バナナの虜 (Pixiv Fanbox)
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前回とりあげた設定ラフですが、これを再利用して果実で狂う雄ヒーロー短編を書いてみました
淡々とした解説と、雄叫び雄喘ぎの組み合わせってエロいですよねという
◆ひとくち
その果実はトリコバナナ、ドラッグバナナ、雄果実、など様々な名前で呼ばれ、いずれの国でも栽培や売買が禁止されています。
果実は一年を通し常に独特の甘い香りを放ち、特に人間の男性はこれに強く魅了されます。
しかし香りは勿論、その果実を食するのは大変に危険とされます。
たとえ自ら望まない摂取であっても、一度口内に入れて唾液をつけると、果実はすぐさま反応し強烈な芳香と糖分と麻痺成分を分泌します。
口は果実を咥えたままの形で固まり、吐き出すことができないうちにさらに甘みは強くなり、芳香と甘みが脳に到達し、脳から大量の幸福物質を分泌させます。
これにより、対象は吐き出すことも、飲み込むこともできず、じっくりと長時間に渡り果実の成分を摂取することとなります。
(むごぉッ、ヒーローのこの俺の口にまでバナナ叩き込むとは!
こんなもんすぐに吐き出して―――ぬ、ぬっぅううッ!?!?
な、なんだこのスゲエ臭い、生臭え!!
で、でも、甘くて、め、っちゃくちゃ美味ェ………!!!
ち、違うッ、違う、バカなこと考えてねえで吐き出して、す、すぐに、ペロペロ……、するのやめて、こんな妙なバナナとおさらばして……戦うんだッ!
俺、が、俺がなんとかしねえと、他の奴らを助け、助けねえと、甘いとか美味いとか考えてる場合じゃ……ああぁぁ口が動かねえぇええクソぉぉ!!!
やべえやべえ、やべえぞコレェッ!!
あ、頭が、頭が、やべ、やべ、へんなノ上がってきァッ……!!)
◆やみつき
口内の痺れは強力ですが長時間残るものではなく、数分も経たずに消えます。
しかしその痺れがなくなった頃は更に危険とされています。
麻痺成分の代わりに脳内で分泌される幸福物質は大幅に増加し、表情は強制的に笑みへと変わっています。この笑顔が確認されたのが、第二段階と呼ばれます。
笑顔のため結局口はうまく開かず、多幸感に包まれ、思考が鈍化。
逃げ出そうという思考や、今が危険であるという信号がうまく働かず、全神経が他の行動よりも、果実を味わうことを優先し始めます。
鋭敏化した舌は果実の味を極上のものと感じ始め、幻覚や浮遊感によって、手足の一定運動、通称バナナドラミングと呼ばれる動きを始めます。
この段階で既に、多くの男性が自ら望んで唾液と舌を絡ませています。この状態では忠告は勿論、物理的に果実を引き剥がそうとしても強い抵抗を示します。
(よ、よだれとまらねえ、うめえ、うめえ、ばななうめぇぇ……!!
おほっ、やべ、噛み切ったらもったいねえ、しゃぶっちまう!
オホッ、むほぉッ!
スゲ、うめッ、このバナナうめッ!!
うめえ、うめええ……うますぎ、これうますぎ、むぉ、おぉぉ、おほ、うほッ!
バナナうめえ、ばなな、バナナ、じゅくじゅくバナナッ!! うめ、うますぎッ、がまんできね、ガマンあほくさッ、ガマン無理無理ィーーッ!!
ムホォ、ムホォォ、バナナ幸せェッ! か、体動いちまうゥッ!
わけわかんねーーーッ! けど楽しィーーーッ!
ひ、ヒーローなのに、楽しくって踊っちまうゥーーーッ!!
ンホォ、おホォぉおっ!! バナナァ――――――ムホッ❤)
◆へんたい
脳に成分が行き渡ったことにより、思考力が根本的に変質する。
唾液には果実に似た成分が含まれるようになり、呼吸をするだけで幸福物質を誘発するようになる。
この状態の男性は既に果実に対する嫌悪感は一切なく、むしろ果実に対する執着、愛情、そして果実を与えた存在への感謝を見せ始め、隷属に至る。
果実を長時間咥えすぎた口の形状は元に戻らず、声を出そうとしてもウとホの発音が大量に交じり、バナナドラミングなどの肉体を使ったコミュニケーションが主となる。
ホルモンが異常に増加し、体毛が濃くなり、脳の多幸感だけで射精に至る。自主的な繁殖行動が不可能となるため、この第三段階をもって、別の生物へと変態したとみなす研究者もいる。
(ウホウホ おれ、すき、ばななすき❤
バナナだいすき、ウホ、うほっ❤
オレのバナナ、ぶらぶらバナナ、オレバナナ、オレもバナナ❤❤
ウホウホウホウホ❤
ばななだいすきナカマだいすき❤
ナカマふやしてしあわせなるなる❤
バナナバナナ❤ ウホッ❤ ウホッ❤
しあわせ、しあわせ❤ ばななしあわせ~~~❤❤❤
なまえぇぇ???❤ なまえ???❤ なにぃ???❤
わすれたわすれたしらないウホウホ❤
オレなまえバナナ❤ バナナだいすきバナナおれおれ❤
ウホウホウホッ❤
ウホッ❤❤❤)