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とある高校ー


生徒の中に、裏社会で暗躍する犯罪組織幹部の息子がいるという情報を

手に入れた警察の特殊捜査班ー。


特殊捜査班に所属する捜査官の一人が、その男子生徒から

情報を引き出すために、女子高生に変身してその男子に接近することに…。


この記録は、女子高生に変身して、高校に潜入した

捜査官が残した記録…。


(第3週)


☆前回はこちら↓☆

<他者変身>JKに変身した捜査官の日記②~3/27-4/2~

とある高校ー 生徒の中に、裏社会で暗躍する犯罪組織幹部の息子がいるという情報を 手に入れた警察の特殊捜査班ー。 特殊捜査班に所属する捜査官の一人が、その男子生徒から 情報を引き出すために、女子高生に変身してその男子に接近することに…。 この記録は、女子高生に変身して、高校に潜入した 捜査官が残した記録…...

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☆主要登場人物☆


・山村 彩智(やまむら さち)/坂上 孝治(さかがみ たかはる)

潜入捜査官。現在は女子高生・山村彩智に変身して高校に潜入中。


・小野田 龍吾(おのだ りゅうご)

高校生。犯罪組織ドッペルサイエンス幹部の息子。


・小野田 正昭(おのだ まさあき)

犯罪組織ドッペルサイエンスの幹部とされている男。


・笠倉 千鶴(かさくら ちづる)

孝治の同僚捜査官。女性として自然に振る舞えるよう、孝治を指導した。


・春日部 本部長(かすかべ ほんぶちょう)/捜査班本部長

・郷原(ごうはら)/捜査官の一人。彩智の父親役を担当

・清水(しみず)/捜査官の一人。彩智の母親役を担当


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4月3日(日曜日)


明日からはいよいよ

”山村 彩智”として、高校に潜入することになる。


今日は、俺が高校生として潜入調査を行っている間に、

”仮の家”として暮らすことになるマンションの一室で

父親役の捜査官・郷原さんと、

母親役の捜査官・清水さんの二人と、それぞれ打ち合わせを行ったー。


母親役の清水さんは、いつも穏やかでニコニコしているタイプの

捜査官で、笑っているところ以外を見たことがないが、

キレるとヤバい、と噂で聞いたことがあるー。


”本当に娘が出来たみたいだわ~”などと、ニコニコしながら

言っていたが、確かに年齢的にはそんなところかー。


”女子高生”として過ごすための指導を行ってくれていた

女子性捜査官の笠倉さんとも最後の打ち合わせを済ませた俺は、

いよいよ、明日からの女子高生生活への準備を終えた。


明日からどうなるか…、

今まで色々な潜入捜査をやってきた俺でも、不安は消えないー。



4月4日(月曜日)


新学期を迎えた高校に

転入生・山村 彩智として、転入したー。


山村 彩智は、実在していた女子で、

既に本人は死亡しているのだが、

俺たちが所属する警察の特殊チームが、何らかの目的で

遺族の了承を得た上で、秘密裏に遺体を冷凍保存していた子で、

こうして今、俺がその姿を借りて、潜入捜査に利用しているー。


”偽名”を使えば、発覚するリスクがあるー。

だが、”山村 彩智”という人間は実在する人間だし、

その死は表向きには隠蔽されているため、

裏社会組織”ドッペル・サイエンス”が、仮に俺に疑問を感じ、

”山村 彩智”を調べたところで、

”ちゃんと実在している女子高生”でしかないー。

そのため、偽名を使うよりもリスクは低いのだー。


今日は…

正直”女子として振る舞うだけ”で精一杯だったー。


ドッペルサイエンス幹部の息子・

小野田 龍吾に接近するには、まだまだ時間がかかりそうだー。



4月5日(火曜日)


今日は、初めてターゲットの”小野田 龍吾”と話したー。


なるほど。

軽い感じでチャラそうなやつだったー。


まだ、父親の小野田 正昭がドッペル・サイエンスの幹部…

という情報の”確証”を得たわけではないが、

少しずつ、情報を引き出していきたいー。


しかしー…

”練習”と”本番”は色々違うなー。


教室の座席に座るときにも、いちいちスカートが気になるし、

トイレもやっぱり、うっかりと男子トイレに入りそうに

なってしまって、クラスの女子に笑われてしまったー。


女子トイレもいちいち個室に入らないといけないのが

面倒臭いしー…


に、しても、同じ人間なのに、ここまで色々な部分が

違うなんて、なんか…こう、不思議だな…。



4月6日(水曜日)


まだ新学期が始まったばかりということで、

午前授業で終わる日ばかりで、

なかなか小野田 龍吾に近付く機会はないー。


だが、いきなり「わたし、小野田くんのことが好きなの!」

なんて言うわけにも行くまい。

流石に怪しすぎるー。

少しずつ、自然に小野田龍吾と距離を近づけなくてはいけないー


そのきっかけを、まずは何としても掴みたい。

もしも本当に犯罪組織幹部の息子であれば、

それなりに警戒はしているはずだし、

いきなりグイグイと近づいていくのは難しいー。


そこでー

春日部部長とも相談しながら、

何とか、小野田 龍吾と接点を持てるように、

バックアップしてもらうことになったー。


学校側の”校長”には、既に話を通してあるー。

もちろん、外部からのバックアップには限度があるが、

何もしてもらわないより、マシだろうー。



4月7日(木曜日)


俺に女子としての振る舞いを指導してきた笠倉さんが

俺のことを心配して、連日連絡をよこしてくれているー。


ひとまず”特に問題なく女子高生として振る舞えている”ことを

伝えると、笠倉さんは、安心した様子だったー。


”仮の家”に帰宅してからは、

女子高生として振る舞う必要もないのだが、

父親役の捜査官・郷原さんは、相変わらず俺の身体に

興味津々で

「そんな可愛い子になれるんだったら、俺が女子高生役の

 潜入捜査、やりたかったなぁ」などと笑っていたー


だが、それを聞いた母親役の捜査官・清水さんが

ニコニコしながら「下心を隠せない郷原さんには無理ですよ」と

言っていて、ちょっと怖かったー。


キレるとヤバい、って噂は本当なのかもしれない。



4月8日(金曜日)


クラスでは女子たちと、よく話すようになったー。

小野田 龍吾に近付くためには、

ある程度、クラスで繋がりを深めておいた方がいいー。


”今時の女子”たちに話を合わせるのは、

正直、簡単なことではなかったが、

今のところはなんとかなっているー。


早速、土曜日には一緒に遊びに行くことになってしまったが、

”自然な女子高生”を演じるためには仕方のないことだなー。


…に、しても、この状況ー

完全に”女子高生ライフ”って感じだなー。


郷原さんだったら、今頃鼻血を出してそうな感じがする。



4月9日(土曜日)


疲れたー…

女子高生たちのあの、謎のエネルギー…

何か、女子高生ってすごいなー


俺は必死に女子高生として振る舞うのがやっとだったー。


お店で可愛いものを見つければ「きゃ~」みたいな感じだし、

美味しいものを食べれば「おいしい~!」みたいな感じだし、

俺とは別の世界に生きているような、そんな感じがするー…


とは言え、俺も”潜入捜査”のプロだー。

それなりに女子高生として振る舞えはしたはずだー。


問題はー

このまま長期間女子高生をやっていると、

頭がバグりそうなところぐらいだろうかー。


だがー

小野田龍吾に接近することを焦れば失敗する可能性がある。


”俺のいつものやり方”で、

少しずつ、ジワジワとあいつに”自然な形”で、接近するー

それが、この潜入任務成功の鍵だー。


ともあれ、

今日は疲れた。

もう、このまま寝るとしようー。


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”謎の連絡”


定期的に”状況”を把握するようにしていますが、

現時点では、目立った動きはないようですー。


我々の動きが本部側に悟られている感じも

現時点ではありませんー。


久遠様のお役に立てるよう、

引き続き慎重に調査を進めていきますー。


”S”


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コメント


土曜日枠のお話では、

今週から”主要登場人物”を最初に載せるようにしました!


1週間に一度だと、色々な名前が出て来ても

「誰?」ってなりそうなので、

少しでも分かりやすくするための追加デス~!


今後も、見やすさも重視しながら、色々調整が必要な場合は

調整していきます!


※毎週土曜日の更新(コンパクト枠)とは?

(いつもと同じ説明デス↓ 既に知ってる方は読まなくて大丈夫デス!!)

毎週土曜日(以前は火曜日でした!)は、

私が仕事の都合で書く時間を確保できないので、

本来更新は難しいのですが

少しでも皆様にご恩返しということで、他の6日間で毎日

少しずつ執筆して、土曜日にも、作品をお届けしています!

そのため、いつもより少し文章量が少ないため

毎週土曜日の作品は、100円プランでも読めるようにしてあります!

(※土曜日枠のお話は必ず完結まで100円プランで読めるようにします!

  途中から上がったりはしませんので、安心してください)

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