大山英勝 足臭脅迫教官室 (Pixiv Fanbox)
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体育館で授業をした時のことだった。その日、私は生徒の前でシューズを履き替えた。
普段は教官室ですべて準備をすましてから授業に出るのだが、その日はテスト前で、あれこれと準備に手間取ってしまったのだ。それがいけなかった。
生徒の一人が私の足の臭いを指摘してきた。
最初はただの悪ふざけかと思い、私も軽く笑って返した。だが、他の生徒たちが集まってくると、みな異口同音に私の足を臭い、その臭さを詰りだした。
最後には私も否定するのをやめて、「先生は大人の男なんだから多少臭いのは仕方がないだろう」などと開き直ったふりをしてその場を収めるしかなかった。
体育教官室に戻ると、私はさっきまで自分の足にガッチリとハマっていた靴に目をやった。座りなれた椅子に腰掛け、片手に青い靴をとる。
足を突っ込んでいた場所に、私は鼻を近づけた。
ん゛っ……ぐっ……!むぉっ……!!
汗の臭いとも違う、苦さと酸っぱさの混じった酷い臭いが私の鼻腔から脳天まで昇ってくるのがわかった。脂汗が滲む。手が震える。涙で教官室が歪んで見える。
し、しかし、仕方のないことではないか。
これは成人男性として健康な新陳代謝の結果なのだから。
教師として努力し、生徒を思い、働き続けたそんな日々の証拠なのだ。これは、その結晶なのだ。
注意こそ必要だが、なにも恥じる必要はない。
この臭いは誇りだ。雄としての活躍の歴史だ。他の誰が臭いといっても、私だけは……自分の成果を認めてあげなければいけない。生徒の努力を褒めるのと同じように、この靴の中のとてつもない臭いも褒めてやるべきなのだ。
そうだ、なにもおかしくはない。すごいぞ、すごい臭いだぞ。
私は股を開き、腰をゆすりながら夢中になって靴の臭いを嗅ぎ続けた。
「大山先生………いったい、あの、なにを………」
突然、私だけの世界に別の人間の声がした。
私はシューズに突っ込んでいた鼻を引き剥がして、教官室と体育館をつなぐ扉に目を向けた。
新任の原田先生。まだ若く、少し汗臭いがそれもまた爽やかな、精悍な私の同僚にしてかわいい後輩だ。
ち、違うんだ、これは、その、ただ……ただシューズの臭いを確認していたんですよ………
原田先生は私の顔を見ていなかった。
原田先生は、ジャージの上からでもわかる大きな膨らみをじっと見つめていた。信じられないものを見るような目で。
あ、ああこれは……あの、勃起しているけどね、ほ、ほら頑張り臭を嗅いでいたから……なんですよ。頑張り臭。男として、自分の仕事ぶりを見つめ直していただけで……は、原田先生もわかりますよね、おなじ体育教師同士、きっとわかりますよね
言い訳をする私に原田先生はつかつかと近づいてきた。普段の優しい笑顔が嘘のような顔だ。
「生徒に臭いを指摘されたんですか? 俺にもひとつ、チェックさせてもらっていいですか?」
ああ、そんな。なんてことを言うんですか原田先生。
チェック。そんな、別の体育教師に品定めされるのか。私の足臭を。
二児の子持ちの、蒸れに蒸れた粘っこい足臭を、新任の若い先生に嗅がせるなんて、そんな……そんな、だめだ、ああいけない。いけないです。
しかし私に選択肢はない。こんな姿を誰かにバラされてしまえば、私の教師生命はおしまいだ。今この教官室では、原田先生の決定はゼッタイなのだ。
私はぶるぶると足を震わせながら、原田先生へ靴下に包まれた足の裏を向けた。
「――うっ! な、なんですかこの臭い! こんな姿でいつも生徒の前に!? 俺、こんな臭い嗅いだことないですよ」
原田先生は私の足に向かって、吐き捨てるようにそう言った。
これは頑張り臭であって、多少臭うくらいは仕方がないじゃないですか。わたしは弱々しく反論した。
「多少?? こんな男臭すぎる臭い、セクハラですよセクハラ。大山先生の足はセクハラです!」
年下の原田先生は一切の容赦なく私の足と私を断罪した。
ただ足が臭いというだけで。ただ男らしすぎるというだけで。
「大山先生、なにをしているんですか、ここは体育教官室ですよ、神聖なる学び舎ですよ、いったいどういうつもりですか」
はぁ……はぁ……あぁぁ、男が止まらない。こんなことを言われているのに、先走り汁が勝手に溢れてくる。どくどくとチンポから汁がたれてくる。
「……俺、知ってるんですよ、大山先生。先生は自分の足の臭いで興奮する変態なんですよね。
そして、それが人にそれがバレるのがどうしようもなく興奮するんですよね」
ああ、全て、全てバレてしまっている。足の臭いも、私の性癖も、原田先生にはバレバレだったのか。
私はついに興奮を隠せなくなってしまった。
もっと、もっと嗅いでくれ。認めてくれ、私の仕事ぶりを、ぶりぶり臭うこの足を………
私がどれだけ男として規範的か、お父さんっぽいか、どうか見てくれ、見てくれ知ってくれ、子供ができそうなほどの私の足臭、臭いだけで父親だってわかる私の足、ああ、見て、嗅いでくれ、そして認めてくれぇぇ、私の子供を作ってくれええ
「あっ、あっ出る! イクッ! 足臭だけで精子出るッ、出るッ……オォォォッッ!」
締め切った体育教官室に、私は精液を吐き出した。
力強く臭うつま先にピンと力を入れ、私の孕ませ汁がどくどくと吐き捨てられていく。
誰もいない教官室に、私の足の臭いと精液が広がっていく。
頭の奥の奥まで、臭いがじっくりと染み込んでいく。
ああ、早く片付けないと、本当に誰かが来てしまう。それこそ原田先生は、授業を終えてここにやってくるころだ。
しかし射精の余韻で立ち上がれない。勃起が収まらない。臭いを嗅ぐのがやめられない。
生徒たちがあんな大勢で私の臭いを指摘したりするから。そんな生徒の前で堂々と自分の臭さを認めてしまったから。今日はとびきり濃いのが出てしまった。
ああまたイキそうだ、臭いと余韻だけに二発目の孕ませ教師汁が昇ってくる。イキそうだ。イク。イク。誰かが入ってくるかもしれないのに、イッてしまう。
扉の向こうで足音が聞こえた気がした。
原田先生の声だ。生徒と冗談を交えて会話しながら、ここに向かってきている。
私は息を呑んだ。同時に鼻の穴から臭いを吸い込んだ。
ああ。
また出る。本当に出る。