【SS】女剣闘士の倒錯的な副業 ~【Short story】Fetish side business of female gladiators~ (Pixiv Fanbox)
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STORY
交易都市グリドリアの名物である闘技場。娯楽に飢えた住民達はもちろん、属国の住民達も、観光がてらに刺激的な見世物を求めて足繁く通う人気スポットだ。
この闘技場を運営する興行師達は、観客の需要を満たすべく、趣向を凝らした様々な見世物を提供するが、中でも一番人気なのは、やはり若くて美しい女剣闘士達の闘いだ。
彼女達は蛮族出身の奴隷女達と違って、文明社会育ちで垢抜けた容姿の者が多く、品性と知性もあり、正規の剣術の訓練も受けているため、実績を積み重ねて住民達のアイドル的な存在になる者もいる。
そうした者は高い人気と報酬を得るため、その辺の住民よりよほどいい生活をしているようだ。(うだつの上がらない住民達の嫉妬を買い、理不尽なバッシングに遭うことも多いようだが……)
そのため、彼女達は貴族やお金持ちの商人等の上流階級との関わりが深く、時に副業として高級娼婦の真似事をすることもある。深夜に貴族の寝室を覗くと、昼間は果敢に剣を振るっていた彼女らの媚態を見かける事も多い。しかし、ただ単に彼らの倒錯的な欲望の捌け口になっているわけではない。
勇猛な男の精を飲むと筋力増強、滋養強壮に効果があり、闘争心が漲ると言われているからだ。
たしかに、彼女らを買えるくらいの貴族(軍人も含む)や商人は、野心的でエネルギッシュな者ばかりなため、勇猛な男と言えるだろう。しかし、医学的な根拠は全く無いため、おそらくはただのプラシーボである。