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STORY


交易都市グリドリアの貴族の仕事は、贅を極めた多種多様な娯楽に興じ尽くすことだ。交易都市に沿うようにして流れる広大な大河に、装飾を凝らした遊覧船で、豪奢な船上パーティを開催するのも、彼らのれっきとした仕事である。


その船上パーティが開かれている遊覧船の船底の部屋。ガレー船の櫓を漕ぐのは、船主である貴族が趣味と投資で買い集めた拳闘奴隷の女達だ。


世界各地から集められた彼女達は皆、強い拳闘奴隷に必要不可欠な健康的でしなやかな筋肉と、均整のとれた骨格、個性的で目を引く容貌の持ち主であった。


彼女達は、普段は交易都市で開かれる拳闘試合に出たり、貴族が所有する調教施設でトレーニングをして過ごしているが、たまにこうした肉体労働に従事することもある。実用的で持久力のある筋力を身につけられるようにという主人の計らいである。


その計らいの結果、狭苦しく風通しの悪い船底の部屋は、リズムに合わせて一心不乱に櫓を漕ぐ彼女達から発せられる熱気と臭いが充満し、蒸し風呂のようになっていた。


そんな過酷な環境であっても、日々の調教で気合と根性を叩き込まれてきた彼女達は、櫓を漕ぐ手を止めることはなかった。


ちなみにパーティの余興として、彼女達の拳闘試合や、彼女たちの肉体を並べて値踏みする品評会も執り行われるらしい。






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