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少し前から、隣人・佐々木家の様子がおかしいー。


母親である静江の喘ぎ声が毎晩のように、佐々木家の家から

聞こえて来たりー

長男の誠司が、卑猥な写真を送ってきたりー

長女の麻奈が、突然反抗的な態度になったりー。


とにかく、何かがおかしいのだー。


そんな最中、佐々木家の隣に住むOL・美姫は

佐々木家の父・大輔から呼び出されたのだー


美姫が大学を卒業して、一人暮らしを始めてから

隣人である佐々木家には何かとお世話になったー

大輔・静江・誠司・麻奈ー

4人とも、とても優しかったー


だからこそ、最近の佐々木家の異変は気になっていたし、

もし、もしも、何か力になれることがあるのであれば、

手を貸してあげたかったー。


「---静江と、麻奈、誠司はー

 ”憑依”されたんだー」


そんな思いで、佐々木家の家にやってきた美姫は、

父・大輔の言葉に、しばらく放心状態になっていたー


「え…ひ、、ひ、憑依って…どういうことですか?」

ようやく我に返った美姫は、やっとの思いで、

そう言葉を口にしたー。


意味が分からないー

”憑依”とはいったい何かー。


「-他人が、家族の身体を乗っ取って

 好き放題しているー」

大輔は、真剣な表情で、そう呟いたー。


「えーー、、ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!

 さすがにそれは、冗談ですよね?」

美姫は、信じられなかったー


”憑依”という言葉の意味は知っているー

けど、”憑依”なんてあり得るはずがない。

そう、思ったからだー。


しかし、大輔は真剣な表情で美姫を見つめながら、

写真を手渡してきたー。


「-犯人はこいつらだー」


美姫が、大輔が差し出してきた写真を見つめるー。


そこには、”3人組の男”が写っていたー。


「-ど、どういうことですか?」

美姫がさらに戸惑いながら言うと、大輔は、

赤色の髪の男を指さして、

「この派手な男が、娘の麻奈にー」

と、呟くー


さらに残りの二人を順番に指さしながら、

「こいつは、妻の静江に、こいつは息子の誠司に

 それぞれ憑依してるんだ」

と、説明したー。


3人は、長女・麻奈の高校の文化祭に遊びに来た際に

麻奈に目をつけた、地元のワル3人組で、

麻奈に避けられたことを逆恨みして、

佐々木家に乗り込んできて、佐々木家を

乗っ取ったのだと言うー。


「……そ、、そんなこと…あるわけが…」

未だに”憑依”など信じられない美姫は、

震えながらそう呟いたー。


しかし、その時だったー


「-今から、お前も経験するんだよ!」

ラバースーツ姿の長女・麻奈が奥の部屋から

姿を現すー。


「--え…ま、、麻奈ちゃん!?」

戸惑う美姫ー。


「へへへへへ もう逃げられねぇぜ」

母親の静江が全裸のまま、姿を現すー


「ちょ!?!?な、、なんて格好してるんですか!?」

目を逸らしながら美姫が叫ぶー。


さらに、奥から女装した長男・誠司が出てきて、

笑みを浮かべるー。


「----……え…ど、どういうことですか!?」

美姫が叫ぶー。


”明日ー、

 誠司と麻奈は学校、静江も出かけますー。

 その時にー詳しくはー”


佐々木家の父親である大輔は、昨日、

確かにそう言っていたー


なのにーー


「-わ、、わたしを騙したんですか!?」

美姫が、大輔の方を見て叫ぶと、大輔は「すまない」と頭を下げた。


「--へへへ!ご苦労だったなおっさん」

娘の麻奈が、父親に対する言葉遣いとは思えない口調で言うと、

ラバースーツ姿のまま、大輔の横に歩いていき、

大輔の肩を馬鹿にした様子でポンポンと叩いたー。


「----言う通りにすれば、家族を解放すると、脅されてー」

大輔が悔しそうに言うー。


佐々木家を狙った不良は三人組ー。

そのため、父親の大輔だけは、憑依されておらず、

正気だったー。


しかしながら、妻と息子と娘ー

三人を人質に取られているに等しい状態ではー

父親の大輔に逆らうことなどできるはずがなかったー。


仮に、大輔が腕っぷしに自信があったとしても、

大切な人の身体そのものを乗っ取られている状態では、

何もできないー。


「-ーーーま、、麻奈ちゃん!誠司くん!

 それに、麻奈ちゃんと誠司くんのお母さんも!

 憑依されてるって…本当なんですか!?」

美姫が、戸惑いながら叫ぶー。


ラバースーツ姿でガムを噛んでいる麻奈ー

全裸で笑っている母親の静江ー

そして、女装している長男の誠司ー


3人とも、とても正気には思えないー。


「--わたしが、自分でこんな格好すると思ってるの~?

 美姫おねえちゃんってば、ひっど~~い!」

挑発的に笑う麻奈ー


「--正気だったら、この女、裸で人前に姿なんか見せねーよ!」

笑いながら母親の静江が言うー。


「--へへへへっ!”誠司くん”だって、女装なんてするわけねーだろ?」

女装した誠司が言うー。


「---ま、信じれないってんなら、これでも見せてやるか」

麻奈はそう言いながら、近くにあったパソコンを乱暴に起動すると、

それを美姫の目の前に持ってきたー。


映像の再生が始まるー


父親の大輔が悔しそうに歯ぎしりをするー。


映像はーー

三人組の男の自撮りから始まったー。


さっき大輔が写真を見せてくれた男たちだー。


「じゃ~ん!俺たちこれから、この家のやつらに

 憑依しちゃいま~す!」

赤髪の男が笑いながら言うと、他の二人も笑うー。


そして、何やら紙を取り出すと、

「誰に憑依するか、あみだくじで決めようぜ!」、と

まるで遊び感覚で話し始める男たちー。


「両親と、兄と妹の4人家族ー」

「-ぜ~ったい麻奈ちゃんが大当たりだよな!」

「--へへへへ」


三人が楽しそうに話しながらあみだくじをし始めるー


父親の大輔に関しては

”おっさんの身体とか、いらねぇだろ?”と、

この時点から”乗っ取る候補”から、除外されたようだー。


あみだくじをする三人ー


「よっしゃ!俺が麻奈ちゃんだ!へへへへ

 JKの身体とか、マジでエロくて最高じゃね?」

笑いながら赤髪の男が叫ぶー


「--くっそ~!母親か~!

 まぁ美人だし、熟女を堪能するか!」


「ぐあ~~!長男!ハズレだぁ!

 こうなったら女装してやるぜ!」


三人は、”あみだくじ”で乗っ取る身体を決めたー


そしてー

映像は続くー。


三人が、佐々木家の家に乗り込む映像ー。


宅配便を装って玄関を開かせた三人ー


「な、なんですか!?あなたたち!」

母親の静江が叫ぶ映像が記録されているー


次の瞬間、三人組のひとり、金髪の男が

静江にキスをしてー

”静江に吸い込まれていく瞬間”が

映像に記録されていたー。


その場にしゃがみこんで、咳き込む静江ー

静江はすぐに立ち上がってニヤリと笑みを浮かべたー。


「--う、、うそ……」

その映像を見ながらー

美姫は、言葉を失ってしまうー

”憑依”なんてありえないー。


父・大輔の言葉を聞いても、美姫は半信半疑だったー。


しかしー

今、目の前にいる三人ー

静江・麻奈・誠司の状況ー

そして、この映像を見る限り、それを信じるしかなかったー


静江・麻奈・誠司の三人は

”自分たちが憑依されるシーン”を笑いながら見つめているー。


映像は続くー

父親の大輔が異変に気付き、男たちを止めようとしたー。


だが、最初に乗っ取られた静江が「せっくす!しましょ」と

笑いながら夫である大輔を押し倒すー


何がなんだか分からないまま、静江に押し倒されてしまった大輔ー


そうこうしているうちに、茶髪の男が、長男の誠司を乗っ取るー。


そして、最後にはー

キッチンに追い込まれて座り込んで泣きじゃくる麻奈の姿が

映像に映し出されていたー


”へへへ…身体を貰うだけだから心配すんなよ”

カメラを持っている男ー

赤髪の男が、麻奈にカメラを向けながら笑うー


麻奈は悲鳴をあげて、泣きじゃくっているー


”そのエッチな身体は、俺が有効活用してやるからよ”

そう呟くと、悲鳴を上げて逃げようとした麻奈の髪を

乱暴に掴みー

カメラが近くに落下ー


床に落ちたカメラは、震える麻奈の足元とー

直後、乗っ取られて目に涙を浮かべたまま笑う麻奈の

姿を映し出していたー。


映像は、そこで終わったー


「--ふ~~♡ さいこう!わたしが乗っ取られる瞬間!

 エッロイでしょ?」

麻奈が、ガムをゴミ箱に吐き捨てながら近づいてくるー。


映像を見終えた美姫は、

もはや”三人が憑依されている”ことを

完全に認めるしかなかったー。


「--み、、みんな!目を覚まして!

 麻奈ちゃんも、誠司くんも、お母さんも!」

美姫が必死に叫ぶー


「--あっはははは!そんな言葉で目覚ますわけねぇだろ?

 憑依されたこの女は

 身も心も乗っ取られてるんだからさぁ!」

麻奈が笑いながら、自分の胸のあたりを触るー


「-今は、何をさせるのも、俺の自由なんだぜ?

 こうやって、おっぱい揉みまくるのもなぁ!

 ははははははははっ!」

麻奈が笑いながら、両胸を揉み始めるー


「や、、やめて!」

美姫が泣きそうになりながら叫ぶー。


「--へへへへ…俺たちさぁ、たまたま近所の高校の

 文化祭に行ったとき、麻奈ちゃんを見つけてさぁ、

 告白したんだけど、麻奈ちゃん、全然構ってくれなくてさぁ…


 ちょっとムカついたから~

 こうして家族ごと乗っ取ってやったんだぜぇ!はははははは!」


全裸の静江がゲラゲラと笑うー。


”地獄絵図”


親しい人間が乗っ取られて、

目の前で好き放題される父親の大輔の気持ちは

どれほど辛いことだろうー。


”家族を解放する”

そう言われて、美姫を罠にはめた大輔のことを、

責める気には、ならなかったー。


「お願い!目を覚まして!」

美姫が麻奈に向かって叫ぶー


「--へへへ しつこいやつだな」

麻奈が美姫の方を睨みつけるー。


「--麻奈ちゃん!しっかりして!麻奈ちゃん!」

美姫には、呼びかけることしかできないー


麻奈はクスッと笑ってからー

突然美姫にキスをしたー


一瞬、美姫は”憑依される”と思ったがー

そうではなくー

麻奈はただ、美姫にキスをしただけだったー。


必死に顔を背けようとする美姫ー。


麻奈が顔を赤らめながら「女の子同士なんだから、いいじゃない♡」と

甘い声を出すー。


「--ふ、、ふざけないで…!あんたは…麻奈ちゃんなんかじゃない!」

美姫が憑依された麻奈を睨み返すー


麻奈は「いいねぇ!強気なOL!ゾクゾクする!」と言いながら

美姫に何度も何度もキスを繰り返したー。


ようやく飽きたのか、麻奈が美姫から離れると

「-じゃあ、誰がお前の身体を貰うか決めるからー

 しばらくおやすみ」と、笑みを浮かべたー。


「--!」

美姫が、ハッとした直後ー

背後に立っていた佐々木家の母親・静江が、鈍器で美姫の頭を殴りつけてー

美姫はそのまま意識を失ったー


・・・・・・・・・・・・・・・


「------------!!!!」

美姫が目を覚ますと、

美姫は寝室のような場所で縛られていたー


外に通じる、窓がひとつー


だが、縛られていて、出ることが出来そうにないー。


麻奈・静江・誠司の声が下から聞こえるー。

と、いうことは、ここは佐々木家の2階だろうかー。


声がうっすらと聞こえるー。


どうやらー

乗っ取られた麻奈たち三人は、下でゲームの対戦をしながら

”誰が美姫の身体を奪うか”決めているようだー。


(早く、逃げないと…)

麻奈が、そう思いながら焦っているとー


そこにー

佐々木家の父親・大輔がやってきたー


暗い表情で、コソコソと麻奈に近づく大輔ー


「--すまなかった」

大輔はそう呟くー。


麻奈たちのためにーと、三人の命令に従って

美姫を呼び出した大輔たちだったが、

捕まった美姫の姿を見て、

どうしても両親の呵責に耐えられず、

美姫をこっそり助け出しに来たのだったー。


縄をほどく大輔ー。

大輔は「今なら逃げられる」と、部屋の窓を指さしたー。


2階だがー

屋根を伝うことで、下に降りることはできるー。


そしてー

大輔は、先ほど、乗っ取られた麻奈たちが美姫に見せた

”動画”の入ったUSBメモリを、美姫に手渡したー


「--頼む。これでー

 これで、誰かに助けを求めてくれー


 さっき、君が見た映像が、そこには保存されてるー

 どうか…

 どうかーー」


大輔の言葉に、美姫は口を開こうとしたー。


しかしー

その時、1階にいた麻奈たちが異変に気付いたのか、

階段を上って来る音が聞こえたー。


「早く!逃げるんだ!」

大輔の言葉に、美姫は慌てて窓から外に飛び出したー。


美姫は必死に逃げたー

佐々木家からーー


すぐ隣の自分の家にいるのはリスクが高いー


そう判断した美姫は、隣町にいる親友に連絡しながらー

なんとか”佐々木さん”たちを救い出す方法を

フル回転で考え始めるのだったー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


佐々木家からの脱出…!

今後、どうなっていくのかは、次回のお楽しみデス~!


今日もお読み下さり、ありがとうございました!!

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