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「何よ、わたし一人に寄ってたかって集団でかかろうっての? ハンッ、仲がよろしくて結構じゃないッ!」


 正義の変身ヒロイン、フェアリードロップは今日も勝ち気に眉を釣り上げ、相対する敵を睨み付けていた。

 金髪をツインテールに結い上げて、ツンと尖った髪留めが動物の耳のように揺れている。

 空色のぴっちりボディスーツは、ローションを塗りたくったかのように艶やかだ。

 ボディラインが裸よりも強調され、少女のおしゃまな突起もツンと立ち誇っているのがよく見える。

 幼さが目立つ容貌で辺りを見回せば、蒼く輝く瞳に確固たる意志が燃えていた。


 地球の何処にあるのかも分からない、窓も扉もない異空間。

 ドロップはそんな不可思議空間の中央に据えられた赤いソファに深く腰を沈めていた。

 これからマッサージでも受けるかのように背もたれに上半身を預け、両足も無造作に投げ出している。

 戦うためのコスチュームでマッサージとはまた随分と、ミスマッチな風景だ。


 周囲にはローブで身体をすっぽりと覆った人形がずらりと並び、フードの奥から奇妙な視線をドロップへと向けている。

 フードの人物たちは身長もシルエットも千差万別。

 小さいものではドロップと同じ程の小柄な人物。

 大きなものではすらりと背が高い人物や、何やらうぞうぞとシルエットを変化させ続けている人物(?)まで揃っている。

 顔も見えないのに個性豊かな人物たちだったが、ドロップを観察しているという一点のみ、誰一人として欠かしてはいなかった。


「‥‥‥き、気持ち悪いわねアンタらッ! やるってんならさっさとやりなさいよッ! こ、ンのッ!」


 静かに自分を見下ろしてくる、生き物かも分からぬ人形たちへ、ドロップはもぞもぞと手足を動かした。

 だが深々とソファに沈み込んだ少女の身体は立ち上がることはない。

 リクライニングシートに投げ出された両足も、肘おきに添えられた腕も、ドロップがいかに力を込めようと、決してソファから離れようとはしなかった。


 そう、正義の少女は今現在、既に襲撃・戦闘そして敗北を済ませた後なのだ。

 深夜のパトロールの最中に襲撃してきたローブの集団。

 臨戦態勢に入ったドロップをあっという間に捕獲し、ドロップが目覚めた時には既にこの状態だったのだ。

 何ともお間抜けなお話だ。

 フェアリードロップの経歴を見れば、珍しいイベントでもないのが余計に笑いを誘う。


 訳も分からず捕縛され、訳も分からないまま相手を威嚇できるドロップの胆力だけは立派なものだ。

 意地悪を言えばそれ以上にイイとこなしだった。


「ぷッ、無駄よフェアリードロップ。そのソファはあんたのコスチュームと完全に同化・固定させているわ。背中にそんなバカでかい重しをぶら下げてちゃ立てるワケないでしょう? その状態でイキっていられるのは流石だけれど‥‥‥ねッ」


 不意に、奮闘するドロップへと嘲笑が投げられた。

 見上げればローブの一人が口元に手を当て、溢れる笑いを抑えている。

 最初の一人を皮切りに、周囲からクスクスウフフと小さな声が飛んでくる。

 ドロップは闇で隠れたフードの奥を、眉根を潜めて覗き込んだ。

 てっきり変態オヤジの類とばかり思っていたフード連中だが、ドロップの耳に届くのはどれも女性の声だった。

 少女サイズのものもそもそもヒトの枠に収まるのか分からないものも、高くさっぱりとした女性の声色で笑いを漏らす。

 四方八方から降りかかる女性の嘲るような笑い声。

 ドロップは忌々しそうに頭を振り、彼女らの声を振り払う。


(気色悪い奴らねッ! みんなクローンみたいにおんなじトーンで笑って‥‥‥しかも)


 「しかも」とドロップは首を傾げる。

 顔も見えぬローブ女たち。

 だが彼女らが発した言葉とこの笑い声、何処かで聞いたことがあるような?

 ドロップの記憶に新しい、馴染みのある音程が鼓膜を揺さぶっている。


「不思議でたまんないって感じかしら、フェアリードロップ? 混乱するとあんたいつも首を曲げるでしょう? そんな分かりやすいクセ、敵地じゃ禁物よッ。まあわたしたちが言えた事じゃないんだケド」


 誰かが発した言葉に、ローブ女たちは一斉に笑いを返す。

 ドロップ一人だけが取り残されたようにぽっかりと口を開けていた。

 今、ローブ女はドロップの「クセ」と言った。

 確かに感情が表に出やすいドロップは、相手に裏をかかれる失敗の経験も多い。

 彼女の性格・単純さは怪人たちの間にも随分と広がっている事だろう。

 だが、首を傾げるなどという細かいクセを、そう簡単に把握できるものだろうか。


(なんなのコイツらッ! キモいストーカー? 確かにわたしの攻撃も行動も妙に読まれすぎているとは思ったけど‥‥‥それにしたって読まれすぎじゃないッ! 本当に‥‥‥本当にッ!)


 本当に「自分と戦っているようだった」。

 それほどまでに、このローブ集団はドロップというヒロインのことを熟知した動きで襲いかかってきたのだ。

 加えてこの、内面までをも覗き込んでくるような言動。

 不気味だった。


「アハハッ、わたしたちのことが気持ち悪い? いいわ、隠し事はガラじゃないし教えてあげるッ」


 またドロップの思考を読み取る女たち。

 一斉にローブを脱ぎ去って、隠された真実をドロップへと突きつけた。


 ドロップの曲がった眉根がピン、と張り詰めた。

 宝石のような瞳が睫毛の奥で丸くなる。

 開け放たれた口から「え」とだけこぼれた。

 現れた顔をゆっくりと見渡して、ぱく、ぱく、と魚のように唇を動かす。

 数秒かけてドロップは、言葉を絞り出した。


「わ‥‥‥わたし(ドロップ)が、いる?」


 ドロップの呟きに、ドロップと全く同じ(・・・・)顔をした少女たちはにまり、と悪戯っ子のように笑った。

 それぞれ髪型に一貫性はなく、ドロップ同様ツインテールにしている者がいたかと思えば、スポーティーなポニーテールやクールなショートカット、バサバサに伸びきっている者まで千差万別だ。

 肌の色も当然バラバラで、日焼け跡の眩しい褐色肌は勿論のこと、悪魔のような青い肌を持つ少女もいる。

 シルエットが不定形であったローブの奥から出てきたのは透明なスライム状の少女。

 大きくローブを膨らませていた者の正体は、巨大な蝙蝠の翼を持った少女。

 髪の色も違い、目の色も違い、背丈や服装にも一切の共通点はない。


 だが、ドロップには‥‥‥いやドロップだからこそ、そこに立つ全ての少女、女性がそうだ(・・・)と理解できた。

 目鼻立ちや先ほどまでの言動もあるだろうが、本能が叫ぶ混乱が、何よりの証拠だった。

 ドロップを捕獲し、ドロップを取り囲んでいる集団の正体は、幾人にも及ぶフェアリードロップ本人なのだ、と。

 ドロップがドロップだからこそ、迷う事なく確信してしまった。


「初めましてではないけれど‥‥‥まあ一応初めまして。わたしたちはフェアリードロップ。今から先の世界‥‥‥未来から貴女(わたし)に会いにきたってワケ」


 確信を裏打ちするように、ドロップたちは頷いた。


「なッ‥‥‥は? ど、どんな展開、よッ!」

「そりゃあね、いくらあんたがわたし(・・・)でも混乱するでしょう。目の前に突然自分が現れたんだもの」


 ショートカットのドロップが、そう言って微笑んだ。

 他のどのドロップよりも背が高く、モデルのようにすらりと長い足を蒼いライダースーツに押し込めたクールビューティと言った風体の大人なドロップ。

 年齢も恐らく本物(ここでは無様に突捕まっている個体を示す)よりかなり上だろう。

 リップののった唇が、包容力たっぷりの柔らかな笑顔を見せる。


「時間も勿体ないし早速始めましょうか。貴女(わたし)にも一応、事情は教えてあげるから安心なさい」


 そう言って大人ドロップは笑った。

 今度の笑みには柔らかさなどカケラもなかった。

 痛いほど胸に突き刺さる、深い感情をべったりと孕んだ笑みがドロップへと向けられる。

 ヘドロのような笑みがドロップたちに伝播し広がり、標的(ホンモノ)を包み込んでいく。


「例え相手が自分(わたし)でも、立場はフェアじゃないと‥‥‥ねッ」


◆ ◆ ◆


「ん゛ぉッ❤︎❤︎❤︎ ふッんぎぅう゛っ❤︎❤︎❤︎ ぅお゛ッ❤︎ おへッほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 ドロップの絶叫と共に、少女の小さな身体がバネを弾いて飛び上がる。

 コスチュームごとソファに貼り付けられていてなお、その絶頂は凄まじい。

 脳みそを乱暴にかき回されるような快感に、ドロップはこみ上げるがままの獣じみた声で応じた。

 口を窄ませて震えるドロップを見下ろして、クリアブルー(スライムボディ)に浮かんだドロップの顔がニンマリと笑った。

 そしてようやく、ドロップの胸に添えられたスライムハンドが引き抜かれる。


じゅぼぶぶッ❤︎❤︎❤︎


「ぷぎッひぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ ひぎゅッ❤︎ ふひゅッ❤︎ ふぉ゛‥‥‥ほぉッ❤︎❤︎❤︎ ほひゅううぅうぅッ❤︎ ふひゅううぅうぅッ❤︎❤︎❤︎ んぎゅううぅうぅンッ❤︎❤︎❤︎」


 ヒトとは思えない呼吸に合わせ、スライムから解放されたドロップの乳首がぶるぶるダンスを踊る。

 横たわる少女の身体を代理して、ピンと真っ直ぐに天井へと持ち上がる卑猥な突起。

 うすっぺらいドロップの胸に勃つにはデカすぎる。

 例えドロップが羨むほどの巨乳であっても誇らしすぎる。

 そんなドロップのチャームポイント、太くて立派な長乳首。

 でろりとスライムの粘液をへばりつかせたデカ乳首は、繰り返し繰り返し身を揺さぶり、濃密なアクメを主人へと放出する。


 ケタケタと、ドロップたちが笑う。

 今の今までドロップの乳首を舐りいじくり回していたスライムドロップも笑う。

 極薄ヒロインコスチュームを突き破らんばかりのワガママニップルの先端を、大人ドロップが笑ってツンと突く。


「ひん゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぐぅッ❤︎❤︎❤︎」


 勿論、ドロップは腰を浮かせんばかりに反応する。

 高感度センサーさながらに屹立したその肉棒は、この世のどんな索敵装置よりも敏感だ。

 敏感すぎて司令塔(ブレーン)が機能停止してしまうのが難点だが。


「相変わらずみっともないイきっぷりねッ。我が身ながら情けなくなるわッ❤︎ ケヒヒヒッ」


 スライムドロップに変わり、耳障りな笑い方のドロップが覆いかぶさってくる。

 青い肌に白黒反転した瞳、背中からは大きな蝙蝠の翼、ボディーペイントかと疑うような、薄く頼りないニップレス。

 ドロップ本人でさえも判別に困るほどの変わりようだが、言葉の端々に彼女がドロップである証が聞いて取れた。


「さて、乳首も元気になったことだし、本題を話しましょうか。施術はそのまま進めるから、貴女(わたし)は話を聞いてもらえる?」

「ふッ❤︎ ふッ❤︎ ふんッ! 気軽にわたしだなんて呼ばないでくれるッ!? まだあんたらが未来から来たコトだって信じられないっていうのにッ」


 ドロップの頬に手を添え、大人ドロップがにっこりと微笑んだ。

 先程からのアクメが残るドロップだが、果敢にも睨みをきかせて対抗する。


「やっぱりこの時代の貴女(わたし)は元気、ねッ。まあ信じなくたって構わないし、話は勝手に進めさせてもらうんだケド‥‥‥刻んじゃってッ」

「ちょッ! ンな理不尽が通る訳ないでしょッ! ちょ、そこの青いヤツぅッ、刻むって、な、何を‥‥‥ッん゛ィッ❤︎❤︎❤︎ ぐッ❤︎ ふっヒ❤︎ あ゛ぁッづぅうッ❤︎❤︎❤︎」


 大人とはいえやはりフェアリードロップ。

 ちょっぴりだけ短気な性格は変わらないようだ。

 反抗的な態度をとられ、穏やかな空気を逆立てられたのがドロップにも伝わってくる。


 慌てて顔をあげた時にはもう遅い。

 大人ドロップの号令で、青肌ドロップが指先から怪しい光を打ち出した。

 光はレーザーのようにドロップの胸にレッドポイントを浮かばせる。

 青肌ドロップがそれを動かせば、そこには魔力の染み込む怪しい紋様が浮かび上がる。

 勿論、ドロップの脳を沸騰させるような強烈な興奮を伴って、だ。


「抵抗しないのが身の為よ。コイツは悪魔だろうが神だろうが汁吹き散らしてアクメさせられるとびっきりの淫紋ッ❤︎ ケヒヒヒッ❤︎ けどね、ちょっとわたしの手元が狂っただけで、イってイってイきまくりデスアクメしちゃう淫紋になっちゃうからネ‥‥‥大人しく刻まれて欲しいわッ❤︎」

「デスア‥‥‥ッ! ふッざけないでよッ❤︎ ンな変なモノッ、大人しくやられるとでもおもッふぁッはァッ❤︎ あぅ゛ッ❤︎ ん゛ッぐぉおおぉおおぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 アクメしすぎて死んでしまうなど、そんな間抜けな最期などそうそうあるモノではないだろう。

 青肌ドロップの言葉に一応の抵抗を見せるドロップだったが、やはり先程までの覇気はない。

 無闇に暴れてデスアクメか、大人しく屈辱の淫紋を身体に刻み付けられるか。

 死ぬよりマシと、文字通り焼き付くような絶頂を耐えるしかない。


「ああ、そんなにエッチな声を出して。脳が焼き切れる程度(・・・)のアクメ、貴女(わたし)には日常茶飯事だったと思うけど?」


 快楽に溺れるドロップの頬を抑え、大人ドロップが耳打ちする。

 日常茶飯事だろうが一生に一度の体験だろうが、脳みそが蒸発するほどの快感に暴れずいられるはずもない。

 ぐるりと乳輪をなぞり出す淫紋の感覚に、ドロップは乳首を震わせて絶頂した。

 両方の乳輪を囲むハート型の紋が完成すると、今度はラインが下へと伸びていく。

 どくどく愛液を吹き続けている、子宮に向かって降りていく。


「耳は聞こえているだろうから、このまま聞いてね」


 大人ドロップの声は、そんな限界状態にもかかわらず、はっきりとドロップの鼓膜に届く。


「さっきも言ったけど、わたしたちは未来から来たの。とは言っても全員同じ世界線ってワケじゃない。今の貴女(わたし)がいろんな選択肢を選んで進んだ先にある未来‥‥‥パラレルワールドってヤツねッ」

「ふぅッ❤︎ ん゛ぉッ❤︎ ぱ、ぱはえりゅぅッ!? わらひッ❤︎ こんにゃのにな゛りゅッ❤︎ かもひれない゛ッ❤︎ てこひょッほぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほっひぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ おぎぃいぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 律儀にも大人ドロップの言葉を聞き届けたドロップ。

 しかしこんなの呼ばわりされた青肌ドロップが、仕返しとばかりにドロップの乳首を舌で舐め回す。

 猫のそれにそっくりなザラザラの舌は、ドロップの快楽神経を的確に刺激し、熱く煮えたぎった性感帯を爆発させる。


「こんなのとはよく言ってくれたモンねッ❤︎ ケヒヒヒッ、悪魔の力に浸るのも悪くないって思うのは‥‥‥この先のアンタ(わたし)かもしれないってのに。ほぉら、こんなのになればきもぢィイ❤︎ がいっぱいよぉ?」

「うぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほひゅッぎぃいッ❤︎ やめ゛ンぬ゛ぅふぅうぅうぅう゛ぅッ❤︎❤︎❤︎ う゛ぃッふぅうンッ❤︎❤︎❤︎ ざらざらッ❤︎ ちぐびカンじじゃうぅンッ❤︎❤︎❤︎ ンッぎひぃいぃいいぃぃい゛っ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 蛇のように絡み付いたザラザラ舌。

 暴れるドロップ乳首を巻き取って、じゅるじゅる音を立てて這いずり回る。

 微細な凹凸が乳首の神経にまで食い込んで、そして一気に擦り落とす。

 ドロップは悔しそうに歯を噛み締め、それでも抑えきれぬ絶頂を叫び、烈する乳首の爆炎に脳を焼く。

 大人ドロップが「そろそろやめときなさいッ」と青肌ドロップを止める頃には、ドロップのコスチュームは乳首の部分だけがきれいに削り落とされていた。

 パンパンに腫れ上がったダイナマイトのようなデカ乳首が裸に剥かれ、なおも誇らしそうにビキビキ勃起を見せつける。


「無様でみっともなくて‥‥‥そして無駄に頑丈な乳首よね、本当に」

「んぎぉッ❤︎❤︎❤︎ い゛ッぢい゛ぢしゃわる゛なッあ❤︎❤︎❤︎」


 乳首の先を優しく突き、大人ドロップは呟いた。

 過去の自分への侮蔑を纏った爪先が、意地悪に快楽神経を逆撫でする。


「これだけ貧乳なクセして乳首ばっかりデカくなって‥‥‥恥ずかしくないの? わたしたちは恥ずかしくてたまらなかった。だからこうして手を組んで、過去にやって来た」

「ふぅッ❤︎ ん゛ぶぅッ❤︎ いッ❤︎ いひっ❤︎ イイかりゃッ❤︎❤︎❤︎ はなしはきくかりゃッ❤︎ちくびつッつくのや゛め゛なじゃぃい゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぃオッ❤︎ ンぐッ❤︎ ふぐぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 なんでもないように話を続ける大人ドロップだが、ドロップ本人はそんな場合ではない。

 焼き付けが再開された淫紋が、本格的に身体を昂らせ始める。

 呼吸も瞬きも声を上げることさえも、全てが絶頂をそそる快感に繋がり始める。

 そんな中でも止まらない、サディスティックな大人ドロップの乳首虐め。

 コスチュームから解き放たれた無様な肉棒の先端ツクツク突き、鋭く脳を突き抜ける電流をたえず流し続けるのだ。


「未来においても過去改変は賛否あるけれど、わたしたちにはどうでもよかった。自分のおっぱいさえ! そのひらべったいおっぱいさえ変えることができればそれでいいと思ったのッ!」

「ん゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎ しょこッ❤︎ しょこりゃめッ❤︎❤︎❤︎ ぉっ❤︎ ふほっ❤︎ ほへッ❤︎ へッひょぉおンッ❤︎❤︎❤︎ ンえぉお゛ッ❤︎❤︎❤︎」


 大人ドロップの爪が次第に変形し、鋭く長い、注射針のような形状へと変化する。

 爪の先からは怪しすぎる蛍光色の液体が溢れ落ち、乳首にぽたりと溢れただけで焼けつくような快感が広がった。

 大人ドロップは爪の先でなおも乳頭を突き続ける。

 闇雲に虐めているだけではない。

 次第に先端は狙いを定め、デカ乳首の中央に、最もポテンシャルを持った乳腺を探し当てる。


「それぞれの世界で得た力を総動員すれば‥‥‥貴女(わたし)のおっぱいだって大きくできるはず。過去が‥‥‥おっぱいが書き換えられれば未来のおっぱいにも影響があるはず! だから決めたの。貴女(わたし)のおっぱいを大きくしてあげる‥‥‥力ずくでもねッ!」


 話はおしまい、と大人ドロップは指を構えた。

 薬液溢れる極細注射針が乳頭に添えられる。

 汁の垂れる先にあるのは、先に導き出した乳腺だ。

 大人ドロップは迷わない。

 ドロップが静止に走るより前に、長い針を乳腺の隙間へと突き込んだ。


「う゜ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぷぉ❤︎❤︎❤︎ ほ‥‥‥ほひゅッ❤︎ ひぉ‥‥‥ッ❤︎❤︎❤︎」


 脳天を撃ち抜かれる程の絶頂。

 そして次に来るのは疼きだ。

 乳腺をこじ開けて乳首の根元にまで突き込まれた注射針が、どくどくと脈打ち、ナニカを放出していく。

 それが何なのかなど想像もつかない。

 だが安全などという言葉には到底縁遠い存在であることは間違いなかった。

 針から伝わる脈動が、あっという間にドロップの乳首へ伝播する。

 爆発寸前のダイナマイトに火が灯り、火薬が赤々と燃え上がる。


「ぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎ だめ゛‥‥‥しょれ゛だめ゛ェッ❤︎ ぢょっどヌいでッ❤︎ は、ひぐぉッ❤︎ はやぐヌいでぇえッ❤︎❤︎❤︎」

「ダメじゃないのッ! 貴女(わたし)だって大きなおっぱいが羨ましいでしょう? 大丈夫、シぬほど気持ちよくなっちゃうだろうけど‥‥‥まあ死ぬことはないからッ! せいぜい元気にアクメしなさいッ」

「ばッかじゃら゛ぃ゛のぉッ❤︎❤︎❤︎ ぃいぃ゛いがらッ❤︎ はやぐッ❤︎ はやぐヌげえぇえぇッ❤︎❤︎❤︎ ぢぐびおがじぐなるでじょぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 快活にしゃべる大人ドロップは妙にテンションが高い。

 願いが叶う寸前となっては興奮を抑え切れないのだろうか。

 ドロップはへばりついた手足をソファごとぎしぎしと揺さぶり、怒り狂ったように叫ぶ。

 つぷつぷと、乳腺と針の隙間から蛍光イエローの汁が漏れ始め、内部にたっぷりの薬液が溜まったことを主張する。

 憎き針を押しつぶさんばかりの勢いで、乳首肉がぶくぶく痙攣し、破裂を早くと催促する。


「はッ、あんた(わたし)の乳首がおかしくならなかったことなんてないでしょうにッ!」


 大人ドロップは鼻で笑い、両手の針を引き抜いた。


「ん゛ずぅおぉおぉおぉおおおぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 薬液を逆流させながら、ドロップはアクメする。

 鋭く細い注射針。

 それなのにぼこぼこのビーズをピストンさせられたかのように乳首は絶頂した。

 突き上がる絶頂が乳腺から脳髄へと突き刺さり、目の前で笑う大人ドロップの顔が赤く染まり青く染まり、眩く色を変えていく。


「おぐぅッ❤︎❤︎❤︎ でッでりゅぅうううぅううぅううううぅう゛う゛う゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぅおぉおおぉおぉおお゛ッ❤︎❤︎❤︎ ほおおおおぉおおぉおぉおォオォオォオーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


びるるるるるるるるるるるるるるるッ❤︎❤︎❤︎


 薬液に続いて吹き上がるのは、白く濁ったアクメミルク。

 大人ドロップの薬液に反応した乳腺が淫に絶頂し、潮吹きの代わりに母乳を絞り吹いたのだ。

 コスチュームの股間部分がじゅぶぶと唸り、本物の潮も合わせて吹き上がる。


「ィぐぅうぅうぅううーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ イぐッ❤︎❤︎❤︎ ひぎゅッ❤︎❤︎❤︎ ぢぐびぎもぢぃいぃい゛い゛い゛ーーーッ❤︎❤︎❤︎ でりゅッ❤︎ アグメミルグでるッ❤︎❤︎❤︎ でる゛ぅぅううぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

「アハハハハッ! そう言えばこの頃はそう(・・)だったわあ‥‥‥乳首でイったら報告するよう、おかしな暗示にかかりまくっていたわねッ」


 ぴるぴるとスーツを白く汚しイくドロップを見下ろし、大人ドロップは高らかに笑い上げた。

 それを見下ろすドロップたちも大人ドロップに続き、独特の笑い声をあげる。

 相手が未来の自分であろうとも、ついつい嘲り蔑んでしまう。

 それほどにドロップの踊りイき漏らす乳首は無様で滑稽であったのだ。


「ケヒヒヒッ❤︎ いいイきっぷりの所で淫紋も完成したわよッ! これでわたしたちの仕込みはおしまい!」


 青肌ドロップが立ち上がり、出来上がった「作品」を満足そうに見下ろした。


「ほひゅーッ❤︎❤︎❤︎ ひゅーッ❤︎❤︎❤︎ ぃぐッ❤︎❤︎❤︎ イくッ❤︎❤︎❤︎ ぢくびイぐぅッ❤︎❤︎❤︎ ぉ゛ッ❤︎ おほうッ❤︎ うッ❤︎ ふぅうーッ❤︎❤︎❤︎」


 小刻みに絶頂し、飛び上がりかけるドロップの体には、ピンクに光る淫紋が刻み込まれ、じわじわと内部へ染み込んでいく。

 乳首と子宮を囲むように描かれたハートの模様は極めて強く輝きを放ち、迂闊に眺め続ければこちらも絶頂してしまう程の魔力が込められていた。

 スライムドロップの愛撫で限界までイき解された乳首からは、今も元気に絶頂母乳が吹き上がり、白目を向いた少女の頬へと降りかかっていく。

 乳首一点特化の感度増加バフ三重掛けの完成だ。

 もはやドロップの乳首はどんな微かな摩擦だろうと、視線を受けているという認識だけであろうと、即座に乳を噴いてアクメする。


「さあ、後はせめて責めて、イかせてイかせまくって! どんどんおっぱいにアクメを溜め込んでいくッ! でかいチチは目の前にあるッ! 気張ってイくわよッ!」


 「おー!」とドロップたちが一斉に手を上げる。

 手には各々、乳首を虐めるためのアイテムが握られていた。

 えげつないイボのついたオナホ。

 見たこともない魔術刻印の刻まれた触手。

 毒々しい汁が滲み出る手袋に、高速で震える搾乳機。

 あらゆる世界線のドロップが手に入れた、おっぱいをアクメさせるためだけに造られた忌み物たち。

 その切っ先が一つ残らず、ドロップの高いたかい乳首の塔へと向けられる。

 虐めがいのありすぎるターゲットに武者震いし、それらは一斉にぶるりと震えた。


◆ ◆ ◆


「おぼぼぼぼぼぼッ❤︎❤︎❤︎ イぐッ❤︎ イグイグイグイグイグぐぐぐぐぐぐびゅうぅううぅぅううぅう゛う゛うぅう゛❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おべッ❤︎ ぢくびイぐぅううぅうッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 フェアリードロップは叫びアクメし、肥大化乳首からミルクをぶっ放す。

 変形したソファに体を半分飲み込まれ、胸から上だけをおもちゃのように揺さぶって絶頂の衝撃をその身に下ろす。

 汗と涙とよだれと鼻水と、あらゆる体液で濡れそぼった顔は絶頂のままに固定され、パカりと開け放たれた口から絶え間なく絶叫が放たれる。


 ドロップを飲み込んだソファは、樹木のように形を変形させ、そのうろにドロップを閉じ込めていた。

 金髪ツインテールを包み込むように、ヘッドギアのような物体が降りていた。

 ヘッドギアの内側からは、ドロップの脳を揺さぶるような絶頂パルスが降り注ぐ。

 「乳首でイけ」「休まずイけ」「乳房を膨らませ」「どこまでも肥大化せよ」‥‥‥そんなワガママな命令が振動となり、少女の小さな脳みそをドロドロに揺らし溶かしていく。

 パルスが神経を揺さぶるだけで、ドロップの乳首はぶるぶる暴れて乳を吹く。

 ドロップの口はだらしなく舌を伸ばし、「イくイく」としか発さなくなる。

 えびぞりに固まった姿勢では、否応なしに乳首の痺れを理解させられ、乳首に降り注がれる絶頂が嫌でも際立つ。


 そんな無防備に晒された乳首へと、未来のドロップたちが手にしたおもちゃを差し出すのだ。


「あららすっごい汚い顔ッ! これがわたしの過去ってだけで恥ずかしくなっちゃうわッ! ほらもっと乳首シコシコしてあげるからシャンとした顔みせてみなさいッ! シャッキリさせるまでシコシコ止めないからねッ!」

「お゛ぼッほぉおッ❤︎❤︎❤︎ ん゛ぁッ❤︎ ぁッ❤︎ あ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ しゅぎょッ❤︎❤︎❤︎ ぎょほッ❤︎❤︎❤︎ ほぎひぃいぃいぃいぃぃぃぃーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぢぐびどげう゛ぅうぅうぅーッ❤︎❤︎❤︎」


 左の乳首には、白衣を来たドロップがオナホを突き立てていた。

 内部のヒダヒダ が速度ランダムに回転し、快楽神経を削り取る極悪乳首オナホール。

 白衣ドロップはそれごと乳首を握りしめ、潰さんばかりに引き抜き、そしてハメ落とす。

 オナホが根元まで沈む度、先端の穴から一直線に絶頂ミルクが吹き上がる。


「ひひッ! スパルタねェ、そっちの乳首はカワイソ❤︎ それじゃあわたしはじっくり慰めてあげようかなッ❤︎ ほーら、とろっとろのローションの隙間から手袋のツブツブが見えるでしょう? こんな掌で包み込んであげたら‥‥‥気持ちイイでしょうね ェ❤︎ こんなカンジですぽっと!」

「はぁあ゛ーッ❤︎❤︎❤︎ あ゛ぉッ❤︎ おぼッ❤︎ おぼーッ❤︎❤︎❤︎ おッひゅ❤︎❤︎❤︎ ォッしゅごッ❤︎❤︎❤︎ ちゅぶちゅぶしゅごッひぃッ❤︎❤︎❤︎ ぢくびゴリゴリしゅごッほ❤︎❤︎❤︎ ほひゅンッぐぅうぅうッ❤︎❤︎❤︎ 」


 ツブツブグローブをはめた手で右乳首を挟み込み、ゴシゴシとすり合わせるのは目にくまを浮かばせたドロップ。

 硬く目の荒いツブツブは乳首のシルエットを容赦無く変形させ、内に隠れた快楽神経を鈍くアクメさせる。

 オナホの一突きが脳天に弾丸が突っ込むような絶頂だとすれば、グローブはゴリゴリとのこぎりで両断されるような長い永い絶頂だ。

 右と左、特性は真逆のアクメ渦がドロップの脳を犯し尽くす。

 暴れても叫んでも、埋め込まれた手足が離れることはない。

 幾度のアクメを飛び越えても、オナホもグローブも、乳首を放す気配すら見せない。


「ちょっとッ! さっきよりアクメが汚くなってるじゃないッ! 例え未熟な頃のわたしでも、無様なアクメは許さないわよッ! ほらお仕置きッ! 思いっきり握り潰してあげるッ!」

「あーあー、そんなに乱暴にしたら乳首のびのびになっちゃうわ‥‥‥こっちの乳首はやさーしく、ゆぅーっくり絞り出してあげるね?」


 白衣ドロップもくまドロップも、好き勝手な主張でドロップの乳首にフィニッシュを届ける。


「ふんッ!」

「う゛ンぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 白衣ドロップの渾身ピストンが左の乳首からオナホを引き抜いた。

 拡張しきった極太乳腺から、うどんサイズのミルクが吹き上がる。


「はいずるぅぅぅ‥‥‥」

「ひゅごっ❤︎❤︎❤︎ お゛ぉ゛ぉ゛ぅうぅうぅううぅううぅう゛う゛う゛ぅぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 続いてくまドロップがツブツブグローブでゆっくり乳首を絞りあげる。

 ぶびゅるぶびゅると、スロウなアクメミルクがドロップの乳腺を焼き付けながらひり出されていく。


「ふん、ふんッ」

「もういっちょぉおぉぉ‥‥‥」

「はッあぁ゛ぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ おぐッ❤︎❤︎❤︎ ぐぶッふぅうぅうぅぅううぅうぅうぅぅぅッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

「ちょっと、どんだけミルクでんのよッ!」

「イけばイくほど生成されるからね…‥‥ほらもっとミルク作ってぇぇぇ‥‥‥」

「い゛ッぐぅうぅううンッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ お゛ん゛ッ❤︎❤︎❤︎ へぇえ゛ぉおぉおぉおぉおぉおぉぉぉぉぉッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 鋭くアクメし、永くイき果てる。

 反抗的な乳勃起をこらしめるように、オナホは乳首をがんじがらめにヒダを食い込ませ、渾身の力で磨き擦る。

 大事な陶器を手入れするように、ツブツブは乳首の小皺にまで入り込み、快楽神経の先のさきまでアクメさせる。


 刻まれた淫紋、拡張された乳腺、脳を揺さぶるパルス、そして息をつく間もない乳首絶頂の大津波。

 ドロップの身体は乳首に全てのリソースを奪われ、乳首でアクメするためだけの形に成り果てつつあった。


「いぐッ❤︎❤︎❤︎ ぐぅうぅうぅうぅうぅ゛ッ❤︎❤︎❤︎ おぎッ❤︎ ん゛ぎぉおぉ゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぎォッほぉおぉお゛っ❤︎❤︎❤︎ ミルクイぐぅう゛ッ❤︎❤︎❤︎ ぎぼぢィッ❤︎❤︎❤︎ イぐのぎも゛ぢひぃーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 有り余る体力は九割をアクメに、残りの一割で義務のようにアクメ報告を叫ぶために消費する。

 脱出や反撃の機会など伺う余地はない。

 目の前のアクメを処理する前に、次のアクメが乳首に振り下ろされるのだ。

 叫んでいるだけむしろ流石と褒めるべきだろう。

 棍棒のように肥大化した絶頂器官だが、健気にもしっかりと上を向いて勃起を維持している。

 乳輪までぱんぱんに腫れ上がり、ロケット乳首と胸を張って名乗れる有様に変貌した乳首だが、その変貌は余計に未来ドロップたちのオモチャを受け止める事にしか益を持たない。


「ひンぎぃイイぃいーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ いぃい゛ッぐうぅうぅうぅううぅうーーーッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎ ぅおぉおほぉおぉおおぉおおおおぉおおおぉお゛お゛お゛ッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」


 乳汁を飛び散らし、ドロップは絶頂する。

 強烈な噴乳はオナホを弾き飛ばし、グローブを跳ね返す勢いだ。


「はッ、流石はわたし! こんな時でも反骨精神たっぷりとはねッ」

「それじゃ、選手交代とイこうか‥‥‥ひひッ」


 二人のドロップは、笑ってその場から引き下がる。

 すると奥から歩み出るのは新たなドロップだ。

 繰り返し繰り返し、あらゆるドロップがあらゆる手を使って乳首を‥‥‥おっぱいを虐めにかかるのだ。

 二人程度を切り抜けたって終わらない。

 まだ手の内を見せていないドロップは沢山待機している。


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