過去作語りなどひとつ 『絶対結末決定権』編 色々例外な番長のまとめ (Pixiv Fanbox)
Content
3人目、ラストとなります
各キャラクターそれぞれ、その世界の強者を選んでいるので、その中でも学生の強さといえば、生徒会か番長かの二択になるでしょうが(断言)、生徒会はどちらかといえば知性の強さというイメージですので、肉体代表ってことで番角、かつ現代が舞台ということで、世界的な強者……ということで将来医者になるという設定で白衣を着させました。中年の強さは経験と地位、若者の強さは将来性と体力。それぞれ魅力的ですよね。若者☓親父はその両者が引き立つのでとてもいいものだと思います(強引)
真面目で無口でつっけんどん。
つまり羞恥顔が似合うってことで、そういったシチュが多かったと思います。恥ずかしいは気持ちいい。
人前でヤられたり、好きじゃない相手にヤられたり、逆に好意をよせている相手にまっとうにヤられたり……。とにかくなんでも恥ずかしい。そんな番長だったと思います。
さて、このキャラクターですが……、今思い返してもかなり例外だらけの存在でした。
若いから、とかではなくて、各種エロイベントの内容やオチなどの部分が、かなり特別だったと記憶しております。
たとえばこのシチュエーションですが、苦しそうな顔、恥ずかしそうな顔で、人前で射精させられて本当に恥ずかしくて身悶えしているシチュエーションとして作ったものだったと思います。
露出系はかなり書いていますが、それらはあくまで性的興奮を煽るために用いられ、最終的に到着する場所は快感と設定することがほとんどです。本人に露出の趣味がまったくないのに露出させる、虐げる露出は相当珍しいケースだったと思います。過去も今も。
人前でこんな格好したくないのに射精。
とだけ表現すれば同じですが、その文章の内部に、「興奮してしまうから駄目だ、自分が変わってしまうから恐ろしい」という要素が入っているか「俺がどうしてこんな恥ずかしい目に、嫌だみんな見ないでくれ」という要素が入っているかで、味わいは全然違ってきますよね。
個人的には前者が好みですが、今こうしてイラストを見返すと新鮮で面白いな…とは思いますハイ。
もうひとつ。最大の違いは、あるルートで洗脳催眠状態からもとに戻る、という描写を入れたことです。
これは当時からかなり意識して避けていた展開ですが、……多分コレ以降やってないんじゃあないかなあって思っております。
かなり個人的な趣向によるコダワリなのですが、洗脳状態の絶対性というものを大事にしたいなーと考えています。いわゆる逆転シチュとかが好みではないので。
一度変わってしまったからには元に戻れない。という残酷さ、不可逆性による絶対的に永続する幸福。物語を終えるにあたってこの「もとに戻らない」という状態はかなり強烈な一手で、他の方の創作を読んでいてもそういった描写があると、すごく……良いなってなります(まろやか表現)
それでもどうして、そんな描写を入れたかと言うと、やはりハッピーエンドが一つ欲しかったから……という理由だったと思います。
こういう恥ずかしげな顔をする相手との性交渉のイラストやシチュエーションを求めている方もいるだろうなと。
……本来であれば世界を掌握しようとして洗脳催眠といった手段を取った人間は、世界を自分の思うがままにしたというハッピーなエンドはあっても、愛は手に入れられない、と倫理的には思います。
ですが、このゲームは……作りはシンプルなぶんエンディングはたくさん入れよう、と思って「絶対結末決定権」と名前をつけて作りました。それだけに、自分の主義や趣味以外の要素もたくさん入った作品だったなと、今になって振り返ると思います。
そういうわけで、未熟なところや冒険したところ(成否はわかりませんが)が色々あった作品だったなーと……そんなふうにまとめさせていただきます。