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とんでもないことをやらかしてしまった。

あの日の俺はマトモじゃなかった。

デカくてゴツい学校一の髭教師、川田先生で通っていた俺が、、生徒の前で素っ裸になり、保険の授業と称し性器を露出し、最後には教室中が臭いまみれになるほど、雄汁を噴き上げてしまった。


その余韻は凄まじく、俺が正常な思考能力が戻ったのは他の教師が俺の教室に入ってきてからだった。

人生が終わった。丸出しの性器をぶら下げながら、俺はそう思った。


だが、その後の展開は違った。


俺とまったく同じような事件が、同時期にあらゆる場所で起きたというのだ。

俺が引っかかった商品は新手の洗脳商法として広く認知され、変態教師の誹りを受けるはずだった俺は、俺はむしろ「哀れな被害者」として心療内科などの治療を受けることとなった。

逮捕は免れ、懲戒免職もされることはなかった。

だが、あんな無様な射精と間抜けな姿を見せたのだ。生徒に会わす顔があるはずもない。俺は自主的に休職を申請した。

しかしこのことが原因で夫婦仲はうまくいかなくなり、妻と娘は一時的に……と言いながら実家へ帰ってしまった。




俺が「センター」を訪れたのは、独り身の生活が始まって少し経ってからだった。

推薦された心療内科とは違って、車で片道二時間も掛かる辺鄙な場所にあり、男性限定の欠陥改善などという聞き慣れぬ触れ込み。

噂には聞いていたのだが、実際に訪問する気にはなかなかなれなかった。

だが、もう無理だった。我慢の限界だった。今すぐにこれを治療してもらいたかった。


俺は車から降りて、股間にぶら下がったデカブツを揺らしながらセンターの奥へ奥へと歩いていった。

やたら奥まった場所にあった受付は、見慣れぬ電子媒体だけの無人受付だった。

俺は長時間の運転でカラカラに乾いた指先で、焦るように自分の悩みを入力した



『射精に満足ができない』

そうだ、あの広告の宣伝文句通り、俺のイチモツはたしかにどんな雄にも負けないデカさに変わった。

あの瞬間の射精は、摂取した薬品の影響もありデカチンに相応しい超大量射精も叶った。とんでもない気持ちよさだった。


だがしかし摂取をやめたことで射精量は通常に戻り、これだけデカくなった性器の大きさに対し、まるで見合わない精液量になってしまったのだ。

尿道を突き出てくることもない。射精して冷静になった頃、汁が後からねっとりと漏れ出てくる程度だ。

これではまるで寝小便だ。


こんなもの、男として惨め過ぎる。

誰かを孕ませる事もできない、見せかけだけの無駄デカマラだ。

こんな気持ちになるくらいなら、元の大きさに戻ってくれたほうがよほどいい。



受付で待っていると、やがて電子媒体に俺が向かうべき部屋が指示された。

俺は部屋に入り、指示されるままに服を脱ぎ、イチモツを晒し、部屋の中央にある青緑の半透明な筒状の椅子に腰掛けた。

――よく見ると、俺が腰掛けたのは椅子ではなく、見たことのない奇妙な機械だった。

中心はゼリー状になっており、いわば大きな穴になっている。

ちょうど、巨大なオナホールを地面に突き刺したようなものだ。


新たに指示が下った。

俺は自分のサオを、この穴の中にぶち込めということだ。

――つまり、これで俺の……男の機能を治療する、ということだ。

「う……なま……あたたけぇ……」

俺は不安と期待の入り混じった気持ちで、イチモツを筒にハメこんだ。

そんな無様な姿で待機していると、部屋に無機質な声が響いた。

『こんにちは こちら雄性矯正センターAIオイディプスです。これより、あなたの雄性欠陥の診断プログラムを開始します』

「え、AIだとッ、おい待て、ちゃんとした医者に――ィィッ!?」

俺が文句をつけようとした瞬間、俺を飲み込んでいたオナホールがギュッと収縮するのがわかった。

ずるずると空気ごとバキュームされる感覚に、言葉も思考も飲み込まれる。

『診断結果、あなたの雄性欠陥部分はその性行為不可能なペニスにあります。

男性ホルモンを多量に分泌していながら、生殖不可能な男性器をもち、精液量が不足。現在のあなたは男性として非常にバランスが悪く、相応しくありません』


『これより治療を行います。人工精漿メンズガソリン準備』


そういうと、給油ノズルのようなものが天井から降りてきた。

注射器のような繊細なものじゃない。バカでかいノズルがついた、巨大な機械とチューブが俺のケツに狙いをつけている。


「ま、待て、クソ、なにを、何をする気だ」

『メンズガソリンを直腸より充填します。

これにより体質は変化し、ホルモン量の増加、精液量が現在の男性器のサイズに見合ったものへと変化します。精子量増加、分泌量増加、生成量増加、生成時間増加――』

「なんだと!?」

何を言っているんだ。

俺は、このデカブツをマトモにしてもらいにここに来たんだぞ。

このデカブツにピッタリのザー汁が出るようになるだって。体質が変化するだって。つまり、あの教室でしたみたいな射精を毎度毎度味わっちまうってことか。


「―――ッ」

俺は、脳みそからよだれが湧き出るような感覚に肌を総毛立たせた。


「い、いや駄目だ! やめろッ! あンなもんまた味わったら……俺は、俺は、もう、もうだめだ、も、戻れなくなる! やめろ! やめてくれ!」

戻ってきた理性で、俺は必死に治療の中止を訴えた。

だが、オナホールは今もギュルギュルと俺を締め付けて離さない。絶妙な吸い込みで力もうまく入らない。

給油ノズルのようなものがどんどん俺に近づいてくる。

「キャンセル、キャンセルだ! わからないのか!? 馬鹿AIめッ!! やめろ! やめっ……うおぉっ!!!!」

『開始します。目標数値120%。しばらくお待ち下さい』

ヒヤッとしたノズルの先端が、俺のケツの穴にズンッ……と潜り込んできた。

奥に、奥に……潜り込んでくる。俺はケツを引き締めてなんとか排出しようとしたが、その瞬間、ねっとりとしたなにかが、俺の、ケツの奥に流れ込んでくるのがわかった。


「ほぉ、ふおおぉぉぉおおお!おっ!おっお……あぁあああああ!!!」

熱い。

全身の毛穴が開くようだ。

液体が即座に吸収されていることがわかる。わかってしまう。


体の中に衝動が込み上げてくる。

思考が消えて、本能が鮮明に浮き上がってくる。

来る。コレだ。これ、これこれこれッ!!

俺の、俺が来る、本当の俺が目を覚ます。

髭に覆われた口の中で、奥歯がぎりぎりと擦れ合う。


カッと、勃起の中に芯が通るのがわかった。

尿道を駆け巡るのは、あの恋い焦がれた感触だ。


「あっぁあ、で、出るッ、雄汁出るッ! 出るぞッ! すげえのが出るぞ、一気に出るぞッ、種、出る、でるでる、出るぞォォォォ!!!!」

俺が腰をオナホに突き出すと、その瞬間に小便のように大量の精液が俺のチンポから飛び出した。

ゾゾゾゾッとザー汁が体の中から外に飛び出ていく。精液を吐き出す快感、我慢していたものを開放する快感、なにかを俺の白い汁で満たしていく快感。

すべてがいっきに満たされていく。

オナホの中で俺の精液がびちゃびちゃ暴れまわっているのが見える。

すげえりょうだ。すげえいきおいだ。すげえおとこっぷりだ。


『30%完了』

思考がブチブチと潰されていくまっしろになる

『50%完了』

血が泡立つ、全身が精液になるまだとまらない

『90%完了』

チンポすぎる。俺チンポ。チンポすぎるチンポちんぽちんぽちんぽすげえぜッッでてるでてるでてるぞすげえぞでまくりだ



「おぉぉぉぉおおおおスゲェ出るでるだすぞおおこのやろうだしまくりだってんだこんちくしょうぅぅぅぅうッ!!!」








『120%、完了しました』


「ふぅーー…全く、ハイオク満タンだぜ畜生め」

ケツいっぱいに俺の中に入りまくったノズルがなくなって、俺はようやく清々しい気分でケツを振った。

治療は完了だ。

いい気分だ。

俺はチンポになった。ペニスとも言う。

完全な状態だ。パーフェクトペニス。


波々と溢れるかのように溜まったオナホが俺を男だと証明している。

部屋中がすごい臭いだ。俺はこの部屋全部を孕ましちまったんだ。全身で、つまり全チンポで

空間を孕ませた男が、女一人二人だなんだとくだらないことを言っていられるわけがない。

俺が射精しないで誰が射精するんだ、この野郎。ペニスすぎて俺以外全員メス野郎だぜ。



『処置終了 精漿培養個体として当施設への永久入所を行います』

機械がまたなにか言ってやがる。

何を言ってるか全くわからねえが、アームが伸びて俺をどっかに運ぼうとしているみたいだ。

まあいいだろう。


なんせ俺はチンポだ。

チンポがチンポ以外のことを考える必要はねえ。

考え事だとか心配ごとなんてものは、チンポ以外の軟弱野郎がやることだ。俺がやるのは、次のチンポイキの準備だけだ。


ああいい気分だ。

このデカチンポでイケたんだ。次もまたこのデカチンポでイケるんだぞ。

何度も何度もチンポ出来るんだ。明日も明後日もチンポ出来るんだ。


「へへ、…………ひひ………………チンポ」


俺はデカチンポからダラダラ先走りを垂らしながら、センターの奥に奥に運ばれていった。

途中、肥大のために使っていた薬品に似たものが作られているのが見えた。

ああ、あれ、ここでつくってたのか。


雄性矯正センター川田

F.E.C._Kawada_text

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