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「あ、来たわね。は〜い、入っていいよ〜」


 躊躇いがちのノックに対する返事は、お日様のように柔らかく暖かい女性の声だった。

 数秒遅れて白銀色の扉が開き、少年をその中へと導く。

 ビジネスホテルよりやや広いかという程度のシンプルな内装を見回しながら、少年はおずおずと部屋の中央へと歩みを進めた。

 脇に備え付けられたベッドに腰かけた女性が、少年をみてにぱ、と笑顔を浮かべた。


「おはよう未来クン! 今日も一日、よろしくね」


 ルーラーのサーヴァント、卑弥呼。

 穏やかな垂れ目を更にゆるると綻ばせ、手のひらを少年へと向ける。

 薄らと焼けた腕が持ち上がり、白い脇が露出する。

 (現代という時世としては)防御力の低い服から、思わず乳房がこぼれ落ちそうだ。


 少年はさっと顔を女性から背ける。

 もじもじと赤い頬が震えたかと思えば、小さく「おはよう、ひみこおねえちゃん」と声が聞こえた。

 朱に染まった顔を誤魔化そうと、少年はあちこち部屋の中に視線を迷わせる。

 そんな仕草がいじらしく、卑弥呼は余計ににまりと微笑みを溢す。


「いやあ、ちっちゃくなって余計に可愛くなっちゃったねえ未来クン! それに今日は『おねえちゃん』って呼んでくれたね。嬉しいなぁ〜」


 部屋の中央に立ち尽くす少年に駆け寄ると、卑弥呼はその両手で少年を抱きしめる。

 「わぷっ」と少年は驚き暴れるが、サーヴァントの(中でも更に有数の)剛腕でがっちりホールドされて、一介の人間が逃げられるはずもない。

 増して、体重も身長も普段の半分程度しかない今、抵抗は無意味だ。

 軽々と抱き上げられ、なす術なく卑弥呼の頬擦りを受け止める。


「怖がらなくって大丈夫だよ未来クン、あたしが他のこわーいお姉さんたちから守ってあげるから。ショタ化? で不安だろうけど、まかしといて!」


 眼前で朗らかに笑う卑弥呼。

 ぼッ、と少年の顔が沸騰する。

 青い瞳が大きく見開かれ、卑弥呼の笑顔をじっくり観察している。

 微かに香る日に当てた布団のような暖かな香りが少年にも染みていく。


 ショタ化。

 それはカルデア最後のマスターの身に起こった不可思議現象の仮称だ。

 古今東西から呼び出された100を越す英霊たちと関わるマスターには、時折その誰もが予想できない珍事が降りかかる。

 悪意ある魔術には得意(?)の耐性である程度抵抗ができる。

 だが善意で掛けられた数多の守護術には、その善性故に防ぎようがない。

 マスター本人にも知らされないまま、ひっそりとかけられた幾つもの魔術・祝福・呪いたちは互いに影響し合い、干渉し合い、突如として意味不明な反応を起こすことがある。

 今回もそのパターン、マスターの肉体・精神年齢がおよそ10年程度若返ってしまったのだ。


 マシュ「おねえちゃん」を含めたカルデア司令部が導いた結論は「解除まで厳重に保護」。

 守護目的とは言え、何が作用したかもわからない術を解呪しようとするのは冒険が過ぎる。

 簡単な検査の結果、幸いにも一時的な変化であると分かったことからも「元に戻るまで待つ」が正解と判断した訳だ。


 だが、更なる問題がマスターを襲う。

 それはマスター本人の記憶が若干混濁している事と、『ショタ化+軽度記憶喪失マスター』という状況を好機と見なすサーヴァントが多数現れると予想された事だ。

 前者は付き合いの長いマシュ、ダ・ヴィンチちゃん他一部スタッフの記憶があった事からさほど大きなトラブルにはならなかった。

 だが後者は場合によってはカルデア崩壊の危機すら孕んだ危険すぎる火種だった。

 種火なら集めて損のない有用資源だが、ひっくり返すだけで途端に要注意度が跳ね上がる。


 ショタマスターをそのままカルデア内に放り出すことはできなかった。

 導き出された結論は、状況を理解したサーヴァントに保護を任せる事。

 マシュたち多くのサーヴァントと関わるスタッフからマスターを遠ざけ、元に戻る日まで安全に世話させるのだ。


 幾つかの候補の中から、卑弥呼は選ばれた。

 ルーラーという中立を保てるクラス。

 カルデアに現れて日が浅く、他のサーヴァントへの過度な情報漏洩の危険性が低い。

 また何よりマスターとの友好関係は良好であり、子供の扱いにも実績がある事が選出理由だった。


「さ、それじゃあ未来クン、今日もあたしと一緒に過ごしましょうね〜」


 マスターを抱き締めたまま、卑弥呼は「シャワー室」とパネルが置かれた扉を目指す。

 人間であるマスターが生活をする為、一通りの生活機材が揃った部屋になっているのだ。

 魔術障壁で音も漏れず侵入も許さない鉄壁仕様。

 マスターを狙って突撃してくるサーヴァントがいても大丈夫だ。

 そう、マスターを狙うサーヴァントが外から攻め入ってくる分には何の問題もない仕様となっている。

 標的は部屋の外にしかいないとする前提を元にして設計されているのだから当然だ。


「もうっ、未来クンったらもう汗びっしょり! あたしの部屋に来るまでにかけっこでもしてきたの?」


 しっとりと濡れたマスターの黒髪を撫で、卑弥呼は起こった風に頬を膨らませる。

 少年の頭皮は興奮したように熱く、毛穴からじわりと熱を持った汗が染み出していた。


「やっぱ最初はお風呂からだよねえ‥‥‥頭からおちんちんの先っぽ(・・・・・・・・・)まで、あたしが洗ったげるから」


 マシュもダ・ヴィンチも他のスタッフも、誰一人として予期していなかった。

 マスターと共に閉じ込めたこの新人ルーラーのサーヴァントこそ、マスターから最も遠ざけておくべきタイプのマスターLOVE勢(ヤバいタイプ)であったのだ。


 そも、ルーラー面した女に記憶の朧げなショタを与えるべきではないのだ。

 かの地(ルーマニア)での戦いの記録が、それを示していたと言うのに。


 シャワーと聞いて身体を硬らせるマスター。

 その首元に唇を押し付けて、卑弥呼は赤い舌を這い出させる。

 浮き上がった汗粒を蛇のよう舐めとって、小さな耳へと唇をスライドさせる。


「今日もいぃっぱい、どぴゅどぴゅしちゃおうねぇ〜」


 囁きかけた小さな耳がびぐッと跳ねる。

 卑弥呼はそんな赤い耳たぶを優しく舐め、微笑んだ。



 邪馬台国における未来くんことカルデアのマスターとの共闘を経て、卑弥呼は現代世界にその霊基を定着させた。

 マスターへの想いもまた、同じように強く硬く、そのたわわな胸の奥に宿り定まった。


 だが彼を辿ってカルデアへと辿り着き、その場所での苦しすぎる実態を知ることとなる。

 たった一人のマスターを狙って争う、ライバルたちの数と力の強大さを実感する。

 母やら姉やら、果ては己が焼き消したかつての恋人(?)の生まれ変わりやら、トンデモ解釈でマスターを独占しようと手を伸ばすサーヴァントの実に多いこと。

 卑弥呼は改めて、自らが彼女らと比べて出遅れまくっていることに気付かされた。


「だ、ダメダメッ! 未来クンはだって‥‥‥あ、あたしとぉ‥‥‥ッ」


 卑弥呼に打ち付けられたショックは、やがて「ちょっと」お茶目な独占欲へと変化した。

 ショタマスターを預かったこの機会を、絶好のチャンスと判断するくらいには大きく、変化していた。


「うん、任せて! 邪馬台国の女王、卑弥呼の名にかけて! 未来クンのお世話はしっかりしてあげる」


 いつもと変わらない口調で答えた卑弥呼。

 気恥ずかしそうにこちらを見上げる少年に向ける瞳には、いつもと違った光が宿っていた。




「はーいおててを上げてね、ゴシゴシするよ〜」


 湿気の立ち込むシャワールームには、卑弥呼の声が反響していた。

 全身泡だらけの少年が、言われるままに両手を上げ、万歳の姿勢で固まっていた。

 その後ろで「よし」と卑弥呼が頷き、柔らかいスポンジから泡を押し出した。


 当然ながら二人とも一矢纏わぬ素っ裸。

 卑弥呼のはちきれんばかりの乳房も、歩くたび見えそうだったお尻も、煙以外に隠せるものはない。

 少年はふつふつと黒い髪の隙間から湯気を立ち上げ、必死に銀色の壁を凝視していた。


「んもうっ、今日が初めてって訳じゃないんだから、緊張しないの!」


 卑弥呼はそう言って、手にしたスポンジと、己の武器を少年へと押し付ける。

 胸へと手を伸ばしてスポンジを滑らせ、小さな背中にたわわに実った乳肉を擦り付ける。


 少年の体はおもちゃのように跳ね、全身の筋肉が硬直した。

 触れた肌の奥から、混乱して暴れる心音が響いてくる。

 喉がゴクリと鳴り、鼻から大きく空気が吸い込まれていく。


 卑弥呼はゆっくりとスポンジで身体に泡を広げ、ついでのようにその身体を少年にすり寄せた。

 緊張の面持ちで立ち尽くす少年の太腿を、数倍は太い自らの足で挟み込む。

 鼠蹊部から下腹までをぴったりと、少年の脇腹に押し当てる。

 少年の目が自分の乳房に釘付けになっているとわかると、スポンジを動かすフリをしてゆさ、ゆさと揺らしてあげた。


 少年の小さな肉体に満遍なく、卑弥呼という女の感触を覚え込ませる。

 皮膚同士をピタリと張り合わせ、視界には常にむっちりと締まった肉を泳がせる。

 スポンジを動かす傍で、ピンと張り詰めた胸に指を滑らせた。


 「ひゅッ」と少年の喉が鳴った。

 いつの間にやら敏感に張り詰めていた小さな乳首が、卑弥呼の指に転がされて飛び上がったのだ。

 ピリリと鋭い電流が、胸に広がり心臓に伝わり、全身を硬直させる。


「どうしたのかな未来クン? まだシャワー中だよ?」


 卑弥呼は意地悪くそう囁いて、また指を乳首の上に滑らせる。

 今度は少年も口を引き結び、情けない声をあげるまいと抵抗する。

 それでも「んッ」だとか「ふぅッ」だとか、いじらしい奮闘の鼻息が室内に響き、情けないことには変わりない。

 むしろそんな可愛らしい悲鳴こそ、卑弥呼の庇護欲‥‥‥という名を被った独占欲をくすぐり増幅させていくスパイスだ。


「ごしごし洗いももうちょっとでおしまいだからねぇ。あとちょっとだけ頑張ろうねえ」


 赤く膨れた乳首を離れ、卑弥呼の両手は少年の全身へとくりだした。

 脇をくすぐり、二の腕を這い上がり、小さな手を優しく包み込む。

 泡をたたえた掌は、少年の指を容赦無くこじ開け、恋人のように互い違いに指を絡ませた。


 もう一方の手は少年の下半身へ、つるりと傷の一つだってないお尻の隙間へと滑り込む。

 ちゅくりと石鹸を泡立たせ、小さなアヌスに指先をねじ込んだ。

 少年はかッと大きく目を見開いた。

 ぱちぱちと何度も目を瞬かせ、ぽかりと口を開けたまま、卑弥呼の顔を見上げた。


 卑弥呼は何も言わない。

 ただ優しく微笑み、つくつくと直腸をタップする。

 異物感に驚き、少年の腸壁は異物を押し出そうとぎゅうぎゅう押し返してくる。

 だが卑弥呼のパワーを前にして、その抵抗は心地よいマッサージに相違ない。

 少年の腸壁に強烈な電流が生まれ、未熟な神経に異質な快感を刻み込む。

 快感と卑弥呼の肉体、卑弥呼の声が硬いリンクを作り出し、少年の脳内が危険な学習を完了する。

 あらゆる感覚で受信した卑弥呼=快感の刺激を発散しようと、刺激熱が下半身へ、とくとくと急激な成長を見せる


「もっと力をヌこうねぇ。お尻のナカまでしっかりキレイキレイしなくっちゃだからね‥‥‥」


 小さな掌が卑弥呼の腕を胸へと押し付けられる。

 これ以上の快感は危険と、無意識下で身体が警告を鳴らしたのだ。

 危険の元である卑弥呼の身体を押しのけようと、懸命に力を込めている。

 だが卑弥呼が乳房の谷間へと飲み込めば、あっという間に動かせなくなっていた。


 熱い子供の肉体が卑弥呼の肉に包まれて、ただぴくぴくと揺れるだけの人形となる。

 子供ならではな高めの体温が、興奮と刺激で余計に熱を持ち、抱きしめる卑弥呼の肌にも興奮を染み込ませてくる。

 その中でも際立って熱を放出しているその突起を、卑弥呼はじっと見下ろした。

 身体中をくまなくまさぐり尽くした卑弥呼があえて、指一本触れなかった股間の可愛い突起。

 少年の身でありながら精一杯に大人ぶって勃起するペニス。

 今にも破裂しそうなほどに真っ赤に湯だった美味しそうなソーセージ。


 ぺろり、と卑弥呼は思わず唇を濡らす。


「ゴシゴシは終わったよ未来クン。身体を拭いたら‥‥‥お布団、いこっか❤︎」


 出来上がった身体は答えない。

 蕩けた口から漏れるのは、突沸寸前の嗚咽だけ。

 ピンと張り詰めたペニスが代わりにビクン! と返事をした。



 シャワー室から一歩踏み出ると、蜂蜜を煮詰めたような香りが部屋に充満していた。

 少年の嗅覚がそれを認知した途端、心臓の奥から何か熱いモノが吹き上がる。

 手足がじんじんと痺れたように感じ、落ち着きかけていた呼吸があっという間に荒々しく吹き付ける。

 脱衣室にあった洋服は全て回収されており、少年は恥ずかしそうに股間に手を当てた。

 全身に広がる熱と痺れは、最終的に股間でピンと屹立した部分に集約していた。

 僅かに脳に引っかかる理性に促され、少年はソレを手で覆う。

 火傷しそうな熱が掌に広がった。


 卑弥呼「おねえちゃん」の姿はいつも通り、ベッドサイドに腰掛けてあった。

 今日も卑弥呼の身体には、たっぷりの蜜が塗り付けられていた。

 部屋中に立ち込める甘い匂いは彼女の身体から揮発した蜜香によるものだ。

 むっちりと柔らかそうな肌が艶やかな光沢を放ち、少年の網膜にてらてらと美味しそうな輝きを焼き付ける。

 ゴクリと鳴った喉は、食欲かはたまた。


「おいでよ未来クン。一緒に、ね❤︎」


 卑弥呼はそう言って、立ち尽くすままの少年に両手を広げた。

 今日までに何度も抱き留められてきたその胸の内が、小さな青い瞳の前に曝け出される。

 豊満で豊かでたおやかな、二つの大きな乳房が揺れる。

 少年の記憶に残る女性‥‥‥マシュやダ・ヴィンチなど比較にもならない巨大果実。

 両腕同様、少年を抱き留めようとたゆ、と左右に広がっている。

 乳房の先に円を描くのはぽってりとした乳輪。

 少年の知識では測りようもなかったが、乳袋のサイズ同様に見事と言うべき立派な大きさだ。

 卑弥呼の目とは別の瞳が、少年を誘って覗き込んでくるようだ。


 言うなれば女体のブラックホール。

 少年の手足が自然と引きずられるように動き出し、ゆっくりと卑弥呼の腕の中へと収まっていく。

 争う術はない。

 争う必要がないのだから当然だ。

 肉体はその先に待つ快楽を知っているのだから。


 乳房が目前に迫れば、艶やかな蜜の滑りが目に見える。

 卑弥呼の熱い呼吸が胸を膨らませ、白い肌に暗い影ができては消えていく様子が見える。

 鼻先に濃い蜜の香りが広がり、肺に興奮が詰め込まれていく。

 感覚の全てが卑弥呼だけを認識し、それ以外を削ぎ落としていくのがわかる。


 倒れ込むように双丘の谷間に頬を押し付けた瞬間、卑弥呼の両手が少年を抱きとめた。

 身体と体が再びピタリと張り付けられる。

 しかも今度は正面から。

 顔が、胸が、両手足が、そして股間が、卑弥呼と言うメスの感覚に埋め尽くされる。


 途端、少年の頭がぱちんと弾けた。

 卑弥呼に抱き留められたまま宙に打ち上げられたよう。

 お尻がピンと後ろに飛び上がり、あれだけ熱かったペニスがまた一段、強烈な痺れを伴って熱を吹き出す。

 ペニスがゆれ、内側から痺れが駆け上がり、先端から放出される。

 少年の頭がペニスに合わせ、乱暴に振り乱れる。

 卑弥呼はそんな小さな頭を優しく抱き留め、胸の谷間に押し付けた。


「もう、未来クンったらもうどっぴゅんしちゃった。まだまだこれからなのに‥‥‥」


 麻痺し、ぼやけた耳の底へ、卑弥呼のウィスパーボイスが響いてくる。

 大きな手が髪をくしゃりと撫でてくる。

 涙が溢れそうなままに見上げれば、頬を赤く染めた卑弥呼と目が合った。

 少年の知らない感情がはちきれそうな顔で、「お姉ちゃん」がこちらを見つめていた。

 震える唇が何かを呑み込むように引きつり、開き、引きつり、そして開いた。


「‥‥‥ッ! やっぱり、離したくないっ! 離さないッ❤︎」


 接近する蜜の香り。

 口腔内に滑り込んだのはとろとろに甘く熱い肉の蛇。

 視界一杯に広がった卑弥呼の瞳が幸せそうに綻んだ。

 キスをしている、と認識した頃にはもう、少年の小さな口の穴は卑弥呼に蹂躙されていた。

 舌は絡めとられて脱力し、歯の裏側まで蜜の味が充満する。

 酸素が足りず、絶頂したての頭は更に霞がかる。

 抱き留められた両手では、卑弥呼を押し返すこともできなかった。


「ん゛ッ❤︎ ぷぁッ❤︎ はーッ❤︎ はーッ❤︎ ぷぁ‥‥‥ふぅ❤︎ 気持ちぃ❤︎」


 あわや窒息を覚悟しかけた瞬間、卑弥呼の顔が離れていく。

 肺が求める限りに空気を吸い込めば、そこにもまた卑弥呼の香りがたっぷりと含まれている。

 少年を形作る全てが卑弥呼を感じさせる。


 少年と卑弥呼はぱくりと口を開ききり、お互いの頬に暖かい吐息を吹き合った。

 繋がった涎の糸が切れ、少年の唇を冷たく濡らす。

 にへら、と卑弥呼は蕩けた笑みを見せた。


「未来クンのおちんちん、元気だよねえ❤︎ もうこんなにたっぷりダしちゃって❤︎」


 言われて気がついた。

 卑弥呼の身体に包まれたペニスがまた熱い。

 痺れる先端にねっとりと広がる感覚は、再びの発射の感覚だ。

 口腔を舐られる内に気付かぬまま、射精を決めてしまったのだ。

 卑弥呼が抱擁を緩め、張り付いていた二人を引き剥がす。

 すると卑弥呼のヘソの窪みに白い汁が広がって溜まっていた。

 ぬと、と二人の間に白い橋がかかる。


「嬉しいなあ〜。あたしでいっぱいどぴゅどぴゅしてくれるなんて、こんなに一杯‥‥‥美味しそう❤︎」


 卑弥呼の手が汁をすくいあげ、今し方キスしたばかりの舌に舐めとらせる。

 ちゅぱ、ぬぷ、と濃厚な音が少年の鼓膜を揺さぶる。

 ペニスが痺れを振り切って熱を持つ。

 ぷるんと頭をもたげた亀頭が卑弥呼のお腹に触れると、卑弥呼は笑って唇から指を離した。


「あっ、おかわりももらえるのかな〜 いっぱいご馳走になっちゃって、いいのかな〜❤︎」


 少年が止める暇もない。

 卑弥呼は小さなソーセージに頬をすり寄せると、「はぷっ❤︎」と一口で飲み込んだ。

 ペニスに広がる熱いサウナのような空間。

 恥ずかしそうに被った皮が舌でめくりとられ、じくじく痺れる先端が舌に絡みとられる。

 思わず腰を引き下げるが、それよりも早く卑弥呼の両手が少年のお尻を抱き寄せる。


「ん゛ッじゅぼぼぼッ❤︎ はむッ❤︎ ふむッうぅンッ❤︎❤︎❤︎ みらひクンッ❤︎ おちんちんおいひぃッ❤︎ あったかくって❤︎ びくびくふるえてカワイィっ❤︎❤︎❤︎」


 我慢など意味を為さなかった。

 栗の実ほどの睾丸が震え上がり、沸騰した白濁液が吹き上がる。

 少年は卑弥呼の黒髪を握りしめ、その口腔に欲望を吐き出した。

 出せども出せども、卑弥呼の舌が全てを舐めとり、飲み込んでいく。

 そればかりかカリ首をチロチロ誘惑し、更なるご馳走を強請るのだ。


 ゴクリと喉を鳴らした卑弥呼が、ようやくペニスから口を離す。

 「ご馳走様でした」と頭を下げられた少年の突起は、卑弥呼の舌で綺麗に汁を舐めとられ、嫌らしいほどぬらりと濡れていた。

 濡れてはいたが、ピンと精一杯背伸びして、「もっともっと」と欲張りに勃起をやめてはいなかった。


「ごめんね未来クン、あたしばっかり楽しんじゃって‥‥‥❤︎ ここからは未来クンの好きにしてイイんだよ?」


 卑弥呼はベッドに横たわり、言った。

 少年の唇とペニスを奪った口元が「どうぞ❤︎」と動く。

 手足を無造作に投げ出し、重い乳房がずしりと身体の左右に垂れ広がっている。

 蜜の光る肢体が揺れて、少年の瞳を魅了する。

 白い太ももを広げると、ピンク色の口が少年を出迎えた。

 トロトロと香り立つメスの汁を零す卑弥呼の口を目にすると、ペニスを覆う痺れが強くなる。

 薄い胸板を突き破らんばかりに心臓が暴れ出し、開けっ放しの口の奥がカラカラに乾いていく。


「んぁ❤︎ まぁだ〜?」


 ダメ押しの一言が少年の背を押した。

 揺れるペニスが向くままに、少年は卑弥呼の身体へ飛び込んだ。

 汗と蜜とが混ざり合い、二人の肌をキツく密着させる。

 体格差もあり、少年からすれば卑弥呼の身体は巨大なベッド。

 卑弥呼に溺れゆく卑弥呼でできた肉ベッド。

 一度飛び込めば、二度と上がっては来れない魔性の沼だ。


 少年の手は「さっきのお返し」とばかりに大きな乳首を握りしめる。

 小さな掌が大きな乳輪に指を沈め、必死にしがみつく。

 ペニスがワレメを求めて暴れ回り、欲望の赴くままに突き進む。

 見開かれた瞳がきろきろと卑弥呼の身体を舐め回した。

 卑弥呼というメスを求める小さなオスの出来上がり。


「そう、もう一人でイれられるね、くぅんッ❤︎❤︎❤︎」


 卑弥呼が眉を潜め、叫んだ。

 とろりと開いたメスの穴に、小さくも熱々のオスの棒が押し込められる。

 卑弥呼のキス、卑弥呼の口、それよりも熱くそれよりも柔らかく、そしてそれよりもキツく、卑弥呼のヴァギナがペニスを抱擁する。

 愛しい肉棒を我先にと肉ヒダが包み込む。

 少年の身体にも、卑弥呼の手足が絡みつき、肉ベッドの中へと飲み込んだ。


「んぁ゛ッ❤︎ みらい゛ッ❤︎ くぅんッ❤︎❤︎❤︎ もっとぃいよッくぅ❤︎ もっと、すきにシてッもほぉッ❤︎❤︎❤︎」


 卑弥呼に言われずとも、であった。

 少年は卑弥呼と溶け合うようにして胸の中に顔を埋め、小さな腰を打ちつけ始める。

 獣じみた悲鳴をあげ、卑弥呼のナカをかき回す。

 少年のブレーキは外れ落ちていた。

 汗を振り散らし、全身で卑弥呼を味わう小さな獣だ。


「あっ❤︎ 可愛いっ❤︎ 未来くンッ❤︎ 大好き、大好きだよぉ❤︎ もっとシて‥‥‥もっと頑張って、ねぇッ❤︎❤︎❤︎」


 卑弥呼も少年の気迫に答えるべく身体を擦り付ける。

 たわわな胸で少年の顔を挟み込み、蜜濡れの肌で圧迫する。

 片手で少年の頭を抱え、もう一方で少年の尻穴に指を滑らせた。

 少年はアヌスに触れられた瞬間に悲痛に叫ぶ。


「うふ❤︎ 未来クンお尻気持ちよくなった❤︎ お尻きゅんきゅんしてきてる❤︎ ほらほら❤︎ これでもっとどびゅどびゅできるよぉ❤︎ どびゅってちょうだい❤︎ ちょうだいちょうだいぃっ❤︎」


 「ほらほら❤︎」と卑弥呼の指が腸壁を突き動かす。

 肉壁を挟んで膨れた前立腺が、卑弥呼の指に圧され刺激を飛ばす。

 身体中に電流が広がり、そしてペニスの先に向かって集約していく。


 少年の体がおもちゃのように跳ねた。

 とぷん❤︎ と可愛らしく発射音が響いた。

 卑弥呼のナカに暖かくも濃厚な熱が染みていく。


「あ‥‥‥はぁッ❤︎ でたっ❤︎ でちゃったねっ❤︎ 未来クンちゃんとなかだしできたねぇッ❤︎❤︎❤︎ お姉ちゃんうれしいっ❤︎ よしよし、がんばったねぇっ❤︎」


 くたりと胸の中に溶けていく少年を、卑弥呼はくしゃりと撫でた。

 先の射精とは比較にならない快感がその身体を包み込み、少年は意味のわからない言葉を繰り返すだけで精一杯だ。

 身体を包む卑弥呼の体温に飲み込まれ、とろとろと意識を溶かしていく。

 「お姉ちゃん」の抱擁の中、少年はゆっくりと目を閉じた。


「ほ〜ら! もういっちょがんばろっ❤︎」


 そしてペニスに響いた絶頂で、再び目を覚ます。

 卑弥呼が指で輪を作り、射精したてのぺニスを扱き上げていた。

 今尚鈴口から精液を溢すショタペニスには、卑弥呼のシゴきは刺激的すぎる。

 少年が覚醒の衝撃に戸惑う間にも、再び脳髄を揺さぶる絶頂が吹き出した。


「昨日も一回だしただけで眠っちゃったもんね。今日はもっといっぱいどぴゅんってできるようにがんばろ❤︎ お姉ちゃんも優しくシコシコしてあげるからっ❤︎」


 「優しく」などと嘯きながら、卑弥呼はシコシコチュコチュコと強烈なシゴきで少年の射精を刺激する。

 少年の飛び上がりそうになる腰を両足でホールドし、握ったペニスは逃さない。

 ぴるるるるッ❤︎ と再び少年は絶頂。

 少々勢いの落ちた白い放物線が卑弥呼の太ももに到達する。


「うんうん❤︎ またぴゅっぴゅできたね〜❤︎ お姉ちゃんにもっとぴゅっぴゅしたいよねぇ〜❤︎ お姉ちゃんももっと未来クンの可愛い声聞いていたいなあ〜❤︎」


 少年の声は、卑弥呼の耳には届いていない。

 正確には届いてはいるものの、正しくは伝わっていなかった。

 歪んだ独占欲が少年の身体に纏わり付き、快楽の沼に形を変えて引き摺り込んでいく。

 少年の意志を置き去りに、肉体が卑弥呼を求めて堕ちていく。


「ねえ未来クン❤︎ 次はどうシたいかな? 未来クンの為ならあたし、なんでもシてあげる❤︎ おっぱい、いっつも見ていたよね❤︎ 脇もじーって、気付いてたよ❤︎ どっちでびゅっびゅシてあげようか❤︎ ほらほら選んでぇ❤︎」


 身体の位置がくるりと回転。

 少年の背中にしっとり濡れたシーツが触れる。

 上に覆いかぶさってくるのは、不思議な光を目に秘めた、肉厚むちむちな卑弥呼「お姉ちゃん」。

 その瞳に少年は危機を感じ取る。

 だが、その肉感に少年の体が絶頂を渇望する。


「あは‥‥‥❤︎ おっぱい、気になる? 包み込んであげるね❤︎」


 自然と小さな手は乳房に伸びていた。

 卑弥呼は乳肉を持ち上げ、ピンと天井を向いたペニスを間に包み込む。

 膣や口腔とも違う、強烈な重量を感じる圧が左右から、少年を刺激した。

 すかさず絶頂してしまうほど、強烈な。


「ん〜ッ❤︎ うふ、さっきよりも元気にでたね❤︎ おっぱいでむにむにが好きなのかなあ❤︎」


 卑弥呼は止まらない。

 出したばかりの精液をローションに、ぐっちゅぐっちゅとパイズリを始める。

 神経むき出し同然のペニスが、あの大質量に耐えれるはずもなく、悲痛な声と共に白濁汁が絞り上げられる。


「まだまだ、未来クンのおちんちんがおっぱいのコトを忘れられなくなるまで‥‥‥ずっとシてあげるねえ❤︎」


 乳圧の隙間から、卑弥呼の暗い笑みが垣間見える。

 少年はそれに驚き、慄く暇もない。

 また亀頭が擦れ、目に火花を飛ばして絶頂するのが精一杯だった。




 卑弥呼は直感(予言)していた。

 少年が射精すればするほど、少年の中に残った魔術の残穢が少年の魂に定着している事を。

 いつかは解けるとされる少年化現象の効果を延長、ともすれば永続化させることができるかもしれないという事を。


 元の姿に戻れば、きっとこうして卑弥呼と重なる日々の記憶は消えてしまうだろう。

 だが、こうして卑弥呼に溺れさせ続ける限り、彼はこのまま卑弥呼のそばに置き続けることができるのだ。

 それを知った今の彼女が、少年の身体を手放す訳が無かった。


「ねえ、ずうっとこうして一緒にシていたいよね‥‥‥未来クン。あたしとずっと一緒がいいよね❤︎ ずっとちっちゃいままでも大丈夫❤︎ ぜーんぶあたしがお世話してあげる❤︎ ほーらこうやって、ぴゅるぴゅる〜って❤︎❤︎❤︎」


 誰にも渡すものか、とでも言うように、卑弥呼は自らの身体で少年を覆い隠す。

 少年の幼き精神には、快楽から逃れる力はない。

 卑弥呼が手を引くまま、肉欲に溺れて沈むばかり。


 カルデアを大きく揺るがすこの事変が明るみに出るのは、まだずっと先の事。

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