【AI男の娘イラスト】領域ごとのLoRA使い分けの方法 (Pixiv Fanbox)

1. はじめに

画像を複数のマスク領域に分け、それぞれの領域でプロンプト指定する方法を前の記事で紹介しました。

【AI男の娘イラスト】マスク領域ごとのプロンプト指定方法の紹介

1. はじめに 画像を縦横複数の領域に分け、領域ごとにプロンプト指定する方法を以前の記事で紹介しました。 しかし、画像を縦横で分割する方式だと、人物が斜めに描かれるようなケースでは指定が難しくなります。 例えば、次のようなケースです。 そのため、複数の領域を手描きでマスクし、それらのマスク領域ごとにプロ...

この方法で複数キャラを自由度の高い指定方法で出現させられるようになったのですが、これまで紹介してきた方法ではLoRAの使い分けがあまりできませんでした。

例えば、AとBの2人分のキャラLoRAモデルがそれぞれあり、左の領域にはAのLoRAモデルを、右の領域にはBのLoRAモデルを適用させたい場合を考えてみて下さい。

今までの方法では、AとBの両方のLoRAモデルが全体に適用され、両方の属性が混ざったようなキャラが出現することが多かったです。

ただし、ちょっとしたことで、ある程度の使い分けができるようになります。

■生成例

今回の記事では、その使い分けの問題への対処方法を紹介していきます。

WebUIのExtensionとしては、前の記事と同じ「Regional Prompter」を使っていくのですが、実はこれの設定を1か所変えるだけです。

2. 準備

# Stable Diffusion checkpoint

# Textual Inversion

　※「KHFB」と「AuroraNegatives」の両方を使います。

# LoRA

　※AことAstolfoは超有名キャラなので、LoRAモデルを使わなくても召喚に応じてくれることが多いです。上の生成例では使いましたが、下の生成例では使っていません。

　※BことBridgetも超有名キャラですが、なぜかLoRAモデルを使わないと出現してくれなかったです。

# Extension

　※参考記事：【AI男の娘イラスト】LoRAモデルの層別適用の紹介｜海賊ラビィ｜pixivFANBOX

3. 生成

前の記事とほぼ同じ手順です。

ただし、txt2img画面又はimg2img画面の次の箇所は変更します。

Generation mode: Latent

　※生成速度は遅くなりますが、ある程度LoRAモデルの適用を切り分けられます。

■生成例

# プロンプト:

bed, indoor

BREAK

Astolfo, long braid, white hair, purple eyes, short sleeves, hair bow, black bow, pink hair, serafuku, white thighhighs, single braid, navel, long hair, sailor collar, hair intakes, streaked hair, school uniform, bottomless, (penis, penises:1.4), testicle, naughty face, arms up, (yaoi, cum in ass)

BREAK

bridget \(guilty gear\), otoko no ko, blonde hair, green eyes, black bike shorts, clothes lift, bottomless, (penis, penises:1.4), testicles, blush, tears, trembling motion lines, (yaoi, cum in ass, cumdrip)

BREAK

faceless male, huge penis, handjob

BREAK

faceless male, huge penis, caressing testicles

BREAK

(yaoi:1.4), faceless male, huge penis, cum in ass, ejaculation

BREAK

(yaoi:1.4), faceless male, huge penis, cum in ass, ejaculation, cumdrip

# ネガティブプロンプト:

KHFB, AuroraNegative, (Worst Quality, Low Quality:1.4), border, grayscale, watermark, (hetero, pussy, vaginal, cameltoe, breasts, covering:1.4)

※求めるポージングが明確な場合は、ControlNet/openposeを使っても良いかもしれません。

4. おわりに

特定のキャラを登場させたい場合は、まずはプロンプトだけで登場させられないかを試してみるのが良いです。

例えば、次のジャンルのキャラは、LoRAモデル無しでも登場させられることが多いです。

・VOCALOID ｛例：hatsune miku｝

・東方プロジェクト｛例：hakurei reimu｝

・魔法少女まどか☆マギカ｛例：kaname madoka｝

・艦隊これくしょん｛例：shimakaze \(kancolle\) ｝

・Fateシリーズ｛例：artoria pendragon \(fate\)｝

要は、一次・二次問わずでイラスト数が多いキャラは、この傾向にあります。

次に、プロンプトのみでは登場させられずにLoRAモデルが欲しい場合は、既存のものがないかを確認した方が良いと思います。

例えば、次のサイトで公開されているものもあります。

　※各LoRAモデルのライセンスは要確認です。

　※版権キャラの場合は、原作の二次創作ガイドラインも要確認です。

最後に、公開されているものがなければ、自作することを考えてみたら良いと思います。

LoRAモデルの自作方法に関しては、色々な方が紹介されていますので、この記事では省略しておきます。

　※実在の人物の場合は、自作自体をオススメできません。それでも作られるなら、自分で見て楽しむだけに留めておきましょう。

（おわり）