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今月もご支援いただきありがとうございます!


最近は気温も快適になり出していますが花粉症に悩まされています…

そこまで大きく症状が出ないですが鼻が詰まりやすかったり口が乾燥しやすくなっていたりと地味に感覚が鈍りやすくなります。

薬と鼻に差すナザールスプレーと花粉をブロックするクリームやスプレーを駆使して何とか過ごしています。


油断せずにこの季節をうまく乗り切りたいですね。


遅くなりましたが先月の振り返りをしながら近況や雑多な話題、最後の方には進捗報告をしていきたいと思います。





■先月振り返り


先月描いた絵を振り返っていきます。

成果だけで見ればほぼほぼ一枚だけ書いた月でした…!


けど、その背景には制作方法の転換を図った時期でもあったのでその分の遅れもあったかもしれません。


具体的にはラフや構想はじっくり取り組むことで寝かせて確実なセットアップを実現し、その実りの作業のタイミングは遅れて時差でやってきます。


実際に進行中の絵もいくつかあったこと、いずれ使えるラフのストックも貯めてあったことがこれまでと大きく手応えが違う(目に見える成果以上の期待が次回にもある)かなと思います。

特に心理的にも焦りや嫌な感情が大きく減り、そこは以前とはかなり違っています。


実際、この先月の成果だけでも自分なりにお絵描きを楽しんでいる感が出ている気がしますがいかがでしょうか?


そのセットアップについても後述して解説していきたいと思います。




ちなみに3月の現時点での成果はこうなっています↓

2月と打って変わってもうすでに制作の転換の実りが出始めた証に見えます。

のびのびと描いている感や一枚ごとのテーマの確かさなど。

これは嬉しいです!


感触としても、「ラフや構想でじっくり探る期間」と「それらが固まって清書でひたすら迷わず走る期間」という境界線がかなりハッキリとできました。

それまでは作業には先の見えない迷宮に入るようないやな苦痛があったんですが、今では後者の段階に入るとそう感じることなく形が完成に向かっていく楽しさを覚えるようになりました。




■緊縛ラバー絵

先日、非公開の緊縛ラバー絵を完成させて納品しました。

(前回と同じ一部の進捗画像。完成版は異なります)


自分としても質感を楽しむような面白い作品になったと思います。

また、制作姿勢の転換の効果も出たのか抵抗無くこのテーマ・ジャンルに対応できました。


こちらは5月頃、依頼者様より発売のダウンロード作品のオマケと、こちらの支援サイト内での公開予定となります。

どうぞお楽しみに!



■ウマ娘

先月はウマ娘のアプリでミスターシービーが実装されました!

何故かは知りませんが(笑)とても感無量で嬉しい体験でした。

そのおかげもあってかファンアートもしっかり描けました。


自分の中で確たる表現を見出せなかったのか、描きたいものが見つけられなかったのか、それまではなかなかこういう線画ベースで描けなかったんですよね。


何かが自分の中で解けだしたのかもしれません。それこそイップスに繋がる要因とか。

ちなみにですが、今後支援サイトではウマ娘、とりわけミスターシービーのファンアートを高解像度で提供するのは自粛しようと思います。

誰かに何かを言われたわけではないですが、その方が無難と判断しています。

支援サイトでの進捗や表向きのファンアートとしては今後も投稿したいと思います。

ご理解の程よろしくお願いします。



■セットアップを丁寧にやる

先月頃からの制作姿勢の転換をしていくうちに次第に意識しだしたのは、制作中のことよりもその前の「セットアップ」が大事だなということでした。


以下のような複合的な意識や習慣・考え方からなっていて、それを自分なりに形成しています。


●無意識・得意・リラックス

●夜練習と勉強になる絵をじっくり見る

●素直さ

●ハイ&ロー

●恐れという物語

●よい物語をつくる


長くなると思い、下記のお絵描きメモにて詳しく解説しています。

お絵描きメモ第9回 セットアップの話

雑記で書こうとしたカテゴリですが、内容の項目が多くまとまりきるかわからなかったのでお絵描きメモにすることにしました。 今回は最近うまく機能している自己流「セットアップ」について書いていきます。 これまで数年に渡り制作やクオリティに悪影響を及ぼしている、自分の中にある原因不明の精神的な迷いや悩み「イ...




以下はその他、これもセットアップに含むか迷うなと思ったもので気づいたことなど。




■動機を形にする

モチベーションという言葉。よく意識していました。

制作する上で高めたりコントロールするもの、そんなイメージがあります。

要するにやる気のことを指していると考えていました。


それはそれで正しいのですが、自分を奮い立たせる意味ではかなり漠然としたものでした。


もっと根源的にその意味を探ると、「動機」という言葉に行き当たりました。

動機さえあれば、やる気は問うまでもないレベルになります。

つまりモチベーションの真の意味はやる気ではなく「動機」と捉えています。

やる気を上げる暇があるなら、動機を見つけるべきと考えます。


そして動機そのものが制作へと自分を衝き動かす最もプリミティヴなものであるなら、

制作する・表現する絵は動機そのものを形作るべきだと考えるようになりました。



それさえできれば、できた絵は充分に伝わるものがあるでしょう。

逆に動機が伝わらないようであれば余計なものが絵や姿勢に混ざっていると言えるでしょう。





■実在感

ウマ娘のファンアートで、下記のような記事がありました。


イラストが2点ありますが、並みのファンアートとは違うオーラがあると思います。

いわばスペシャルなファンアート。

(他のウマ娘でも、他のイラストレーターによるスペシャルなファンアートを見かけることがあります)


並みのファンアートとは違うオーラ…それは描き込みの量による圧か?または逆に手数の少なさから見えるタッチの切れ味か?

どちらでもないと思います。

静かなようで、重みも確かにある存在感。


これは言うならば、描き手が「確かにそのキャラクターが存在している」と信じているからだと思います。

実在感。

この実在感が、技術を超えた魅力を絵に深く与えてくれるのだと認識させられます。


自分も依頼絵を描くときでも、この実在感を強く持って描きたいものだと考えさせられます。




■日常・常識との距離感がバグる罠

ハイレグ衣装の絵を描くのは好きですし、それを売りにしたいですがこの表現は非常に繊細だと常々思います。R-18になりかねないです。

そのことは、以前にも雑記で触れた感覚でもあります。


その基準について一つわかってきました。

それは、「日常・常識との距離感がバグる」ことに気をつけないといけないという着眼点です。

余りにも露骨だと非常識な印象を与え、親近感を遠ざけることになりかねません。

非日常であるのは絵としていいのですが、やはりそれでも現実を生きる我々へのフックは何かしら必要になると思います。

一例としてわかりやすいところで言えばハイレグ衣装を着ている女の子が恥ずかしがっていたり、かろうじて少し手で隠したりといった「自然な抵抗」があれば常識的に見え、安心感があります。


そのことからも、布越しとはいえ恥丘の丸みが目につく形で見えているのは非常に危ういものだと再確認させられます。

逆にそういった見えては危ないものを理由なくあっさり見せていると、

描き手やキャラが「日常・常識との距離感がバグっている」やばい人と認識されかねないと思います。

それが時に自己嫌悪を生むこともあります。


この距離感を大事にしつつ、慎ましくハイレグを見せて愛でていくことでより深みのある表現をしていきたいと思います。




■動詞・形容詞を考える

自分は個人で活動していますが、例えば会社や集団の中で活動するならば自分の特定の役割があり、その中で力を発揮すればいいでしょう。他に要求された以外の力は必要ないでしょう。


個人ではどうだろう。なんでも強くないといけないだろうか。

自分が社会や世間の一員と考えるならやはり役割があるはず。

その役割の中で自分の強みを活かしていけば、特定の力にフォーカスしていけばいいはず。


では自分の力、自分の絵の強みとは何だろう?


形容詞で例えるとどうだろう。

かわいい、かっこいい、凛々しい、人懐っこい…色々あるかもしれないが確たるものが見つからないし、それぞれの形容詞は誰だって持ち合わせている。

それでは自分のものとは言い難い。


競走馬では、こんな表現があった。

「ミスターシービーしちゃった」

ミスターシービーの走りを象徴的に表す唯一無二の表現。


「追い込み」という表現ではどの馬にも当てはまる。

しかしそれを固有名詞にすることで個性へと昇華される。


自分も特定の形容詞を追い求めるのでなく、

愚直に「松吉する」「マツダする」ことに力を注げばいいのかと。

そういう考えに最近いたりました。


何かに悩み苦しんだりビジョンを見失うのは「松吉」でも「マツダ」でもありません。

自分が思うままに突き進めばこそ「松吉」であり「マツダ」であると思うのです。




■依頼絵における作業

依頼絵は、以前から試している「寝かせる」方法によってかなり着実にスムーズに制作が進むようになりました。

その上で、その先にあるやるべき作業があることに気づかされます。


それは清書段階で「リクエスト内容を自分のスタイルに馴染ませる・落としきる」そして「細部の描写で世界観を深めていく」という作業。

撫でたりもみほぐすようなイメージで、これを丁寧にやっていくことでやがて「自分の絵」になっていく実感があります。


リクエスト内容が普段描かない性癖やキャラで、そこに壁を感じたままでいると、いつまでたっても「描かされた」感の拭えない絵になりかねないです。


しかし自分のスタイルに馴染ませる作業などを行うことによって、ようやく心から描きたかったものになっていく、そんな実感を得られる気がします。





■最近の練習


この頃は毎日できていないですが、

寝る前にやっている写真模写と30秒ドローイング
















■進捗




コミッション絵・創作黒髪ショート(非公開絵)ラフと清書途中。

リクエストとしてはオーバーサイズの服での恥ずかしいシチュエーションというものでしたが、それをスポーツという形に落とし込みました。


清書の段階で上に書いたような「自分のスタイルに馴染ませる」「世界観を深める」というのを意識して取り組んでいます。

生活事情等により、今は優先的にこの納品を目指します。


コミッション絵、お姫様キャラ

以前のラフを元にキャラや世界観を自分なりに深めているところです。

細部や構え、表情などでなんらかのキャラ性に持っていければと思います。


以上です。

今月も引き続きよろしくお願いします!

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Comments

Anonymous

緊縛ラバー絵、完成おめでとうございます!! 依頼者の方の作品と合わせて5月が待ち遠しいです!!!

matsukitchi12

ショウヘイさんさん ありがとうございます! あの絵は本当にいい経験でした、自分も楽しみです~!😄

もっちり

30秒ドローイングって雑なゆっくりの顔だけしか描けそうにないw

matsukitchi12

もっちりさん 時間が短いからこそ得意なものが一番よく出るとも言えますね…!そういうセルフチェックとしての側面もあるかもしれません。