買い物に行っていた淳也の母親の姿があったー


「ーーー(やべっ!まだ心の準備がー!)」

麻莉奈(淳也)は、親に”入れ替わってしまった”ことを

伝える心の準備がまだ出来ていないー!と、

焦りを感じながら、淳也(麻莉奈)のほうを見るー。


「ーーー!」

淳也(麻莉奈)は

”わ、わたしのほう見ないでよ…!”と、目で合図をしながら

麻莉奈(淳也)に”入れ替わり”の話題を母親に切り出すように

促すと、淳也の母親が口を開いたー


「ーあらぁ、こんばんはー…

 随分と綺麗な子だけどー

 もしかして、淳也の彼女さん?」


ほんわかとした雰囲気の淳也の母親が、

そんな言葉をいきなり口にするー


「ーえっ!?!?!?!?」

麻莉奈(淳也)がドキッとしながら驚くと、

「ーお、お、俺は…生涯独身だし!」と、

咄嗟に叫ぶー。


淳也(麻莉奈)が

「ちょ、ちょっと!わたしの姿で”俺”とか

 ”生涯独身”とかやめてよ!」と、とっさに

小声で呟くと、

淳也の母親は目をぱちぱちさせながらー

「ーーあらぁ…そう~」と、微笑んだー。


”一人称が俺の生涯独身お姉さん”だと、

淳也の母親は解釈したそうだー。


「ーーあ、じゃあ、お友達かしらー?」

淳也の母親の言葉に、

麻莉奈(淳也)は”そう!そう!”と叫ぼうとしたー。


高校生とOLが友達同士、というのは

少し無理があるような気もしたが、

とりあえず一緒に行動するには都合がいいし、

友達の設定にして、一緒に家の中に入ることができれば、

現在の事情も説明しやすいー。


「ーーーそ


「ーーーちがうちがう!」


「ーーは?」


麻莉奈(淳也)が口を半開きのまま横を見るー。


淳也(麻莉奈)が”友達かしら?”の言葉を

即答で否定してしまったー


”な、なんで~~~!?!?!?!?!?”

麻莉奈(淳也)は表情を歪めながら、

淳也(麻莉奈)のほうを見るー。


”と、と、と、友達の設定にしとけばいいじゃん!

 せっかく母さんが自分からそう思ってくれたんだし!?”


奇妙なジェスチャーをしながら、

淳也(麻莉奈)のほうを見つめる、麻莉奈(淳也)


「ーーあら…じ、じゃあ、あの人はー」

淳也の母はー、

”友達でも、彼女でもないお姉さん”が、息子と一緒に

家の前に立っていたことに困惑した様子だー。


「あの…実はーお母さん…落ち着いて、聞いて下さいー」

淳也(麻莉奈)は、玄関の前でそのまま”本題”を口にし始めたー。


”あ、こ、ここで説明するのかー”

麻莉奈(淳也)はそんな風に思いながら

”ここはお姉さんに任せるかー”と、

母と、淳也になった麻莉奈の会話を見つめるー。


「ー実は、今、息子さんの身体と、わたしの身体が入れ替わって

 しまってましてー…

 今、目の前にいるわたしは、身体は息子さんでも、

 中身はわたしでしてー。

 その、なんというか、見た目は俺でも、中身はわたしっていうか、

 まぁ、そんな感じなんですー」


淳也(麻莉奈)が、要領を得ない説明をするー。


”せ、説明へたくそ~~~!!!!?”

麻莉奈(淳也)は思わず心の中でそう突っ込んでしまったー。


「ーーー…????」

淳也の母が、困惑した様子で表情を歪めているー


「ーつ、つまり、今の淳也くんは、

 淳也くんであって、淳也くんではない!

 そういうことです!」


淳也(麻莉奈)は淳也の身体でドヤ顔をしてみせるー


”ドヤるなよ!全然説明になってないぞ!”

麻莉奈(淳也)が心の中でそう叫ぶと、

案の定、母親には何も伝わらなかったようで、

「ーーあんた…大丈夫?」と、淳也(麻莉奈)の額を

手で触り、熱がないかどうかを確認し始める始末だったー。


「ーーあ…あ、あのさ…母さんー」

たまらず麻莉奈(淳也)が言葉を口にするー。


「ーか、か、か、母さんー?」

淳也の母が、混乱した様子を見せるー


「あ、いや、そのー」

麻莉奈(淳也)は戸惑うー。


確かに”いきなり見ず知らずの女”から、母さん、と呼ばれたら

母さんも困惑するだろうー


そう思いつつも、麻莉奈(淳也)は叫んだー


「あ、あの、実は俺、この女の人と身体が入れ替わっちゃってー…!」

麻莉奈(淳也)はそれだけ言うと、母親の反応を待たずに、

「ー見た目は女の人だけど、中身は俺で、

 横に立ってる俺は、見た目は俺だけど、中身はこの女の人でー…


 ほら、入れ替わりの映画とかあるだろ?あれと同じ状況ー!」


と、入れ替わりの有名映画の名前を口にして

母親にも必ず分かるように、そう説明したー。


「ーーーー…あ~~~…」

淳也の母親は、麻莉奈(淳也)が何を言いたいのかは理解してくれた

様子で何度か頷いたー。


「ー俺たちにも原因は分からないんだけどー…

 どうしたらいいかって困っててー

 それで、この人と一緒に家まで来たんだー」


麻莉奈(淳也)が言うー。


淳也(麻莉奈)はー

”高校生の男の子なのに、わたしより説明上手いじゃんー…”と、

思いながら、

”それにしても、一人称が”俺”のわたしって見ていて新鮮ー”などと、

少しニヤニヤしながら、その様子を見つめていたー


「ーーーじゃあ、この女の人は、友達でも恋人でもなくて、

 偶然、その…”入れ替わっちゃった”ってことー?」

淳也の母はそう呟くと、麻莉奈(淳也)は「そうなんだ」と言いながら

頷き、淳也(麻莉奈)も「か、勝手に息子さんの身体を使っちゃって、

ごめんなさいー」と、頭を下げたー。


淳也の母は、二人の話を聞き終えると、

笑顔でこう呟いたー


「ー入れ替わりなんて、現実で起きるわけないじゃないー」

とー。


「ーーえ」

麻莉奈(淳也)は、てっきり母親が理解を示してくれると思っていたため、

母親の反応に唖然としたー。


「ーいや、母さん!本当なんだってば!」

そう言いながら、麻莉奈の身体で、淳也は

自分の誕生日や血液型、小さい頃の思い出など、

次々と言葉を口にしたー。


だがー


「ーあらあら、うちの子から色々聞いてるってことはー

 本当に仲良しなのねー。

 

 淳也ってば、いつも生涯独身とか言ってるのに、

 こんなに綺麗な彼女さん連れて来るなんてー

 ふふふふふー」


と、淳也の母は、まるで”入れ替わり”を信じていないようなー、

そんな反応を示したー


「ーーあ、そうだ!晩御飯食べてくー?

 淳也、帰って来るの遅かったから、

 わたしとお父さんは先に食べちゃったけど、

 二人分なら用意できるからー!」


そう言いながら淳也の母親は家の中に入って行くー


淳也(麻莉奈)と、麻莉奈(淳也)は

互いの顔を見合わせながら

困惑の表情を浮かべたー。


家の中に入り、淳也の父親にも事情を説明しようとしたもののー、

やはり”はははっ!入れ替わりなんて起きるわけないじゃないか”と、

愉快そうに笑うだけだったー


”そんなこと現実にあったら、世の中の変態男どもが黙ってないだろ?”

などと、冗談を交えながら言う父親ー。


まるでー…

両親に信じてもらうことができなかったー


「ーー…夜は、ほとんど部屋にいるから、ご飯も終わったし、もう大丈夫ー」

麻莉奈(淳也)は戸惑いながら言うー。


結局ー

二人は、”とりあえず一晩”お互いの身体で過ごすことになったー


けれど、麻莉奈になった淳也が

淳也の家に宿泊するわけにはいかないー。


幸い、淳也はいつも、夜になると自分の部屋にいるため

特に淳也になった麻莉奈が淳也のフリをするには支障はないー


がー

麻莉奈になった淳也のほうは、

”部屋を見られたくない”麻莉奈と、

”女の人の部屋になんて入りたくないし、興味もない”淳也の

意見が一致して、

近くのビジネスホテルに宿泊することになったー


「ー明日、なんとかしようね」

淳也(麻莉奈)が言うと、

麻莉奈(淳也)は「寝れば直ってれば一番いいんですけどね」と、

呟きながら、「じゃ、俺は駅前のビジネスホテルに泊まってるんでー」と、

そのまま立ち去って行こうとするー


「ーあ!身体を触ったり、見たり…その、あんまりしないでね?」

淳也(麻莉奈)が心配そうに言うと、

麻莉奈(淳也)は笑いながら

「ー大丈夫ですよー…俺、お姉さんの身体に興味ないですしー」と、

即答したー


「ーそ、そ、それはーそれで、こう、なんかちょっと失礼な気がするー!」

淳也(麻莉奈)が少しムッとした様子で言うと、

「ーははは…面倒臭いお姉さんだなぁ」と、

麻莉奈(淳也)は笑うー。


「ーあ、でも!トイレは行きますよ!」

麻莉奈(淳也)の言葉に、淳也(麻莉奈)は「えぇっ!?」と、声を上げるー


「ー”えぇっ!?”ってー…じゃあ、漏らせばいいんですか?」

麻莉奈(淳也)が困ったような表情で言うと、

淳也(麻莉奈)は「ーーそ、それはそれでー…」と、戸惑ったあとに

ようやく「ト、トイレはうんーいいよ。分かったーうん。」と、

何度も何度も頷いたー。


こうしてー

麻莉奈になった淳也はビジネスホテルで、

淳也になった麻莉奈は、淳也の家で

一晩を過ごすことになってしまったー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


信じてもらえない入れ替わり…★!

次回は職場や学校で何とか信じてもらおうと…!?


次回も楽しみにしていてくださいネ~!

今日もありがとうございました~!

Files

Comments

No comments found for this post.