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※ゴールデンウィークなので、おまけの憑依モノデス~!

(※おまけの短編なので、いつものお話より少し短いデス!(土曜日枠ぐらい))


 通常の更新は既に行っているので、そちらもぜひ楽しんでくださいネ~!

 (今日はこれで2個目の更新デス!1個目はこの一つ前にあります!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


GW(ゴールデンウィーク)ー


社会人2年目の牧村 良一郎(まきむら りょういちろう)は

カレンダーに並ぶ赤い日を見つめながら、深々とため息をついたー。


彼にはー

ゴールデンウィーク休みというものが、

存在しなかったのだー


良一郎は「くそっ…」と呟きながら、

スマホを見つめるー。


スマホには、幼馴染で女友達の

川原 紗季(かわはら さき)から、連絡が入っているー


”やっほー!わたしは休みだよ!いぇい!”

と、そう書かれていたー。


良一郎が先ほど”どうせお前は休みだろ?”と、

冗談を交えてメッセージを送信したところ、

そういう返事が返ってきたのだー


「あぁ~…いいなぁ」

良一郎はそんな風に思いながらスマホを見つめるー。


紗季とは、小さいころからの知り合いで、

社会人になった今でもこうして連絡を取り合っているし、

時々遊びに行くこともあるー。


恋愛には疎いのか、本人も「恋人はいないなぁ~」などと言っていて

良一郎に対しては、まるで”友達”のように

憎まれ口を言ってきたり、揶揄ってきたりするような子だー。


「ーーーーー!」

そんな時だったー。


良一郎は、何となく”GWに休みたい”とスマホで検索して

調べていたところ、

信じられない文章が目に入ってきたのだー


”他人の身体に憑依して、ゴールデンウィークをエンジョイ”


「ーー……」

良一郎はしばらく無言で瞬きを繰り返していたが

やがて「え…?」と、言葉を口にしたー。


”他人の身体に憑依して、ゴールデンウィークってどういうこと?”


そんな風に思いながら調べていくとー

その薬を使えば、自分の身体が”寝ている状態”で、

他人の身体を支配して、その身体を好きにできるー、とのことだったー。


”GW中に休みが1日しかなくても

 自分の身体を休めつつ、他人の身体で遊んじゃおう!”


”全く休みがないあなたも、夜に自分の身体を寝かせておいて

 他人の身体遊んじゃおう!”


などと、そう書かれていたー


「ーーーはははは…ありえねー」


そんなことを呟きながらもー

良一郎は早速、その憑依薬を注文していたー


そしてー


”GW中ってなんか予定あるの?”

と、紗季に対してメッセージを送るー。


”ーえ?別にないよ~!いつも通り暇~!”

すぐに紗季からメッセージが返ってきたのを確認すると、

良一郎は笑みを浮かべるー。


”予定があるんじゃ、さすがに紗季に迷惑を掛けちゃうし、

 アレだったけどー

 予定がないのならー”


ーー絶好の憑依日和ーーーーー!


良一郎は、ニヤリと笑ったー。

ゴールデンウィーク期間中、辛うじて1日だけ休みがあるが、

連日激務の良一郎は、正直、その1日は寝ていたし、

休んでいないと身体が持たないー。


だがー

憑依薬がもしも本物なのであれば

”抜け殻”となった良一郎の身体は、良一郎が紗季に憑依して

遊んでいる間に、”寝ているのと同じ状態”になって回復しーー

むしろ、普通に休んでいるよりも”ずっと寝ている”わけだから

体力はかなり回復するはずだー。


「ーーへへっ…紗季には、”寝落ちしちゃったんだろ?”的な

 演出をしておけば問題ないだろうしー」


良一郎はそんな風に呟くと、

”憑依薬”の到着を心待ちにして笑みを浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


数日後ー


”憑依薬”が到着したー。

早速笑みを浮かべる良一郎ー。


良一郎の”ゴールデンウィーク唯一の休み”は、明日だー。

だが、連日の激務で身体は疲れているし、

元々は1日中家でのんびりしているつもりだったー。


「ーーー…へへへへ…紗季の身体で遊ぶ分には

 俺の身体はちゃんと休めるしなー」


良一郎は、笑みを浮かべながら

”明日の予定”を考え始めるー。


朝、目が覚めたら紗季に憑依するー。

そしてまずは紗季の身体でしか味わえないことを

色々と家の中で堪能してー…


「ーーそういやー…

 高校時代の文化祭の時の紗季のメイド服、可愛かったなぁ~」

ふと、そんなことを思い出す良一郎。

普段は絶対そんな格好をしてくれることはないが、

憑依すれば紗季にメイド服を着せることも、

何を着せることも、いや、脱ぐことだって自由だー。


「ーーーって、でも、そんな服、紗季の家にはないか」


良一郎はため息をつくー。

1日しか時間はないし、紗季に憑依してから服をネットで買っても遅いー。


一瞬、今、自分の身体でネットでそういう服を注文して

明日、紗季の家に届くようにする手段も考えたもののー

万が一手違いで紗季に察知されてしまったら終わりだー。


「ーあぁ…高校時代の制服とかがあればそれでー」

既に実家を出ている紗季ー。

高校時代の制服をわざわざ持って行っているとは思えないが

可能性としては0ではないー。


そんなことを考えながら、良一郎は、その日1日を終えたー。


そして、翌日ー。

ついに”憑依本番”の日がやってきたー。


「ふぁ~~…眠…」

良一郎はあくびしながら、

”これは1日中寝てるしかないな”と呟き、

そして憑依薬を手にするー。


「ーじゃあー

 俺は、紗季の身体で遊んでくるからー

 1日ゆっくり休んでろよ!俺の身体!」


良一郎はそんなことを呟くと、

嬉しそうに憑依薬を飲み干したー。


そしてーーー


「うぉぉぉぉ!すげぇ!マジだ!!」

やがて、自分が本当に幽体離脱したことを確認すると、

嬉しそうに笑みを浮かべてー

早速、紗季の家へと向かったー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーお、いたいたー!」

紗季の部屋に到着した良一郎は、

”っていうか幽体離脱とか、覗き放題じゃんー”と

思いながら、紗季のほうを見つめるー


”あ~、あれ、まだやってんのかー”


ふと、紗季が手帳を確認するのが目に入ったー。


紗季は昔から、”手帳に自分のスケジュール”を書いておくクセがあって、

それを今も続けていることに、なつかしさを感じたー。


”なぜか、昔からスマホ使わないんだよなー”

しばしの間、過去を振り返った良一郎は笑みを浮かべるとー、

「ーじゃ、紗季ー。ゴールデンウィーク1日だけ貰うぜ」と、

幽体の自分の声が聞こえないと分かりつつ、そう言い放ちー


そして、紗季に憑依したー


「ーひっ!?!?!?」

紗季が身体をビクンと震わせて、手帳を落とすー


「ーーーお… お… お…マジでー

 マジで俺が紗季にー」

両手を見つめてー

嬉しそうに身体を動かしてー

声を”あー、あー、あ、”と出して、喉の調節をするー。


「ーっていうか…憑依されたときの声ー

 なんかそれだけでゾクゾクしちまうなー」


紗季は笑いながら、”さぁ~て、紗季の身体で

何をしようかな”と、思いながら

憑依した瞬間に、紗季が落とした手帳を拾ったー。


「ーーーえ」

手帳を見て、瞬きを繰り返す紗季ー。


そこにはーーー


5/1 学とエッチ

5/2 隆一とラブホ

5/3 奏太くんと家でセックス

5/4 毅とラブホ

5/5 学と自宅でエッチー


そんな、”予定”が書きこまれていたー


「ーーー!?!?!?!?!?!?」

思わず手帳を落とす紗季ー。


「ーーーえ………ビッチじゃんー…」

思わずそんなことを呟いてしまったー


大体、学・隆一・奏太・毅って誰だー?


「ってか、彼氏いないんじゃー?」


”4人も彼氏いるのかー?”

”なんで、奏太ってやつだけ”くん”付けなんだ?本命かー?”

”学の野郎、1週間に2回もエッチするんじゃねぇ”


色々なことが頭の中を駆け巡るー。


その時だったー


♪~~~


「ーーー!」

慌てて玄関のほうを振り向く紗季ー


有無を言わさず、合鍵を持っていたのか

部屋の中に入ってきた

”奏太くん”は「早速、これに着替えて」と、

突然バニーガールの衣装を放り投げて来たー。


「ーー……」

口をぽかんと開けたまま、紗季に憑依した良一郎は、

呟いたー


「ー憑依しなきゃ、よかったー…」


ーと。


幼馴染の”闇”を、覗いてしまったー



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


ちょうどGWシーズンということもあって、

頭の中に浮かんでいたちょっとしたネタを形にしてみました~!☆


今日はこれで2個目の更新ですネ~!

いつもは新作1本(と、時々創作裏話やディープなお話など)ですが、

今日はスペシャル☆でした~!


お読み下さりありがとうございました!

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