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「くそう!!縄をほどけよ!!変態ジジィ!!!」


男らしく丸めた頭に太い眉毛。

ほんのり日に焼けた肌に無駄の無い筋肉質な身体。

ほら、褌を締めたら理想の日本男児だ。

昔はこういう精悍な子が多かったが、今の時代は軟弱な男が増えたもんだ。

さて、見た目だけじゃなく精神面はどうか。

日本男児らしく、忍耐力があるか。



「ぐっ・・・い・・ってぇ・・・!」


竹で作った仕置き棒で身体を叩く。

「遊び」を残した縄で拘束された身体を叩く度、

身体をねじり、背中を反り、呻きを上げる。

薄い肌にくっきりと浮かび上がる痕。

あの時代、大人に逆らうと容赦のない罰を受けたもんだ。

それが当たり前。今のぬるい時代に育った者には耐えがたいか?

おや?なかなかどうして。

目の光は消えず、鋭い眼光で私を睨めつける。

では次はどうだ?



「あちっ!あちぃっ!!・・・!!・・・・!!」


柱から蝋燭をぶら下げて少し揺らす。蝋のしずくが一定の間隔で降り注ぐ。

熱から逃れようとすると新たな部分に蝋が垂れる。

暴れるとそれだけ全身に降りかかり、肌に触れる度、絞り出すような声を漏らす。


縁側に腰かけ、一息つく。庭では小鳥が木の枝で眠り、鈴虫の美しい音色が響き渡っている。そんな長閑で落ち着く空間の中、熱蝋にもがく若人。

その異様な組み合わせに自分が育った激動の時代を思い出し、自然と昔話を聞かせていた。いかに貧しくて、つらい時代であったか。そんな中でも人々は耐え忍んでいたか。今の時代がいかにぬるく、恵まれているか。

蝋燭は1時間ほどで燃え尽きた。いつのまにかすっかり静かになっていたが、驚くことに気は失っておらず、私は感心した。やはり理想的な日本男児だった。

私の熱くなった身体は夜風では冷えず、止まらない衝動の中、あの頃自分がなりたかった日本男児の身体に重なり、合一しようとしていた。END




縁側って良いですよね。一度も本物見たことないですが。

サザエさん家は憧れ。縁側や庭でプチ露出調教とか出来るだろうなぁ。

でも伊佐坂先生覗いてきそうだなぁ。


白褌、赤蝋燭バージョンあります。元はこっちで描いてましたが

蝋燭赤いと引っ掛かりそうなんですよねぇ。消されたらやだなぁ(笑)






ではでは~



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