公衆トイレオナニー -小便器編- (Pixiv Fanbox)
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日課のトレーニングの一つ、ランニングを半分こなすと私はチェックポイントの公園に辿り着いていた。
スピードを緩め、息を整えながら公園の中の鉄棒に向かう。こうして軽く懸垂などして速筋遅筋をバランス良く鍛えると、疲労は重なるがより逞しくなれるのだ。
ランニングのコースを公園行きに変えてから、ますます筋肉に張りが出てきている気がする。
実にいい、効率的な変更だった。
しかし、一点だけどうしても気になる点がある。力強く懸垂を繰り返していると、どうしても私の視界にあるモノが映るのだ。
私の頬に汗が垂れる。視線の先にある公衆トイレは、私がつい先日『盛り上がりすぎてしまった』場所だ。
いくら個室の中とはいえ公共の施設だ。市職員である私がそんな場所で致すことは、不本意であったとはいえあまり褒められたことではない。
本当に不本意だった。
あんな、痺れるような快感を味わっては、どんな男であっても射精を堪えることなどできないはずだ。
あの、世界に自分が溶けていくような快感。気持ちよすぎてなにも考えられなくなる感覚。あれは非常に危険なものだ。
私の中の正義の心が反応したのか、気がつけば私の足は公衆トイレに向かって動いていた。
トイレの中は相変わらず、冷えて湿った空気が漂っていた。
心地よいとはいい難い、こんな場所で、子持ちの市職員である私があのような私行為を行ってしまったのだ。そう考えると恥ずかしくてたまらなかった。
もっと防臭剤を配置して、窓を増やすべきだ。
ここは公園の中なのだから、もっと子供たちも安心して使える場所に変えるべきだ。
そんな事を考えながら、私は適当な小便器の前に立った。
前回は個室に入ってしまったせいで、私の体臭がこもってしまった。人の目が避けられるという安心感もあってか、それであのような行いに走ってしまったのかもしれない。
ここでならば、あのような妖しい感情に惑わされることはないだろう。
私は試しに、自分の筋肉に力を入れてポージングのようなことをしてみた。普段は部屋で一人のときに、自らを興奮させるためにする行為だ。
こんな汚い、誰に見られるかもわからない場所でならば大丈夫だろう。そう思った。
だが……私のアンダーウェアの股間はみるみるうちに膨らんでいってしまった。
ああ、どんどん窮屈になっていく。そんなばかな、こんな場所だと言うのに。
今回は個室に入ってすらいないのに、誰かがあの入り口からやってきたら、まっすぐ私の姿が見えてしまうというのに。
そう思いながら、私は勃起した自らの愚息に手を触れた。スリスリとしたさわり心地が気持ちよすぎて、ますます勃起が力強くなってしまう。私の鍛え抜かれた筋肉のように、だ。
ああ、いけない、収まらない。かくなるうえはまた個室に入って……。
そんな事を考えていると、土を蹴る乾いた音が聞こえた。
足音だ。
まずい、まずい、まずい。勃起を見られてしまったら全てが終わってしまう。
しかし脚が動かない。勃起が収まらない。誇らしさが止まらない。
ああ、駄目だおかしくなってきた。興奮のあまり、私の体をなにか別のものが支配してくる。
認めてほしい、褒めてほしい。やっぱり全て終わってしまってもいい。
見せたい、見せたい、見てほしい、お願いだから見てほしい。
「あれ……」
トイレの中にやってきたのは、年端も行かぬ少年だった。
「あ、やあッ! と、ところでコレはね、誤解なんだ、わ、私は決して怪しいおじさんじゃ……ああっ!」
私が言い切らないうちに少年はトイレから出ていってしまった。
知らない大人がいたことに驚いたのだろうか、それとも勃起を理解していたのかもしれない。まさか変質者と誤解してお兄さんやお母さんを呼びに行ったなんてことはないだろうか。
「おおぅう……こ、これは誤解だ、ご、誤解なんです……」
私は喉から出すような低い声で、妄想相手に必死に弁明した。
勃起したふてぶてしい竿を持ち上げて、これは間違いなんだと空気相手に言葉を重ねる。しかし、そんなことをしていても、竿がますます大きくなってしまう。
ああ……では逆に、逆に考えるんだ。
あの少年は、私の逞しい筋骨隆々の肉体を見てしまった。だから、もしかして、ヒーローがトイレにいると思った……なんてことはないだろうか。
あまりの驚きに、お友達を呼びに行ったのだとしたらどうだろうか。
パッと見たら、私のコンプレッションウェアーはピッチリと筋肉に張り付いて、ヒーロースーツのようでもある。
ああ、だとしたら、逞しい姿を見せつけてあげたほうがいいのだろうか。
「ハァ、ハァ……ど、どうだね、こ、これが大人のパワーというやつだよ……!!」
そんな思考が加速していくに連れ、私の右腕も激しく加速していった。
ああ、気持ちいい。気持ちよすぎる。
私の体から溢れ出る雄のムスクが、個室の範囲だけではなくトイレ中に広がっていく。すごい、凄まじいパワーだ。
いつ戻ってくるのだろう。
お友達やご家族を連れて、私のこのオナニーショーを見に来てしまうのだろうか。
私の妄想は一足先に、子どもたちの称賛を思い描いていた。
褒められ、憧れられ、頼られる、そんな嵐の中にいた。
ああ、高まっていく。手が止まらない。見られる見られる見られている。
「ああ、出る、出るぞ、も、もう出るぞおおおおぉぉお、あぁああパワー全開だあぁぁあぁ!!」
私は腹の底から叫んで、己の全てを股間からひり出した。
私の精液は小便器にどくどくと注がれていく。
子種がたっぷりと詰まった私のエナジーは粘っこく、いつまでも小便器の壁にへばりついていた。