【限定&叡智/SS付絵】負けじと太りたかったのね、耳郎さん (Pixiv Fanbox)
Published:
2024-04-28 12:00:00
Imported:
2024-05
Content
今回の投稿は見放題コース限定公開のSS付イラストで、耳郎響香(僕のヒーローアカデミア)を描かせて頂きました…!
先日投稿したヤオモモさんに続いてプルスウェイト!
2話目ということで、一応先日からの続き物という形になっています!
個人的にヤオモモや発目さんとは違ったベクトルで耳郎さんも結構好きです。目が良いんですよね、目が。
そしてひんぬーキャラなのも良き。
それを活かして今回は公式カップリングである上鳴くんとのお話を耳郎ちゃんミニSSとして描かせて頂きました。
結構妄想強めです。
また、今回もイラスト内にテキストを記載している為、翻訳の面を鑑みてこの記事の後半に文字起こししたテキストをそのまま添付しています。英語や他言語で読んでみたいという方はテキストを翻訳機に通してお楽しみください…!
The text in the latter part of this article is a transcription of the text in the illustration.
If you would like to enjoy the short story in English or other languages, please copy and paste the text into a translator!
さて、次回は5月1日(水)の更新を予定!
今月も沢山の応援、そして支援を頂きましてありがとうございました!社会人1か月目ですが、日々新たな業務を覚えていく事に一生懸命で生きております!
来月はいきなり400円コースでの限定絵の公開になります!
またまたブルアカ世界の生徒さんが一人激太る…!?
5月分のSkebは現在6件承認致しました…!とりあえず暫くはこのままSkebの募集は続けていく予定なので、気が向いた方はご依頼ください!
では、来月の投稿もお楽しみに!
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【文字起こし】
【1枚目】
…だって仕方ないじゃん、アイツのあんな顔、見ちゃったらさ…。
―〝親友〟がある日突然、一日にして極度の肥満体へと激太りした。いや、突然というとまるでスリムな状態から瞬間的に太ったかのように捉えられてしまうか。
前からその子が若干ぽっちゃりし始めたなぁ程度には思っていた。でも決して堕落や暴飲暴食によるわけではない。彼女の個性はそれが力に変わるタイプの個性だから。
初めは協力していた。ひょんなことがきっかけで共闘して以来、よく話すようになったしその子は分かりやすく良い子だったのと波長が合うからという理由で、ウチは彼女が自主的に増量に励むのを手助けしていた。
当然、周りは不思議そうにウチらを見ていた。
その子、ヤオモモが体重70kgを超えた辺りから、スケベな男子連中は「もうやめとけ」とか「ナイスバディが肉に埋もれる」とか騒ぎ立ててきたけど、当時はウチも何とも思わなかった。
…その日が来るまでは…。
いつものように学食で完食後の皿を積み重ねる彼女。
ウチは毎度同じく料理を運ぶ。そんな日課を繰り返していたある日、雄英にヴィランが侵入した。
気づけば、親友である彼女はポッコリ膨らんだお腹とまだ食べ物が詰め込まれていた頬袋を揺らしながら避難経路を逆走していた。
ウチは追うにも追えなかった。…本当に凄い、あの子はヒーローになるべき子だ。
そうして数十分後に彼女の後を探すと、半壊した校舎の一角に、数刻前とは見違えるほど太り肉団子のような贅肉まみれの身体と化した彼女がいた。
ヒーローコスチュームは無残に破れ、胸が曝け出されている。
むちむちしていただけのお腹や脚はブヨブヨへ。
普通ならあり得ない場所に肉の段が形成されている肥満体へと親友は変貌していた。
焦る。そんなことがあっていいのかと。
そしてもっと焦る。彼女の身体を見て、〝アイツ〟が鼻の下を伸ばしていたから。
「……やっぱ、でっか…、俺案外太ってる子イケるかも…」
「え……。い、いや、そんなのどうでもいいから!ヤオモモを保健室連れてくの手伝ってよ!」
【2枚目】
その日以来、自分でも訳が分からないくらい食べた。本当に食べて食べて食べ続けた。
肉付きの悪いウチの身体がドンドンと柔らかくなっていく。
むにっとした感触がふとした時にお腹をつねると感じられて、正体不明の嬉しさを感じることもあった。
体育祭で男子に騙されてチアの衣装を着た時は、入学当時のスリーサイズで衣装が作られたから、今にも服がはち切れそうになりながら人前に立った。
…でも、アイツはウチを見ない。いつも視線の先にいるのは、胸が大きくて、全身の肉をだぷんだぷんと波打たせながら汗だくで張りきるヤオモモばっかり。
「……まだ、半分もいってないかな。ウチも食べないと…」
いつも決まって心がモヤモヤすると買い食いや宅配、出前で夜通し食べ続ける。
「はむっ、んぐふぅ…!もっほ、はべないほ……あむっ、ごっくん。プシュ…ごくっごくっごく……ぐぶふぅぅぅぅぅ…」
パジャマが汗だか食べこぼしたラーメンのスープだかジュースだか分からない液体で肌にぴったり貼り付くまでがいつもの流れ。親に買ってもらった服はもう1か月もすれば着られなくなった。
まだまだ日夜ウチは食べ続ける。
文化祭の季節になって、〝アイツ〟がああ言ったのをきっかけにバンドを組むことになった。
メンバーはその頃には体重が300kgを超えたヤオモモと、ウチ、アイツ、爆豪、常闇の5人。
約半数にあたる2人がデブだからって理由で、他クラスの生徒には裏で「半デブバンド」とか言われてたらしい。
文化祭ならではのクラスTシャツをウチとヤオモモだけプリントが物凄く横伸びになる感じで着ていた。
でも、一言で横伸びと言ってもヤオモモの方は発育が良すぎて胸部分が主に伸びていたのに対して、ウチはお腹部分ばっかり。……元がアレだとやっぱり大きくならないのかな。
文化祭後にはヤオモモと二人でご飯を食べに行った。
勿論食べ放題。二人して座席に身体を押し込む。
テーブルの上にウチは腹を、ヤオモモは腹を乗せた上に胸を更にドンと乗せる。圧巻だ。
「はむっほむっ!耳郎ふぁん、バンド、ほんほうに、ごくんっ、楽しかったですわ…!んぶふーっ、ぜひゅぅ…」
「ウチもっ!んぐっ、じゅぼぼぼぼぼぼぼ!ごっくんっ!……げぶふぅぅぅーっ、楽しかった!」
胸の躍るような感覚をそのままに親友と夕食を食べたその日、めっちゃ汗をかいて動いたはずなのに、入浴後の体重計測では5kgも増えてたのはいい思い出。
【3枚目】
そんな日々があって、季節は秋。
すっかり暑がりになったこの身体にはまだ半袖が手放せない。
…だけど、こんなの聞いてない!
『皆!席に着いてよく聞き給え!以前の体育祭の様子を中継で見ていた有名企業の社長から、是非A組生徒にCM出演をしてほしいとの依頼があったそうだ!』
本日早朝、相澤先生が教室に来るよりも早く、学級委員長が教壇に立ち声を張り上げる。非日常の始まりだ。
『飯田君…!そ、それって僕たち全員テレビに出るって事!?』
『どどど、どうしよー!?私最近だらけまくりで太っちゃって、痩せないと…!』
『あー…いや、オファーがあったのは全員ではない上に、内容が……』
唐突に訪れたテレビCM出演の朗報。学生としてはウチもちょっとだけ気分が上がった。
テレビに出るってどんなのだろう。反響とかってあるのかな、親に自慢、したいな…。
…けど、ふと思い出す。依頼主は体育祭の映像を見てオファーを出したって、その頃ウチ、まだ結構痩せてたんじゃ?
不意に2つ並べた教室の椅子に座ったまま腹肉を掴むと、汗で湿った分厚い敷布団のような厚みのある体脂肪がこれでもかと鎮座している。あの頃とは比べ物にならないくらい太っているのは確かだ。そして…。
『だ、ダイエットサプリのビフォーアフターCM⁉』
悪い予感、なんてものはなく、ウチは急に自身の今までの行動を後悔することとなった。
CMのオファーはウチとヤオモモの二人だけ。絶対狙ってるじゃん、そんなの。
それに、体育祭の中継を見て、なんてのは後付けの理由で、ウチとヤオモモが雄英トップ2の肥満生徒だってことも知られてるでしょ。
どうせCMの演出としては「体重200kg超のJKが弊社のダイエットサプリで激痩せ!」なんて感じで見せようとして、ビフォーに今のウチらのビキニ姿でも流して、アフターになる痩せた姿は入学当時の写真とかCG加工とかでなんとか誤魔化す算段だろう。
「…って、ビキニじゃなくてチア衣装かよ!!」
ウチ以外誰もいない昼下がりの更衣室。オファー当日に即撮影なんて非常識にもほどがある。
十中八九まともな企業ではない。けど、報酬として1か月分の食費を全額企業負担してもらうなんて言われたら断れないのが、今のデブったウチらの性だ。
300kgを超えてから一気に歩くのが遅くなったヤオモモより先に、更衣室で着替えを始める。
昼食もしっかり食べた後だからお腹、胃の辺りが膨らんでいる。これは着替えるのも一仕事間違いなし。
【4枚目】略
【5枚目】
横幅ばかり増していった自分の身体の大きさを、個人用ロッカーの幅と見比べて再確認する。
ロッカー2つ分強で漸くウチの身体と同等の大きさ。明らかな太りすぎ。
それに、体育祭で着たはずのチア衣装が、今では胸すらまともに隠せないほど小さく感じる。
「UA」の文字が声に出せばゆーーーえーーーくらいまで横伸びして苦しそうだ。
これでCM出演なんてしたら軽く逝ける。全国にこんな肥満体見せれるわけ…。
それ以上考えることなくウチは服を脱ごうとする。けど着たはいいものの今度は脱ぐのが大変だ。
むしろ脱ぐ方が圧倒的に体力を使う。
「ふんっ!んひゅぅ…!中途半端なおっぱいなんて、これだから、嫌なんだ…!んぐぐぐぐぐ…!ぜぇ…むふぅ…」
ぷっくり起き上がった乳首が服の縁に引っかかって上手く脱げない。
自分の胸すらロクに視界に捉えきれていないのもあって手探りの作業にかなり時間を取られる。
贅肉の上を肉汁のような汗がだらだらと流れる。脱ごうとする度にムワッと香る自分の匂いが変に臭くて癖になる。
「ああもう…!どうせ痩せらんないしもういいや!破っちゃえ!!」
ブチブチブチブチィ!!!
ヤオモモにサイズの大きい衣装を作ってもらえばいいだけなのだからと、ウチは大してない腕の筋肉をフル稼働させて伸びきったチア衣装を引きちぎる。
どっぷん!!!ぶよんっ!ぶよんっ!ぶよんっ!
ただでさえ一挙一動で揺れていたウチの贅肉が、胸が自由になった途端更に勢いを増して爆揺れする。
そしてその度に下腹部やセルライトまみれの脚を流れていた汗のしずくがビシャビシャと床へ飛び散る。
「んぶふぅ…はぁはぁ…!あっつ…でも、脱いでちょっと涼しくなったかも…
ふぅーっ、床、拭かないと……んっしょっと、んぐぐぐぐ……」
垂れた汗によって床にまるでお漏らしでもしたような小規模の水溜まりを作ってしまった。
ちょうどそこには破りたての使い物にならない布切れ。これは拭くしかない。
我ながら太り過ぎた身体をしゃがみこませて床を拭こうとする。…と、その時。
ガコンッ!!! 「やばっ……!!」
ウチが膝を曲げて徐々に体勢を変えていった途中で、目の前にある更衣室特有の横長のベンチから物音がする。
誰も座ってなどいないのに。まるで誰かがベンチの下にいるような…。
「うそ、でしょ……」
【6枚目】略
【7枚目】
思ってもないことまで言いそうになる口をなんとか抑えながら、それでもふと不満のような、不安のような感情が言葉となって溢れ出る。
どうせアンタはウチみたいなデブってもそこまで大きくない胸の女より、ヤオモモみたいなスーパーサイズ爆乳肉感女子の方が好きなんでしょ…。
いつも気が付けばウチの方がアイツの視線を気にしていた。アイツが見る先にウチがいれたらいいなって。
そう思っているうちに食べる量も増えて…。ヴィランに半ば太らされた親友とは違って、自分から進んで太った変わり者のウチ。そうしてでも上鳴に、ウチを見て、ほしかった。
「なんとか言ってよ…黙ってないでさ。いっつも直球でアレコレ言ってくる癖に、こーいう時に黙るの、ズルいでしょ…」
ウチの弱音にも似た本音を前に、彼は珍しく真面目な顔をして黙り込む。
他に誰もいない更衣室で無音の時間が恐ろしいほどゆっくり流れる。
次に彼の口から発せられる言葉が怖い。
「いやさ、そうじゃない、って言ったらウソになっちまうけどさ…」
彼は振り絞ったような声色で珍しく口火を切る。
上鳴のこんなに迷いながら発せられる声は初めて聞いた。
「ムラムラとドキドキは違うっつーか…、受動的なのと能動的なのの違いっつーか……あああ、言葉じゃ上手く言い表せねえけどさぁ!!」
次第にボリュームを上げていく彼の声に、ウチの耳も順応していく。
髪をくしゃくしゃにしながら考えて考えて言葉にしていく彼の姿にウチは無言で見つめるしかない。
「とにかく!俺は確かに八百万みたいにグラマラスな感じの奴を見るとムラムラするけど!でも!……守りたい奴っていうか気になる奴…はもっと別にいて、だな……。ソイツのことは見るとドキドキして俺が俺じゃなくなりそうになるから、普段はちゃんと見れねえんだよ!でも、気になって仕方ないからこうなってるわけで…」
【8枚目】略
【9枚目】
「ふ、踏みつぶすのは勘弁だって!!せめて耳郎の腹の音を爆音で聞かせるくらいで…!」
冗談交じりに言ったウチの言葉に彼はいつものテンション、チャラけた様子で動揺する。
これ以上踏み込んだことは口にしない、それでいい。言葉の真意を探ろうとするにはまだウチらは青すぎる。
ドッスン、ドスンッ…ドスンッ…
そうして一しきり笑ったところで、廊下の方から重たい足音が響いてくる。どうやら二人だけの時間は終わりらしい。
となれば彼をどこに隠そうか。
「上鳴!立ってこっち来て!ヤオモモが来た、もうここしか隠れる場所ないでしょ!」
地べたに座ったままの彼を小声で引き寄せ、逃げ場がないことを告げる。
ウチでドキドキして物音を立てちゃうなら、ヤオモモが来たらムラムラで変な事をした挙句惨事になりかねない。
ならば物理的かつ完全に上鳴の姿を隠せるのはここしかないだろう。
「いや、耳郎!ここは…!」
「いいから!」ギギギギギィ…
人一人がギリギリ入る極小のスペースで、ウチの汗が染み込んだ制服にきっと今彼の鼻が接している。
絶対汗臭い。女子の匂いとは到底思われないだろう。
…それでもきっと彼はウチを嫌わないでいてくれる。
というかむしろそれで変なことをしていないかウチがドキドキするレベル。
「んぶひゅぅ…耳郎さん、お待たせしました…!あら?チアの衣装は…」
「あー破れちゃった!ごめんヤオモモ、一着だけ個性で作ってくんない?」
「むふぅーっ、ひゅぅ…勿論構いませんけど、サイズは如何しましょう…?」
「んん…」 数秒間だけ考えるフリをする。とっくに私の中で答えは決まっていた。
「出来るだけハミ肉が目立つ感じのキツめなサイズで!それとさ、今晩食べ放題行かない?ウチ、お腹空いちゃって!」
「かしこまりました!ですけど、耳郎さん、いいんですの…?何やら先ほどまで教室だと思い詰めたような表情を浮かべて…」
「いいのいいの!もう晴れたから!」
ずっとじゃなくていいからさ、たまにはウチのことしっかり見ててよね。
アンタの心音がウチの耳に届くくらい熱く。ウチも、アンタにウチの鼓動が届くくらいちゃんと見てるからさ。
―これはウチがアンタにとってかけがえのないヒーローになる物語。
完
【リマインド】
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