柊雪音の場合⑦ (Pixiv Fanbox)
Published:
2020-05-30 18:45:33
Edited:
2020-06-02 17:04:21
Imported:
2021-09
Content
「本当に愛する人間と結ばれるまで善良ある大人が
貞操を管理する」という名目で柊雪音は貞操帯を
履かされていたが、彼女は自分を苦しめる貞操帯から
解放されるために医師を名乗る男を夫とし、
処女を捧げることを決意する。
不本意で苦渋に満ちた選択であったが、貞操帯さえ
外されれば男の支配から抜け出し、周囲に助けを
求めることが可能だと考えたのだった。
だがそんな雪音の悲壮な決意は、男との性交により
もろくも崩れ去る。
雪音の秘裂はすでに2週間にもおよぶ発情状態での
禁欲生活によって愛液で潤い、まるで最愛の恋人を
迎えるかのように、男の胎内への侵入を許してしまう。
男は雪音との性交にあたり、「屈従の肉筒」という
先端の空いたコンドーム上の性具を陰茎に装着していた。
屈従の肉筒は雪音を苦しめた貞操帯と同じ性能をもっており、
表面に不規則に並んだイボのような突起が膣内の肉襞に
引っかかるたびに、どうしようもない多幸感と恍惚感が
子宮の奥から沸き起こる。
処女膜をやぶられた破瓜の痛みすらも快感へと変わり
思わず泣き叫ぶかのような喜悦の声を上げてしまう。
雪音の下半身は肉筒が生み出す電気信号によって
完全に男の支配下に置かれ、彼女の上半身が
いくら快感と苦痛の狭間で悶えようとも、
「浅く浅く深く」という機械的なリズムの抽送を繰り返す。
浅く突かれている間、雪音は自分が何のためにこのような
屈辱的な行為をしているのかを思い出し、憎しみと怒りの
青い炎を瞳に宿すが、子宮口を深く突かれるたびに
そんな抵抗の意思を消し飛ばすほどの痺れるような快感が
雪音に襲いかかる。
男に感謝の念すら覚えかねない偽りの恍惚感と多幸感。
これが自分の身体だけでなく、心まで屈従をさせるための
儀式であることに雪音は気づくが、もはや穢れた結合から
逃れる術はなく、ただただ男の腹の上で奇怪なダンスを
踊り続けるのだった。
⑧につづく