マンキニ洗脳される陸海空の豪傑達! 裏切られ追い詰められる陸上自衛官編 (Pixiv Fanbox)
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男の最大の忍耐、それは弱きものを守るときにこそ発揮される。
使命感は筋肉を限界以上に突き動かし、愛や友情は心を強く燃え上がらせる。
自分のためではなく、誰が為に。その熱意があれば歯を食いしばって耐えられる。どのような恥辱にも、苦しみにも、やがて勝ち取る勝利を信じて踏ん張れる。
巨大な弩の弦を引くことが困難なように。大きな力が発揮されるには、『溜め』が必要なのだ。
しかし、そうして耐えて耐えて耐え抜いた男たちから放たれる一矢は、どのような巨大な壁も穿つものだ。
もうすぐだ。
ついに今日がその時だ。
隠れ家、あえて古風に秘密基地と呼ぶほうが近い。正気を残した四人の男たちがそれぞれ自衛隊や警察から秘密裏に収集し、何ヶ月もマンキニを解析し、技術を結集して作り上げたジャミング装置は、明日いよいよその真の力を発揮する。
里村コウゾウは目前まで迫った未来のため、最後の忍耐の朝を過ごしていた。
「お、朝から元気だねマンキニ陸上自衛官さん!」
「おう、マンキニィッ! 今日もこの美しい大地は、このマンキニコマネチで鍛えた脚で……この通り、どっしりがっしり護っとるぞおッ!」
装置が隠された工場の奥まった一室に向かう途中、里村は朗らかに呼び止められた。
「み、皆さまを必ず、この逞しい足腰で守り抜いてみせるでぞおっ、ホレ、この通りでありますッ」
里村は作り物の笑顔を浮かべてガニ股になると、愛する街、愛する国の大地に、四股でも踏むようにドスンと足を落とした。
そうして見せつけるように開いた股に、両手をビシリと添える。訓練と作業でゴツゴツとした芋のような手を美しく真っ直ぐ伸ばし、鼠径部を強調するようなVの形を作る。
「マンキニッ、マンキニッ!!!」
そのまま勢いよく手を引き全身の筋肉を見せつけるよう体の正面すべてで大きなVを作る。
この侵略者……征服者……この世界の真の主たるマンキニ魔王を讃える動作。激しく無様に『コマネチ』の動作を行うことが、自衛官として最も大切な任務、なのだ。
「いやあこりゃあ見事なマンキニだ、そっちのお巡りさんにも負けてないねえ」
「おまわり……さん……?」
里村が指で示された方向に目を向けると、そこから調子っぱずれな歌のような、酔っぱらいの戯言のような、幸せそうな声が聞こえた。
「むふぉぉ♥ その筋肉、顔、髭、なんとなんと! マンキニポリスとして見逃せんであります、逮捕、逮捕、これはもう逮捕であります!!」
そこにいたのは酩酊した不審者などではなく、街を護る警察官だった。繋がり眉毛のゴリラのような顔の大男が、紺色に桜の代紋をつけたマンキニ姿でこれまた逞しい男の尻を鷲掴みにしていた。
「おぉおッ、ぬほぉッ!」
「そぉんな立派なマッチョでありながら、本官のチンポとマンキニスリスリしないとはぁ、それは偉大なる指導者様への反逆でありますッ♥ 反逆行為は最も重い罪になるでありますよぉ♥」
角山キュウゾウ。かつて共にこの世界を護るため秘密裏に集まり、固く勝利を誓いあった四人のうち一人。正義感と忍耐に燃える、街の頼れるお巡りさん。
先週から突然姿を見せなくなった、果たして最も想像に容易く、そして想像し難い姿でそこにいた。
「おまわりさんそんなぁ、お、俺には愛する生徒たちがいるんですよぉ、職権乱用ホモ行為はおやえくださぁい♥」
「んん???? やめるわけがないが、へっへっへこれが楽しゅうてパトロールしとるんじゃあ♥ そぉんな事良いながら、おまえさんも本官のマッチョな体を見て、チンポがビンビン♥ びんっびんっになっとるじゃろぉ♥」
「ぬほぉお巡りさんさすがっすぅ♥ かなわないなぁあ、あひっ、お巡りさんのフェラ顔エロすぎてぇぇ俺もうたまらないっすよっぉお♥」
ある意味では、それは不審者よりタチの悪いものだった。そこらへんで見つけた男を、警察官という権力を利用してセクハラ放題。
マンキニからいやらしい男の汁を垂らし、誘惑し、往来でも構うことなく絡み合っている。
ーーこんな男が、この街以外でも日本中、いや世界中あちこちで見られている。
ただ筋肉質であるというだけで、ただ男臭いという理由だけで、選ばれてしまったというだけで、マンキニ常時着用の変態警官にされてしまった。
(もう少しだ、待っとれ、もう少しじゃからな)
里村は心のなかで辛抱強く自分に言い聞かせ、再び顔に笑みを浮かべた。
「おうおうこれはこれはマンキニ自衛官の里村殿、マンキニッ♥ 今日もええ体をしとりますなぁ♥ 本官のマンキニチンポと並べて、ここは心温まる交流といくのはどうでありましょうかぁ♥」
「お、おぅううお巡りさんも文字通り精がでますなあっ、マンキニ警察官殿の勇ましいチンポがあれば、陸の平和はおまかせじゃのう! 一緒にマンキニ……とイキたいところありますが、残念ながら重要な任務がありますので、次の機会に是非ッ、その立派なマンキニチンポを味わわせていただきましょうッ! マンキニ!」
里村は名残惜しさを感じさせるようにポーズをとると、角山に背を向けて歩き出した。
かつては親友、戦友、そしてそれ以上の間柄で深く強く結びついた関係であった二人だが、角山が追いかけてくることはなかった。
去るマンキニより、共に楽しめるマンキニ。彼は直ぐ側にいた教師としっぽりと楽しむことに夢中で、これっぽっちも里村に執着などせずに笑っていた。
「おぅ、まっとったでぇ、随分遅かったのぅう。お前さんも洗脳されちまって、チンポが気持ちイィ阿呆になってるんかと心配しとったで! どんな男でも、いつどうなるかなんぞホンマにわからんもんやからのう」
「この大事な日に定刻より遅れてくるとは、もっと気を引き締めてもらわなければ困りますよ。そう、このマンキニのピシッとね! ……なんちゃって、いや冗談、冗談ですよ、ハッハッハッ」
秘密基地に到着すると、すでに淀屋と寺水が随分待った様子で不平を垂らしていた。
迷彩柄のマンキニを逞しい体に食い込ませ、口ではそう言いながらも、二人揃って随分と上機嫌だ。
『ーーなんもかんも終わったときは、そん時ァコイツで四人パァっと盛り上がろうと思ってな』
そう言ってテーブルにおいた酒瓶には、二人の笑顔が反射している。
上機嫌なのは当然だ。
そう、今日で終わるのだ。長く苦しい忍耐の日々が。
特にこの一週間はそれはもう過酷そのものであったはずだ。二人はそれぞれがエリートマンキニ隊員として昇進させられ、今まで以上にとんでもない日々を過ごしたのだという。
その厳しさは容易に想像できた。二人の鍛えられた肉体を見れば明らかだった。
「ま、わしら真の男の忍耐力に掛かれば、そう難しいミッションでもなかったのう、ガッハッハ!」
全身真っ黒に日焼けした寺水ゴウが、いつものように腕を組んで笑った。そうして上半身は頼もしくありながら、妙に滑稽な下半身をしている。特に何もしていない今も、その足はつま先立ちになってプルプルと震えている。
一日中雲の上でプカプカと浮いていたからだろう。そのポーズがすっかり癖になっているらしい。
「こんなっ、情けない格好を晒して、毎日毎日お空のパトロールをした甲斐があったっちゅうもんや」
よだれをさっと拭うと、ゴウは白い歯を見せてまた笑った。
「それをいうなら俺は、毎日毎日水の中で全身運動だぞ、まったく困ったもんだ」
そんな寺水に負けじと淀屋ヤマトがズイと一歩前に踏み出してきた。二の腕をグイと曲げて腕の太さを見せつけてくる男の全身からは、磯と汗の混じったしょっぱい臭いがプンプンした。
「家に帰ると息子が、今日もお父さんいい匂いだなんて言ってくれてなあ、ハハッ、その言葉があればどんな日々でも耐えられるもんだ」
そう男らしく言いながら、ヤマトの股はわずかに開いて膝が曲がり平泳ぎのようにカクカク奇妙に動いていた。
一日中海の中でプカプカと浮いていたからだろう。そのポーズもすっかり癖になっているらしい。
そして寺水同様淀屋の肌も、もはや一生消えないのではないかというほど、くっきりと日焼け跡が残っていた。
「うむ、今日までよく耐えてくれた」
里村は二人の熱い友情と努力に笑みを浮かべると、彼らの忍耐を讃えた。
「もしもの時のために、お前たちにも黙っとったが、今日まで調整しとったこいつはジャミング装置じゃ。一度発動すればこのマンキニから発せられている男を腑抜けの阿呆にするパワーをかなり打ち消すことができるもんじゃ」
二人は目を見開くと、顔を向かい合わせて口元にこれまで以上にニタリと歪んだ笑みを浮かべた。
「おお、そいつは危ないーーもちろん連中にとっては、な! こりゃあ致命的な一撃になるやろうな、どれわしががっちりこの逞しい腕で守ってやろうッ!」
「そんなものが働いてしまったら、我々ーー彼らが元に戻ってしまうということだな。さすが里村先輩だ。信じて待っていた甲斐があったというものです。どれ、ちょっと拝見」
二人のマンキニ男は両手を開き、襲いかかる熊のように装置ににじり寄った。
「まったくお前達は……」
里村は二人の戦友のその姿を見て、静かにため息をついた。深く深く、息を吐き出した。そして細い糸のような目をカッと見開いた。
「お前たち……演技が下手すぎるじゃろう!」
里村は声を張り上げると、装置を腕に抱えたまま足元に転がった空き瓶を蹴り上げた。その勢いのまま後ろに跳ぶと二人の頼もしい戦友から的確に距離を取った。
「な、なにをぉおお、演技とはいったいッ、どういうことやぁ♥ なぁんのことだかサッパリわからんなぁあッ」
「ハァハァ……俺たち四人、最後まで魂は一緒、そう近いあった仲じゃあないですか、さあ早くその装置をこの逞しい腕に持たせてくれえ♥」
二人は上気した顔を里村に向けて、なおにじり寄った。もうすでに辛抱できない様子で、マンキニの中に収まっていた肉棒が迷彩柄にいやらしいシミをじわじわと作っている。
「そのツラ、その股、なによりそのマンキニ! それでバレんと思っとったら、それこそ大馬鹿もんじゃ!」
「むぅぅう、何故こんなにはやくわかってしまったんだあ♥ マンキニッ♥ あひっ、し、しかしこんなに気持ちよくってハッピィなのに、勃起せんでいろっちゅうほうが無理やろがぁ♥」
「おほッ、マンキニが気持ち良すぎてッ、顔もどうしても笑ってしまうぅう幸福になってしまうぅ♥ まったくこれは恐ろしぃ♥ 恐ろしきもちいぃマンキニィ♥」
二人はあっさり観念したのか、待ちわびていたかのように堂々としたガニ股になった。
そのまま行う動作は、やはり一つだ。
「マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥」
「マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥」
二人は日に焼けた色黒の筋肉にそれぞれの所属の迷彩マンキニを食い込ませ、それはそれは楽しそうにポージングを決めた。
男らしい顔に浮かんだだらしないニタニタの笑顔はまるでそっくりで、双子の兄弟のようだ。
グニュ…とマンキニの先端が勃起チンポで引っ張られるのが見えた。
「わしはなァ、この屈強な体でみんなを空から見守ることこそ、本当に求めとったことやって気がついたんや。大工もれじすたんすも、なんとな~く付き合いでやっとっただけで、ありゃあ本当のわしやない! こん姿こそぉぉぉお………、あひ、もう御託なんぞどうでもええわ、早ぅまたお空にプカプカ浮かびたくてしゃあないわあ♥ マンキニィ♥」
「私はマンキニ満点パパになったんだぁ♥ もう息子相手に嘘も隠し事もしなくていいんだぁ♥ 本当の……心のソコから一緒に笑い会えるのは最高だぞぉ♥ 今日も帰ったらいっぱい仕事の自慢して、マンキニ褒めてもらって、ああぁぁ考えただけで幸せすぎて頭がどんどんハッピー汁でくちゅくチュなるぅ♥ マンキニィィンッ♥」
「マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥」
「マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥ マンキニ♥」
二人ははひとしきりコマネチをすると、今度は揃ってダブルバイセップスのポージングをした。両腕の力こぶを目一杯つくりあげて腰を振る、もうひとつのマンキにポージング。雄を見せつけ、チンポを見せつけ、気持ちよさを全身で表現する新たな敬礼の姿だ。
「あひ♥」
「はひ♥」
その瞬間、二人のチンポがマンキニからズルんとはみだし、でかいテカテカの亀頭から大量の先走りが奔った。
一糸乱れぬその動作、筋肉、笑顔、そしてチンポ。それは二人が心の底から同じーーマンキニ自衛官になった証だった。
「この淀屋ヤマト、二度と元になんて絶対に戻りたくないのでありますからしてッ♥ さあ里村コウゾウッ、観念してそのくだらん装置を渡せええ♥ ぶっ壊してやるぞお♥」
「わしらマンキニ自衛官、お国のために、魔王様のために、心を入れ替えてチンポのままにマンキニマッチョになるんやぁ、ハァハァ♥ この使命をじゃまするやつはたとえ誰であっても許さへんで~~♥ でへでへ♥」
「ーーーッ!!」
完全に勃起した肉棒を解放した二人は、レイプ犯のように下品で攻撃的な雰囲気で里村を壁際に追い込んだ。
マンキニだけを身に着けた変質者が二人、かつての仲間に対して容赦なく迫る。
「じつは俺はまだ一人もマンキニ洗脳していないんだ、へへ♥ 初体験が元仲間とは、父さんは恵まれているなあ♥」
「おうわしもや、へっへっへッ、サイコーに気持ちええっちゅう話やからのうぅぅ♥ もう想像しただけでぇ、イッてまいそうやわぁ♥」
興奮のあまり二人の肉棒は限界まで勃起していた。マンキニからはみ出た太く長い雄竿の先端同士は、まるで濃厚なホモセックスのように擦れ合う。
「さあさあ♥ にひぃ♥」
「いっしょに忠誠を誓おうやあぁ♥ おほ♥」
ふたりは官能的なため息をついて、体を震わせた。
寺水は技量と根性に優れたよい男だった。
淀屋は雄々しさと優しさを併せ持った賢い男だった。
だが今里村の前の前にいる二人からはそのどれも感じられなかった。かつてあった使命感や頼もしさは少しも残っていない。ただ、男臭い臭いと体毛、そして肉棒から今まさに放たれそうな精液。それだけだった。
「ぐ、ぬ、わしはーーわしはーー」
三人の屈強な男が、狭苦しい部屋の隅に集まるとそれだけでサウナのように湿度がむわりと高まった。
「おほぉ♥」
「へひっ♥」
二人は肉棒を合わせながら、チークダンスでもするかのように手を取り合った。迷彩マンキニと肉棒が擦れ合い、「はぁぁあん♥」と間の抜けた喘ぎ声が二重になる。
股間にあつまるエネルギー。
輝くような先走りがいよいよ限界まで大量に分泌される。
鼻腔から感じられる男の臭気。いやらしい筋肉と竿の擦れる音。そして男らしい低い喘ぎ声。
「「あっ、出る♥」」
そして、笑えてしまうほどにあっけなく雄汁が飛び出した。
マンキニの中に収納されて、24時間無休で気持ちよさを味わい、熟成されきった濃厚な雄汁が里村の全身に降り注いだ。
「そ、そんなもんは、無駄ッ、無駄ーーぬぉぉぉおおおおお♥♥」
猛々しい雄たけびが、工場の中で響いた。