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とある高校ー


「---明日11時でいい~?」

クラスメイトの海原 沙穂(うみはら さほ)が、

彼氏の滝野 雅夫(たきの まさお)に対して、なにやら話をしているー


雅夫の親友である、

河井 文也(かわい ふみや)は、その会話を聞きながらニヤニヤしていたー。


明日の土曜日ー

雅夫が沙穂の家に遊びに行くのだー


雅夫と沙穂は幼馴染同士で、小さいころから

互いの家を行き来しているー。

高校生になってからは、恋人同士になり、

ますます仲良くなっている感じだー。


だが、雅夫は基本的に控えめな性格で優しく、

文也が以前、雅夫に聞いたときには

「エッチなこととかはなにも…」と恥ずかしそうに答えていたー


”へへへへ…雅夫、お前だって沙穂ちゃんとエッチしたいだろ?”

文也は、笑みを浮かべたー。


”俺が手伝ってやるぜー”

文也の鞄の中には、”憑依薬”が忍んでいたー。


スマホでネットを見つめていたら、偶然「憑依薬」なるものを

販売するサイトを見つけたのだ。


”どうせイタズラか詐欺か、何かだろう”と思いながらも

文也は好奇心に負けて、それを購入した結果ー

なんと、”本物”だったのだー。


既に自分の妹の身体で”テスト”を済ませたー。


「----へへへ」

文也は沙穂を横目で見つめるー

沙穂はとても可愛いー。

雅夫から沙穂を奪うつもりはないが、

文也自身も沙穂のことは好きだったー。


”その沙穂になりたい”という思いと、

”親友である文也にエッチなことをさせてあげたい”という思いー

その思いから、

明日”沙穂の家で雅夫と沙穂がデートするタイミング”で

沙穂に憑依することを決めていたー


・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


”悪く思うなよ”


憑依薬を飲んで、早速霊体になっていた文也は、

雅夫の到着を待つ沙穂を見つめるー


”ははは、可愛らしい服装しちゃって…

 おしゃれして彼氏を出迎える…

 やっぱかわいいなぁ…”


文也はそんな風に思いながら、時計を見つめたー


”10時30分”


「--たしか、昨日、11時でいいかな、とか

 なんとか言ってたよな…」


”それじゃあ”

と、文也は、沙穂に自分の霊体を近づけると、

ひと思いに”憑依”したー


「---うっ…」

沙穂がビクンと震えて、持っていたスマホを落とすー。


「---ふ、、ふへっ…やった!…

 ホントに沙穂ちゃんになってるぞぉ…」

沙穂がイヤらしい笑みを浮かべながら、

胸を触るー


「ふへへ!妹のより立派だなぁ、やっぱり」

沙穂はそう言いながら、スカートを触ったり、

足を触ったり、

声を出したり、して、ニヤニヤするー


「---へへへ…雅夫のやつ、沙穂ちゃんに急に

 迫られたら、びっくりするだろうなぁ~」

沙穂は、そう呟きながら雅夫の到着を待ったー。


そしてー

雅夫が到着したー。

沙穂の両親は、仕事で不在ー。


「-あ、雅夫!いらっしゃい~!」

沙穂が可愛らしく手を振りながら

雅夫を家の中に招き入れたー。


沙穂の部屋に向かう二人ー。


雅夫は「おじゃましま~す」などと言いながら、

沙穂の後をついて歩いてきているー。


雅夫は、昔からまじめだー。

文也も、小さいころから雅夫と沙穂のことは

見ているから、よく分かっているー。


”お前のためだぜ”

沙穂を乗っ取った文也は内心で、そう思うー

いや、そう言い聞かせていたー


本当は、沙穂の身体でエッチなことを

したいだけなのかもしれないー。


「--…入って入って!」

沙穂が雅夫を部屋に招き入れると、

雅夫は笑みを浮かべたー


「---嬉しそうだね、文也くん」

とー。


「------」

沙穂は目をぱちぱちさせながら、

今、言われた言葉を理解できず、凍り付いたー


「----文也くんだろ?」

とー。


「---………」

沙穂は、目をぱちぱちさせているー


”え…????”

沙穂に憑依している文也は戸惑ったー


”は…?憑依薬って…霊体である俺の姿見えてたりすんのかな…?”

と、一瞬パニックになるー。


確かに妹で実験はしたー。

だが、妹の身体で他の人間には会っていないー。

鏡で見た時は、確かに妹の姿になっていたが

もしかしたら他人にはそうは見えないのかもしれないー


「---え……っと、え???

 わ、、わ、、わたし、、どこからどうみても沙穂だよね?


 な、、何言ってるのかなぁ~?

 あは、あははははは!」


沙穂が必死に誤魔化そうとするー


「--そうだね。どこからどう見ても沙穂だよ」

雅夫が笑うー。


「--そ、そうだよね~

 わ、わたしを文也くんと間違えるなんて

 ひっど~い!」


身体をもじもじさせて呟く沙穂ー


頬を膨らませて、雅夫の方を見つめるー。


「-----やってて、恥ずかしくない?」

雅夫が苦笑いしながら言うー。


「な、、な、、な…え???

 わ、、わたし、、沙穂ちゃんだよ~~!

沙穂が身体を指さしながら言うー。


「---………」

雅夫が、沙穂の方をじーっと見つめているー。


「---さ、、さ、、さ、、、さ、さささ、、さ、さ、さ」


”やばいー”

文也は、パニックに陥っていたー


なんで一瞬でバレたー?

俺の癖でも出ていたのかー?

なんでー?


っつか、やばくね?

沙穂ちゃんに憑依したってことが

雅夫と沙穂ちゃんに知れたら、

俺はー


お、、おわりだ…


「--さ、、沙穂、、沙穂だよ~」

沙穂は裏返った声でそう呟くと、

雅夫は苦笑いしながら、「でさ、文也くん」と、呟いたー


「--文也じゃねぇ!」

沙穂は思わず叫んでしまうー


「やっぱ文也じゃん」


「--ぐぅ…」

沙穂は、膝を折ったー


「--ゆ、ゆ、許してくれーーーーー!」

と、沙穂の声で叫ぶー。


「----」

雅夫は、苦笑いしながら、そんな沙穂の方を見つめると、

「どうして、沙穂に憑依を…?」と

首を傾げたー。


「--ってか、お前、飲み込み早いな!?

 ふつう彼女が憑依されたら、驚いたりするもんだろ!?」

沙穂が、沙穂の声でそう叫ぶと、

雅夫は「ははは、、まぁ、そうだよね」と恥ずかしそうに

苦笑いしたー。


雅夫は昔から天然な感じで、

こういうところがあるー。


普通の人が驚かないような場面で

オーバーリアクションな驚き方をして見せたり、

逆に、普通の人が驚くような場面で、

ノーリアクションだったりする。


「で、どうして?」

雅夫が問い詰めるような口調で言うー。


沙穂に憑依した文也は観念した様子で呟いたー


「--お、、お、、お、、お前…

 沙穂ちゃんといつまでも、その…なんだ…?

 エッチなこととか…してなさそうだから…

 ちょっと、、応援してあげようかな…って」

沙穂は顔を真っ赤にしながらそう呟いたー。


「-----…ふ~ん」

雅夫が、疑うようなまなざしを沙穂に向けているー。


「あ、、、え、、、えっと…

 あ、、、…は、、、はい…

 沙穂ちゃんの身体でエッチしたかっただけですぅ…」

沙穂に憑依した文也は、自分の心の中の

本当の目的を口にしたー。


「---…」

「---…」

雅夫と沙穂が見つめ合うー。


沙穂は、顔を真っ赤にしながらうつむいているー。


「----…沙穂の意識って、残ってるの?」

雅夫が口を開いたー。


「--あ、、い、、いや、、い、妹で試した時には、、

 妹は憑依されてる間の記憶は何もなかったから…

 だ、大丈夫だと思う」

沙穂が戸惑いながら答えると、

雅夫は「--じゃあ、せっかくだし、いいよ」と答えたー。


「---は?」

沙穂が首を傾げるー


「え…?どうしても沙穂に憑依して

 エッチなことしたかったんでしょ?

 だったら、いいよ、やりなよ。」


雅夫があっけなく許可を出したことで、

沙穂は驚く。


「はぁ!?」


「お、、おま、、自分の彼女が親友に憑依されてるのに

 とことんリアクション薄いんだな!?!?

 普通、ほら、もっと……!

 俺が、沙穂ちゃんの人生壊すようなことしたら

 どうするんだよ?」


沙穂があたふたしながら言うと、

雅夫は「だから僕がここで見張ってるから」と、呟いたー。


「--、、、」

沙穂は首を振るー


確かに、雅夫が見張ってれば、沙穂の身体で人生が壊れるようなことを

すれば、雅夫が止めるだろうー


とは言え、まさか、雅夫にOKを貰えるとは思わなかったー。


昔から、何も考えていないー、というか

天然というかー。


「---」

雅夫がじーっと、沙穂のほうを見ているー


恥ずかしそうにする沙穂ー。


「---何かしないの?」

雅夫が言う。


「---は…え…??えっと…」

顔を真っ赤にする沙穂ー。


自分の身体じゃないのに、

雅夫にじーっと見られていると、

ドキドキしてしまうし、

恥ずかしいという感情も湧き上がって来るー。


「--え…、、、え、、あ、、、えっと…」

沙穂は、真っ赤になりながら自分の胸を揉み始めたー。


「--うあぁ…♡ あ、、、あ…♡

 男じゃ、絶対感じられない、この感触…♡

 な、、なんて表現したらいいのかな‥

 えへっ…えへへへっ」


沙穂がイヤらしい笑みを浮かべているー。


雅夫は、表情を変えずにその様子を見ているー。


沙穂は、ふと雅夫のズボンの方を見るー

勃起している様子もないー

下心から見つめているのではなくー

純粋に沙穂に憑依した文也が変なことをしないかどうか

”監視”しているだけにも見えるー


雅夫は、あくまでも白けた感じだー。


”---”

沙穂に憑依している文也の”闘志”に火が付いたー


”おいおい、目の前で彼女が胸を揉んでるのに

 ノーリアクションかよ!

 こうなったら、意地でもお前を興奮させてやるからな!”


そう思った沙穂は、胸をさらに激しく揉み始めるー。


「----」

雅夫は無反応だー。


「揉むの好きなの?」

雅夫が苦笑いするー。


「ーーーうふふふ…脱ぐのも大好き…♡」

わざと女っぽい言葉で、甘い声を出すと、

沙穂は、わざと色っぽい仕草を加えながら

服を脱ぎ始めたー


雅夫に見られた状態で服を脱ぐー

超がつくほど恥ずかしいと感じたがー

それでも、雅夫を興奮させてやる!という

闘争心が勝ったー


顔を赤らめながら服を脱ぐ沙穂ー。


自分が恥ずかしがっているのかー

沙穂が恥ずかしがっているのかー

もはや、よく分からなかったー。


下着姿になった沙穂ー

鏡に沙穂の姿が映り、

沙穂に憑依した文也自身が興奮してしまうー


”うあぁぁぁ…やべぇ、自分の身体だったら

 完全に勃ってたな こりゃ”


だがー

今は沙穂の身体で、アレがないー


”やべぇ…変な感じだぁ…”


そんな風に思いながら、

雅夫の方を見るー


雅夫は、まるで勃起していないー


”こいつ、無敵か!?”

そんな風に思いながら、雅夫の方を見ていると

「--僕は見張ってるから、好きにしていいよ」と

雅夫が繰り返したー


一瞬、ブラに手をかけたらが

ブラまで取ったら理性がはじけ飛んでしまいそうな気がしてー

ふと、目に入った高校の制服を手にしたー


「へへへ…いつも学校で見ている沙穂ちゃんになってやるぜ」


そう呟くと、沙穂の身体で、制服を身に着けてー

女子高生スタイルになったー。


「ははは!いつも学校で見かける沙穂ちゃん!」

そう言うと、嬉しそうに、

変なポーズを取ったり、

ヤンキー座りをしてみたり、

あぐらをかいてみたり、

貧乏ゆすりをしてみたり、

舌打ちをしまくってみたりしてー


「あぁぁ~ご褒美だぁ~」

と、沙穂は嬉しそうに微笑んだー


だがーーーー

雅夫は、全く興奮している様子はなかったー


「--お前…」

沙穂が驚いて口を開くー


「--え?」

雅夫が不思議そうに首を傾げるー


「--彼女が憑依されて、こんなことしてるのに…

 まったく興奮しないのかー?」


沙穂がそう言うと、

雅夫は「まぁ…」と、淡々と答えたー


”こいつ、あれか?

 彼女を前にしても勃起しないやつか?”


文也はそんな風に思いながら

”必ずお前を勃起させてやるぜ”と、沙穂の身体で笑みを浮かべたー



②へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


②で完結デス~!

次回は、”ある事実”も明らかになりますネ~!


今日もありがとうございました~!


※毎月、長編と週1掲載のリメイク以外は、

 月を跨がないように完結させているので、

 このお話も、ラーメンパラサイトも、今月中に完結します~!

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