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僕の名は高藤 靖男(たかとう やすお)


まぁ、僕の名前なんてどうでもいいー

名前を語ったところで、誰も興味はないだろうし、

僕自身にとっても、どうでも良いことだー。


僕は今、困っているー


何に困っているのか?

答えは、簡単だ。

期末試験ー。

ここで点数を取らないと、僕はそろそろ成績的にやばい。


僕は、不良ではないー

僕は、素行不良の生徒でもないー。

だがー

僕は、壊滅的に勉強が、嫌いだー。


勉強に、まるで興味がない。

授業も真面目に受けているし、提出物もきちんと

提出はしているのだが、

僕は、授業という授業を全て

”右から左へと聞き流している”


つまりー

何も、覚えていないのだ。


そして、家で勉強もしていない。


大人の世界では、

”仕事を家に持ち帰る”ことは

ブラックであるとされている。


持ち帰りで仕事をするのはやめよう!という風潮もあるー。


そう。

だから、僕も勉強を家に持ち帰ることなどしないのだ。

サービス残業を、僕はしない。

サービス勉強も、僕はしない


能書きを垂れたが、

つまり、、僕に問題が解けるはずなどなかった。


だがー


僕は笑みを浮かべる。

僕には”奥の手”がある。


能ある鷹は爪を隠す、とでもいうべきだろうか。


僕はある日突然、

幽体離脱する能力を手に入れたのだー


幽体離脱して他人の体を借りる能力。


信じられないかもしれないが、

これは、現実だー。

どうしてそのような力を僕が手に入れることが

出来たのかは分からないー


だが、生物の進化とは突然始まるものだー。

僕も、進化したのだろう。


好きな時に幽体離脱をして、

好きな時に他人の身体を乗っ取ることができるー


生意気な妹の楓(かえで)に憑依して、

楓を懲らしめてやったこともあるー。


でもー僕には自制心があるから、悪用はしなかった。


僕には、理性があるー

憑依する力を手に入れたからって、

それを私利私欲に使ったり、人を傷つけたりすることはしないー


使うのは今日みたいな日だけだ。


僕は隣のクラスメイト、

結城 絵里(ゆうき えり)さんの方を見る。

メガネをかけた可愛らしい女の子だ。


そして成績も学年1位。


「結城さん、、悪く思わないでね」

僕はそう呟くと、机に伏して寝たふりをして幽体離脱をした。


この幽体離脱をする瞬間の感覚ー

何度経験してもたまらないー


机に伏した状態の僕の身体ー

でもー

誰も疑問に思う人間はいないー


何故なら、僕はテストが苦手で、元々いつも寝ていたからだー。


”また高藤の野郎、諦めてやがる ぷっ”

ぐらいにしか周囲は思わないだろうー。


結城さんのテストの答案用紙を僕は見つめるー


このままー

見つめるだけでも良いのだがー


「うっ!」

僕は結城さんに身体を重ねたー


結城さんが声を上げるー


憑依される瞬間、

人によって、いろいろな反応をするー

結城さんのように声を出す人もいれば、

ビクンと震えるだけの人もいるし、

直前に悪寒を感じたりして抵抗する人ー

何の反応もなく一瞬で乗っ取れてしまう人ー

色々、いるー


結城さんは、声を上げるタイプだー。


「ん?大丈夫か?」

試験監督の先生が言う。


「う、あ、はい、だ、大丈夫です」

結城さんになった僕は咄嗟に返事をした-


自分から出る可愛らしい声に少し興奮するー。


”声を上げるタイプだと、一瞬、周囲に反応されるから

 厄介だよな…”


そんな風に思いながら

こっそり机の下でスカートをいじってみる。

ふわふわして不思議な感じだ。


「…と いけないいけない」

小声でつぶやいた僕は答案用紙を見た。


出来る限り答えを暗記する。

憑依せずに、幽体離脱したままカンニングすればいいのだが、

答案用紙を自分の手で持って

確認できた方が確認しやすいー


「---」

僕は幸い、”暗記”には優れているー

結城さんの身体で答案用紙の内容を次々と確認していくー


「はぁ…はぁ…はぁ…」

自分が結城さんになっていると思うだけでだんだんと興奮してくるがー

僕は他人の身体を傷つけるようなことはしないー

あくまでも、自分の欲望を満たすためだけの

私利私欲には使わないー


ーーカンニングも私利私欲?

ふふ…僕は平均点を上げるために貢献してやってるんだ。


私利私欲じゃないー


「---よし」

結城さんの可愛い声で呟くと、

答案用紙を机に置いて、

最後にー

結城さんの胸をさりげなく触ってみたー


「んんっ…♡」

結城さんの身体がドキドキしているー

このまま激しく喘ぎたい気持ちにもなるがー

結城さんの身体でそんなことはできないー


「ありがと…結城さん」

僕は、結城さんの声でそう呟くと、

結城さんのスカートの中に手を入れたー


「--お礼に、触ってあげるよー」

結城さんのスカートの中に手を入れて

結城さんの太ももや、下着を触るー

アソコも触っちゃおうか?などと

顔を赤らめながら、僕は結城さんの手でーー


「---んふっ…♡」

やばいー

これ以上は大きな声が出ちゃいそうだー


”カンニングさせていただいた”お礼に

僕は、結城さんの太ももを撫でてあげたー

結城さんの身体もゾクゾクしているー

きっと喜んでいるのだろうー


「じゃ」

僕は、結城さんの身体で、そう呟くと、幽体離脱して再び自分の体に戻った


僕は速攻で覚えた答えを写す。

隣では結城さんが目を覚ましていた


「あ、、、あれ??わたし??」

小声で結城さんは呟き少し、キョロキョロしている。。


僕はその様子を横目にテストのカンニングを終えたのだった。


結城さんー

ありがとうー


その身体気に入ったから、

今度の休みの日、僕がたっぷりその身体を開発してあげるよー。


助けてもらったら、お礼をするー

僕は、礼儀正しいー


カンニングさせてくれたお礼に、

今度の休みの日、結城さんに憑依して

たっぷりとエッチなことをしてあげようーー


「今度は、結城さんの身体を、カンニングさせてね」

僕は静かにそう呟いて、ほほ笑んだー


おわり


・・・・・・・・・・・


コメント


私がずいぶん前に書いた「カンニング」という短編の

リメイクバージョンでした!


原作は憑依してカンニングするだけで、ものすごく短かったのですが

リメイクで(この長さでも原作の2倍以上になってます汗)

ある程度(?)の長さになりました!


主人公の子は、リメイクによって

完全な変態になってしまいました(かわいそう…笑)


お読み下さりありがとうございましたー!


※原作が短いので、100円プランでも読めるようにしてあります!


ちなみに、毎週火曜日はリメイク作品が多いですが、

新作を書く時間が私のスケジュール上取れなかったりすることが多いので、

こういう形で、事前に用意して掲載するようにしています!

(火曜日はお休み…!だと、ちょっと寂しい気がしますし…)


ご支援いただいている皆様にほんの少しだけでも

お楽しみ頂ければ、嬉しいデス!

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