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仲間のホームレスたちからも

嫌われるほどの性格の悪さを持つホームレス・ザキー。


同じ地域で暮らすホームレスたちからの不満が高まる中、

ザキは、入れ替わり薬を手に入れてしまい、

周囲のホームレスたちに見られている状況にもまったく動じることなく、

下校中の高校生・乃愛を襲い、

そのまま身体を入れ替えてしまうー。


入れ替わってしまった女子高生とホームレス…

二人の運命の、行方は…?


☆前回はこちら↓☆

<入れ替わり>今日からお前はホームレス①~略奪~

「ーーおい!いい加減にしろ!」 河川敷ー いつの間にやらホームレスのたまり場となったその場所でー ホームレスらしき男が、別のホームレスらしき男の胸倉を掴んでいたー。 「ーーーへへへっ…へへへへへ…まぬけ!」 胸倉を掴まれている方の男が、笑みを浮かべるー 歯はボロボロで、髪もボサボサー、 ずる賢さが顔に出て...

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーへへへ ここが家か…

 家なんて久しぶりだぜ」


女子高生・乃愛と入れ替わり、

乃愛の身体になったホームレスの”ザキさん”は、

乃愛の生徒手帳を頼りに、乃愛の家の前までやってきていたー。


「ーーんだよ、弟かよ」

表札を見て、不機嫌そうに呟く乃愛(ザキ)ー。

「妹か姉がいれば、エロいこといっぱいしてやったのによ」

乃愛の声で、とんでもないことを呟くー。


「ーーま、いいか。家なんて何円ぶりだろうなぁ…へへ

 ずっとホームレス生活だったから新鮮だぜ」


そう呟くと、玄関の扉を開けて、乃愛(ザキ)は、そのまま帰宅したー。


「ーーあ、姉さん!お帰りー」

弟の紀彰が、偶然玄関近くの廊下を歩いている最中だったため、

姉の帰宅にすぐに気づき、笑顔で出迎えるー。


しかしー


「ーーあ、お前が弟ー?」

乃愛(ザキ)の言葉に、紀彰は「え…?」と、不安そうな表情を浮かべるー。


「ーーいや、なんでもないけどさ、

 俺ー、いや、わたし、今日から素の自分を出すことにしたから」


乃愛(ザキ)は、そう呟くと、

そのまま「ー俺の部屋どこだっけ?」と、紀彰に向かって呟くー。


「ーーえ…??え…ど、どうしたの姉さんー?」

不安そうに呟く紀彰ー。


「ーーどうもしねぇよ。俺…あぁ、わたしのほうがいいか?

 わたしの部屋、どこ?1階?2階?」


乃愛(ザキ)は、面倒臭そうに笑いながら、紀彰のほうを見つめるー


「ーーえ…え…姉さん大丈夫?」

紀彰が不安そうにしているー。


乃愛になったザキにーー

”乃愛のフリをする”なんて、気持ちは全くなかったー。


”自分の振る舞いたいように振舞うー”

ただ、それだけー。

”自己中”の塊のような性格のザキはー

”どう思われようが知ったこっちゃねぇ”と、そう思っていたー。


もちろん、自分から「入れ替わったんだぜ!」と最初から

バラすつもりは毛頭なかったが、

バレたらバレたで、それでいいし、

必要とあれば、自分から言う可能性だってあるー。


どうせ、入れ替わりがバレたって、

何もできやしないのだからー。


「ーーへへ 大丈夫に決まってんじゃん。

 こんなエロい身体で人生送れるんだからさー」

乃愛(ザキ)が、自分の左胸を揉みながら笑いながら、

今一度”わたしの部屋はどこ?”と、確認するー。


「ーーーに、、に、、二階だけど…」


「ーーそ。サンキュー」

口笛を歌いながら2階に上っていく乃愛(ザキ)ー


その姿は、明らかに、”いつもの乃愛”ではなかったー


「ーね、、ね、、ね、、姉さんー?」

2階に上っていく乃愛(ザキ)の後ろ姿を見つめながら

弟の紀彰は困惑した表情を浮かべたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


河川敷ー…

ホームレスたちのたまり場では、

ザキの身体になってしまった乃愛が一人、泣きじゃくっていたー。


「ーーお、、お嬢ちゃん…そ、そんな泣くなよー」

ホームレスたちが、ザキ(乃愛)を囲みながら必死に

慰めようとしているー。


しかしー

ホームレスたちは、”女子高生”とどのように接して良いのかも

分からずー

しかも、”身体が入れ替わってしまった”というこの緊急事態に

どう対応していいのかも分からない状態で、困惑していたー。


「ーーうっ…うっ…」

泣き続けているザキ(乃愛)に対してー

「でも本当に…入れ替わっちゃったんだよなー?」と、

ホームレスの一人が呟くー。


「バカ野郎!お前も見ただろ!」

ホームレスの一人が叫ぶー。


「ーー今、目の前にいるザキさんが芝居してるのだとしても、

 お嬢ちゃんまで、ザキさんの演技に付き合う理由はないだろ?」


少し頭の良さそうなホームレスが呟くー。


確かにー

”目の前にいるザキさん”が、芝居をしている可能性は、否定はできないー。


しかしー


「はははははは!誰にも邪魔させねぇ!

 俺は今日から、女子高生だ!

 うひひひひひひひひ!」


立ち去って行った女子高生ー、乃愛は、そう叫んだー。


女子高生が、ザキさんの演技に付き合う理由など、全くないはずだし、

そんなことするはずがないー。


と、なれば、今、目の前で泣いているザキさんの中身は、

さっき襲われた女子高生であり、

さっき笑いながら立ち去って行った女子高生の中身は、

ザキさんであることは、ほぼ確実だったー。


「ーーーおい、どうするんだよー?」

戸惑うホームレスたちー。


「ーとりあえず、遠藤さんにも相談してみようー」

その言葉に、ホームレスたちは頷くー。


ここら一帯のホームレスのリーダー格・遠藤は、

皆に慕われている存在だー。

彼なら、何か解決策を、提案してくれるかもしれないー。


そう思いながら、ホームレスたちの一部が、遠藤の元に向かうー。


「ーーー…」

ザキ(乃愛)が、顔を上げると、泣きながら表情を歪めるー。


「ーーおい、お前、臭いってよ!」

ホームレスの一人が、隣のホームレスに言うと、

「なんだよ!お前こそ!」と言い返すー。


だが、不安そうなザキ(乃愛)の顔を見て、すぐに二人とも

苦笑いをするとー

「ーごめんな…汚くて…」と、申し訳なさそうに呟くー。


「ーーお嬢ちゃんが元に戻れるように…俺たちもできる限り

 力になるから…

 本当に、ごめんよ」


ホームレスの男の一人がそう言うと、

ザキ(乃愛)は涙をこぼしながら頷いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーふ~~~♡… ふ~~~~♡

 これが…女の快感…♡」


帰宅して、部屋に戻った乃愛(ザキ)は、

鞄を放り投げて、制服のリボンを乱暴に外した状態で、

笑みを浮かべていたー


既に髪は乱れて、口元には、涎がこぼれているー。


「ーーー…ふひ…♡ ひひひひひ…♡ たまんねぇ…」

唇をペロリと舐めてから、自分の足を触り始める乃愛(ザキ)ー


「ーーやべぇ…やべぇよ…ゾクゾクがやべぇよ…」

身体の底から湧き上がってくるような快感ー。

男の身体では、今まで感じたことのないような”快感”


言葉で表現するのは難しいがー

”両方経験した”彼だからこそ分かるー


「ーー男と女って…違う生き物だなぁ…♡ うへへへへっ」

乃愛の声で、欲望に満ちた言葉を吐き出しながら、

制服をさらにはだけさせて、欲望に身を委ねるー。



「ーーー姉さん…?」

帰宅直後の乃愛の様子がおかしかったことを心配して、

乃愛の様子を確認しにきた紀彰は、

部屋から漏れてくる乃愛(ザキ)の声を聞いて、

困惑することしかできなかったー



そしてー

夜ー


「ーー姉さんー…あの…」

”いつものように”勉強を教えて貰おうと、

姉の部屋にやってきた紀彰に対してー

乃愛(ザキ)は、宣言したー


「ーわたし、今日から素で行くって言ったよな?」

高校の制服姿のまま、ベッドの上で両胸を揉んでいる乃愛(ザキ)は笑うー。


「ーいつもどうしてたか知らないケド、

 勉強教えるとか、だりぃことしないから」


乃愛(ザキ)はそれだけ言うと、

唖然としている紀彰に対して、

「ーーおっぱい揉むのに忙しいから、ほら、出てけ!」と、

面倒くさそうに呟いてー

そのまま、胸を揉むのに夢中になり始めたー


「ーーね、、姉さん…ご、、ごめんー」

紀彰は、咄嗟に謝って、そのまま部屋の外に出てしまったー。


”晩御飯を食べに1階に顔も出さない娘”を心配した

母親が、乃愛の部屋に向かうもー

乃愛(ザキ)は”今日からは、新しいわたしだから”と、

母親にとって意味不明な返事をするだけでー、

乃愛(ザキ)は、部屋から出てくることはなかったー


・・・・・・・・・・・・・・・


入れ替わった翌日ー。


ザキの身体になってしまった乃愛は、

ホームレスたちからの配慮で、

自分たちが暮らしている河川敷の縄張りの中でも、

”一番綺麗で広い場所”を提供され、

そこで、一晩を過ごしたー。


ザキ(乃愛)は、すぐにでも自分の家に行きたかったが、

昨日は、泣きじゃくっていて、それどころじゃなかったし、

夜には身体がへとへとになっていたためー

一晩、ここで過ごし、今日、両親に状況を説明するつもりだったー。


「ーーー…行くのか?」

ホームレスたちが心配そうに、ザキ(乃愛)に対して言うと、

ザキ(乃愛)は「はい…お世話になりました」と、

頭を下げるー。


ホームレス生活は、”たった一晩”であっても、

乃愛からしてみれば、想像以上に過酷なものだったー


1日でも、こんな気持ちになるのだからー、

ずっとこの生活ということはー…

と、乃愛はホームレス生活の過酷さを改めて思い知るー。


ザキ(乃愛)は、ホームレスの過酷な生活のことを考えながらー

歩き出すー


その時だったー


「ーーーへへへへ…きったねぇなぁ」


聞き覚えのある声ー

いや…”自分の声”がして、振り返ったー


そこにはー

黒いワンピース姿の乃愛(ザキ)の姿があったー


これからーザキになった乃愛が、乃愛の家に行こうとしていた

ところだったのだがー

乃愛になったザキが、自らホームレスたちの住処に

やってきたのだー。


「テメェ…ザキ!」

周囲のホームレスたちが叫ぶー。


「ーーーへへへへ…遊びに来てやったぜ」

そう言うと、乃愛(ザキ)は、カメラを取り出しながら

ニヤニヤと笑みを浮かべるー。


「ーーーあ~~汚ねぇ汚ねぇ汚ねぇ」

ホームレスたちの方を向かって乃愛(ザキ)は

そう呟きながら、写真をパシャパシャと撮影していくー


「テメェ!なんのつもりだ!」

ホームレスたちが叫ぶー。


その言葉に、乃愛(ザキ)は、ニヤニヤしながら答えるー。


「何のつもりかって?

 可愛い女子高生のわたしが、

 お前らをあざ笑いに来たんだよー…

 クククっ…ふへへへへへへっ!」


下品な笑みを浮かべる乃愛(ザキ)ー


「ーーわ…わたしの身体を返して!」

思わず、ザキ(乃愛)は、乃愛(ザキ)の方に向かっていくー。


「ーーーきゃ~~~~~!」

ふざけた口調で乃愛(ザキ)が不明を上げて、

ザキ(乃愛)を避けるー。


よたよたと草地の上に倒れ込むザキ(乃愛)を見て

乃愛(ザキ)は笑うー。


「ーーわたしの身体…返してよ…」

バランスを崩して倒れ込んだまま、ザキ(乃愛)が、

涙目で乃愛(ザキ)を見つめるー


「ーーー地面に這いつくばって泣きじゃくる姿ーへへへへ」

乃愛(ザキ)は、嬉しそうにその様子を

カメラで撮影するー。


「ーー返して…!」

ザキ(乃愛)の言葉に、

乃愛(ザキ)は、カメラを持ったまま呟くー


「いつまでも女子高生気分でいるんじゃねぇぞ?

 お前は、もう、ホームレスなんだからよー」


乃愛(ザキ)がそう言うとー

ザキ(乃愛)は悔しそうに目から涙をこぼしながら、

乃愛(ザキ)を睨んだー


「ーお父さんとお母さんに助けを求めればきっとーー」


「ーーきっと、何だ?」

乃愛(ザキ)は余裕の笑みを浮かべるー。


「ー俺とお前が入れ替わったことが分かってもー

 何ができる?

 

 この身体は今は俺のものなんだぞ?

 何だってできるんだぞ??」


乃愛(ザキ)は、そう言うと、立ち上がって叫ぶー。


「ー俺は女子高生であり、この身体は人質でもあるんだぞ!

 俺がその気になればなんだってできることを忘れるんじゃねぇぞ!」


乃愛(ザキ)は、そう言うと、ホームレスたちを指さしながら叫んだー。


「ーこれ以上俺に関わったらー…

 この女の身体で知らない男とヤリまくってやるぞ? あ???

 

 忘れるなよー?

 俺は、この女として、何だってできるんだぞ?

 犯罪を犯すことだって、自ら死ぬことだって、

 エッチな自撮りをネットに流すことだってなぁ!


 へへへへへ!これで分かっただろ?

 お前らはどうすることもできねぇんだよ!」


そう叫ぶと、乃愛(ザキ)は、馬鹿にしたような笑みを浮かべてからー

そのまま立ち去って行こうとするー


「ま、、待って…!わたしのーー」

ザキ(乃愛)が必死に、身体を返してほしいと叫ぶー。


それでもー

乃愛(ザキ)は、笑みを浮かべながら答えたー


「ーー奪われるお前が悪いんだぜー。

 この身体はもう、俺のものだー

 俺が女子高生で、お前がホームレスー…

 現実を受け入れるんだな… へへへへっ」


それだけ言うと、乃愛(ザキ)は、

持っていた缶コーヒーを開けて、そのままそれを飲みながら

立ち去っていくー


残されたホームレスたちは唖然としながらー

泣きじゃくるザキ(乃愛)を見つめることしかできなかったー



③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


入れ替わった相手として振る舞う気も、

異変を周囲に隠す気もない、ホームレス男…!


続きはまた次回デス~!


入れ替わったことを隠す気0な入れ替わりは

私の作品では珍しかった…かもですネ~笑

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