<憑依>就活生 ご乱心①~面接中に憑依された女~ (Pixiv Fanbox)
Content
面接を受けている就活生3人に対してー
面接官が5人ー。
緊張した空気の中、面接は続いていたー
だが、面接官にも、就活生にも、戸惑いの表情が浮かんでいるー
ただ、一人を除いてはー。
面接官のひとりが咳払いをすると、気を取り直して
”質問”を続けたー。
「--皆さんの特技を教えてください」
一人目の女が回答を終えるー。
そして、二人目の女に順番が回って来るー。
指名された女性は、質問に対する”答え”を口にしたー。
「--エッチな服を着て、気持ちよくオナニーすることです」
とー。
「---」
唖然とする面接官ー
信じられない答えを口にした女性は、「なんならここで聞きます?
わたしの喘ぎ声」と、笑みを浮かべたー。
彼女はーー
”憑依”されてしまっていたー
・・・・・・・・・・・・・・・・
”前日”-。
「--美姫(みき)、明日面接だったよな?頑張れよ!」
大学生の村里 美姫(むらさと みき)は、就職活動中ー。
そして、企業の面接を明日に控えていたー。
美姫と同居している兄・健治(けんじ)が、
色々と面接のアドバイスをしていくー。
兄・健司は社会人、妹・美姫は大学生ー
そんな二人が、同居しているのには、ある”理由”があったー。
その理由とは、”両親”だー。
父親は暴力的な父親で、母親は浮気性ー
地獄のような両親の元で育った二人はー、
なんとかここまで生き延びて来たー。
そんな家庭で育った故に、兄の健治は、”自分が美姫を守るんだ”と
小さいころから、父親の暴力の盾になってまでー
美姫を守ったー。
そんな健治は、美姫が大学生になるタイミングで
”一人暮らし”を始めたー。
本当はもっと早く出ていきたかったのだが
美姫を”あの両親のところに置いておくことはできない”と、
必死に我慢しー
高校卒業のタイミングで、すぐさま美姫を連れて
家を出たー。
別々に暮らす、という手もあったし、
美姫も”お兄ちゃんの迷惑になりたくないから”と
そう言っていたのだが、収入面が非常に厳しいこともあり、
”就職してちゃんとお金を稼げるようになるまで”、
兄・健治の家に同居する、ということを二人で決めて
今に至るー。
「--ま、美姫なら大丈夫だからー。
とにかく、頑張れよ」
一通りアドバイスを終えた健治は、そう言うと、
笑顔で美姫の頭を優しくなでたー。
美姫は”応援してくれたお兄ちゃんのためにも、頑張らなくちゃ”と
心の中で自分を奮い立たせるー。
けれどー
そんな美姫の想いは、”踏みにじられる”ことになるー。
身勝手な憑依によってー。
・・・・・・・・・・・・・
そしてー運命の面接当日ー
美姫は、緊張した表情で、面接の会場に向かうー。
その後ろ姿を見ていた
公園のベンチで、缶コーヒーを飲んでいる男・
沢村 順太郎(さわむら じゅんたろう)は、舌打ちをしたー。
就職活動ー。
この時期になると、毎年、就職活動をしている
大学生の姿を、このあたりではよく見かけるー。
この辺りは、オフィス街でもあり、数多の企業が
面接や説明会を行っているからだー。
「チッ」
舌打ちをする順太郎ー。
順太郎は”就職活動”に苦い思い出があったー
”そのせい”で、自分は今、フリーターとしての貧困生活を強いられているー
”夢と希望に満ち溢れた就活生”を見ると腹が立つー
歯ぎしりをする順太郎ー。
彼の手には、”憑依薬”が握られていたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
面接会場に到着した美姫は拳をぎゅっと
握りながら深呼吸をするー
緊張の中、時間が経過していきー
ついに、面接会場に呼び出されたー。
美姫の他に、二人の就活生が、一緒に
面接が行われる部屋に入るー。
「--ゴクリ」
美姫は、緊張しながら、面接の礼儀作法をしっかりとこなし、
イスに着席するー。
面接官が5人ー。
複数人いることは想定していたが、
実際にこういう場面になると、やはり、緊張するー
美姫は、事前に練習していたことを頭の中で
急いで整理をしながら、面接に備えるー。
しかしー
そこで、美姫の”意識”は途切れたー
「うっ…」
美姫がうめき声をあげるー。
隣にいる男性の就活生が「?」と、美姫の方を少しだけ見つめるー。
「どうか、されましたか?」
5人の面接官のうち、中央に座っている
少し若そうな眼鏡の男が、美姫に声を掛けるー。
美姫は少しだけにやっとすると、
「ああ、いえ、大丈夫です」と、微笑みながら
改めて姿勢を整えたー。
「--それでは、まずはお名前を教えてください」
中央に座っている眼鏡をかけた若めの男性が、そう呟くー。
一番左に座っていた女性の就活生から自己紹介を始めるー
箱崎 純恋(はこざき すみれ)と名乗った女性が
自己紹介を終えるー。
続いて真ん中の座席に座っている美姫の順番がやってきたー。
だがー
さっきまで緊張した様子だった美姫からは、
そんな様子は消し飛んでいたー。
美姫が自己紹介を始めるー。
「--海王星からやってきた、美姫おねえさまです!うふっ♡」
面接官に向かってピースする美姫ー。
「----」
面接官5人が唖然としているー。
右側に座る就活生の男が目を見開いて驚いているー。
美姫はーー
面接開始時に、”憑依”されてしまったー。
美姫を滅茶苦茶にしようと、美姫の身体で、
とんでもない受け答えをしたのだー。
「ーー真面目に答えて頂けますか?」
呆れた様子で、左側に座る女性面接官が言うー。
「--だから、わたし、美姫おねえさまだもん!」
頬を膨らませて叫ぶ美姫ー。
両隣の就活生は”この子、落ちたな”と確信するー。
「--ーじゃあ次」
呆れた様子で、5人のうちの一人、一番高齢の面接官がそう呟くー。
右隣の就活生の男・宮城 創(みやぎ はじめ)が、少し動揺した
様子で自己紹介を終えたー。
美姫は、足を組み、妖艶な笑みを浮かべながら
面接官を見つめるー。
「---」
面接官も、美姫以外の就活生二人も、戸惑った様子だー。
「--では、当社を志望した理由を教えてください」
若い眼鏡の男が、そう質問をすると、
左隣の純恋が、無難な回答をするー。
そして、美姫の番がやってくるー。
面接官の男も、正直、美姫に質問したくなかったが、
形式的に美姫に志望動機を問うー。
乗っ取られたままの美姫は、笑みを浮かべて
”志望動機”を口にしたー。
「-御社の社長のハゲ頭に萌えたからです」
ーと。
「--ぶっ」
右隣の創が吹き出して目を逸らすー。
確かにこの企業の社長は禿げ頭で、
企業の公式サイトの社長あいさつにも、禿げた頭で
出演していたー。
「---ふっ」
5人の面接官のひとりが少しだけ笑って、すぐに咳払いをして「失礼」と
呟くー。
右隣の就活生・創は、美姫のとんでもない受け答えのせいで、
自分の本来の答えようと思っていた志望動機が
記憶から飛んでしまい、困惑の表情を浮かべたー。
「--皆さんの特技を教えてください」
面接官が、次の質問を始めるー
左隣の純恋は、またまた無難な答えを口にしたー。
そしてー
美姫の順番んが回って来るー
美姫は、笑みを浮かべているー
”へへへ…さぁ、落とせ!こいつの人生、滅茶苦茶にしてやる!
とんでもない回答に、震えろ!”
乗っ取られた美姫は、そう思いながら満面の笑みで回答したー。
「--エッチな服を着て、気持ちよくオナニーすることです」
とー。
「---」
唖然とする面接官ー
信じられない答えを口にした女性は、「なんならここで聞きます?
わたしの喘ぎ声」と、笑みを浮かべたー。
「ーー君!いい加減にしたまえ!」
年配の面接官が机を叩いて叫んだー。
「ーーー」
その言葉に、美姫はわざとらしく鼻をほじり出すー。
さらに唖然とする面接官と2人の就活生ー。
美姫は無許可で歩き出すと、
”いい加減にしたまえ”と叫んだ年配の面接官の方に
歩いていきー、
信じられないことに、その面接官のスーツに
指についた鼻から出て来たゴミを、くっつけたー。
「---なっ…」
面接官は怒り狂った形相で美姫を睨むー。
美姫は「わたしからのプレゼントですぅ~あっはははは♡」
と言いながら座席に戻り、
イスにあぐらで座ったー。
スカートがめくれて、見てはいけないものが
見えてしまいそうな状態の美姫ー
右隣の男性就活生・創は、完全に動揺しているー。
左隣の女性就活生・純恋は、動じる様子を見せないようにしているー。
特技を聞かれる創ー。
創は美姫のせいで、完全にペースを乱されていたー
「---あ、はい、特技はオナニー、、ち、違う!」
創は、そこまで言うと、美姫の方を見て叫んだー
「いい加減にしてくだいよ!何なんですか!?
僕まで迷惑してるんですけど!
あんたのせいで、こっちはいい迷惑だ!」
美姫につられてとんでもない回答をしてしまった
創が怒りの形相で叫ぶー
美姫はあぐらをしたまま、
「-ここで私とヤッちゃう?」と笑みを浮かべたー
創はドキッとしながらも、面接官に
「この女、つまみ出してください!」と叫ぶー。
だが、面接官のひとりが「お静かに」と呟くと、
そのまま面接が再開されたー。
”つまみ出す”ことで、美姫が面倒に騒ぎ出すことを
面接官たちは恐れていたー。
「--自分の短所を教えてくださいー」
気を取り直して質問が再開されるー。
最初に指名された純恋が
「-ひとつのことに夢中になりすぎてしまうところです」
と、回答するー。
あくまでも純恋は、美姫に反応を示さないようにしているー。
次に、創が指名されるー。
「-ー予想外の出来事があると、ペースを乱されることですかね…
今のように」
と、美姫への嫌味もかねて答えるー。
面接官はそれを聞くと「それでは、次ー」と言いだすー
”美姫”に質問を振らないようにし始めた面接官ー
しかし、美姫は叫んだー
「は~~~~?わたしを無視するの~~~?
最低なんですけどぉ~!」
とー。
そして、勝手に答え始める美姫ー。
「-わたしの短所は、ビッチなところで~す♡」
イスから立ち上がって笑いながら叫ぶ美姫ー
「男とヤリまくってるからぁ~♡」
スカートを指さして美姫は笑うー
「ここ、きったな~いの うっふふふふ♡」
乗っ取られている美姫に、もはや恥はなかったー。
どうせ恥をかくのは、美姫本人だし、
美姫がどうなろうと、関係ないのだー
これは、復讐でもあるー。
「---いい加減に、しろーーーー!!!!!」
年配の面接官が大声で怒鳴り声をあげたー
「--石田さん、お静かに」
中央に座る眼鏡の若い男性面接官は、冷静だったー。
「---お座りください」
若い男性面接官が、美姫にそう言い放つと、
美姫は「あんたもわたしにいれる~?」と笑いながら
イスに座ったー
左隣の女性就活生・純恋もさすがにイライラしているのか
美姫だけに聞こえる大きさで舌打ちをしたー。
「--あ?」
美姫が純恋の方を見るー
「-テメ~今、美姫おねえさまに向かって舌打ちしたよなぁ~~~?」
美姫が純恋に絡み始めるー
純恋は美姫を完全に無視しているー
「--あ~~~??おい??
わたしよりブスのくせして調子のんじゃねぇぞ」
スーツ姿の美姫の言動はー
もはや就活生などではなかったー
「やめなさい!」
女性の年配面接官が静止するー。
美姫は舌打ちしながら
「ブス女!ブス女!」と純恋に攻撃的発言をしながら
そのままイスに座り込んだー。
面接官たちも、就活生たちも、完全に美姫の
おかしな行動にペースを乱されていたー
”クククー
これでこいつは再起不能だー”
美姫は笑みを浮かべるー。
”だが、どうせなら、もっと滅茶苦茶にしてやらないとな”
笑みを浮かべる美姫ー。
面接官が”当社に入社したらやりたいこと”を質問するー
純恋は、会社の業態に合った内容を答え、面接官たちも頷くー。
創は、”ごめんなさい、頭が混乱してー”と、美姫のせいで、答えを忘れてしまう。
そして、美姫が立ち上がるー。
「-わたしがこの会社でしたいことは~♡」
美姫が満面の笑みを浮かべるとー
次の瞬間、美姫の足元に水滴がこぼれ落ち始めたー
面接官も、
就活生二人も、目を見開いて唖然とするー
「--放尿でぇ~す♡」
美姫は笑いながら、スカートを濡らしー
足元を濡らしー
その場で、堂々と放尿してみせたー。
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・
コメント
面接中の憑依…!
もう、美姫の就活は詰んでしまってますネ…汗
このあとは、さらに恐ろしいことに…
今日もありがとうございました!