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「ちょっと、なにしてたのよ遅刻じゃない! あなたが遅れてくるなんて珍しいこともあるものね」

『えへへへ‥‥‥ごめんごめん。ちょっとこの子の世話をね』

「この子? あっ、何よヤバチャじゃない。捕まえたの?」

『えへへ、いいでしょ! 昨日の夜リビングに迷い込んできたからゲットしちゃった』

「昨日!? それにしては随分懐いているのねえ」

『これでもブリーダー目指してますから! この子ったらゲットしてすぐ、自分の紅茶をご馳走してくれたのよ!』


「え‥‥‥の、飲んだの?」


『うん、不味くってすぐ吐き出しちゃったけどね。あの味はヤバかったなぁ‥‥‥ポットデスに進化するとあんなに美味しい紅茶なのになんでなんだろ』

「あ、ああ! それじゃ完全には飲まなかったのね! よかったあ!」

『意味深なこと言うじゃない‥‥‥飲んだらマズイの? いや不味くて飲めないけど』


「時々、ヤバチャの紅茶を美味しいと感じる、ヤバチャとの相性が良い人がいるんだって。その人にしかヤバチャの紅茶は飲めないらしいの」

『ううん、確かにアレを気にいる人はそうそういないでしょうね』

「でもうっかり紅茶を飲みきっちゃうと、ヤバチャに身体を乗っ取られてしまうんだって! そうしてヤバチャは特殊な進化形、ポットメスに進化するの!」

『え、ええ、なにそれ‥‥‥ヤバ‥‥‥ッ』

「ポットメスにされた人はもうポケモンの一部になっているから、自分で動くことも喋ることもできないの。だからポットメスは誰にも発見できないし、勿論図鑑にも出てこないの! 人知れずガラル地方で数を増やしているっていう話よ」

『因みにどこで知った話?』

「ドーブル掲示板」


『なぁんだ! よくある都市伝説じゃん! そんなの信じないでよね〜』

「ま、まあそうよね。ヤバチャが人を乗っ取るとか‥‥‥都市伝説よね。あんまりに迫真の投稿があったからちょっとマジになってたわ」

『ほら、気を取り直して買い物行こ! 買い物が終わったら、遅刻のお詫びにヤバチャ直伝(・・・・・・)の紅茶を淹れてあげるから!』


◆ ◆ ◆


「あれ、このプレゼント‥‥‥差出人の名前が書いてない。変なの!」


 ガラルを旅するポケモントレーナ、ユウリは手にした小包を見回して呟いた。

 頬に触れる髪の毛を弄りながら、スボミーインホテルの客室へと戻る。

 包装を開けてみれば、出てきたのはアンティークなティーセットに紅茶葉。

 しかし相変わらず、送り主の名前はどこにもなかった。

 代わりに「最高のティータイムを!」と書かれたメッセージカードがぱらりと落ちる。


「うわ、すっごい綺麗! 流石ガラル地方、カードまでお洒落ぇ!」


 メッセージカードを拾い上げ、ユウリはほうとため息をつく。

 エメラルドグリーンのカードに、ラベンダー色の縁取り柄が栄えるカード。

 見れば、送られたティーポットとカップに合わせた色と柄で彩られている。

 デザインはユウリでも知っている、この地方に昔からある由緒ある模様だ。


 ユウリはポケモントレーナー。

 だがただのトレーナーではない。

 公式戦無敗の王者、無敵のダンデを倒したガラルのニューチャンピオンなのだ。

 ユウリの噂、知名度はあっという間にガラル地方を飛び回った。

 そのおかげか、時折こうしてプレゼントが届くようになったのだ。


「いや〜こんなのもらっちゃっていいのかなぁ! わたしみたいな子供に、高級なお紅茶なんて似合わないですわよ〜オホホホ‥‥‥」


 ユウリは小躍りし、とってつけたようなお姫様口調でティーセットをテーブルに並べる。

 ポットは一つでカップは二つ。

 まるで「誰かと一緒に楽しんでね」と言わんばかり。


「うぅむ‥‥‥やっぱマリィだよね! 紅茶飲んでるだけで栄えるって絶対!」


 数秒の思案の後、ユウリはスマホロトムに「マリィにウチ来てって連絡して〜」と呼びかけた。

 折角のプレゼント、親友にも楽しんでもらいたい(ついでにプレゼントを自慢したい)のだ。

 ホップとビートは‥‥‥まあいいだろう。

 まずは女子会が先決だ。


 マリィからの返信は「エール団撒いてからいく 1時間待って」だ。

 元より熱烈なファンを持つマリィは、いつだって追っかけとのバトルに悩まされている。


「1時間かー。それなら、先にちょっと味見しちゃおっと!」


 ユウリは手を叩き、一緒に送られた紅茶葉の缶を手に取った。

 ラベルを剥がして蓋をとれば、辺りに紅茶の穏やかな香りが広がっていく。

 「マリィにカッコつけなきゃだもんね」と、ユウリは電気ポットのスイッチを入れる。

 シュンシュンと湯を沸かし出すポットの横で、改めてティーセットをうっとりと鑑賞する。


「へぇ〜これってヤバチャとかポットデスが使っているヤツと同じデザインだぁ!」


 光の加減か、カップ表面に施された薄緑の滑らかなラインが「ぎくっ」と揺れたようにも見えた。



「ふぐッ❤︎ うぅ゛ッ❤︎ くひィうぅうぅう゛ぅぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ お、おだがッ❤︎ おだがぐるじッ❤︎ ぐるしぃい゛ぃッ❤︎❤︎❤︎」


 添付されていた説明書に沿って紅茶を淹れ、ティーカップに注いでみたユウリ。

 湯気立つ紅茶を一口飲み、「あ、美味しっ」と目を見開いたその瞬間だった。


 ぐるぐると腹の底がかき混ぜられるかのような感覚に、ユウリはカップを投げ出して腹を抱えた。

 お腹の中で何かが暴れているかのように重く熱い。

 たまらずユウリは膝を付き、手を付いて、そのまま床に崩れ落ちる。

 どうにかベッドの足を掴み取り、真っ赤に染まった顔で頭上を見上げた。


 そこには摩訶不思議、宙に浮かんだティーカップがあった。

 ユウリが放ったままの位置で、まるでバリヤードに固められたかのようにして止まっている。


 ユウリがその不可思議な現象を目にした時、カップの模様がぱちくり(・・・・)と瞬きした。

 カップの持ち手がにょろりと動き、残った紅茶が紫色に染まっていく。

 目線を合わせるようにしてふよふよ下降してきたティーカップは、顔のような模様を動かしてにこりと笑う。

 ユウリはぐつぐつ煮え続けるお腹を押さえつけ、目の前に現れたポケモンの名を呼んだ。


「や、ヤバチャ‥‥‥ッ❤︎ カップに擬態してぃッ❤︎ いたのね‥‥‥ッ!」


 ヤバチャ。

 飲み残しの紅茶に魂が宿ったとされる、ゴーストタイプのこうちゃポケモン。

 ユウリにその名を呼ばれると、カップの顔がニタニタと笑い、舌状に伸ばした液状ボディが踊るように震えた。

 ゆらゆらと波にゆられるようにして、ヤバチャはその場を回り出す。

 時々止まっては、蹲るユウリを見上げてケタケタ笑う。

 そしてまたゆらゆらと踊り出す。

 まるで何かが始まるのを期待するように、ユウリの変化を待つように、ヤバチャは揺れ動く。


ごぽッ❤︎❤︎❤︎ ゴポポポポッ❤︎ ぎゅるッぐぎゅるるるるるるッ❤︎❤︎❤︎

ひゅくンッ❤︎ ひゅくッ❤︎ むぃむぃむぃッ❤︎❤︎❤︎


「はぐッ❤︎ あ、あうッ❤︎ ま、まさか‥‥‥ッ❤︎ だ、ダメダメだめぇッ❤︎ お、も、漏れッ❤︎❤︎❤︎ 漏れひゃうう゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 腹の外にまで鳴り響く、ユウリの中で何かが蠢く音。

 そして同時に震え出すユウリのアナル。


 ヤバチャが嬉しそうに飛び上がり、ユウリは咄嗟に自らの臀部を押さえつけた。

 スカートが捲れ、白いパンツが丸出しになる。

 だが構うものかと尻肉を掻き分け、その奥で熱く噴火しかかるアナルを手で塞ぐ。

 その一瞬が勝負を分けた。

 アナルをこじ開けて飛び出しかけた、何か妙に弾力のある生暖かいモノは、その場でどうにか留まった。

 ユウリの手が、ソレをギリギリのところで排泄阻止に成功していた。


 尻をプリンと上に持ち上げ、ユウリは涙目でアナルを押さえつける。

 ぷるぷるとしたソレは一旦停止したものの、まだ排泄を諦めてはいなかった。

 ユウリの手にへばりつき、どうにかして生れ出ようと押し返してくる。


「ふッ❤︎ ふッ❤︎ ふッ❤︎ なにッ❤︎ コレなにぃッ❤︎❤︎❤︎ わかんない‥‥‥わかんないケド大事なモノだからぁッ❤︎ で、でてったらダメなヤツだからぁあッ❤︎❤︎❤︎」


 ユウリには、自分の腸内に詰め込まれたモノの正体は分からなかった。

 今自分の指を押し、アナルから飛び出したがっているモノなど、見当もつかなかった。

 だが、ユウリの本能と言える領域が、叫んでいた。

 「ソレを絶対手放すな」と警告を鳴らしていた。

 排泄(だ)したら最後、何かユウリのとてもとても大切なモノが無くなってしまうという確信があった。


「ふん゛ぐッ❤︎ ふぐぐぐぅぅうぅうぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ んね゛がぃい゛ッ❤︎ お゛ッ❤︎ おね゛がひぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ ででッごなぃでえぇえ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 アナルをシワ一つ無くすほどに拡張させ、謎のゼリーはユウリからの脱出をせがみ続けた。

 ユウリはそれを、両手と肛門括約筋だけで懸命に阻止する。

 だが、結局の所は現状維持以上の効果はない。

 柔軟でよく滑るゼリーは、ぬるぬると括約筋の拘束をすり抜けて外へと出ていく。

 手で止めようにも、やはりにゅるりと避けられてしまう。

 少しずつ、少しずつ、謎のゼリーはユウリの体外へと顔を出していく。

 ユウリの奮闘も虚しく、排泄は進行する。


「ふひィッ❤︎ ふひィっ❤︎ ふッンひぃいッ❤︎ なんでよぉッ❤︎ ダめぇッ❤︎ だ、ダメらの゛に゛ッ❤︎ なんで‥‥‥ッ❤︎ なんでおひりぃッ❤︎ おしりぃきもちぃぃの゛ぉおッ❤︎❤︎❤︎」


 ユウリは気付きつつあった。

 ユウリの心は「ゼリーを出すな」と叫んでおり、ユウリはそれに従って排泄に抗う。

 だが、肝心の肉体は「ゼリーを出したい」と求めているのだ。

 ぬるぬるのゼリーがアナルを滑る感触に、腸壁の快楽神経が目を覚ます。

 ぱんぱんに詰まった腹部の圧迫が、背骨を伝って脳を痺れさせる。

 大事なモノが失われるかも知れないという緊張感が、ユウリの肉体に禁忌を犯す興奮をもたらしていたのだ。


 拡張されたぱっくりアナルでゼリーを締める。

 ゼリーはお返しに腸壁を圧迫し、ユウリの奥底にあった肛門快楽を刺激する。

 もちもちのゼリーが腸内を満遍なく愛撫し尽くしながら揺れ動き、排泄では味わえない感覚が広がっていく。

 ゼリーの進軍を阻止すべく締めるほどケツアナ快楽がユウリを襲い、「もっと感じたい」と身体がざわつく。


「や、やらぁッ❤︎❤︎❤︎ おかしぃッ、てぇッ❤︎ ふぅッ❤︎ ん゛うぅうぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎ お゛ッふ❤︎ お、おしりぃッ❤︎ きもちよくなるのッ❤︎ へんたいじゃんんん゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 ユウリは耐える。

 尻を突き出してぷるぷる震えながら、悪化し続ける状況に争い続ける。

 もはや指一本でも動かせば、うっかり排泄してしまいそうだった。

 尻穴で感じる変態になどなるものか、と自分に言い聞かせながら。


 だがヤバチャはそんなものは望んでいなかった。

 最初こそ、悶えるユウリを笑って見下ろしていたヤバチャだが、次第にカップ柄の顔は不満げに曲がり出す。

 それでも暫くは成り行きを見ていたものの、遂には痺れを切らしたようだ。

 ユウリの背後に飛んでいくと、真っ赤になって揺れる尻に向かい合う。

 女の子が絶対にしてはいけない体勢で、状況で、硬直するユウリの尻を見る。


 アナルから極太のゼリーが顔を出している。

 ラベンダーパープルのゼリーを、白い指が懸命に押し戻そうとしている。

 だが、


ぷぴゅッ❤︎ ごりゅりゅりゅりゅ‥‥‥ッ❤︎❤︎❤︎ ぐぷッチ❤︎


 

「はッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ッぎ、ほッぉ❤︎❤︎❤︎」


 腹が鳴り、腸内が蠢き、豚のような喘ぎに合わせてゼリーが数センチ飛び出してきた。

 放っておいてもゼリー排泄は時間の問題だ。

 だが、ヤバチャはもう我慢の限界だった。


 ヤバチャは紫の舌をべろりと持ち上げて、そんなアナルへととびかかった。

 ゴーストタイプのヤバチャの身体は透過も実体化も自由自在。

 ユウリの手やゼリーを透過して、ユウリのアナルにだけ触れるということも、勿論可能だ。


 ヤバチャの舌が、シワの伸び切った敏感アナルをぐるりと舐め回す。

 表面を舌肉で溶かし解し、ビリビリ痺れる媚薬毒を塗りたくる。

 ついでにゼリーで溌溂とした内壁にまで舌を伸ばし、柔らかな腸壁をマッサージする。


ずろろろろろろろぉッ❤︎❤︎❤︎ ずりゅッ❤︎ じゅりゅりゅりゅりゅッ❤︎ れるッれるれるれるれるッ❤︎❤︎❤︎


「くぴぉほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ンに゛ぃひッ❤︎ ひぉッ❤︎❤︎❤︎ お゛ひいぃいいいぃいぃぃぃいぃ゛ぃ゛い゛ッ❤︎❤︎❤︎ おひッ❤︎ おひりベロベロだめええぇえぇぇぇぇッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ユウリはたまらず悲鳴を上げた。

 限界ギリギリを辛うじて維持していた、この繊細な状況。

 ヤバチャの舌が、そんなギリギリをコツンと悪い方へと押し出した。

 張り詰めていた糸がプツリと千切れ、ユウリの身体が一瞬だけ緊張から解放されて宙に舞う。


ぶばンッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぼびゅるッ❤︎❤︎❤︎ びゅるるるるるるッ❤︎ ぶりるるるるるるるるるッ❤︎❤︎❤︎


 そして、狂った括約筋が一気にゼリーを押し出した。

 長い長いゼリーが腸壁をかき回しながら飛び出してくる。

 飛び出し、地面におち、それでも切れることなくユウリのアナルから放り出され続ける。


「ぼぎゃぁあ゛ッ❤︎❤︎❤︎ あぎひいいぃいぃぃ❤︎❤︎❤︎ でるでるでるでるぅううぅぅッ❤︎❤︎❤︎ だいじなのでる゛ッ❤︎❤︎❤︎ わだひがででッぢゃうぅうぅうう゛う゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ どまッへひひほほほほぉぉぉおぎょぼぼぼぼッ❤︎❤︎❤︎ ぼひひッ❤︎ ひびょびょびょびょぼびょッほぉおおおぉぉぉぉおぉぉ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ぐちゃりと顔を快楽に歪め、無様なアヘ顔でユウリはアナルアクメを吠え上げた。

 脳をドロドロに溶かし流す程の絶頂が少女の身体をかき混ぜる。

 アクメのままに喉を鳴らし、アクメのままに極太ゼリーを吐き出した。


ぶ、ぶぶ、ぶぼンッ❤︎❤︎❤︎


「ごぺッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 長い絶頂の中でようやくゼリーの端が排泄され、ユウリは瞳をくりッとひっくり返してアクメする。

 あれだけ元気に叫びアクメしていたが、ゼリーを吐き出し終わった途端、事切れた人形のようにくたりとその場に横たわった。

 アクメの反射で伸縮を続けるぱっくりアナルだけが、おもちゃのようにひたすらひゅくひゅく震えるばかり。

 床にとぐろを巻いてぶるぶる揺れるゼリーの方が、むしろ元気なくらいだった。


 ユウリは動かない。

 アヘ顔もアナルもそのままに、ただ静かに無様を晒し続けるばかりだ。



 静かになったホテルの一室。

 ヤバチャがふよふよと床に向かって降りていく。

 向かう先は、山を作った紫色の塊。

 ユウリが今しがた排泄しきったゼリーだ。

 ヤバチャはゼリーに舌をあてて、呼びかけるようにカップの模様を変化させる。


 すると何事か、ぷるぷるのゼリーがゆっくりと頭をもたげた。

 暫しあたりを確認するようにして先端を動かすゼリー。

 ヤバチャに勧められるがまま、ずるずると巨体を滑らせてユウリの身体へと近付いていく。

 そして


「ンぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほッ❤︎ ほッ❤︎ ほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 ずるずると、ぽっかりアナルに滑り戻っていく。

 人形のようだったユウリの口から、再び快楽の悲鳴が飛び出した。


 アナルへと滑り込んでいくと同時にゼリーボディは薄く広がり、ユウリの身体そのものを包み込んでいく。

 衣服を煙を立てて溶かし、代わりに薄いゼリーそのものが衣服のように広がっていく。

 白い肌にピッちりと吸い付くボディスーツ型に、ゼリーはその身を作り替えていく。


 ユウリの身体は、薄紫でテカテカと輝くハイレグスーツで包まれた。

 手足には同じ薄紫のラバーグローブとソックス。

 スーツに隠れているものの、アナルには先程までと同様に太いゼリーディルドがパンパンに詰め込まれている。


 見るも無惨な姿に変わり果てた少女が、ゆっくりと立ち上がる。

 変化した衣服にも、アナルの違和感にも気にした風はなく、涼しい顔で目を開けた。


『‥‥‥ヤバッ❤︎』


 一言、そう呟いてユウリは笑う。

 ゾクゾクと身体の感覚を喜ぶような、恍惚の赤ら顔で。


◆ ◆ ◆


「ユウリ、きたよ。エール団のみんな、応援は嬉しいんだけどね‥‥‥ユウリ?」


 ノックの音。

 そして扉の奥から少女の声がする。

 二度目のノックと二度目の「ユウリ?」の声。


 三度目を鳴らす前に、少女はホテルの扉を開けた。

 黒い髪にパンキッシュなファッションの少女、マリィは青い瞳で部屋の中を見回した。

 ユウリの連絡を受け、エール団(ファンたち)の追手を振り切ってようやく到着したのだ。


 だが、スマホロトムに言われた部屋には誰もいない。

 鍵はかかっておらず、フロントでもユウリが泊まっていることは確認できていた。

 部屋の中を見れば、投げ出された荷物や衣服がベッド脇に見える。

 テーブルにはお洒落なデザインのティーセットが置きっぱなしになっていた。

 そこかしこにユウリの痕跡は残っている。

 肝心のユウリ本人の姿だけ、忽然と消えていた。


「なに‥‥‥いたずら? びっくりさせようったって、そうはいかんとよ‥‥‥っ」


 後ろ手に扉を閉じ、マリィはゆっくりと部屋の中に踏み込んだ。

 声色こそ、いつも通りのクールなマリィのそれだ。

 だが語尾についつい方言が混じる。

 室内の異様な空気感に、警戒しているのだ。


 ユウリはもう一介の少女ではない。

 ガラルを代表するチャンピオンなのだ。

 しっかりと所在地を非公開にはしているものの、いつ何時過激なファンに遭遇するとも限らない。

 誘拐もしくは‥‥‥などと嫌な想像もしてしまうというものだ。


『マリィ?』

「ッ! ゆ、ユウリっ! びっくりしたと! お、おどかさんといてよね!」


 マリィの心配を貫くように、後ろからユウリの声がした。

 飛び上がり振り向けば、部屋の角に隠れるようにして、ユウリが笑って立っていた。

 マリィは跳ね上がった心臓を落ち着けるように大きく深呼吸をする。

 そして少し不満げに眉を曲げ、「もうやらんでよね」と指を立てた。


『アハハ、ごめんごめん❤︎ びっくりしてるマリィ、めちゃヤバかったよ?』

「‥‥‥ッ! べ、別にそんなに大袈裟じゃなかったと! もうっ」


 ユウリにからかうように笑われ、マリィは頬を染めてぷいとそっぽを向いた。

 だが『ごめんね』とユウリに手を合わされては、ツンとした表情を緩めるしかない。

 ユウリがおかしな事件に巻き込まれているという最悪の予感は外れていたのだから、安心していたのは事実だ。


「それで、今日は何だっけ? バトルならいつでも準備万端だけど」

『あ、そうそう、ファンから紅茶のプレゼントをもらったから、一緒に飲もうと思ってね!』


 気を取り直してマリィは机を見る。

 先程も見かけた見慣れぬティーセットがそれだろう。

 だがあれは既に湯気も立たぬほど冷えてしまっているようだ。

 アイスティーという訳でもないだろうが、もう一度淹れ直すのだろうか?


『違うチガウ❤︎ 紅茶はコッチだよ❤︎』

「こっちって‥‥‥んふぅっ!?」


 ユウリに袖を引かれ、マリィは振り返った。

 その瞬間に唇に広がる柔らかな感触。

 目の前にユウリの瞳が輝いて見えた。

 突然の熱烈な接触に硬直するマリィ。

 その口に、ユウリの熱い舌が滑り込んだ。


ご、くンっ


「ッぷぁッ! な、なにしよっと!?」


 思わずユウリを押し戻すマリィ。

 口の中に淹れたてのような紅茶の香りが広がっていく。

 口移しで紅茶を飲まされたと事実としては理解できる。

 だが、その突然すぎるアクションに、理性が全く追いつかない。

 さっきまでより一段と顔を赤く染め上げて、マリィはゴシゴシ口元を拭う。

 混乱で脳の奥まで沸騰しそうだった。

 唇にはまだ少女の温もりが残っているようで、意識するだけで頭が噴火しそうになる。


 ユウリはと言えば、そんなマリィのあたふたとした反応を見てケラケラ笑うだけだ。


『どう、美味しかった? 味ヤバいでしょ?』


 キスのことなど忘れたかのように、味のことまで聞いてくる始末。

 その軽薄な態度には、流石のマリィも怒りを隠せない。

 マリィは口元を押さえたままユウリへと詰め寄る。


「美味しかったってそんな‥‥‥んぐッ❤︎ ふッ❤︎ ふぐうううぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎」


 だがユウリへと一歩踏み出したその瞬間、マリィはお腹を抑えて膝をついた。

 怪しいお腹の音が部屋中に鳴り響き、同時にマリィのお腹がもこもこと膨らんでいく。

 あっという間にマリィの体内でナニカが増幅し、腸内を埋め尽くしていくのだ。


「ゆ゛ぅッ❤︎ ゆぅり゛ぃッ❤︎❤︎❤︎ な、なに゛ッ❤︎ のましたンッぐ、ふうううぅうぅううぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『はひ、ッ❤︎ やったやった! マリィもこれで一緒だねッ! んひッ❤︎ んひひひひひひッ❤︎』


 さっきまでとはまるで逆。

 青い顔でユウリを見上げれば、親友の少女は聞いたこともない声色で高らかに笑った。


『よかった❤︎ マリィもポットメスに進化できるんだねッ❤︎』


 そして、べろりと紫色の舌を出して見せた。


「め、メスポット‥‥‥? ふッぐ❤︎ ふぅンッ❤︎ ユウリ、何を言ってッ!?」


 マリィは絶句した。


 ユウリの着ている衣服が溶けていく。

 否、どろりとした紫色のスライム状に変化していく。

 彼女のお気に入り一色が消滅し、身体にピッタリと張り付くようなハイレグスーツに変化する。

 手足の肉がきゅっと乗るようなロンググローブとソックスが形成されれば、変化完了。

 テラテラテカテカと光沢を放つ、扇情的なラベンダーパープルコスチューム姿のユウリが、マリィを見下ろしていた。

 ベロりと出した長い舌は、マリィもよく知るゴーストポケモンのように透けてみえた。


「ユウリ‥‥‥ッ、あ、あンッ あんた、その舌、ヤバチャみたいに‥‥‥ッ」

『みたいに、じゃないよ❤︎ わたしは身も心もヤバチャ様に捧げたの❤︎』


 ユウリはうっとりと、ボディスーツに締め付けられた身体をなぞる。

 薄いスーツにシルエットを浮き上がらせた乳首をくりくりと弄る。

 すると、左右の乳房に黄色いぐるぐる模様が浮き上がる。

 指を下に這わせれば、子宮のある場所に口のような模様が浮き上がる。

 ヤバチャが進化したポケモン、ポットデスの顔にそっくりな模様が、ユウリのスーツに出現する。


『わたしはポットメス❤︎ ヤバチャ様がわたしの生気をぜーんぶ吸い取ってくださって、わたしのアナを住処にして進化してくださって、生まれ変わったのよッ❤︎ ンッはぁほぉッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバチャ様にミチミチ身体締め付けられてキモチッ❤︎』


 ユウリ、いやポットメスはそう言ってボディスーツを抱きしめるようにくねくね腰を揺さぶった。

 顔も声も、マリィのよく知るユウリそのもの。

 だが放つ言葉も熱ったような表情も、何もかもがマリィの知らない顔をしていた。


 ボディスーツがギチギチ音を立ててユウリの身体を締め付けた。

 乳首の目がぐるぐると回転し、勃起乳首を刺激する。

 ユウリが足をガニ股に開けば、アナルから腕ほどもあるディルドが忙しなく前後運動を始めていた。


『ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ お、ほひッ❤︎ もっとヤバッてシてッ❤︎ ンぁおッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッ❤︎ ヤバッひほおおぉぉおぉお゛ぉ゛ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎』


 腰をかくんかくんと揺さぶって、ユウリはオホ顔を晒して嬌声をあげる。

 ゴースト化させた舌を下品に揺らして涎を振り撒き、スーツを食い込ませたワレメからも大量のアクメ汁を垂れ流す。

 そしてそのまま、マリィの目の前で絶叫アクメを披露した。

 心から嬉しそうに、満面のアヘ笑顔で身体を痙攣させた。


 マリィの頬に、暖かいユウリのイき汁が降りかかる。


「は、どうして‥‥‥ゆぅり゛ぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ ひぎぉっ❤︎ おぐッふううううぅううぅぅう゛う゛ぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 呆然とユウリの痴態ダンスを見上げていたマリィ。

 だが、直腸にまで降りてきた何かの圧迫感で我に返ると、慌てて肛門に力を込めてソレを押し留める。

 パンツ越しにお尻の穴に手を当てて、排出すまいと押さえつける。

 だがごぽりゴポリと音を立て、ソレはアナルをノックする。

 強力な力でユウリのアナルと手を押し返し、産まれ出ようと抵抗する。


『やっと出てくるのねッ❤︎ マリィの生気を吸い尽くしたヤバチャ様! 飲ませた紅茶が少なかったから、時間がかかったみたいだケド‥‥‥これでマリィもポットメスに進化できるわ❤︎ おほッ❤︎ ま、マリィと一緒にヤバイキできるなんて❤︎ ヤバッ❤︎ ヤババッ❤︎❤︎❤︎ 想像しただけでイきそッ❤︎❤︎❤︎』

「はッぎ、いいぃいぃぃぃいぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ❤︎❤︎❤︎ く、ふッ❤︎ ふッ❤︎ ふッ❤︎ ふぉッほ❤︎ ほぎッぃい゛いぃッ❤︎❤︎❤︎」


 歯を食いしばって肛門を締め、マリィはヤバチャの排泄に争い続ける。

 脂汗を垂れ流し、今まで出したことのないような呻きをあげ、ひゅくひゅくと熱い痙攣を起こす肛門を指で押さえ付ける。

 盛り上がったアナルに触れると、それだけで気をトばしてしまいそうな程の痺れが襲う。

 心を燃やすような快感が、アナルから心臓へ、そして脳へと突き抜ける。

 この快楽に流されたら最後、マリィは絶叫を残して全てを失ってしまうという確信があった。

 そしてあと少しでも力みを間違えば、快楽に押し負けてしまうという恐怖もあった。


『ほーらマリィッ❤︎ 早くアナルから生気ゼリーぶりぶり排泄しちゃえッ❤︎❤︎❤︎ ヤバチャ様に負けてメスポットになっちゃえッ❤︎ 全部投げ捨てて一緒にヤバいことになろうよぉッ❤︎❤︎❤︎』


 ユウリは恐怖に固くなるマリィへと、歌うようにして呼びかける。

 直腸に渋滞したゼリーの勢いはもはや止めることは難しい。

 マリィにはもう、小さくうずくまって耐えるか、諦めて全てを吐き出すかの二択しか残されてはいなかった。


「ゆぅり゛ぃッ❤︎ いぃかげン゛ッ❤︎❤︎❤︎ め、めぇさましねぇッ❤︎」


 だが、マリィは叫んだ。

 ユウリの強靭な精神を信じ、正気に戻ってくれることを信じ、ユウリの心に叫びかける。

 叫んだ拍子にもごりとアナルからゼリーが顔を出すが、それでも鋭い瞳でユウリを見上げた。


「ふっ❤︎ ふっ❤︎ ふっ❤︎ あ、あたしはそんな‥‥‥ッ❤︎ 変なコトばっか言うユウリにまけたわけじゃないからぁッ❤︎ ヤバチャなんかにぃい゛ッ❤︎ ま、まけてたらいかンん゛ぉッ❤︎ からね‥‥‥ぇえ゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『ま、マリィ‥‥‥ッ! う、そんな、そんなッ! そんな゛ッあぁあ゛ッ!』


 マリィの言葉に、ユウリはゆらりと動揺を見せる。

 焦ったように髪をかき、ぱちぱち目を瞬かせる。


『そんなこと、い、言ってッ! む、むだ、だっ‥‥‥ッ!』

「お゛ッ❤︎ ぐ、ふぉお゛ッ❤︎ ゆう゛り゛ぃッ❤︎ が、がんば、ッでへぇえ゛ッ❤︎❤︎❤︎」

『う、うぅうぅうう゛う゛ぅ゛ぁッ❤︎❤︎❤︎』


 マリィが叫び、同調するようにユウリも叫ぶ。

 ラバースーツに包まれた体がガクガクと震え、何か内側にあるものを押さえ込むように体を腕で抱え込んだ。

 そして、


『や、ヤバぁはあぁァッァアァアァッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎』

「へ、ゆ、うり‥‥‥?」

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